http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpnas10/day2coverage#9


Sunday, 3:15 p.m. – Drafting with Conley Woods
by Bill Stark

ここGPナッシュビルにおいて、Colney Woodsは2010年のプロツアーサーキットを終えるために、もう一押しの結果が必要な様です。今週末はどうでしょう?彼は目標を達成できるかもしれません。2ndドラフトのペアリングが発表された際に、彼の名前はスタンディングのトップにありましたからね。彼のスイスラウンド最後のドラフトを追ってみることにしました。

1stパックにおいてまずConleyが目を向けたのはレアの《大建築家/Grand Architect》。《溶鉄の尾のマスティコア/Molten-Tail Masticore》等ボムとされているカードの様な派手さはありませんが、コロラドのプロはどうやらこれを取るようです。一度彼はこれを束に戻し、《粗石の魔道士/Trinket Mage》と《危険なマイア/Perilous Myr》と共に束の上に持ってきました。そして最終的にはこのロードを手元に置きました。2パック目は《粉砕/Shatter》と《金屑化/Turn to Slag》が出ましたが、青いカードを初手で取っているのでこれを使うにはなにかしら制限が生じそうです。Woodsは2枚の除去のうち、より散らしやすい《粉砕/Shatter》を選択しました。

3手目ではConleyは数枚のカードを見て手を止めました。彼の気を引いたのは《絡み線の壁/Wall of Tanglecord》、《ニューロックの模造品/Neurok Replica》、《剣爪のゴーレム/Saberclaw Golem》、そして《屍百足/Necropede》 。時間が迫り、彼は模造品を選択。他のカードは別なプレイヤーに委ねることにしました。次に彼は《ヴィダルケンのセルターチ/Vedalken Certarch》、《ゴーレムの職工/Golem Artisan》、《危険なマイア/Perilous Myr》を流して《転倒の磁石/Tumble Magnet》をピック。続いて《ダークスティールの巨大戦車/Darksteel Juggernaut》、2枚目の《ニューロックの模造品/Neurok Replica》迷うことなくピック。それぞれのパックの他のカードが弱かったためです。

1パック目のピックは更に続き、Conleyは《闇滑りのドレイク/Darkslick Drake》と《空長魚の群れ/Sky-Eel School》の2択で前者をピック、続くパックでは《ルーメングリッドのドレイク/Lumengrid Drake》を獲得しました。この40枚デッキを使うフォーマットにおいて、彼は青の回避持ちクリーチャーに頼る最初の魔道士ではありませんが、それらのクリーチャーは初手の《大建築家/Grand Architect》で強力にブーストされるでしょう(直訳:He certainly would not be the first mage to rely on evasive blue creatures in the 40-card format, and they would get a powerful boost from his first-pick Architect) 。その後《血まなこの練習生/Bloodshot Trainee》と《オーリオックの模造品/Auriok Replica》をピックし、この後は他プレイヤーの残り物をピックするだけでした。

14枚のカードをチェックし、Conleyは素早い動作でデッキを組む真似事をしました。彼は大量に青いカードを確保していて、この色を使うのは確かなようです。しかし2色目はまだ決まっていません。彼は2手目で取った《粉砕/Shatter》をゆっくりと見つめ、《血まなこの練習生/Bloodshot Trainee》もいじりました。赤をデッキに散らすのでしょうか?

2パック目はConleyにとって酷い(doozy)ものでした。彼の開けたパックからは《謎鍛冶/Riddlesmith》、《決断の手綱/Volition Reins》が出現し、強力なカードの2択を迫られました。彼はエンチャントの方をとり(彼を責められますか?)、続くパックで《銀のマイア/Silver Myr》を《ニューロックの模造品/Neurok Replica》、《空長魚の群れ/Sky-Eel School》に優先してピックしました。3手目においては1パック目で流した《ゴーレムの職工/Golem Artisan》が回ってきてConleyはこれをすぐさまピック。4手目は《転倒の磁石/Tumble Magnet》と《闇滑りのドレイク/Darkslick Drake》、《空長魚の群れ/Sky-Eel School》で悩むことになりましたが、ここではアーティファクトを選びました。面白いことに、次のパックでも《転倒の磁石/Tumble Magnet》をピックすることになりました。磁石を除けばとても弱いパックだったからです。これでConleyは3つの《転倒の磁石/Tumble Magnet》を戦場に持っていくことになります。これらで相手のやっかいな地上クリーチャーを足止めし、空から殴るという理にかなった戦略がとれるでしょう。

ピック中盤においては《ニューロックの模造品/Neurok Replica》や《ヴィダルケンのセルターチ/Vedalken Certarch》をピックすることになりました。さらに2枚の《ゲスの玉座/Throne of Geth》を確保しており、これらが取れて幸せそうでした。ピックチェックの時間となり、Colnleyはデッキを組む様にカードを分別しました。Conleyが青を中心に組むつもりであることは明らかでしたが、2パック目において2色目を決定させる程の強力な収穫は、どの色においてもほとんどありませんでした。

しかし3パック目を開けるとConleyが頼るべき色は簡単に示されました: 彼は《電弧の痕跡/Arc Trail》を凝視するとそれを素早く手元に加えました。このパックには《拘引/Arrest》と《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》もいたのですが、やはり1:2交換ができるこのカードは魅力的です。その上、散らした色でも簡単にプレイできます。2手目では《金属の駿馬/Chrome Steed》を《銀のマイア/Silver Myr》と《ルーメングリッドのドレイク/Lumengrid Drake》に優先してピック。3ピック目では《錆びた秘宝/Rusted Relic》が現れ、彼はこれをすぐさま手元に加えました。他に使えそうな選択肢がなかったのです。

青のフライヤー戦術に金属術を加えるために、Woodsはアーティファクトを確保する方針にシフトしました。《金属の駿馬/Chrome Steed》や《錆びた秘宝/Rusted Relic》のフルパワーを維持するためにです。《危険なマイア/Perilous Myr》、《災難の塔/Tower of Calamities》が順次彼のチームに加わりました。2パック目で《決断の手綱/Volition Reins》を優先して流した《謎鍛冶/Riddlesmith》が遅い順目で回ってきて、嬉しいピックとなりました。更には、潜在的な対戦相手に備えてのカットに入る前のピックで、ルーメングリッドのドレイクが取れました。なにをカットしたかって?彼のフライヤーを止める《酸の巣の蜘蛛/Acid Web Spider》、ファッティを減らすために《吠える絡みワーム/Bellowing Tanglewurm》、conleyのデッキ相手ではいつでも脅威となるX火力、《瀉血/Exsanguinate》です。

ここまでの13ラウンドにおける素晴らしいパフォーマンスによって、ConleyがTop8に残るために、このデッキにはそれほど多くの戦果は求められませんでした。2勝できれば確定で、それ以下の勝ち数+引き分けだと当落線上ということになります。

Conley Woods - Featured Draft Deck
Grand-Prix Nashville 2010


Main Deck

40 cards
10 《島/Island》
6 《山/Mountain》
16 lands
1 《オーリオックの模造品/Auriok Replica》
1 《金属の駿馬/Chrome Steed》
1 《闇滑りのドレイク/Darkslick Drake》
1 《ダークスティールの巨大戦車/Darksteel Juggernaut》
1 《ゴーレムの職工/Golem Artisan》
2 《ルーメングリッドのドレイク/Lumengrid Drake》
1 《モリオックの模造品/Moriok Replica》
3 《ニューロックの模造品/Neurok Replica》
1 《危険なマイア/Perilous Myr》
1 《謎鍛冶/Riddlesmith》
1 《銀のマイア/Silver Myr》
1 《空長魚の群れ/Sky-Eel School》
16 creatures
1 《電弧の痕跡/Arc Trail》
1 《錆びた秘宝/Rusted Relic》
1 《粉砕/Shatter》
1 《闊歩するものの装具/Strider Harness》
3 《転倒の磁石/Tumble Magnet》
1 《決断の手綱/Volition Reins》
8 other spells

Feature Match Round 15 – Sam Black vs. Conley Woods
by Bill Stark

"先攻で" Conley Woodsは以前のアメリカ代表であるSam Blackと卓を挟んで対峙し、宣言しました。このコロラド生まれがTop8の席を確保するためには、残り2戦のうち1回勝つ必要があります。TOP8に入ることで、2011シーズンのプロレベルを上げるために必要なプロポイントが手に入ります。しかしSam Blackはこの可愛い(cherubic)woodsを助けることに何の興味もありません。

Blackは《鉄のマイア/Iron Myr》と《嚢胞抱え/Cystbearer》でゲームを始め、一方でConleyは《オーリオックの模造品/Auriok Replica》と《闇滑りのドレイク/Darkslick Drake》でそれに応じます。" 悪いこと考えてるな!(That’s a brew!)" Samが《腐食獣/Molder Beast》をキャストしたのを見てWoodsがからかいます。5/3は一般的には強力なクリーチャーですが、彼の2/3感染とはかみ合いません。Samは気にすることなく2体のクリーチャーを戦闘に送り出します。Conleyは《ニューロックの模造品/Neurok Replica》と《闇滑りのドレイク/Darkslick Drake》で《腐食獣/Molder Beast》をダブルブロック、しかしここで《粉砕/Shatter》が飛んできて2対1交換となってしまいます。

なんとか巻き返そうとするConleyは《大建築家/Grand Architect》をキャスト、そして青いクリーチャーをタップして《転倒の磁石/Tumble Magnet》も追加。これで対戦相手の《嚢胞抱え/Cystbearer》は押さえつけられましたが、《腐食獣/Molder Beast》の攻撃でライフは12まで落ち込みます。《最上位のティラナックス/Alpha Tyrranax》がSamの陣営に加わり、 屈強な恐竜っぽい軍団が小さな感染軍を助けます。

Woodsはこいつをなんとかしなくてはなりません。彼は《金属の駿馬/Chrome Steed》と《モリオックの模造品/Moriok Replica》をキャストし、《転倒の磁石/Tumble Magnet》が時間を稼いでくれることを祈りました。Samの返しのプレイは《黄金の甕/Golden Urn》よりも印象の薄いものでしたが、アタックによりConleyのライフは11に、毒カウンターは6になりました。返しのターン、 Woodsの青赤デッキからは《ルーメングリッドのドレイク/Lumengrid Drake》が出てきて、《最上位のティラナックス/Alpha Tyrranax》に対して少しばかりの時間を稼ぎます。これで次ターンSamはアタックすることができませんでした。

これで一息つくことができたConleyは場を安定させ始めます。彼は《空長魚の群れ/Sky-Eel School》をキャスト、手札の《銀のマイア/Silver Myr》をライブラリーのトップと交換します。そして空から攻撃を始めました。Samは2ターンの間攻撃できずにパス、しかしこの間も《空長魚の群れ/Sky-Eel School》と《ルーメングリッドのドレイク/Lumengrid Drake》を阻むことができません。これがSamのライフを8まで減らします。更にConleyは《錆びた秘宝/Rusted Relic》を追加、これでいつでも《最上位のティラナックス/Alpha Tyrranax》に対処できます。Blackの運はここで尽きたようです。生き残れるターンは1ターンしかなく、いいものを引くことができませんでした。Samは2ゲーム目に向かうことにしました。

Conley Woods 1, Sam Black 0

"迷惑なデッキだな!" 2戦目の準備をしている間に、Conley Woodsは対戦相手に愚痴ります。"僕はライフカウンターを2つ使わなきゃならないじゃないか。毒と通常ダメージ、どっちも追えるようにさ!"

Sam Blackは対戦相手の文句を気にしていないようでした。

どちらのプレイヤーも2マナのアーティファクトクリーチャーのキャストからゲームを始めました。Conleyは《危険なマイア/Perilous Myr》、Sam Blackは《屍百足/Necropede》です。"これじゃ皆すぐ死んじゃうね…" Woodsが歯を見せて笑います。

《屍百足/Necropede》がすばやく毒ダメージを与えますが、Conleyは《ニューロックの模造品/Neurok Replica》と《闇滑りのドレイク/Darkslick Drake》を召喚します。彼は対戦相手が5マナに到達し、あるファッティを呼び出すのを驚いていないようでした;《腐食獣/Molder Beast》です。Woodsは自分の場にも"ファッティ"を加えます。《ゴーレムの職工/Golem Artisan》を。ただ3/3 というだけでなく、自軍のアーティファクトクリーチャー達を大きく、回避しやすく、そして素早くできるのです。

《最上位のティラナックス/Alpha Tyrranax》がBlackの陣営に加わりますが、これは《ルーメングリッドのドレイク/Lumengrid Drake》で手札に戻されます。まるで、Conleyのデッキは対戦相手の目論み全てに対処できるかのようです。Samは《最上位のティラナックス/Alpha Tyrranax》を再度召喚、しかしこれにはすぐさま《決断の手綱/Volition Reins》。 この間にSamはゆっくりと飛行で殴られており、時間がないのに解決すべき問題が山済みという状態です。

《金屑化/Turn to Slag》が《ゴーレムの職工/Golem Artisan》を吹き飛ばしますが、有利なアタックを掛けるには十分ではなく、《腐食獣/Molder Beast》と《屍百足/Necropede》はSamの陣地で待機することになります。"ライフ12だっけ?"彼の対戦相手がアンタップしながら聞いてきますが、これはいい兆候ではありません。ConleyはアタックでSamのライフを8まで減らし、《オーリオックの模造品/Auriok Replica》と《銀のマイア/Silver Myr》をキャスト、もしものために《ニューロックの模造品/Neurok Replica》の起動コストを残します。

Samは《感染の三角護符/Trigon of Infestation》をキャストしますが、Conleyは《ニューロックの模造品/Neurok Replica》の能力を起動、Blackのブロッカーを2対のみ(三角符を起動すれば)とします。 アタックで6点のダメージを与え、戦闘後に《粉砕/Shatter》を自軍の《危険なマイア/Perilous Myr》に打つことを示し、彼の仕事を終わらせました。

Conley Woods 2, Sam Black 0

http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpnas10/day2coverage#2

Sunday, 10:30 a.m. – Drafting with Paul Rietzl
by Bill Stark

Paul Rietzl は先のPTアムステルダムで優勝したもっとも新しいPTチャンピオンです。Brad Nelsonが二日目に残れなかったので、Paul Rietzlを含んだ一握りのプレイヤー達にはPOYの目が残りました。Paulはいい位置につけています; 1日目を1度も落とすことなく終え、10-0で2日目を迎えるところなのです。なので、今回はPaulの後ろで日曜朝の1stドラフトを追い、PaulをTop8に導くであろう戦略を学ぶことにしました。

1stパックからは強力な《オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelter(SOM)》が現れましたが、彼はこの3/3を手元に加える前に, 《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb(SOM)》と《ルーメングリッドのドレイク/Lumengrid Drake(SOM)》についても考慮しました。彼の2手目は《金属の駿馬/Chrome Steed(SOM)》、《ニューロックの透術士/Neurok Invisimancer(SOM)》、そして《微光角の鹿/Glimmerpoint Stag(SOM)》からの選択となりました。《金属の駿馬/Chrome Steed(SOM)》は金属術デッキの強力な核となりますし、《ニューロックの透術士/Neurok Invisimancer(SOM)》の様な回避持ちクリーチャーはリミテッドではいつでもパワフルです。しかし初手との繋がりを考慮に入れると、《微光角の鹿/Glimmerpoint Stag(SOM)》は潜在的なボムとなります。《オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelter(SOM)》を再利用できますからね。結局、白いカードが選ばれました。

3手目は2枚の除去スペルからの選択でした:《粉砕/Shatter(SOM)》と《金屑化/Turn to Slag(SOM)》です。シールドにおいては5マナスペルのほうがおそらくより強力です 。《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon(SOM)》等の様々なボムを除去できるからです。しかし展開の速いドラフトにおいてはどうでしょう?Paulは僅かに考え、インスタントを手元に加えました。まだ3手目ですが、既に2枚も強力な赤いカードが取れたので、彼は山に向かうことになりそうです。

4パック目にPaulが使えそうな赤と白のカードは少なめでしたが、そこには《決断の手綱/Volition Reins(SOM)》がありました。彼はこのエンチャントを静かに見つめ、その後《銅のマイア/Copper Myr(SOM)》にもしばし目をやりました。この1/1はオフカラーですが、様々なアーティファクトの起動コストを払えます。最後の数秒まで悩んだ後、彼は《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb(SOM)》をピックしました。次のピックでは《太陽の槍のシカール/Sunspear Shikari(SOM)》を《ヴァルショクの模造品/Vulshok Replica(SOM)》と《ゴブリンの小槌打ち/Goblin Gaveleer(SOM)》に優先してピック。続いてこれに合う《闊歩するものの装具/Strider Harness(SOM)》をピック。続くパックでは驚いたことに《酸の巣の蜘蛛/Acid Web Spider(SOM)》を《ガルマの保護者/Ghalma’s Warden(SOM)》より優先してピック。別な色に移ることでゲームプランを変えたのでしょうか?それともただ単に彼のゲームプランの強力な対抗策となるカードをカットしたのでしょうか?

その後のピックを《刃の翼/Bladed Pinions(SOM)》、《炎生まれのヘリオン/Flameborn Hellion(SOM)》、《主導権の奪取/Seize the Initiative(SOM)》と続けたので、どうやらカットだったようです。45秒の確認時間の間、Paulはカードをマナカーブでソートしました。どうやら赤白のアグレッシブなデッキをドラフトしている様です。この方針を続けるのでしょうか?

2パック目を開けると《感電破/Galvanic Blast(SOM)》と《伝染病の留め金/Contagion Clasp(SOM)》がRietzlを見つめています。《感電破/Galvanic Blast(SOM)》は彼の色と合いますが、これの打点を上げるために十分なアーティファクトはピックできていません。 Paulはここでも時間いっぱいに考え、結局は《伝染病の留め金/Contagion Clasp(SOM)》をピックしました。次のピックは《金屑化/Turn to Slag(SOM)》でしたがこれは秒でピックしました。

ドラフトは更に進みますが、次のパックはPaulにとって得るものが少いものでした。しかしそこには《闇の掌握/Grasp of Darkness(SOM)》と《決断の手綱/Volition Reins(SOM)》があります。 彼は顔をしかめつつ、青と黒のカードをシャカシャカやりました;ここは乗り換えるべきなのか? 彼は相当悩んだ末に《マイアの感電者/Myr Galvanizer(SOM)》をピック。実質的(technically)には"on color"のカードです。彼の次のピックは装備品の4択でした:《アージェンタムの鎧/Argentum Armor(SOM)》、《調和者隊の盾/Accorder’s Shield(SOM)》、《大石弓/Heavy Arbalest(SOM)》、そして《闊歩するものの装具/Strider Harness(SOM)》です。彼はレアをピックすることを選択しました。キャストに6マナ、装備に6マナかかるこのカードを運用するためには、彼のアグレッシブなデッキのマナベースは少しばかり改善が必要になりそうです。

次のパックでは《金のマイア/Gold Myr(SOM)》が《調和者隊の盾/Accorder’s Shield(SOM)》と共に現れました。後者はPaulが既にドラフトしたいくつかのカードとコンボを形成します。しかしここで彼が選んだのは《金のマイア/Gold Myr(SOM)》。この1/1は《マイアの感電者/Myr Galvanizer(SOM)》によってパンプされるでしょうが、《調和者隊の盾/Accorder’s Shield(SOM)》も《ゴブリンの小槌打ち/Goblin Gaveleer(SOM)》と強力なコンボを形成します。次のパックはまた別の装備品を含んだ選択になりました。《逆刺の戦具/Barbed Battlegear(SOM)》です。Paulは《ガルマの保護者/Ghalma’s Warden(SOM)》ではなくこちらをピック。その後《嚢胞抱え/Cystbearer(SOM)》、《荒廃のマンバ/Blight Mamba(SOM)》、《冷静な反論/Stoic Rebuttal(SOM)》とピック。選択肢があったのはこの辺までで、2パック目は終わりました。

彼はもう一度ピックしたカードをシャッフルし、赤と白のカードにソートしました。現状のピックは少しの除去と、少ないクリーチャー、それらを強化する数枚の装備品です。全体的には彼のピックは弱めで、3パック目でなにかしらの助けが必要そうです。しかしながら、彼は隣人に対するカットを明らかに何度か行いました。強力な赤と白のカードは回してもらえないかもしれません。

3パック目を確認した後に、Rietzlは失望で顔を歪ませました。実質的な選択肢は《屍賊の死のマント/Nim Deathmantle(SOM)》と《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb(SOM)》のみで、1ピック目で期待したいものでは到底ありません。結局《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb(SOM)》がピックされました。が、次に《マイア鍛冶/Myrsmith(SOM)》がピックできたことでこのカードの価値は少し上がりました。この2/1はPaulがピックした複数の呪文爆弾と組むことで1/1マイアの大群を生み出せるでしょう。そして、これらは《マイアの感電者/Myr Galvanizer(SOM)》にパンプされるので、 比較的少ないカードから熊の群れが作られるのです。

3ピック目は迷うことなく《存在の破棄/Revoke Existence(SOM)》。その後に《太陽の槍のシカール/Sunspear Shikari(SOM)》を《銅のマイア/Copper Myr(SOM)》に優先してピックしました。続く《屍気の香炉/Necrogen Censer(SOM)》と《きらめく鷹/Glint Hawk(SOM)》の2択にはかなり時間を掛けました;互いがコンボの相方なので、違うパックから出ていればどちらもピックしていたでしょう。《きらめく鷹/Glint Hawk(SOM)》で使いまわせる《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》の様なカードは取れていませんでしたが、ここでは《きらめく鷹/Glint Hawk(SOM)》をピックしました。

《嵌め乗りの滑空者/Snapsail Glider(SOM)》は中盤でピックする平均的なカードですが、Paulがこれがコンスタントに2/2飛行として使えるかは呪文爆弾に懸かっているでしょう。続けて彼は《オーリオックの模造品/Auriok Replica(SOM)》との2択で《金属の駿馬/Chrome Steed(SOM)》をピック。金属術の助けとなるカードです。その後は《魂の受け流し/Soul Parry(SOM)》、《オキシダの向こう見ず/Oxidda Daredevil(SOM)》、《オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser(SOM)》とピック、さらにその後はもう有効牌が回ってくることはなく、ドラフトは終わりました。まだカードが欲しいところでしたが。

Paulが望んだようにはドラフトは進みませんでしたが、彼が言うには3パック目でなんとかパーツを拾うことができたとのことです。"周りと上手くやるべきだったね"Jeff CunninghamとConley Woodsが赤いカードをカットしていたことを指摘して彼は言いました。

このデッキでPaulはPOYレースに必要なポイントを上乗せできるのか?答えは3ラウンド後に!
Paul Rietzl - Featured Draft Deck
Grand-Prix Nashville


Main Deck

40 cards
8 《山/Mountain(SOM)》
9 《平地/Plains(SOM)》
17 lands

1 《金属の駿馬/Chrome Steed(SOM)》
1 《炎生まれのヘリオン/Flameborn Hellion(SOM)》
1 《微光角の鹿/Glimmerpoint Stag(SOM)》
1 《きらめく鷹/Glint Hawk(SOM)》
1 《ゴブリンの小槌打ち/Goblin Gaveleer(SOM)》
1 《金のマイア/Gold Myr(SOM)》
1 《マイアの感電者/Myr Galvanizer(SOM)》
1 《マイア鍛冶/Myrsmith(SOM)》
1 《オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelter(SOM)》
1 《嵌め乗りの滑空者/Snapsail Glider(SOM)》
2 《太陽の槍のシカール/Sunspear Shikari(SOM)》
12 creatures
1 《調和者隊の盾/Accorder’s Shield(SOM)》
1 《アージェンタムの鎧/Argentum Armor(SOM)》
1 《逆刺の戦具/Barbed Battlegear(SOM)》
1 《伝染病の留め金/Contagion Clasp(SOM)》
1 《浸透のレンズ/Infiltration Lens(SOM)》
2 《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb(SOM)》
1 《存在の破棄/Revoke Existence(SOM)》
1 《粉砕/Shatter(SOM)》
1 《闊歩するものの装具/Strider Harness(SOM)》
1 《金屑化/Turn to Slag(SOM)》
11 other spells


Feature Match Round 11 – Paul Rietzl vs. Erik Landriz
by Bill Stark

最も新しいPTチャンピオン、Paul Rietzlはプロの世界への驚くべきカムバックを果たしました。PTアムステルダムを優勝するという快挙です。GPナッシュビルにおいてはPOYレースのためにプロポイントを上積みしようと目論んでいます。Brad Nelsonが牽引するこのレースにおいて、彼はまだ追いつく可能性のある数少ないプレイヤーなのです。彼の11ラウンド目の対戦相手は誰でしょう? Erik Landrizはこの週末まだ1敗もしていません。

ダイスロールに勝ったLandrizの選択は驚きの後手。シールド戦である土曜日では一般的な戦略でしたが、ドラフトでは少し驚きの選択です。 マリガンすることになったので、カードアドバンテージを埋め合わせできるErikの選択は結果的に賢明だった様に見えます。しかし対戦相手は簡単に追いつくことを許そうとしません。Paulは《ゴブリンの小槌打ち/Goblin Gaveleer》、《太陽の槍のシカール/Sunspear Shikari》を続けざまにプレイしレッドゾーンに送り込みます。《太陽の槍のシカール/Sunspear Shikari》は《燃えさし鍛冶/Embersmith》と相打ちとなり、Paulは戦闘後に《マイアの感電者/Myr Galvanizer》を追加。ターンが帰ってきたLandrizも同じく《マイアの感電者/Myr Galvanizer》。これにはPaulも笑みが漏れます。

《感染の賦活/Instill Infection》で《ゴブリンの小槌打ち/Goblin Gaveleer》を除去し、Erikは最初の本格的な脅威として《ゴーレムの職工/Golem Artisan》を送り出します。さらには2体目の《マイアの感電者/Myr Galvanizer》を召喚、これには職工で速攻を付加でき、Paulのライフを5まで減らします;Paulは《金屑化/Turn to Slag》でゴーレムの動きを止めます。

両者が同じカードをプレイするという現象はもう一度起き、Paulが《アージェンタムの鎧/Argentum Armor》をプレイするとErikも《アージェンタムの鎧/Argentum Armor》。唯一の問題はPaulの場にクリーチャーが一体もいないことで、対するErickの場には《マイアの感電者/Myr Galvanizer》が1体います。つまり2/2のマイアがこれを纏って攻撃すれば、Paulのそれは使う機会なく壊されてしまうのです。残りライフが5の状態でPaulは《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》をキャスト、これで対戦相手の装備付きクリーチャーをチャンプブロックできるようになりました。しかし呪文爆弾で防御用のトークンを作るとErikは《感電破/Galvanic Blast》を公開。Paulはただ"Yep, I’m dead."と言うだけでした。

Erik Landriz 1, Paul Rietzl 0

Paul Rietzl は《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》でゲームを開始し、2ターン目にはこれをバウンスしての《きらめく鷹/Glint Hawk》。この鷹は《感電破/Galvanic Blast》で除去されるもRietzlは《ゴブリンの小槌打ち/Goblin Gaveleer》を追加。”またそいつかよ?
”と対戦相手は愚痴ります。

《マイアの感電者/Myr Galvanizer》がErikのこのゲーム最初のクリーチャー でしたが、Paulは《調和者隊の盾/Accorder’s Shield》をキャスト、《ゴブリンの小槌打ち/Goblin Gaveleer》を3/4トランプルとします。《伝染病の留め金/Contagion Clasp》がこれを2/3トランプルとしますが、それでもまだ《マイアの感電者/Myr Galvanizer》でブロックするには大きくLandrizのライフは15まで削られます。2人とも持っている《アージェンタムの鎧/Argentum Armor》をPaulがプレイしますが,対戦相手の場には《錆ダニ/Rust Tick》がいるため、1/1のマイアトークンには着せられません。.

《ゴブリンの小槌打ち/Goblin Gaveleer》が鎧を着てアタック、《錆ダニ/Rust Tick》を吹き飛ばします。このアタックでErikのライフは6まで減少。《アージェンタムの鎧/Argentum Armor》を除去する手段を速く引かなくてはなりません。返って来たターン、彼のドローは《感染の賦活/Instill Infection》、これでは解決になりませんが追加のドローはできます。これでマイアトークンを除去して追加のドロー、しかし残り2マナで解決策は引けず。勝負は3ゲーム目までもつれ込むことになりました。

Erik Landriz 1, Paul Rietzl 1
Paul Rietzl


《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》の最終戦でもPaul Rietzlの初動となり、次のターンには《金のマイア/Gold Myr》が場に追加されました。《マイアの感電者/Myr Galvanizer》がPaulの1/1マイアを2/2に変え、それが《燃えさし鍛冶/Embersmith》のいるErikの場に殴り込みをかけます。しかしLandrizは鍛冶とトレードするつもりはなく、自分のターンに《感電破/Galvanic Blast》を打って感電者を除去、2/1鍛冶のアタックで2点のダメージを与えます。

《嵌め乗りの滑空者/Snapsail Glider》がPaulの軍勢に加わる一方で、《燃えさし鍛冶/Embersmith》がX/1のクリーチャーを刈り取り始めました。、まず《金のマイア/Gold Myr》が倒れ、そして呪文爆弾のトークンも討たれます。Erickの《マイアの感電者/Myr Galvanizer》アタックを《嵌め乗りの滑空者/Snapsail Glider》で相打ちをとろうとしますがここで火を吹く《感染の賦活/Instill Infection》。プロツアーチャンピオンはここから巻き返そうと《ゴブリンの小槌打ち/Goblin Gaveleer》召喚後すぐさま《調和者隊の盾/Accorder’s Shield》もキャスト、これをゴブリンに纏わせます。しかし返すターン《皮裂き/Skinrender》がゴブリンを0/1とし《燃えさし鍛冶/Embersmith》と《マイアの感電者/Myr Galvanizer》でのアタック継続を可能にします。

次のターンPaulの《きらめく鷹/Glint Hawk》が《調和者隊の盾/Accorder’s Shield》を回収、ゴブリンは《きらめく鷹/Glint Hawk》を解決するために死亡。Paulは再度盾をキャスト、鷹に持たせます。しかしこれもErikの想定内でした。彼は二体目の 《皮裂き/Skinrender》をキャストし鷹を葬り、さらには《ヴァルショクの模造品/Vulshok Replica》を場に加えます。もうPaulに相打ちを取れるクリーチャーは残っておらず、ライフは危険水域です。最後のドローを確認すると打つ手がないことを悟りました。

Erik Landriz 2, Paul Rietzl 1

http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpnas10/day1coverage#20

Saturday, 11:00a.m. – Scars of Mirrodin Limited with Brad Nelson
by Bill Stark

GPナッシュビルカバレッジでの、Nelsonへのインタビューです。

以下本文


Brad Nelsonは今まで様々なシールドやドラフトのテクについて言及してきました。そんなnelsonへのインタビューです。ミラディンの傷跡リミテッドについてをメインに、今日のシールドデッキについての感触、そして彼が牽引するPOYレース等も聞いてきました。彼のシールドデッキ構築を取材して対戦相手にプールを晒すよりこっちの方がいいと考えたのです。

Bill: ミラディンの傷跡シールドについてどう考えてますか?

Brad: とても興味深い。一番いいのはゲーム自体がとても楽しいことだ。時にはボムが引けるだろうね。この環境のシールドで、アグロデッキを組む方法はない。他のフォーマットではボムがないプールでもアグロデッキを組むことができたけど、この環境には対処できない防御的なカードがとても多い。それから、ゲームは二転三転するよね。場の主導権を握っていても、相手に《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere》を出されたら2ターンで終わっちゃうから。

Bill: プールを見て、まずどのカラーコンビネーションでデッキを組みたいと思いますか?

Brad: 赤白が恐らくベストだ。《電弧の痕跡/Arc Trail》、《拘引/Arrest》、《剃刀のヒポグリフ/Razor Hippogriff》といったカードがあるからね。こういったカードは皆欲しいだろう。《電弧の痕跡/Arc Trail》はこのフォーマットでは本当にふざけたカードだ。誰もがマナマイアを当てにしてより高コストのカードを使っているから。マイアを除去した返しのターン、対戦相手がなにもしなかったら、高コストのエンドカードに辿りつくのを遅らせられたってことだよね。沢山のデッキが4,5,6マナのカードを使っているよ。

1対2交換はなんにせよ強いよね;このフォーマットではカードアドバンテージを取る手段があまりないから。白赤が組みたい色だよね。青をプレイしたいとは思わない、除去が少ないから。緑黒も、感染非感染が半々のデッキになるだろうからプレイしたくないね。

Bill: 感染は、ドラフトではよく使われますね。どんなプールなら感染をシールドで組みたいと思いますか?

Brad:今日もらったプールは感染で組むこともできたけど、結局見送った。感染を組むには10体以上の感染クリーチャーが、それなりのマナカーブで分布してなきゃならないと考えている。それと、除去と装備品も数枚必要だね。《伝染病エンジン/Contagion Engine》や《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon》といった後押しするカードも欲しいし。除去と装備品がなければ感染クリーチャーの攻撃を通すのは難しいよ。皆防御的な呪文をプレイするから。あと、それから《死体の野犬/Corpse Cur》も必要なカードだよね。《死体の野犬/Corpse Cur》の連鎖は対戦相手の場を少しずつ削れるよ。《グレイブディガー/Gravedigger(M11)》にはできない芸当だね。

Bill: コモンやアンコモンのスロットで“ボム”とどう戦いますか?

Brad: 《金屑化/Turn to Slag》はシールドで欲しい最も重要なカードのうちの一つだ。大抵のボムにはこれで対処できるよ。《鋼のヘルカイト/Steel Hellkite》、《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon》、《太陽破の天使/Sunblast Angel》、それに装備品のボムもね。それに、《調和者隊の盾/Accorder’s Shield》からゲームを始める人は多くて、これに対処できないと勝つのは困難になるしね。《金屑化/Turn to Slag》は大抵のビッグスペルと装備品に対処できる。除去の中でもベストのひとつだよ。《拘引/Arrest》も大抵のボムに対処できるから優秀だ。効かないカードもあるけどね。《粉砕/Shatter》と《存在の破棄/Revoke Existence》も大抵のものに対処できるね。これは《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon》が強い理由でもある。こいつはアーティファクトじゃないからね。僕のtop3は以下の順だ:

《太陽破の天使/Sunblast Angel》
《伝染病エンジン/Contagion Engine》
《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon》

こいつらは《転倒の磁石/Tumble Magnet》されないから。《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》はそこが問題だよね。ただただタップされちゃう。GPトロントで上手くやれたのもそれが理由だね。《転倒の磁石/Tumble Magnet》を三つも持っていたからね。

Bill: 今週末のシールドプールはどうだった?

Brad: かなり良かったよ。このフォーマットでは、MOとかも含めて今までで一番いいプールが引けたよ。あ、気に入らない点がひとつあったな。オプションが少ないんだ。その点ではトロントのデッキの方がよかったね。あのデッキはいろいろ選択肢があって、トリックもいっぱいあった。今回のはよりパワーカードが多いね。
選択肢が多いというのはこのフォーマットの素晴らしい点で、なぜ優秀なプレイヤーが勝てるかの理由でもある。盤面は沢山の選択肢で複雑になるんだ。例えば“除去を打てば対戦相手の金属術をオフにできるぞ”とか”呪文爆弾を起動するか、温存するか”とかね。気付きすらしないちっちゃなミスが勝敗を分けるんだ。

Bill: 記事でこの環境をよく理解できてないと言っていましたよね。にもかかわらず成績はいいですが。今はどうですか?

Brad: この環境について理解することはできたと思う。でも、僕が理解したのはドラフトに関するセオリーだけだ。シールドはもっと素直な環境だよ。シールドでは上手くやれる自信がある。それは、上手くMTGをすることと同義だから。ドラフトはすごく複雑だよね。この環境で興味深いのは、皆あるアーキタイプを選択して、そこに突っ走るんだ。でもできるデッキは3-5枚の質の低いカードが入ってる。僕なら入れないようなカードがね。それでも彼らは白赤金属術に突入するんだ。それで、《調和者隊の盾/Accorder’s Shield》一枚にやられることになる。

だから僕はディフェシブで適当なミッドレンジのデッキをよくドラフトしたよ。僕が重要視しているのは除去と、相手のデッキに上手く対処できるカードだ。それと恐竜(《最上位のティラナックス/Alpha Tyrranax》)に対処できる対戦相手に会ったことはないね。こいつはリミテッドでは偉大だよ、プレイするのがホントに楽しい。僕は自分よりこいつを重要視している相手とドラフトしたことがないよ。この環境はとても複雑で、常に変化しているんだ。大抵のフォーマットがそうだけど、ミラディンの傷跡ほどのペースではないね。《調和者隊の盾/Accorder’s Shield》の強さは既に皆に浸透したけど(Accorder’s Shield has gone way up for a lot of people), 一方で《粉砕/Shatter》は前ほど強力じゃない。皆、金属術に前ほど頼らなくなったからね。今は毒に傾いているようだ。

Bill: POYレースについて少し聞かせてください。プレイする際にこのレースが 重荷になることはありますか?

Brad: プレイ中は、全く影響を受けないよ。モチベーションにはなるけど、元々やる気満々だし。プレイ中は、ほかの事は全く考えないんだ。ただマッチをプレイして、勝ちたいだけさ。

POYには僕にとっていろんな意味がある。勝ちとるためには、かなり頑張らなきゃいけないだろう。 最も大きな問題は、ゲーム外のことを考えすぎちゃうことだね。とても入れ込んでしまって、ただ勝った負けたじゃ済まなくなるんだよ。負けると、それを受け入れられないで、動くことさえできなくなるんだ。僕もトロントでそんなことがあった。4ラウンド目で負けたんだけど、かなり堪えたよ。何度か励まされて、立ち直ることができたけど。

Top8でプレイしているときは、他の全てが見えなくなることもあるんだ。ゲームが終わってから周りを見渡して"ああ、皆見ていたのか。カバレッジリポーターもいるぞ"みたいな状態になる。

Bill: 貴方が受賞すれば、ここ十年で初めてアメリカ人が獲得することになりますが、それに特別な意味はありますが?

Brad: BDMの記事を見るまで10年間アメリカ人が戴冠していない事を知らなかったよ。僕が獲得できれば、アメリカにとって素晴らしいことだと思うけど、 、 僕はMTGを国で分けて考えたことはないよ。僕らは皆個々の人間さ。MTGをプレイしている皆の所属先は、それぞれのファミリーだよ。もし僕がこのレースに勝てれば、U.Sに トロフィーを持って帰れるのはクールだ。それが帰属している所だからね。 U.Sには素晴らしいプレイヤーがたくさんいる。team ChannelFireballがなければ僕はPOYで争えるプレイヤーにはなっていないだろう。 LSV, Wrapter, PV, Ochoaはこのゲームについて沢山のことを教えてくれた。でも結局のところ自分自身と親父のためにPOYをとりたい。親父はマジックにかなり入れ込んでいて、僕のライフスタイルを愛してくれている。 彼も祖母のDelilaも叔父さんもカバレッジを毎日見てくれている。これはとても嬉しいことです。

http://www.channelfireball.com/articles/riding-the-avalanche-sealed-scars-style/

Posted by Darwin Kastle

October 31, 2010

ミラディンの傷跡シールドで行われたトーナメントのレポートです。赤白金属術祭り。

以下本文
先週末、私はミラディンの傷跡シールドで行われたNYCの5kトーナメントに参加してきました。200人近いプレイヤーが参加し、Top16のprizeを目指して競いあいました。その前の週に、傷跡シールドは何度かこなしていたので、いい結果を期待していました。

傷跡でのリミテッドにおける2大アーキタイプは金属術と感染です。シールドでは、めったに感染デッキを組むことはできませんが。ドラフトでもシールドでも、感染をテーマにしたデッキは非感染クリーチャーをデッキに入れることが避けられない様に思えます。感染デッキ相手にゲームが終わった時は、私はいくつかの毒カウンターといくらかのダメージを受けています。その一方で、私は通常ダメージのみに焦点を当てて勝利を得ているというのに。感染はあなたのライフを20より少ない10とするものですが、時にそれを30としてしまうことも頻繁に起こります。

私が傷跡シールドでデッキを組む際は、大抵は金属術クリーチャーの一群を、何枚かの除去と大量のアーティファクトと共に入れる、という構築をせざるをえなくなります。以下が私の5kトーナメントでのカードプールです。

Blue:
1 Bond of Quickdilver
1 Grand Architect
2 Plated Seastrider
1 Steady Progress
1 Stoic Rebuttal
1 Turn Aside
1 Vedalken Certarch

Black:
2 Dross Hopper
1 Exsanguinate
1 Flesh Allergy
1 Ichor Rats
1 Instill Infection
1 Painful Quandary
3 Psychic Miasma
1 Skinrender

White:
1 Loxodon Wayfare
2 Seize the Initiative
1 Soul Parry
1 Whitesan’s Passage
1 Sunspear Shikari
1 Dispense Justice
3 Auriok Sunchaser
1 Razor Hippogriff
1 Kemba’s Skyguard

Red:
2 Turn to Slag
2 Shatter
1 Barrage Ogere
2 Flameborn Hellion
1 Melt Terrain
1 Oxida Daredevil
1 Vulshok Heatstorker

Gleen:
3 Alpha Tyrranax
1 Tel-Jilad Defiance
1 Tel-Jilad Fallen
1 Ezuri’s Archers
1 Molder Beast
1 Acid Web Spider
1 Viridian Revel
1 Wing Puncture
1 Ezuri’s Brigade
1 Untamed Might
1 Slice in Twain

Artifact:
1 Corpse Cur
1 Culling Dais
1 Echo Circlet
1 Flight Spellbomb
1 Golem’s Heart
1 Ichorclaw Myr
1 Nihil Spellbomb
1 Myr Battlesphere
1 Razorfileld Thresher
1 Soliton
1 Argentum Armor
1 Moriok Replica
1 Vulshok Replica
1 Myr Galvanizer
1 Palladium Myr
1 Accorder’s Shield
1 Memnite
1 Strider Harness
1 Glint Hawk Idol
1 Golem Artisan
1 Contagion Clasp
1 Iron Myr
1 Rusted Relic
1 Auriok Replica
1 Bladed Pinions
1 Wall of Tanglecord
2 Perious Myr
1 Sylvok Replica

Land:
Razorverge Thicket

私は、この環境のシールドにおいて緑黒感染と赤白金属術が、皆の行きやすいアーキタイプであることに気づきました。このプールでの赤白はとても魅力的に思えます。3枚のAuriok Sunchaserに1枚の Razor Hippogriff、白をプレイするのは間違いないと考えました。大抵のフォーマットと同じように、飛行は傷跡リミテッドでも非常にパワフルです。赤には2枚ずつのShatterとTurn to Slagがあり、赤白で強力なデッキが組めるでしょう。しかし、Ezuri’s Brigadeの存在が、赤白から離れる決定的な理由となりました。シールドでボムをプレイできるのは喜ばしいことで、今回はEzuri’s Brigadeがそれに相当します。4マナで8/8トランプルはありえない強さです。緑白で組むもう一つの理由は、それがとてもアグレッシブだったからです。Sunchasers,やBrigade、そしてUntamed Mightといったカードによって、対戦相手がボムを用意する前に勝つこともできるでしょう。沢山のアーティファクトをデッキに入れなければならないので、有色の強力なカードはそんなにたくさん必要ではないのです。これはとても重要なことです。以下が私の組んだデッキです。

3 Auriok Sunchaser
Razor Hippogriff
Kembas Skyguard
Ezuris Brigade
Untamed Might
Slice in Twain
Myr Galvanizer
Palladium Myr
Accorders Shield
Memnite
Strider Harness
Glint Hawk Idol
Golem Artisan
Contagion Clasp
Iron Myr
Rusted Relic
Auriok Replica
Bladed Pinions
Wall of Tanglecord
2 Perilous Myr
Sylvok Replica
7 Forest
8 Plains

Razorverge Thicket
ラウンド1は一番簡単なマッチアップでした。対戦相手は4色の感染デッキをプレイしていたのです。2ゲームとも楽に勝てました。その内の1ゲームではEzuri’s Brigadeに, Strider Harnessを装備させて出したターンにアタックさせるという奇襲が成功しました。
Record: 1-0

2ラウンド目から、終わりのない赤白デッキ達との対戦が始まりました。3ゲームを戦う激闘でしたが、大量の飛行クリーチャーの力で勝つことができました。
Record: 2-0

ラウンド3では厳しい試練が待っていました。赤白デッキを相手にして、1ゲーム目において白マナソースをまったく引けなかったのです。ゲーム序盤にEzuri’s Brigadeを場に出せましたが、これはArrestで対処されました。ゲーム2では、マナフラッドを起こし、対戦相手のSpikeshot Elderに対処できませんでした。
Record: 2-1

4ランド目でもおなじみのマッチアップです;赤白。でも今回は違った結果になりました。Ezuri’s Brigade に張られたAresstをSlice in Twainで割ることができました。ゲーム2では3枚のSunchasers全てをプレイでき、対戦相手を圧倒しました。
Record: 3-1

ラウンド5でも赤白デッキにあたり、傷跡リミテッドにおける赤白の恐ろしいほどの流行ぶりを目の当たりにしました。このラウンドでは、対戦相手がArc Trail (ドラフトでは初手級のカードですね!) を打ってきたゲームではついに勝つことが出来ませんでした。ゲーム1は特に酷く、2枚の重要なクリーチャーをArc Trailで失っただけでなく, 対戦相手は Steel Hellkiteというとんでもない奴をプレイしました。こいつに対する備えをよりよくするために、サイドボーディングにおいて緑を抜いて赤を加え、2枚ずつのShatterとTurn to Slagを投入しました。もちろん、これではArc Trailに対処したことにはなりません(BrigadeとMightを抜いたことで、どちらかというと悪化しています)。 またしても、重要なクリーチャー2体が彼の2マナスペルで屠られ、そこからリカバリーすることが出来ませんでした。
Record: 3-2

最初の2戦に勝っているので、タイブレーカ・ポイントは高いのではないかと判断しました。このことを考慮に入れて、2敗した時点でTop8を逃したことを知りつつも、私はTop16を目指してドロップしないことを選びました。Top16に入れれば、100$の賞金が出るので、ゲームに時間を費やす勝ちがあると考えたのです。

6ラウンド目は、赤白の襲撃から一休みできwinning trackに戻ることができました。ゲーム1では私のBrigadeが彼の赤黒デッキを蹴散らしました。ゲーム2では、Golem Artisan とRazor Hippogriffのカードパワーで勝つことが出来ました。
Record: 4-2

ラウンド7は他の赤白以上に手ごわい赤白との対戦でした。彼のデッキは何枚かの白の強力なエンチャントを中心としたものでした: Tempered SteelとTrue Convictionです。幸運なことに、Slice in Twain を用いてこれらに対処することができました(エンチャント除去はこの環境で過小評価されています)。不幸なことに、Tempered Steelが引かれたのはゲーム後半で、既に2枚のGlint Hawk Idolが私に十分なダメージを与えた後でした。しかし、他の2ゲームは運よく勝つことが出来ました。
Record: 5-2

スイス最終戦の8ラウンド目を迎えたとき、私は24位でした。好意的に見ても可能性は低いものでしたが、100$の賞金がまだ狙える位置でした。それを手にするために、私ができることは;最終ラウンドにまず勝つことです。

幸運なことに、また赤白でないデッキと当たることができました。対戦相手は青黒のフライヤーデッキで、何枚かのSky-Eel SchoolとGrasp of Darknessの様な除去を持っていました。1戦目は私のデッキが火を吹き、Sunchaser達が彼を屈服させました。ゲーム2は私がマナフラッドを起こし(17枚土地を入れなくてよかったですよ、まったく)、彼のうなぎ達にのされました。ゲーム3ではどちらもマナフラッドを起こしました。それでもなんとか対戦相手が対処できる以上の攻勢を展開できました。Yay! 3-2スタートからここまでこれました!
Record: 6-2

今や、私にできることは祈ることだけです。ジャッジの一人がマイクを取り、これから結果を発表する旨をアナウンスしました。続いて彼はTop8に残った人の名を挙げ、彼らがドラフトをする場所を告げました。Top16の発表はありませんでした!Grrr… 最終的に、彼らはリザルトの完コピを掲示しましたが、そこにあった私の順位は:17th

もちろん、非常に悔しい結末です。どんなMTGプレイヤーにとっても賞金圏から1つ後ろの順位に終わることは耐え難い惨事です。多数の人にとって、MTGのトーナメントにおける最も最悪な結末でしょう。もっとよい結果で終わりたかったです; 率直に言って、トーナメントでの優勝こそが私の欲しかったものです。優勝できないとしても、可能なかぎりそれに近づきたいのです。なので、2-3でドロップするよりは6-2で17位という結果で終わったのは良かったと考えています。2敗目以降も賞金を求めてプレイし続けたて、一日を無駄に浪費したと考える人もいるかもしれません。しかし、私はそうは考えません。

私にとってなにかが掛かっている状態でMTGをプレイするより楽しめるものはあまりありません。私の(2敗してからの)最後の3マッチにおいて、対戦相手も私もTop16に入れることを信じてプレイしていました。そういった潜在的に賞金がかかっているマッチは、アドレナリンの湧く緊張したゲームです。もちろん、結果として3-0しても十分ではなかったのですが、 重要だと思ったマッチに勝つという喜びを得ることができました。最後のリザルトのリストを見て、私は200にちかい数の名前がそこにあること、そして私の名前がかなり上位に位置していることを確認しました。もちろん、プロ・ツアーの創設時から参加していたことが、こうしたことについてのある意味重要な感覚を養ってこられたことに繋がっているのは間違いありません。ひとつのゲーム、ひとつのマッチ、ひとつのトーナメントが、人の競技者としての特徴を決めてしまうわけではないのです。

どんなイベントにおいても、私が参加する1番の理由は勝つためです。しかし、今回の場合は、重要な2つ目の理由もありました。これも8ラウンド戦うに足る大きな理由です。私は傷跡でのリミテッドでの感覚を掴みたかったのです。驚く様な発見はありませんでしたが、私が持っていた印象を裏付ける、多くの実践的な情報を得ることが得きました。

この環境は、少しだけインベイジョンのシールドを思い出させます。インベイジョンのみのシールドでは常に青黒赤のデッキを組むのが正解でした。それが出来ないプールはトーナメントで勝つことが出来なかったのです(もちろん、あなたが十分に優秀なプレイヤーで、イベントの規模が小さければこの限りではありませんが)。 もちろん、それに反乱して緑白でデッキを組むという選択肢もあります。これはドラフトでは機能しますが、シールドでは破滅をもたらす結果になりました(but it was doom in Sealed.)。

ミラディンの傷跡シールドにおいて、赤白は強力なカラーコンビネーションです。優秀なアーティファクト絡みのシナジーと強力な除去は、大抵ベストなデッキを作ります。インベイジョンの時ほどあからさまではないですが(thank you Wizards,)それでもこれはかなり明白な事実です。緑黒毒デッキに熱を上げている人もいますが、シールドでそれに囚われるよりはドラフトで挑戦したほうがよいでしょう。赤と白が貧弱で、青か緑、もしくはその双方に優秀な金属術があるプールを掴めることもあります。また、黒の除去が優秀すぎて無視できないプールであることも。どんなプールを得たとしても、デッキを組み上げる際は常に、上位層に多数存在するであろう赤白に対する備えを用意するべきです。

②の続きです。英語を座学でしか学んでいない弱点が露呈しました。会話文が訳せない…直訳で意味はとれるけど、どう訳せば気の利いた日本語に置換できるのか分からないです。なので、兄弟のやりとり等一番大事だと思われる会話文がほぼそのままです。だれか助けて。 指摘して頂いたところを青字で追加訳・修正


以下本文

Round 6: BRAD NELSON – 75 card mirror
はぁ…どうやらどうやら簡単にはTop8には行かせてもらえないようです。

“I’m making you earn this title, young blood ”Bradが言います。

“Let’s shuffle them up, then”と返します。虚勢をはろうとしましたが、内心では、現在のPoYを相手にして勝つには、プレイングで上回る、または単純に幸運で上回らなければならないという事実にかなり恐れを抱いていました。彼はこのデッキの製作者であり、今日1日のサイドプランも彼に教わったものです。

僕たちは1ゲーム目のためにデッキをシャッフルし、ダイスロールでは僕が勝ちました。2ターン目のExploreからのHalimar Depthで巫女をトップに積むことからゲームを始めます。BradはExploreから山。僕は3ターン目巫女をキャスト、追加の土地をトップからプレイしてパス。Bradは稲妻を持っていたのでそれを巫女に打ち、自分の巫女を場に出します。そして、5番目の土地を彼の手札からプレイ。

僕は6枚目の土地をセット、ジェイスをキャストして巫女を手札に戻してターンエンド。彼も6枚目の土地をセットして巫女を再召喚。僕はこれにMana Leakを打つものの、これにはBradのMana Leak。巫女がBradに山をもたらし、ジェイスが稲妻で焼かれてターンが帰ってきました。

ここで7枚目の土地をプレイし、Avenger of Zendikarをキャスト。しかしFffreakはその上を行きました。彼も自ターンに報復者をキャスト、巫女のおかげで土地がライブラリトップから落ちてきて植物トークンが2/3となります。一方で僕のそれらは0/1でした。

ターンが帰ってきて、僕の手札にはコブラと2枚のExplore。ドローフェイズで引いてきたのはMisty Rainforestでした。コブラをキャストし、Rainforestをプレイ、緑マナを加えてExplore。これが追加のRainforestをもたらし、これのプレイでさらにExploreを唱えるための緑マナをコブラで追加します。Exploreがもたらしたのは追加の復讐者。Rainforestを生贄にささげ、植物を4/5とした上でマナを捻出、2番目の復讐者が9体の植物をもたらします。Bradは肩をすくめて一言、”I guess you do have the same blood as me(訳するなら;やはり俺と同じ血が流れているようだな、とか? ;違うみたい)”

SB:
Out 2 Frost Titan 1 Deprive 1 Oracle of Mul Daya 1 Jace,the Mind Sculptor
In 2 Ratchet Bomb 1 Flame Slash 2 Spell Pierce

2ゲーム目は双方1マリガンの後に始まりました。BradはPreordainからコブラにつなげます。僕はHalimar DepthからRaging Ravineからスタート、手札には稲妻。BradはRainforestを生贄に捧げて青1マナを浮かせた状態でジェイスをキャスト。”渦巻く知識”能力を使った後にターンを返してきます。追加できる土地はもう一枚のRaging Ravineしかなく、稲妻をジェイスに打つもののBradのSpell Pierceが突き刺さります。僕らはさっさと3ゲーム目に移りました。

SB:より多くのコントロール要素と数枚のruinbrasterが必要だと判断し、以下のように変えました。

Out: 2 Ratchet Bomb 2 Flame Slash
In:1 Jace,the Mind Sculptor 2 Goblin Ruinblaster 1 Deprive

3ゲーム目、Bradは1マリガン、僕は幸運にもマリガンなし。Preordainからゲームに入り、ジェイスの早期召喚を可能にするExploereを引き込みます。Bradは森を置いただけでパス。   僕はExploreから島をプレイしてエンド。BradはExploreをプレイするもこれにはSpell Pierce。

返ってきたターンで僕は追加の島を置いてジェイスをキャスト、ブレインストームして、既に手札にあるものと合計して3枚のMana Leakを見つけます。Bradはコブラをキャスト、rainforestを置いてパス。僕は蛇を殺すためのLighning boltを求めてブレインストーム。

コブラをキャストし、手札には3枚のMana Reakと1枚のspell Pierce。ジェイスは十分に守れそうです。Bradは次のターンExploreを、土地を置かないでキャスト。4枚目の土地を引き込むのを警戒してこれにSpell Pierce。今日は本当にツキがあります。

次の自ターン、私はさっきトップに置いた土地を引き、コブラで2点パンチ。そしてジェイスの能力でBradのtopをチェック。島があったのでボトムに送ります。Bradは土地でない何かを引き、パス。私はまたも土地をドロー、そしてまたトップのチェック。島を見つけたのでまたしてもボトムに送り、コブラで2点パンチしてパス。

Bradはドローして復讐者をディスカード。僕はまたしてもトップをチェック、Frost Titanをそのままにしておきます;ついにBradは降参しました。

“Well, you better take it down now or I wont love you anymore.”

Brad always does knows how to light the fire(Bradはいつでも火のつけ方を知っているのです)

5-1

次のラウンドはTop8のためにIDしました。レーティングを考えるなら賢い選択ではなかったのかもしれません。しかし、負ければやっぱりワールドに行けないのも事実で、引き分けておけば優勝して行けるかもしれません。

5-1-1

Top 8 – Mono Red
赤単とのマッチアップされたことを知って僕は心底恐ろしく思いました。サイドインできるアンチカードはなく、Bradもまたスイスラウンドで赤単に敗れているのです。彼もこのマッチアップが良いものとは考えていませんでした。1ゲーム目については、相手の序盤のクリーチャーを稲妻で対処したこと、あと1枚バーンスペルを引かれていたら勝てなかったこと、5ターン目のFrost Titanが勝利をもたらしてくれたこと以外は詳細を覚えていません。

SB:
Out 3 Oracle of Mul Daya 4 Lotus Cobra 1 Deprive
IN Ratchet 2 Bomb 2 Pyroclasm 2 Spell Pierce 1 Flame Slash

ゲーム2はとても面白い試合でした。僕の初動はRaging Ravineから2ターン目Copperline Gorge→Explore→森、という遅いものでしたが、対する赤単使いは1ターン目Goblin Guide、2ターン目Goblin Guide、3ターン目Goblin Gide。ゴブリンどもをpyroclasmで一掃したときには僕のライフは8まで減っていました。ゲームを開始時にはいける、と思っていたのに!

次ターン彼は僕めがけてForked Bolt、これで残りライフは6。ターンが帰ってきて、僕は土地を5枚に伸ばしてパス。エンド時に稲妻を打たれるもこれにはFlashfreeze。次ターン、彼は2枚の手札を保持したままパス。僕はExploreを打って土地を7枚まで伸ばすしてパス。エンド時に彼は2マナのこしてのStaggershock。ここで最後のMana Leakを使い、彼の手札とドローが6点のダメージを与えられないよう祈りました。僕のハンドは森とFrost Titanのみです。彼は稲妻を打ってターンを返してきたので、残り1枚のハンドでは僕を殺せないのだと分かりました。次引いたカードはベストなドローでした―Flashfreeze。タイタンをキャストし、土地を寝かせ、パス。彼はカードを引いてただパスするのみでした。僕は自ターンにRaging Ravineを起動、タイタンとともに10ダメージ。彼の2枚のハンドがFlashfreezeを突き抜けて3点のダメージを与えないことを祈りました。

彼はエンド時に僕を死に至らせる稲妻。これにFlashfreezeで応えてMTGの神に祈りました。引いてキャストしたのはArc Trail、僕のライフは1残り、彼は握手を求めてきました。

6-1-1

Top 4: Jordan Stensgard – Mono Green Eldrazi Ramp
これは僕がずっと想定してきた仮想敵であり、かつこのデッキだとかなり有利がつくマッチアップです。どちらもマリガンなしでゲームスタート。しかし彼はキープした際に顔をしかめていました

僕はRaging Ravineでゲームを開始、対するjordanの最初の土地はMystifying Mazeでした。思わず彼を見て”それでいいの?(You didn’t just do that?)”と言ってしまいました。

互いに笑い合い、僕は2ターン目exploreをプレイしてパス…

ええ、このターンに3番目の土地をプレイしなかったのです。手札に4枚の土地とOracle of Mul Dayaがありながら。

Bradは笑ってタバコを吸いに行きました―州選手権のタイトルが懸かっているゲームでミスする僕の姿を見たくなかったのでしょう。

Jordanはアンタップして森(KARMA)からOvergrown Battlement。次ターン僕はPreordinを打ちMana Leakを構えます。これはタイタンの登場を速めるCultivateを打ち消すことになり、これで3ターン目に出すべきであったOracle of Mul Dayaを4ターン目にプレイすることを可能にしました。JordanはEldrazi Templeをプレイしてパス。僕は更に2枚の土地をプレイし7マナに到達、ターンを返します。Jordanは少し考えた後にPrimeval
Titan、しかしこれにはManaLeakで応じます。

ここで彼は2枚のSummoning Trapを叩きつけます。一枚Mana Leakを持っていたので、1枚目の結果を見て2枚目を打ち消すことにしました。彼がトップの7枚を見て渋い顔をしたので、思いました、“God, I am running so good”と。この好調さは今Bradと同じ町にいるからだと思います。JordanはOvergrown Battlementを場に出しました。2枚目をMana Leakで打ち消し、次のターンにAvenger of Zendikarを召喚。さぁ、ゲーム2です。

SB:
Out:4 Lightning Bolt 1 Mana Leak
IN:2 Flashfreeze 4 Goblin Ruinblaster

Jordanは木語りからゲームを開始しました。僕はPreordainを打ってパス。Jordanはレベルアップ後Exploreをプレイ、Eldraze Templeを場に出します。次ターンタイタンが来る可能性があるので、2ターン目は土地をおいてパスするほかありませんーMana Leakのためにマナが必要ですからね。実際に、彼はタイタンをプレイし、僕はMana leakで応じました。幸運にもSummoning Trapはなし。

3ターン目はExploreを打ち、2マナをブラフのために立ててパス。Jordanは長考の後に3枚の胸壁をプレイしました。後で教えてもらったのですが、残ったハンドはタイタンだったようです。彼が単純にそれをキャストしたなら、恐ろしいことになっていたでしょう。

次ターンのドローはPreordain、これによりFlashfreezeを発見。Lotus Cobraをキャストしてターンを終えます。彼はMana Leakを避けれる状態でタイタンをプレイ、しかしFlashfreezeがこれに応じます。このアクションの後に彼に動きはなく、ターンを返してきました。僕はジェイスを出してJordanのライブラリトップを見ます。そこにあったのは4枚目の胸壁だったのでだいぶ気が楽になりました。次ターンに報復者を出してプラントトークンを育てるために、巫女を召喚してターンを返します。Jordanはドロー、肩をすくめて胸壁セットでパス。もう一度ライブラリトップが無用であることを確認し、報復者を召喚。決勝へと進みました。

7-1-1

最後のマッチこそ今日のすべてです。ここで負けると今日一日は全く無駄であったことになります。 優勝賞品1Boxは全く興味がありませんでした。 ワールドのためのポイントだけがすべてです。

決勝戦の相手はCorey Krukenbergが操るボロスでした。Coreyは2008年度の州選手権の決勝で僕が下した相手です。彼はエルフを、僕はフェアリーを使っていました。Corey Krukは朝の道中僕の足に冷水をたらしたことを除けばとてもいい男です。まぁ、それはそれで愉快なのですが。

CoreyがいなければfffreakとfffreakslittlebroがMOに現れたかどうか分かりません。Bradと僕は彼のビスマルクにあるお店、Collector’s UniverseのFNMとサンデートーナメントからマジックを始めたのです。Bradと僕はこのマッチアップとサイドボーディングについて事前に深く検討しまし、有効なプランに至っていました。そのプランはクリーチャーによるダメージを最小限にとどめるということで、また僕たちのサイドボードプランは赤と白の小型クリーチャーには非常によく効くものでした。

FINALS: Corey Krukenberg – Boros Bushwacker Combo
ビデオを見たい場合はこちら(http://www.youtube.com/watch?v=XAjZG4kTlIs)。

Krukenbergがダイスロールを制して、Goblin Guideからゲームを始めました。めくれたのは、lighning Bolt、こいつで除去がめくられるのはいつみてもおもしろいw僕はCopperline Gorgeをおいてパス。

Coreyはアタック、これが森をもたらし、ゴブリンはLighning Boltと交換します。彼は戦闘後にPlated Geopedeを召喚してパス。幸運なことに手札にはさらに2枚のLightning Boltがあり、厄介なクリーチャーは適宜除去できる状態でした。僕はExplore→Lighning Bolt、パス。Coreyは追加のPlated Geopede、そしてArid Mesaを置いてパス。

次ターン僕はジェイスをキャスト、ムカデを手札に返します。Coreyはこれを再度召喚、そしてジェイスにLighning Bolt。返しのターンでまたしても稲妻をムカデにうち、2体目のジェイスを着地させ、ドロー能力を使い始めました。次ターン手札が一枚しかなく、Coreyはガスが尽きたようで、”土地を置いてパス”。次ターンにFrost Titanを召喚、Bushwackerによるクレイジーなアタックを警戒して山を氷付けにします。Coreyは14ダメージを与える余力はなかったようで、ゲームが終わりました。

SB:
Out: 1 Mana Leak 1 deprive 4 Lotus Cobra
In: 2 Ratchet Bomb 3 Pyroclasn 1 Flame Slash

2ゲーム目、Coreyはガイドから始まるこのデッキの十八番で僕のライフを18にするところからゲームを始めました。僕は山峡をおいてパス。Coreyは二体目のゴブリンを呼んで僕のライフは14となりましたが、彼らは森とRatchet Bombをめくりました。Ratchet Bombを場に出しチャージしてパス。CoreyはTunnel Ignusを召喚、土地を置いて僕に4点パンチ。次ターン、僕は稲妻でイグナスを処理し、Exploreで4マナまで伸ばしパス。

Goblin Guide達はただRatchet Bombで死んでいくだけでなく、僕に2枚の土地をプレゼントしていきました。またしてもCoreyのドローは思わしくないようで、ドローして即ターンを返してきました。僕の方は6マナ揃ったのでFrost Titanを召喚してパス。彼はSteppe Lynxを召喚してパス。僕はAvenger of Zendikarをキャストしてゲームを終わらせ、2010年度の州選手権のチャンピオンになれたのです!

Bradと軽くお祝いした後に、僕たちは皆帰路につきました。さらなる祝勝と、ワールドへの準備をするために。僕は友人達に速く会いたい衝動を抑えられませんでした。

ここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございました。これは僕の初めてのトーナメントリポートですが、楽しんでいただけたら幸いです。僕はデッキをデザインせず、ただ使っただけですが、だからこそ僕のゲームから学べることはあると思います。

おしまい

①の続きです。fffreakslittlebroことCorey Baumeisterの州選手権のレポートです。レポートの訳ってむずかしいです。祭り中につき遅々と訳。


本文

Round 1: Randall Cummings – Elves
1ゲーム目は僕のRaging Ravineからゲームが始まり、相手も1マナのアクションは無し。2ターン目僕はExplore→Preirdain(楽しすぎる動き)。彼はNissa’s Chosenをプレイしてターンを返しました。僕はJace設置からニッサをバウンス。手札には2枚のLightning Bolt,そして1枚のFrost Titanとそれを唱えられるだけの土地がありました。結局、ジェイスによるテンポ破壊で1戦目はあっというまにゲームが終わりました。

サイド:
Out 4 Mana leak 1 Deprive
In 2 Ratchet Bomb 3 pyroclasm

2ゲームは彼の素早い”森セット、ターンエンド”からゲームが始まり、僕はCopperline Gorgeをおいてパス。彼はNissa’s Chosenをプレイしましたがこれは新ランドのおかげで打てたLightning Boltを食らいます。僕はアンタップして土地とコブラをプレイ。彼は大ドルイドを出してターンを返します。次の3ターン目で、僕は今日5回勝ってワールドにいける事を確信しました。このデッキは本当に強かったのです。

3ターン目、フェッチランドから5マナを捻出し、まず巫女をプレイ。ライブラリから捲れたカードは森でした。これでは十分でなかったので、手札から追加のフェッチをプレイ、沸いたマナを用いてジェイスを出し大ドルイドをバウンス。Randell はこの鬼回りについていくことができず、数ターン後に握手のために手を伸ばしました。

僕が引きに恵まれたのでこのゲームは勝負になりませんでしたが、しかし、(この環境では)2ゲーム目以降はエルフにとって大変だと思います。エルフと白単にとっては厳しい環境でしょう。より進んだデッキを相手にしなければなりませんし、2マナのラスゴが飛んでくる可能性が常にありますからね。

1-0

Round 2: Derek Nelson – Valukut Ramp
Derekとの対戦のために席に着き、彼のデッキについて知ると、NAYAをプレイしてなくてよかったと心底思いました。でなければ、あっという間に負けていたでしょう。彼の好ドローによって。

ダイスロールに勝ってPreordainでExploreかコブラを探す動きからゲームを始めました。
それらはどっちもトップにいました。なんと!

Derekは木語りでそれに続きました。僕は獲れたてのコブラをプレイしてパス。Derekは木語りをレベルアップしてExploreをキャストしてパス。僕の3ターン目は森プレイからOracle of Mul Dayaをプレイ、フェッチを手札から出してパス。彼はドロー後、とてもナーバスな顔で僕のMisty Rainforestを見つめています。

“Do you have it?”彼が聞いてきます。

“Look at who my brother is. I couldn’t not have it if I tried.”

彼は思い切ってタイタンをプレイしてきましたが、これには当然Mana Reak。次のターン私はAvenger→巫女の力を借りて上陸。これで決まったかと思いましたが彼はpyroclasmとLightning Boltで対処しました。が、これにより木語りも葬られ、彼のマナ基盤は2マナ分となりました。

次ターン、僕がFrost Titanをキャストすると彼はこれに対処できないようで、肩をすくめました。そして2ゲーム目へ。

SB:
Out:4 Lightning Bolt 1 Flame Slash
In:2 FlashFreeze 2 spell pierce 1 Goblin Ruinblaster

非常に面白いゲームでしたが、もしNAYAを使っていたらすぐに負けていたでしょう。Derekはまたしてもあのいやらしい環境保護活動家(木語り)からゲームを始め、レベルアップ+Overgrown Battlement→3ターン目タイタンという動きができましたから。

僕は2枚の土地を立ててパスする以外に(2ターン目の)選択肢が無く、Derekは小考の後にさらに2枚の0/4壁を出してターンを返しました。もうMana Leakは無用の長物と化したといっていいでしょう。このターン僕はExploreから2枚の土地をプレイし、ターンを返しました。

彼はこのターンはもう考えませんでした。4枚目の山がある場でヴァラクートをプレイ、Mana Leak2枚分を払えるマナを残して偉大なるタイタンをプレイ。これで私を殺れると考えたのでしょう。しかし不幸なことに、私はFlashfreezeを抱えていました。

彼の落胆振りからこれが致命的だったことが分かりました。一枚しか残ってない彼の手札は、彼から流れが去ったことを示唆していました。そして流れを失った彼の次ターンはーExpeditionから山セット。手札はさらに少なくなりました。

返しのターンで私はジェイスをプレイし、彼のライブラリートップを「覗き見」。4枚目のOvergrown Battlementだったので、無害なこれをトップに戻しました。数ターン後に私は報復者をプレイし、そして彼のタイタンをBottomに落とすことで反撃の目を積みました。Topが森であることを確認すると、彼は握手を求めてきました。

2-0

Round 3: John – White Weenie Quest Thingy
ゲームをプレイするまで、このデッキの存在を知りませんでした。しかしこれはRatchet BombとPyroclasmが支配する(エルフとは)別のマッチアップでした。ゲーム1は少々あぶなっかしいものでしたー僕はマリガン後の6枚でゲームを始め、Raging Ravineを置いてパス。Johnは平地セットからQuust for the Holy Relicをプレイ。即座にテキストを読んだのは言うまでもありません。

僕の思考は次の通りでした;“オッケィ、彼はクリーチャーを+6/+6できるのね。へぇ、すごいじゃん…って何あの鎧の二つ目の能力!?”

2ターン目は土地を置いてパス、相手のターンに出てきたmyrsmithに稲妻。その後は緊張感のある展開にはなりませんでした。彼がQuestのカウンターを5つ溜めて、M・ナイト・シャマラン(メムナイト)を更にビッグなプロデューサーに育てたことを除けば。これはコブラか何かでチャンプしてジェイスで手札にお帰り願おう…と考えていたのですが、鎧の能力がジェイスを退場させました…

幸運にもFrost Titanを引いて彼の攻勢をスローダウンできました。彼は追加の土地を引いて鎧を着けえようとしましたが、土地が揃った頃には稲妻でゲームを終わらせる事ができました。

SB:
OUT 4 Mana Leak 1 deprive
IN 3 Pyroclasm 2 Ratchet Bomb
(確信は持てませんが、リークは数枚残したほうが良かったかもしれません)

ちょっと危ういゲームでした。相手の初手はM. ナイトと鷹を出しての速攻。僕はPreordainで良い仕事をするであろうPyroclasmを見つけ出しました。Johnはmyrsmithを召喚して3点パンチ。こちら2ターン目に「ラスゴ」を打ちます。彼は悲しそうに3匹の仲間達を墓地に置きました。彼に流れはありませんでした、しかし;次ターン彼はQestとSteel Overseerをプレイ、僕のターン3のアクションはRatchet Bomb。このカードを効果的に使える場でプレイできるのは初めてでした。つまり、能力を起動したことは今までなかったのです。カウンターの数以下のコストを持つパーマネントを一掃できると考えていたため、カウンターを3つ貯めました…とんでもないミスプレイです。でも幸運なことにトップからPyroclasmが降ってきて、事なきを得ました。

ラウンドが終わった後に、プレイマットにサインを求められました。こんなSweetなことは初めてです。Bradは何とも思わないかもしれませんが、僕にはとても特別なことでした。Johnは僕たちのその日のランチを買って来てくれたので、これについてもお礼を言わねばなりません!



Round 4: Craig Spitzer – Green Black Eldrazi Ramp
まずはCraigにお礼を言わなければなりません。彼がいなければ私のプロツアーへの参加は常にとても困難な事になっているでしょう。Craigはいつも見返りを求めずにカードを貸してくれるのです。もう一度言わせてもらいます、友よ、ありがとう。

彼について簡潔な描写をするつもりはありません。私たちは長く厳しい、血沸き肉踊るマッチを展開しました。詳細を思い出せないので、ここ(http://www.youtube.com/watch?v=N4ucOnO8wJ0)でそのマッチを見てください

4-0

Round 5: Steven Phiff – Blue black random Trinket Mage, Mana Leak, Fumespitter, Skinrender, Abyssal Persecutor

ついにきました―州選手権の”final”です!勝ってドロップするのです。ここで勝てば胸を張って帰れます。Bradの観察能力のおかげでStevenのデッキが何かはマッチの前には知っていました。そして未知数なデッキを相手にしなくてはいけないことに、眩暈を感じました。彼がとても優秀なプレイヤーということも知っていたので、彼のデッキを軽んじることもできませんでした。

ダイスロールは彼が勝ち、沼セットからゲームが始まりました。私はRaging Ravineを置いてターンを返します。彼は島を置いてパス。僕の手札にはコントロールカードが全くありませんでした。そこには3枚のコブラと、2枚のフェッチランドと、2枚のFrost Titan
がありました。彼の2枚の土地から判断するに、私がすべきことはコブラを1体でも着地させ、Frost TitanでStevenの遅めの青黒デッキをロックすることです。残念ながら、口で言うほど簡単なことではありませんでした。彼は2ターン目のコブラにはMana leak、2枚目のコブラにはGrasp of Darknessで対処しました。私は報復者を2枚連続で引き、さらにその後引いたカードはLightning Boltでした。結局、彼のAbyssal Persecutorと Consuming Vaporsに対して膝を屈することになりました。

SB:どうサイドボーディングするべきか、自信がありませんが以下のように変えました。
Out 1 Lotus Cobra 1 Oracle of Mul Daya 1 Deprive 1 Frost Titan
In 4 Goblin Ruinblaster

これについては長い間考えましたが、どのカードがこのマッチアップにおいて役に立たないのか分かりませんでした。いったい何と戦っているのか分からなかったからです。兄とともに再考した際の結論は、コブラを取り除いて2枚のRatchet Bombsと、Flame SlashとVolition Reinsを1枚ずつ入れるというものでした。

僕は2ゲーム目を2ターン目のExploreでスタートし、3ターン目にジェイスで彼の唯一のクリーチャーをバウンス。巫女からMana Leakでバックアップしての Frost Titanと続けます。その次のターン彼は5マナ使える状態でジェイスをキャスト、タイタンをバウンスしようとしますが、それは(タイタンの能力で)即座に打ち消されます。このミスにより、対戦相手の唯一のブロッカーをタイタンでタップしジェイスを退場させることができました。報復者をフィニッシャーとして召喚し、ゲームを終わらせました。

SB:このゲームでRuinblasterは使えないと気づいたのでそれらを全抜きし、Spell pierceとRatchet Bombを2枚ずつ加えました。

この重要なゲームはマリガン後の以下の6枚の手札で始めました;

Mountain,Forest,Misty Rainforest,Lotus Cobra,Jace,the Mind Sculptor,Frost Titan

コブラは100%即除去を食らうでしょう。青黒コンとのマッチアップでこの様なハンドの場合、コブラのこの欠点が足を引っ張ります。高コストカードの展開をコブラに頼ることの危うさに気づかなかったのは、僕の練習不足故でしょう。

僕はExploreを2ターン目に引き込んで、コブラとの2択を迫られました。ジェイスのための2つ目の青マナ供給は、コブラだと約束されていますがExploreだとリスクを伴います。結局コブラを選びましたが、これはGrasp of Darknessで除去されました。彼はこの除去呪文に続いてVampire Hexmageをプレイしたため、ジェイスを出すことができなくなりました。

次のターンのドローは2枚目のジェイスで、最後で3枚目の土地をプレイしてターン終了。StevenはAbyssal Persecutorをキャストしました。これを殺す手段はRatchet Bombのカウンターを4つ載せるしかなく、現実的に殺せないといっていいでしょう。僕のターン、4枚目の土地を求めてドローしましたがそれは叶いませんでした。

4-1
8-2

このマッチはコブラをサイドアウトしていればマッチの結果は違ていたと思います。しかし、これはよい経験でした。結局私は4-1となり、日本に行くにはこの後全勝することが必要となりました。このラウンドの結果には大いに落胆しましたが、前に進むしかないと気を取り直しました。誰が相手であろうと次のラウンドで勝って、Top8でも勝ち続けるだけだと。しかし、私の前に立ち塞がったのは、私の望んでいないある強豪プレイヤーでした。


本文ここまで

Top8を前にしてCorey と対峙した強敵とは?
続く
http://www.channelfireball.com/articles/north-dakota-states-report-1st/
Posted by Corey Baumeister

October 18, 2010

Nelsonの弟さんによる州選手権のレポートです。こんな兄が欲しいと嫉妬してしまう様な内容です。会場入りするまでの話+ちょっとしたデッキ解説+各ラウンドのレポートという構成です。とりあえずラウンドレポートの前まで訳したので上げます。後半はまだ訳してないのですが、なぜか早く上げたくなる内容だったので。

本文

States 2010 – North Dakota – 1st Place
こんにちは!僕の名前はCorey Baumeister、またの名をfffreakslittlebro(MOのアカウントでいた様な)といいます。プロツアーでの実績に関してはfffreakと並び立てないけど、僕にもいくらか実績があるのですよ。特に州選手権に関してなら、兄貴は一回も優勝したことないけど、僕は3回もチャンピオンベルトを獲得しています。つまり、僕ら兄弟は今絶好調と言えるわけですね。

僕がトーナメントでなにをしていたのか振り返ると、ぞっとしてしまいます。州選手権には北米で55位の順位をtop50まで上げるために行ったのです。ワールドの招待が手に入りますからね。Bradと僕はそれを確定させるためには何ラウンド必要か計算し、結果4回か5回勝てばドロップしてもいいことが分かりました。もし負けていたら、僕は1年で1番好きなトーナメントからドロップせざるを得ませんでした。その意味でも、優勝できたことは嬉しかったです。

いつもは、bradとデッキの調整をするために、1日か2日前にファーゴ(ノースダコタの最大の都市らしいです、ぐぐっただけ)に入ります。しかし今回、それは叶いませんでした。I could only come day up one day before because of work、なので午前5時にベッドを出て、3時間かけてファーゴのトーナメントに向かわなくてはなりませんでした。5回勝ってドロップするためにです。Top8に挑戦するのが難しい状況でトーナメントに向かってドライブするのは本当に気落ちするものでした。しかし、このトーナメントが他の州選手権でTop8に入ることよりも重要なことに気がつきました。自分の兄貴がPOYを賭けて戦う姿を見るためには、日本に行かなくてはなりません。そんな機会は、人生に何回あるでしょう?

午前五時。僕はBradに電話をかけていくらかのMTG談話をしたかったのですが、彼はまだ寝ているだろうと判断しました。僕も(車中で)寝ることにしました。2時間後に友人のCorey Krukenbergが足に水を垂らしました。友人のすることでしょうか?当然、このありがたくない目覚ましですっかり目を覚ましたので、Bradに僕が2時間以内に使うことになるデッキについて電話で聞くことにしました。 弾を打ち出すことは銃に頼りきりであることと同じですね。僕はこの素晴らしいデッキを手にするために、本当になにもしていません。僕は一切デッキを触っていなかったので、Bradのデッキ構築能力だけが頼りでした。僕たちが議論したのはNAYAとRUGについてです。僕はNAYAが(昔は本当に強かったのですが)どれだけ強いのか確信がもてませんでした。その大きな理由は、僕たちはたくさんのPrimeval Titanデッキとあたるだろうと予想していたからです。そしてRUGはタイタンおよびエルドラージ・ランプデッキ相手に本当に強いのです。Bradがくれた魅力的なデッキリストは以下の通りです。

2 Avenger of Zendikar
2 Frost Titan
4 Lotus Cobra
3 Oracle of Mul Daya
1 Deprive
1 Flame Slash
4 Lightning Bolt
4 Mana Leak
4 Jace, the Mind Sculptor
4 Explore
4 Preordain
3 Forest
4 Island
2 Mountain
4 Copperline Gorge
2 Halimar Depths
4 Misty RainForest
4 Raging Ravine
4 Scalding Tarn
Sideboard
4 Goblin Ruinblaster
2 Flashfreeze
2 Spell Pierce
2 Ratchest Bomb
3 Pyroclasm
1 Flame Slash
1 Volition Reins

リストを見て僕はすぐさま興奮し、またナーバスになりました。興奮した理由は、このデッキはとてつもないものだと感じたことで、ナーバスになった理由はこのデッキは考えることが多いデッキだろうということですー3時間の睡眠と2時間程度の車中での質の低い仮眠しか取れなかった私には、歓迎できないものでした。しかし、結局は大丈夫だろうという結論に達しました。デッキはメタゲームを読んだ素晴らしいものだし、ブロック構築でこのタイプのデッキには慣れていたからです。

プロツアーサンファン周辺においてはこのデッキは間違いなくベストなデッキでしたし、新スタンダード環境においても仮想敵になるだろうと考えています。このデッキには、いくつもの優秀なシナジーが含まれています。新加入のPreordainはこのデッキがしたいこと全てをしてくれます;2ターン目にマナ加速をするためのコブラとExploreを探してくれます。また、フェッチランドとコブラとの相性は抜群です。3ターン目にフェッチからジェイスor巫女+Preordainという動きは非常識なアクションです。

Frost Titanはどのデッキ相手にも効果的なのでサイドアウトしたくないカードです。アグロデッキの足を止め、コントロール相手にはこのデッキのサイドボードプランー廃墟飛ばしによる土地破壊ーをより効果的にするための擬似土地破壊として機能します。

Copperline Gorgeはデッキのマナベースをよりスムーズにするだけではありません。1ターン目に稲妻を打ち、2ターン目島を追加してのコブラ、という動きができるのは素晴らしいことです。このデッキは1日通して素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたので、次のイベントで使うことをお勧めします。

Bradとの30分に及ぶ電話によって僕はデッキについて深く理解できました。ファーゴについて、軽く食事を摂った後に、カードショップに向かいました。Bradに会う頃には、彼は既にデッキを新しいスリーブに入れ終えており、デッキリストは記入し終わっていました。既に準備はできており、私は友人であるRandall Cumming との1st roundを座って待つだけでした。

Posted by Paulo Vitor Damo da Rosa
Cannel Fireball様の記事です

http://www.channelfireball.com/home/pvs-playhouse-why-i-didnt-win-brazilian-nationals/

Paulo Vitor Damo da Rosaさんが国別選手権の敗因を語っています。やや長いので分割しています。これで最後です



④の続きです

様々な遅延により、既に日はとっぷりくれていました。しかし誰かがセカンドドラフトのうちピックと最初のラウンドだけ今日の内にやってしまおうという素晴らしい提案をいたしました。そして明日はその続きからやればいいじゃん、と。2ndドラフトで使われたパックはポルトガル語版で、きちんとスタンプが押されていました。しかしながら、開かれたブースターパックは1番上のカードを裏向きにする処置がされていませんでした。これでは皆に見えてしまいます。その上、ご丁寧にもその一番上のカードはレアでした。さらには、ジャッジは18パックをテーブルの上に広げ、”3パックずつ取ってください”(訳注:8ドラなので24パック必要です)とか言いました。こういった混乱ゆえに、私は2パック目の一番上のカードが緑だということが見えてしまいました。その時は表向きになっているカードがレアだとは知りませんでしたが(Elvish Archdruidでした)。

セカンドドラフトは、“pick the card,”から“pass the pack”への一連の動作が徹底されていないように思われました(訳注:訳に自信ないです。原文:For the second draft, it seems they forgot the whole “pick the card,” and moved to the “pass the pack” to include passing and receiving it, for some reason.)。私自身のドラフトは、1回目ほどではないですが、今回もよいデッキが組めました。初手Foreseeから2手目のCorruptとStormfront Pegasusの二択で前者を選びました。私は青黒をプレイすることに躊躇いがなく、このカラーコンビネーションはForseeを有効に使えると考えています。しかしその後黒がすぐさま枯れたので、また青白を組むことになりました。今回のはそれほどアグレッシブではありません。

2 Squadron Hawk
1 Infantry Veteran
1 Elite Vanguard
1 Silvercoat Lion
1 Serra Angel
2 Cloud Crusader
1 Wild Griffin
1 Stormfront Pegasus
1 Vengeful Archon
1 Siege Mastodon
1 Condemn
1 Juggernaut
2 Cancel
2 Aether Adept
2 Jaces Ingenuity
1 Foresee
1 Mana Leak
1 Cloud Elemental

このデッキのマナバランスは非常に興味深い議題だと思います―枚数比は白:青が13:9ですが、青のカードは多数のダブルシンボルを含んでいます。つまり、島2平地1と引きたい。しかしどちらかの色しかないとなるとマリガンせざるを得なくなる。初手に最低1枚は平地が欲しいわけです。結局、私は島9平地8としました。

Round7:とてもタフなマッチでした。相手もUWをプレイしており、私のものよりコントロール寄りでした。1game目は警戒しようがないDay of judgmentで落としました。彼はデッキにCall to Mindも入れています。故に、2ゲーム目と3ゲーム目は非常に慎重なゲーム運びを要求されました。Game2は2枚のcancelで圧倒し、game3はデッキが残り三枚まで戦う激闘でした―土地2枚とmana leakでした―and an attack for exactsies that left all my guys dead.(訳注:ここはどうしても分かりませんでした。Exactsiesという単語がぐぐってもMTGのページしかでてこなくて。MTG特有のスラングですかね)

Game3においてはプレイミスをしました。7枚土地がある状態で、Jace’s Ingenuity と Squadron Hawkが手札にありました。どちらもメインフェイズにプレイするつもりでした。プレイする順番ですが、まずドローしてなにが手札に加わるのか確認した方がいいと考えました。もうお分かりですね、ドローの中には2匹目の鷹がいたのです―もちろん鷹を先にプレイするべきでした。大勢には影響はなく、勝つことは出来ましたが
4-3

ゲーム後に同ポッドだった友人とそのプレイについてやVengeful Archonを含めた私のデッキ内容について雑談しました。彼が”俺にデッキ内容について語るのは心配ないよ。俺は負けてドロップしちゃったからね”というので詳しく話しました。ひとしきり話し終わると、彼は”あーすまん、実は俺負けてないんだ”とか言い出します。そしてWWをプレイしており、自分もVengeful Archonを使っていることを話してくれました。

Round8:対戦相手は黒赤。Game1はSerra AngelとVengeful Archonを場に出し、キャンセルを構えたまま勝利しました。FlashfreezeとRedirectをサイドイン。

Game2、彼は2ターン目にChild of Nightを召喚。私の3ターン目の手札はJace’s Ingenuity, Cancel, Cancel, Wall of Frost+その他。壁を召喚することを選択。裏目った場合として壁にDoom Bladeが飛んでくることを想定していましたが―彼の4ターン目はShiv’s Embrace―これはまずい、しかしまだ回答策をチャンスはあります。

5ターン目、私には5マナと6点のライフがあり、2回パンプされるとゲームエンドです。彼は2マナ使ってDoom bladeを壁に、さらにはVulshok Berserkersの召喚に4マナ費やしました。こちらにはcancel。このターン私のライフは2まで落ち込み、彼のそれは38となりました。次の私ドローはSerra Angel、これは吸血鬼と相打ちになり、彼は3/3を召喚し、私はSiege Mastodonでそれに答えます。彼は3/3でアタックせずに私にターンを返しました。この時の私の手札はJace’s Ingenuity, Cancel そして Redirectです。3枚引きましたが中身は土地だけ。Lava axeを打ち込まれますがこれはredirectし彼のライフは再び38に。さらに次のターン、彼がプレイしたのはEmber Hauler、これにはcancel。しかし結局2ターン後にGravediggerでゴブリンを回収されて万事休す。

Game3はwall of frostとSerra Angelを召喚した状態でcancelとridirectを構えることが
でき、それらを守りつつ天使で撲殺しました。
5-3

Round9:前述のWWをプレイするという友人とのマッチアップとなりました。彼の最初にだした土地は…森でした。

これであなたも分かるでしょう、デッキの情報公開を渋ることは何の問題もないことを-それはその人の権利です。でも情報を引き出すために嘘をついた彼は許せません。さらに、それを”冗談だよ”で済ませようとした彼の態度、そして自分のデッキ内容について嘘をついた彼の態度はそれ以上に問題があります。私はこの行動を許せませんし、彼には酷く落胆しました。我々の関係はこれを境に変わってしまいました。

(訳注:ゲームについての記述は一切ありませんでした。そんな相手との対戦を思い出して書く気にはとてもなれませんよね)
6-3

スタンダードラウンドに戻ってきました。私は構築戦のが得意なプレイヤーなのでこれは嬉しい。

Round 10: Mythic
フューチャーされました:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/branat10/day2#7

game1はダブルマリガンで落としました。Game2は配牌がよくて勝ち、game3はマリガンによって良手札を獲得(Lightning Bolt, Bloodbraid Elf, Slave of Bolas, 3 land)、しかし彼の手札もよく、君主からの徴兵を決めてきます。私はそれをボーラスで奪ってアタック。ここで、彼が滅殺で徴兵を外せることを知っている(この会場に20人程度しかいないでしょう)プレイヤーだということが判明しました。もう一枚の徴兵があれば次ターン負けていたのですが、ありませんでした。その後、彼はいくつかのミスプレイをし、対する私は3ターン連続で幸運なドローに恵まれ、なんとか勝ちを掴むことができました。

Round11:Mythic
Game1は3枚の土地とTerminate、2枚のBllodbraid Elf、そして緑マナなしという初手でした。私は2枚目のTerminateをすぐさまひきましたが、彼は私が緑マナにたどり着く前にJaceをキャストし、能力を使いました。私がタップインの緑マナ発生源にたどりついたときにはとき既に遅しでした。

Game2はマリガンから(Raging Ravine, Verdant Catacombs, Dragonskull Summit, Swamp, Mountain, Sprouting Thrinax.)という余りよくない手札となり、しかたなくキープしました。この手札が悪いことも、トリナクスがこのマッチアップで余り役に立たないことも理解していますが、キープするしかありませんでした。このハンドをキープするにせよ、マリガンして手札が5枚になるにせよ、勝つためにはトップデッキの連打が必要になります。土地およびアクションの。この手札だと5ターン目までにアンタップ状態で3色そろうことは確定しており、どんな呪文が来てもプレイすることができます。故に手札を5枚に減らして運試しするよりはましな選択だと考えました。今までジャンドを使っていて経験したマナトラブルがトラウマになっていたのかもしれません。このキープの可否やどこでボーダーラインを引くかについて、私はいまだ結論を下せていません。

結局、私はスペルにたどり着く前に4枚の土地を引き、簡単に死にました。彼が徴兵のうち1枚をサイドアウトしていたため幾分長生きできましたが。私はなぜ皆がこれをするのか分かりません。ジャンドがMythicを相手にしていて君主を恐ろしく感じるのは、隙を見せると一撃で大打撃を受ける上に返しのターンで除去を2枚も要求するからです。徴兵が玉切れになれば、ジャンド側は徴兵がエンチャントされた輩を除去し、あとは適宜4/5に対処すればよくなります。私が言いたいのは、環境で除去が最も多い相手に対してサイドアウトするのならなぜ徴兵を2枚デッキにいれてるのか?ということです。
7-4

この敗戦によって私にとってのトーナメントは終わりました。最終戦はナヤに2-0して成績は8-4となり、23位でした。序盤負けが込んでタイブレーカーが低かったので仕方ありません。

スタンダードラウンドで使ったデッキは気に入っているか、と聞かれてどう答えるべきか分かりません。対戦したかったMythicに4回、Nayaに2回当たれました-もう一度やるとしてもジャンド(もしかしたら赤単)を選ぶでしょう。しかし、結果として私は3-3で、これには非常にがっかりしています。私の運が悪かったのか、プレイがまずかったのか、それともこのデッキは想定どおりに仮想敵を倒せないデッキだったのか、それは分かりません-私自身は、今回の失敗は不運とミスの合わせ技で、デッキにとっては幸運なマッチアップが続いたと考えていますが。

とにかく、国別選手権はこんな感じでした。私にとって今回のトーナメントは忌まわしい経験でした。運営は酷いもので、私もへまをしました。しかし他では見られなかったであろう、沢山の人間の、恐ろしい一面を見ることができたのはよい経験でした。毎年そうですが、私はもう既に来年のナショナルを待ちきれません。

Congratulations to the .Br national team, and see you next week!

おしまい

Posted by Paulo Vitor Damo da Rosa
Cannel Fireball様の記事です

http://www.channelfireball.com/home/pvs-playhouse-why-i-didnt-win-brazilian-nationals/

Paulo Vitor Damo da Rosaさんが国別選手権の敗因を語っています。やや長いので分割しています。ドラフトの運営もぐだぐだだった様です。

③からの続き

Round1:Mythic
取り立てて書くことないゲームでした。Game1と3は私がとり、game2は君主自らのアタックを敢行した彼がとりました。
1-0

Round2:Mythic
Game1において私はBituminous Blast をLotus Cobraに対してキャストしました。相手の手札は1枚でそれはおそらくSovereignsでした。続唱で追加の除去にたどり着いていれば楽に勝てていたのですが…次のターン、おそらく6枚目の土地を引いて君主をプレイするに違いありません。結局私が引いたのはPutrid Leechで、次ターン彼は6枚目の土地に辿り着きました。Game2においてはTerminateを握ってターンを返すかBloodbraid Elfをプレイするかの二択を迫られる場面がありました。彼の場にはbalothとHierarchがおり、私はまだ5枚目の土地に辿り着いていませんでした(Terminateを抱えて別なアクションをできるようになるのがいつか分からないということです)。私はエルフをプレイすることを決断し、続唱ではまたもヒルがめくれました。返しのターンで彼は君主をプレイし、決着をつけました。どちらのゲームも続唱で除去がめくれていたら勝っていたかもしれないゲームでした。
1-1

Round3:Naya
Game1は私の土地が3枚で止まり、逆に相手のドローは土地また土地でした。こういったゲームは通常前者のが有利になります。ひとたび土地に辿り着けばプレイできるスペルが豊富にあるからです。しかし今回はそれに当てはまりませんでした-彼の場にはFauna Shaman, Noble Hierarch そして Basilisk Collarとあり、手札が数枚。彼はVengevineに辿り着き、shamanでそれをBloodbraid Elfに変換、プレイして続唱でさらにCunning Sparkmageを場に出しました。私は3体のトリナクスをプレイしていたにもかかわらずあっという間に窮地に陥りました。その後私もついに4枚目及び5枚目の土地に辿り着いたのですが、そこでミスを犯しました―5枚目の土地をプレイしたターンに、彼はSparkmageで私のライフを5に減らしました。私はsparkmageを放置し、相手ターンの首輪付Vengevineのアタックにblastを合わせて、ライフ回復を阻止することを選択しました。しかし次のターン、彼は生物を引き、それを追加のSparkmageに変換し、プレイしました。さらには、Vengevineでのアタックは選択しませんでした。私は何が何でも2体のsparkmageを除去せざるを得なくなりました。結局、その後彼は第3のsparkmageをつれてきて、それが私にとどめをさしました。私が彼を倒せたであろうターンの前ターンに。

Game2は私が彼に快勝し、game3は土地2とpyroclasmというハンドをキープしました。Hierarchとshamanをpyroclasmで美味しくいただきましたが、彼はshamanをおかわり。私は3枚目の土地に辿り着けませんでした。Grave Titanは引けましたが。
1-2

こんな成績はスタンダード・ラウンドの前半戦で想定していたことではありません。前述の様に、ほとんどのプレイヤーはドラフトに不慣れなので、たとえあなたが弱い卓でのドラフトで好成績を残せる人でも、スタンダードラウンドの前半戦で好成績を残しておくことは非常に重要なのです。良プレイヤーは上位卓でも下位卓でもうまくやるでしょうからね。

ドラフトもまたうまく運営されませんでした。開封されておらず、印のついていないパック(非常にイカサマがしやすい)で行われました。ピック譜をフューチャーされたAllisonは冗談交じりに、自分はイカサマできないのに他の人は企てられることについて愚痴りました。そして彼のピックをフォローしたRichには代わりに私をフォローすべきとなじりました。また、使用したパックは英語版でした。これは私にとってはデッキリストの記述が楽になるという点でありがたいことでしたが、多くのブラジル人にとってはそうではありません。ブラジルはスウェーデンではなく、英語を使う人はそう多くないのです。さらに、ドラフトになじみがない人はカードの能力を把握していないものです。

ドラフトは表向きでカードを数えるのに1分、ピックのために45秒が与えられました。実質選ぶのに1:45あることになります。進行役のジャッジが“pick the card,” そして, “pass the booster”と指示をだします。私はカードを5枚ずつの列に並べてジャッジの“pick the booster.”の指示を待ちました。しかし、次に聞こえたのは“pick the card,”という言葉でした。明らかに、“pick the booster.”とは言いませんでした。誰もが困惑し、大慌てでピックし、束を廻しました。急いでパックを掴み、ピックし、できるだけ速く隣に廻しました。1pack目が終わった後に、別なジャッジが現れ、進行役のジャッジにboosterを廻す時間とピックする時間は明確に区別するよう指示しました。

こういった不具合はありましたが、私のドラフトデッキはなかなか強力に組めました。ファーストピックはFrost Titanで、Pacifismと続き、その後も強力な青と白のカードをピックし続けられました。第7,8ピックで連続してSquadron Hawkがとれたり、12ピック目でWar Priest of Thuneが取れたり。以下が完成したデッキです。ドラフト終了後、1分間のピック確認時間を与えられましたが、これはなんのためだかてんで分かりませんでした。ドラフトはもう終わっているのですから。

何はともあれドラフトは終わり、私のデッキはなかなか強力なものになりました。初手のFrost Titan、二手目のPasifismに続いて白と青の強力なカードが続々と流れてきたからです。7.8手目のSquadron Hawkや12手目のWar Priest of Thuneは特においしいものでした。以下が1stドラフトのデッキです。

1 Air Servant
1 Frost Titan
2 Scroll Thief
1 Stormfront Pegasus
1 Juggernaut
2 Cloud Elemental
1 Infantry Veteran
2 Silvercoat Lion
2 Squadron Hawk
1 Serra Angel
1 Wild Griffin
1 War Priest of Thune
1 Aether Adept
1 Pacifism
1 Mighty Leap
1 Honor of the Pure
1 Negate
1 Inspired Charge
1 Excomunicate
1 Honor of the Pure
10 Plains
7 Island

Round4:相手は黒赤でした。Game1では彼は手札が4枚になるまで、私は5枚になるまでマリガンしました。彼はSign in bloodでリカバリーする一方で、私は2枚の島で止まりました。彼もあまり動きはよくありませんでしたが、Canyon MinotourにShiv’s Embraceを纏わせて攻めてきました。鷹2体のチャンプでしのぎつつ、土地五枚に達することができ、Air ServantをプレイできましたがこれにはCorrupt。Serra Angelをプレイするも、これもCurrupt。Mighty Leapを用いたダブルブロックでMinotourには対処できましたが、最後はFireballでとどめを刺されました。

2枚のSafe Passgesをサイドイン。

Game2は10枚連続で土地を引きました。ライフ6点で4点のcurrupt打たれた際に、私はSafe Passageを握っていましたが、ライフを2点にすることを選びました。次のターン、私は青マナをフルタップしてAether Adept。彼のBarrony Vampireをバウンスしました。返しのターン、彼は青マナがないことを確認すると私にフルタップで10点のFireballを打ってきました。もちろんこれはPassage。彼は吸血鬼を場に戻すことができなくなりました。しかし、彼はこの後トップデッキモードに入り、私は5体の生物を展開していたのですが、Act of Treasonでフライヤーをぱくって勝負を決めました。
1-3

この時点でドロップを考えました。これからすべて勝っても決勝に残る可能性はほとんどありません。しかしほとんど少しとはいえチャンスがあり、16位以内にはプロポイントも入るので続けることにしました。

Round5:名前を聞いたことも無い人とともにフューチャーマッチに呼ばれました。スタッフは私がいつドロップするかも分からない成績なのでこのマッチを選んだのでしょう。

対戦相手のプレイしたAngel’s Featherでゲームが始まりました。返しに私はSilvercoat Lion。彼はライフを得ようとしませんでした。ターンを返すと相手はAngel’s Featherおかわり。こちらも返しに白い生物を出しました-彼はまたしてもライフを得ようとしませんでした。彼の次のターンのプレイはAjani’s Mantra、今度もライフを得ようとしません。こちらの4ターン目は2枚のSquadron Hawk、今回もライフを得ません。彼にターンを返すと、マントラのライフゲインをしないでドローしました。彼は2枚目のマントラをプレイし、今回は2ライフ得ました。さらに私の攻勢を半減する白騎士を召喚、さらに2ライフゲイン。この後は彼はスペルが唱えられるたびにきちんとライフゲインをしたので彼のライフは20に戻りました。さらにArmored Ascensionを騎士にプレイ、私はそれにPacifismで対処しました。しかし彼はPacifismをSolemn Offeringで破壊し、6点のライフを得ました。彼はSerra Ascendantをプレイ、ライフは28です。

ここで私は内心、負ける可能性が現実的になっていたことを自嘲していました。少しでもライフを減らすためにチャンプアタックを仕掛けました。返しのターンで彼は29まで回復し、私は彼のライフが30に達する前にまたチャンプアタックに行かざるを得ませんでした。いずれかの時点で彼が私のSquadron HawkをCloud Crusaderでブロックする決断をしていれば非常に困りましたが、彼はしませんでした。最終的に、私は2枚目の島にたどり着き、Frost Titanでゲームを決めることができました。

Game2において彼は実質その場にいませんでした(原文:Game two he was never really in it.)。
2-3


Round6:このマッチは勝利したものの、記憶にありません。
3-3


続く


Posted by Paulo Vitor Damo da Rosa
Cannel Fireball様の記事です

http://www.channelfireball.com/home/pvs-playhouse-why-i-didnt-win-brazilian-nationals/

Paulo Vitor Damo da Rosaさんが国別選手権の敗因を語っています。やや長いので分割しています。ここではブラジル選手権の惨状を批判しています。結構酷い様です。

以下本分、②からの続き

サンパウロには金曜日に着き、その足でトーナメント会場に向かいました。国別選手権ではいつも恐ろしく(awesome)感じます―それがうまくいこうといくまいが。今年も例外ではありませんでした。そして素晴らしいことに今年からカバレッジが配信されます―私にとってはさして重要ではありませんでしたが、多数の友人達にはとても重要なことでした。また、これによって私たちの認知度も多少上がるでしょう。私たちはRich Hagonをブラジリアン・ステーキハウスにディナーに誘い、楽しい時間をすごしました―ウェイターが持ってくるものは私たちにはなじみのあるものばかりでしたがRichはどのメニューにも興奮し、写真をパシャパシャとっていました―たとえば“Garlic Bread”が運ばれてくるとRichは“OH MY GOD, IT’S LIGHTNING HELIX GARLIC BREAD” *pic pic pic*,また鶏のハツ入りのピザには非常に驚いていました。私も異国で見知らぬ料理に出会うとこんな反応をしますね。でもそれでも彼の反応は面白いものでしたー外国から来た人が、マクドナルドでハンバーガーを注文して、店員に”ご一緒にポテトもいかがですか“と聞かれたのに対して“OH MY GOD, FRENCH FRIES!!!”などとのたまいながら写真を撮り始める、という図を想像してください。

国別選手権は毎度の事ながら、壮絶な遅延とともに始まりました。前述の国別選手権に対する複雑な感情は、こういうことから出たものでもありますー毎年彼らは独力でトーナメントを運営しようと努力しますが、常に質の悪いトーナメントになっているように感じられるのです。まず登録する際に座席は会場入りした順番そのままに座らされました。友達と隣同士ですわるのにはなにも問題はないはずなのですが、ここでは会場に入った際に前後にいた人と隣りあわせで座ることを強制されるのです。これは全くもって無意味だと思います。会場内の好きなテーブルに座れないトーナメントなど聞いたこともありません。これは私を不快にさせるための措置にちがいない。とか考えました。

さらには、マッチが終わったプレイヤーはその場にいることが出来ませんでした。「その場」とはプレイエリアではありませんー会場から出て行かなければならなかったのです。カバレッジを見ると参加者がストリートにたむろしている写真が見つかると思いますが、これは私たちが自発的に外にでていたわけではありません。会場内にいることができなかったのです。彼らは参加者をその地追い出すバウンサーでした。そのうちの一人は、自分の仕事が参加者に“ここにいてはいけません”ということだと思っているようで、あなたがどこにいても彼に“ドアをふさいでいますよ”と注意されたことでしょう。午前8時から一時間、だれも度和を通る人はいませんでしたが。彼はこの仕事がたいそう楽しいようで、まるでサディストの様でした。きっと彼は前世で尋問に関わる職についており、罪の有無に関わらず沢山の人々を痛めつけることに喜びを感じていたに違いありません。

このイベントがカバレッジされるとアナウンスされたとき、“雨が降れば、wizardsのリポーターもなにが起きてるか注目せざるをえないのになぁ””と参加者が話していたのを覚えています。そして、実際に雨は降りました。Richを除いてスタッフはカバレッジを行っている間会場内にいたので気づいていなかったと思われます。一方で、我々競技者は雨と寒さの中外で待機するしかありませんでした。私たちは何を願うべきでしょう。午後九時のように暗くて、寒くて、雨が降っていて、中では1つのマッチを残して私たちは妥当な理由なしに追い出されていますー私たちはマッチを見たいわけではなく(それのなにが問題なのかと思いますが)、ただ雨露をしのぐシェルターが欲しいだけです!しかし彼らがそれを認めることはありませんでした。全くもって馬鹿げています。

とりあえずこの問題は横に置いといて(また後にネタにするので心配しないでください)、本選のレポートに行きましょう。


続く

Posted by Paulo Vitor Damo da Rosa
Cannel Fireball様の記事です

http://www.channelfireball.com/home/pvs-playhouse-why-i-didnt-win-brazilian-nationals/

Paulo Vitor Damo da Rosaさんが国別選手権の敗因を語っています。やや長いので分割しています。

以下本分、①からの続き

まず明確な第一の問題から始めましょうー私はスタンダードの練習を全くしていなかったのです。言い訳としては、国別選手権の前三週間は他のイベントで詰まっていて(Gothenburg, Amsterdam, Portland)、このうちの構築戦は実際には国別選手権より重要ですし、私の周りにはスタンダードに注意を払える人間はいませんでした。幸いに、当時のスタンは十分に開拓されたフォーマットで(どうせすぐにローテーションする環境だから長居する気がなかったというのもありますが)、新しいデックが台等する可能性はもうほとんどなかったし、デッキ同士の相性が劇的に変わることも無いと思われました。結局、私はデッキを選ぶだけにしようという結論に達しました(どのデッキも一長一短であり、どれも同じようによい選択に思えました。選択をよしとするかは貴方の性格―グラスにある半分の水を半分しかないと考えるか、それとも半分満たされていると捉えるかー次第だと思います)。そしてメタゲームの読みが正しいことを願うだけでした。

最初に選んだのはMythicでしたー最も強力なデッキに思えたからです。Josh (Utter-Leyton)にGPポートランドで相談することにしました。私が国別選手権でこれを使うのはどうだろうかと聞くと、彼は肩をすくめながら”ああ、あれはいいデッキだよ”と答えました。これは私の期待していた答え、“まったくもってサイコーのデッキだから絶対に国別選手権で使うべきさ!”とは違うものでした。しかしまだMythicでいくつもりでしたー彼の、メインに2枚のリンヴァーラ(訳注:Linvalas over the Explores…ってあるけどどういうことでしょう?2ターン目探検からリンヴァーラにつなぐってこと?それもと探検のスロットがリンヴァーラになってるってことですかね。)―ミラーを想定してのことだと思われますーそして神ジェイスの含まれていないヴァージョンで。

私はブラジルに帰るまで全くM11対応のスタンをプレイしませんでした。そしてブラジルでLucas, Paulo, Eduardoといった友人に相談しました。彼らはmythicかNayaはたくさんいるだろう、そしてMythicの際限のないミラーマッチはやりたくない(mythicのミラーは技量の影響が少ない様です)/またNayaとの相性も十分なものではない、とのことでした。彼らはジャンドで出るつもりでした。ジャンドは1ゲーム目では際立ったデッキではない(もちろん他の人気デッキに劣っているわけでもない)が、2ゲーム目3ゲーム目においては常に素晴らしいデッキになるとのことでした。相性の悪いカードを抜き、相手に非常によく効くカードを加えることによって。これは国別選手権においてはとても重要な特徴です。準々決勝および準決勝においては5戦できますからね。

私は2本先取のゲームをジャンドでプレイすることに決め、ジャンドデッキが十分に“切り替え”ができることを気に入りました。また、ジャンドはmythicに比べてプレイした経験が多い点もいい点でした。私たちは最善のリストを作るために沢山のセオリーを議論し、非凡なジャンドプレイヤーであるOwen Turtenwaldの協力を仰ぎました。以下は私たちが最終的に採用したリストです。

4 Putrid Leech
4 Sprouting Thrinax
4 Bloodbraid Elf
2 Abyssal Persecutor
1 Grave Titan
2 Sarkhan the Mad
4 Lightning Bolt
4 Maelstrom Pulse
3 Bituminous Blast
4 Blightning
2 Terminate
4 Savage Lands
4 Verdant Catacombs
4 Raging Ravine
4 Dragonskull Summit
1 Rootbound Crag
3 Swamp
3 Forest
3 Mountain
Sideboard
2 Pyroclasm
2 Terminate
4 Obstinate Baloth
4 Duress
2 Slave of Bolas
1 Malakir Bloodwitch

少し補足をすると
2 Abyssal Persecutor:彼をジャンドでプレイされのが主流になったことは無いが、私にはそれがなぜだか理解できません。サンディエゴで我々のヴァージョンのジャンドに採用しようとしたことを思い出します。結局私はNayaをプレイしましたが。そして皆が使わないのでPersecutorはじつは弱いのだろうと単純に考えました。しかし、友人はPersecutorを使いました。また、私も熟考の後に、自分がPersecutorを使わない理由にたどり着けないのに、使う理由ならいくらでも思いつくことに気がついたのです。6/6飛行トランプルは圧倒的なサイズですし、2BBというコストは安すぎます!彼を取り除く除去は沢山ありますし
(メインに8枚、さらに4枚の Bolt, 4枚の Elfおよび 3枚の Blastも)、ほとんどのデッキは勝つためには彼を除去せざるを得ないでしょう。少し前まではコントロール相手には除去をサイドアウトしていたため、彼の採用は難しいものでしたが、今現在はどのデッキ相手でも除去をサイドアウトすることはない(足すことはある)ため、彼をどかす手段に困ったことはほとんどありません。唯一の懸念として歴青破からのcascadeで登場し、除去する手段がない、という場合ですが、その時は他のスペルの助けを借りればよいでしょう(訳注:直訳してみましたが、意味がよくわかりません)

もしあなたがjundを使うなら、彼を採用するべきだと私は思いますー最悪のマッチアップ(Ramp)相手に本当に、本当に助けになってくれるからです。私の膨大な経験(トーナメントではほとんど彼を引いたことは無いですが)から言わせて貰うと、彼を引いて後悔したことはありません。

2 Sarkhan the Mad:サルカンはersecutorと逆でしたー皆は使っていたのに、私にはその理由が分からなかったのです。最初はプレイするに値するカードとは思っていませんでしたが、Owenが彼の良さを保障したので試すことにし、そして彼ら(サルカンとOwen?)に失望することはありませんでした。トーナメントを通して、Owenは彼を専らドラゴン生産に使ったと言いましたが、私は逆に彼を使ってたくさんのカードを引きましたーまあ、普通は半々です。私はまたサルカンを使うでしょう。

1 Grave Titan:後半使うスペルを探していて、これはギャンコマや4枚目の歴青破より良いように思えました。彼は悪くは無かったのですが、彼を27枚目の土地にしておけば、土地を27枚にするならまずデッキから抜けるカードであったと今は考えています。

ジャンドの残りのパーツはほぼ自動的に決まる部分でしょう。以下はサイドボードです。

Mythic
OUT 4*blightning,2*トリナクス
IN  2*紅蓮地獄、2*終止、2*ボーラスの奴隷

NAYA
OUT 4*blighting
IN 2*pyroclasm,2*terminate(訳注:本記事ではDoom Bladeだけど多分ミスでしょう)
3戦目にもつれたら、
OUT 2*Leech
IN 2*baloth

The mirror
OUT 4*bolt,4*pulse
IN 2*terminate 4*baloth 2*ボーラスの奴隷
パルスや稲妻より終止がよい。断定はできないが

UW
OUT 4*bolt 3*歴青破
IN 4*duress 1*マラキールの血魔女、2*終止
※あくざんがいないと分かっていればblast残して終止いれない

Red
Out 4*パルス、1*Taitan
IN 4*baloth 2*終止
※一つカミングアウトしなくてはいけなのは、トーナメント中ヒルをサイドアウトしてしまっていたことです。すぐ分かる間違いであるように思えますが。

以上が良くあるマッチアップです。Nayaとmythicに対して、私たちはg1はやや有利、サイド後は更に良くなる、赤単に対してはメイン不利、サイド後有利(これはマッチで有利がつくということ)、UWにはメイン不利サイド後互角、そして我々のバージョンはミラーマッチには有利、と考えていました。また、RGヴァラクートにはマッチで不利がつき、エルドラージグリーンには超不利でしたが、私たちはそれらが会場にいない事に賭けました(間違っていましたが…)。当時は、我々のデッキはとても素晴らしく思えました。

続く
Posted by Paulo Vitor Damo da Rosa
Cannel Fireball様の記事です

http://www.channelfireball.com/home/pvs-playhouse-why-i-didnt-win-brazilian-nationals/

Paulo Vitor Damo da Rosaさんが国別選手権の敗因を語っています、やや長いので分割します。

以下本文


これは私の国別選手権のレポートです。

国別選手権はとても特別なトーナメントで、私はそれに対して複雑な想いがあります。まず、完全に勝者と敗者に区別されるという点―4位以上でなければ負けに等しい。貴方がもし5位なら、それは負けなのです。PTQと似たようなものだと考えています。私はPTQには出ないので、私にとっては国別選手権だけがそういう性質を持ったトーナメントなのです。次に、ナショナルチームに入れるチャンスのある唯一のトーナメントであるという点―なんどもトライでき、失敗を後の成功で埋められる他のトーナメントと違い、これは一回限りの挑戦機会ですーナショナルチームへの挑戦機会は年一回しかなく、失敗したらそれで終わりです。

私は国の代表になることを非常に重視していますー代表になれた二回の機会には無我夢中に取り組みましたし、代表になれなかった年はいつも、国を背負って世界選手権のエクストラモードをプレイできる人達をうらやみながら観戦しています。残念なことに、資格を得るにはここで勝つしかなく、他のイベントでどんなに好成績を収めても駄目なのです。故に国別選手権は私にとって特別なトーナメントであり、3000人のGPで優勝するより国別選手権で3位以内に入るほうが、私にとって重要なのです。たとえ得られるプロポイントが微々たる物だとしても(これもまた国別選手権を独特なものにしている要因です)。また、国別選手権はおそらく私が年間参加するトーナメントの中でもっとも簡単なものである、ということにも価値がありますー他のどのイベントより人数が少ないですし、たくさんの、優秀とはいえないプレイヤーが参加しています。これはドラフトにおいて特に顕著です。GPにおける9ラウンドのシールドでの篩い分け等がないからです。あなたもきっと2-1や3-0したりできるでしょうし、最終戦でドラフト未経験者に当たることも珍しくありません。

これら二つの要因(私にとって重要なイベントであるという点、他のトーナメントより簡単だという点)から、国別選手権に対しては高い期待を抱いていました。そして最終成績にはとても落胆したものです…他の誰もが私と同じ期待を抱いていたでしょう。まあ、実際他人にどう思われようとどうでもいいのですが。私はそれ以上に高い期待をしていましたし、そして私はとちったのです…これはなぜそんな結果に終わったのかを分析する記事であります。


続く

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