という問いに対して私は長らく正解を出せないでいた。

スポーツにおける「マリーシア」を例えに出されると正直反論できないなと考えていた。

個々で違う価値観に依ってたつマナーを共通の規律とするのは無理な話であり、確固としてある明文化されたルールのみを基準とする方が公平かつ簡潔である。なので、私は「ルールの裏をかく」「悪用する」といった行為も悪いとは思わない。むしろ「その手があったか!」と上手くやった輩に感心するタイプである。「ゴール下でファウルもらいにいくなんてバスケットじゃ常識だぜ」.と牧紳一も言っている。

という考え方を持ちながら、MTGにおける時間稼ぎについては何故か不愉快さを感じていた。

MTGのルールにはあまり詳しくないが、時間稼ぎが違反行為と明記されていることは知っている。しかし故意かどうかなど傍からみて断定できないのだから、「故意と思われない程度に時間稼ぎする」ことは「ルールの裏をかく」ことではないのか。なのに何故自分はこの行為を容認できないのか?

といったことを割と長い間悩んでいたのだが、今日唐突にしっくりくる答えがpop upした。

まず「マリーシア」に例えるのが間違っていたのだ。

・サッカーやバスケットの様に専門の審判が常についていて、ルール違反かどうかの判断を全て審判に投げることができ、またそれが前提となっている競技

・競技者にルール順守の判断をある程度投げている競技

を混同してはいけなかったのだ。後者の例としては

・ゴルフの打数のカウント
・囲碁の整地

等がある。違反されるとゲームの根幹を揺るがす部分でありながら、第三者の判断に全てをゆだねるのが現実的には難しいので、プレイヤーの良識に委ねられている。これを守ることはゲームをする上での前提であり、できなければ成立しないのである。

もっとしょうもない例を挙げれば、かくれんぼで鬼が目をつぶるのと同じレベルの問題なのである。

「上手くやれば罰せられないから時間稼ぎをする」とドヤ顔でのたまう輩は、かくれんぼで指の隙間から覗き見をして、俺tueeをする子供と同レベルなのである。



とか思い至って一人で腑に落ちていたのですが、どうですかね。

どうやれば根絶できるか、はまた別な問題ですが。

コメント

drafter
drafter
2013年5月8日0:58

根絶は難しいですね。
指摘する側も無意識にやってるかもしれない、と思うでしょうし。

ただ、競技レベルの高い大会(PTQやそれ以上9なら、フォーマットに不慣れだから長考とか、考えるのに必要な時間は人それぞれ、みたいな温情論は言い訳にならないと思うので。

リアルマジックはこれからたくさん出ようって腹なので、理想論かもですが
デジタル時計を卓上に置いてチラ見するようにすれば、相手と自分双方の点検が一応は出来るかな、と感じてます。

YASSSY
YASSSY
2013年5月8日1:09

昔囲碁部だったので、しっくり来ました。

sebata
2013年5月8日14:30

時間稼ぎなんてされたらおうちで晩御飯食べれなくなっちゃうだろ!!!!!

しゅんちゃん
2013年5月8日16:28

通りすがりで失礼します

リアルMTGで時間稼ぎが容認できない理由ですが
上で瀬畑太郎さんが言ってることが真実だと思います。

トーナメント運営はプレイヤーの協力が無いと成り立たないのですが
時間稼ぎという明確な利益の無い一人の行為にために
トーナメント参加者全員の時間が損なわれてはならない
特にGPなど千人超える規模であればなおさら厳しく取られますね
一人の勝手が千人の利益を奪うわけですから。

これが時間稼ぎが行われてはいけない理由です

nophoto
Elora
2013年5月17日18:12

Good point. I hadn’t thoguht about it quite that way. :)

nophoto
Joan
2013年5月19日13:50

Hey, that’s the graetset! So with ll this brain power AWHFY?

nophoto
Till
2013年5月19日16:29

It’s great to find somoene so on the ball

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