怪しいとこ多いです
http://www.channelfireball.com/articles/silvestri-says-us-nationals-and-azure-mage/
Silvestri Says – US Nationals and Azure Mage
Posted by Josh Silvestri
August 8, 2011
今日は沢山話す内容があるので、前置きは抜かして本題に入りましょう!
米国選手権結果の考察
最終的に勝者となったのは青黒コントロールでしたが、6つのCaw BladeがTOP8入りしたことは、ぱっと見て恐ろしい結果に思えます。しかしながら、実際に各アーキタイプ間にはそれほどの優劣があるのでしょうか?それとも、優秀なプレイヤーがこのデッキを好んだだけなのでしょうか?
スタンダード上位者の分布: (スタンダード8ラウンドで1敗以上の成績を残したデッキ)
CawBlade: 5
RUG Pod: 2 (1 Twin)
RUG Twin: 1
Vampires: 1 (The only 8-0)
UB Control: 1
Valakut: 1
Steel: 1
Bant Pod: 1
TOP8プレイヤーのスタンダードラウンドの成績:
Luis Scott-Vargas (7-0-1) – Caw
Ali Aintrazi (6-0-2) – UB
Noah Koessel (7-1) – Caw
Brandon Nelson: (6-1-1) – Caw
David Ochoa (6-1-1) – Caw
Hu Haibing: (6-2) – Caw
Owen Turtenwald (6-2) – Caw
James McLeod: (6-2) – Pyro
2日目のデッキ分布に占めるCawBladeの割合34%で、それに次ぐアーキタイプは10%であったことは、CawBladeが他のアーキタイプより強かったからだと思うかもしれません。しかし実際には、Birthing Podを中心としたデッキを除いて、デッキの突破率は使用率と大方比例していたので、際立ったデッキは無かったと言えるでしょう。
ジャンドを使うには技術が要らないとか、フェアリーにはぶっ壊れたハメパターンあると愚痴っていたプレイヤーが今度はCawをそれらと比較する、そんなのを目にすることがあると思います。しかし、現状Cawは過剰なまでに強力なカードは全く使用しておらず、絶対勝てないというハメパターンもありません。2ターン目のSquadron Hawkがそうだというなら別ですが。Jund/Fae/Mythicレベルのデッキではありますが、このデッキを効果的に扱うには、それに見合った技術と調整が必要なのです。旧Cawの問題を解決するために取られた処置は最善策だったのでしょうか? Nope。では、ジャンド使いが続唱からBlightningを唱え続ける環境よりいい環境でしょうか?私はそう思います。
実は私は、非Cawプレイヤーにとって痛かったのはTimely Reinforcementsが刷られたことだと考えています。アグロデッキがこのカードを乗り越えるのは相当難しいです。Timely Reinforcementsぶっぱに対する実質的な回答がありません。このカードが無ければアグロデッキはもっと数を増やし、CawはミラーとヴァラクートとPodとそしてアグロの対策にスペースを割かざるを得なかったでしょう。そうなれば、他のデッキとの相性差はより狭まり、Pyromancer Ascensionや数種のPodとのマッチアップにおいてはその影響が顕著に出ていたと思われます。
青黒の優勝!
Preorainの底力を示したという点においてのみ、私はAliの勝利を祝いましょう。真面目に話をすると、彼自身がCawにかなり強いと感じていた型のコントロールを持ち込んだことが勝因と言えるでしょう。不思議なのは、このデッキは私とLSVが環境初期に検討していた 構成と近いということです。サプライズのInto the Roilやコントロール対決で最終兵器となるKarn Liberatedといった魅力的な1枚刺しを全てそのまま残してさえいます。また、追加の8枚もの1枚差し(といってもいくつかはメインのカードの2枚目ですが)が特徴的なNassifのサイドボードをそのまま採用しています(ここ2文は直訳、LSVやNassifのデッキやサイドがどんなのかは把握してないです)。
他の誰でもなくAliが成功した理由を、皆はどこに求めますか?私は以下の三つだと思います。
1. 手札破壊がかつてないほど強い環境で、おそらくInquisition of Kozilekはスタンダードで最も過小採用されているカードだということ。ヴァラクート以外のどのアーキタイプに対してもキーカードを落とせるこのカードは、コントロールが黒を選ぶ理由になる。
2. 恒久的な脅威(Vengevine, Bloodghast or Birthing Pod)がなくともCaw相手に長期戦を挑むのは理にかなった戦術であること
3.他の青黒を選んだプレイヤーより、Aliはずっとこのアーキタイプを扱うのが上手かった。
Azure Mageとその第一印象
あるいは多少の自慢話(And maybe a brag or two)
上位5つのCawのリストを全て眺めて見て、面白いことに気がつきました。一人を除いて皆ジェイ巣を1枚まで減らし、2枚目をサイドボードに置いているのです(注1)。そして、CFBのメンバーは2枚のAzure Mageをサイドボードに採用していました。これは数週前に私が記事で言及していたことです。
(http://www.channelfireball.com/articles/silvestri-says-caw-me-no-caw-you/)
この記事を書いて以来、私は彼女を採用して好成績を挙げています。といっても最近までオンラインでは使えず、また地元の最近の大会ではジャッジをしていた*のですがね。
*友人であり、レベル3ジャッジでもあるEric Levine にせがまれて、数週間前に私はレベル1ジャッジになりました。その間に沢山学ぶことができましたし、また楽しめました。MTGのゲーム自体に乗り気でない時でもイベントを楽しみたいのなら、貴方もジャッジを目指してみては如何でしょうか。しかし実は、FoilのDark Confidantが手に入る期限に間に合わなかったかもしれないので、その点は誰かお助けを=)
まぁ、つまり私もたまには正しいことを言うということですね。面白いのは、彼女をスタンダードで使うことに対して私の第一印象は非常にネガティブなものだったことです。現状の様な、非常に特殊なメタゲーム以外ではTreasure Trove 内臓の2/1が環境に合うとは思いませんでした。Mageが簡単に対処されないメタゲームなどめったに生じないでしょう。CawBladeがよりコントロール寄りになり、サイドボード後にタップ・アウトする必要がなくなるマッチが増えれば、また彼女の居場所ができるでしょう。自分の第一印象を覆して彼女を使って、そして他のプレイヤーがその数週間後にそのアイディアを採用してくれてよかったよかった!ここでの眼目は評価間違いや再評価を恐れずに、それらを公平に扱いなさいということです。
端的に言うと、Azure Mageは鷹で死なないドローエンジンで、Mikokoro senter of the seaの様に相手への強制ドローもなく、エンドステップに動けて、場が開いていれば殴りにいける、ということです。私にとって驚きであったのは、(コントロール対決が)ドロー対決からパワーカードをどこまで詰め込めるかの勝負に変化しているということです(注2::重要なところですが自信ないです)からドローの勝負に(コントロール対決が)移っているということです(コントロール対策に向けてこのデッキが次にどのような発展を遂げるのか、Cawというデッキが他のデッキと比べてどれほどの進化を重ねてきたかを考えると非常に面白いです。デッキの進化という点において、誰もが驚くであろうデッキを紹介します。Twinbladeを実戦に耐えられるものとしてリストアしたものです。といってもGrim Lavamancerの与えるインパクトの方が大きいと思われるので、このデッキは“Grim Blade”と呼んだ方がいいでしょう。
Grim Blade by feefyefofum
1 Basilisk Collar
2 Sword of Feast and Famine
2 Spellskite
4 Deceiver Exarch
2 Emeria Angel
4 Grim Lavamancer
4 Squadron Hawk
1 Trinket Mage
3 Splinter Twin
2 Dispel
2 Mana Leak
3 Ponder
4 Preordain
2 Island
3 Mountain
3 Plains
4 Arid Mesa
1 Evolving Wilds
4 Glacial Fortress
1 Halimar Depths
4 Scalding Tarn
4 Seachrome Coast
Sideboard
1 Oblivion Ring
1 Dismember
2 Flashfreeze
2 Spell Pierce
1 Linvala, Keeper of Silence
1 Gideon Jura
3 Arc Trail
1 Day of Judgment
3 Timely Reinforcements
私も似たようなデッキを組もうとしたことがあり、2つのプランを持つこのデッキの強さに驚嘆したことがあります。CawとしてもTwinとしてもそれらのデッキには劣るのですが、どちらのプランも取れることは強力で、2つのプランがあるということが対戦相手のサイドボーディングを非常に難しくします。この手のデッキは対戦相手の不慣れさに漬け込むことができ、サイド後にどちらか一方のプランのみを選ぶこともできます。追加の除去とTimely Reinforcementsを足せば純粋なコントロールデッキとして振舞うことができますし、追加のSpellskiteを取ることでTwin戦略に寄せることもできます。このデッキがサイドボーディングにおいて対戦相手にもたらす別な厄介さとしては、Grim LavamancerとSquadron Hawkはこちら側が使えるベストなバックアップ・プランである、ということです(直訳)。
私はTrinket Mageに首ったけと訳では決してないのですが―Sylvok Lifestaffが無い場合は特にそうです―このカードは最も分の悪いマッチアップにおいて最も役に立ちます。現状の構成では有効な6マナ粋が採用されていないので、遅いゲームにおいては双子コンボの達成を目指すしかなくなり、また相手にSphinxを解決されると死につながることになるでしょう。メインデッキに数枚のOblivion RingかInto the Roilを採用したいところです。そうでなくても、長期戦を睨むならもう少し単体除去をとるべきです。驚かれるかもしれませんが、2つ目の赤マナの確保に少し手間取ること、タップインランドがやや多いことを除けばこの土地構成はかなり機能します。このデッキの最初のバージョンと比べてかなりスムーズに動ける様になりました。
Grim Lavamancerは欠かすことのできないカードです。このカードがいかに幅広いマッチアップで有用かを説明しましょう。双子やヴァラクートに対して、序盤のダメージソースとして以外の仕事をしない、故にそれらに対してはかなり弱いという明確な弱点はとりあえず置いといて…また、Grim Lavamancerはミラーマッチにおいても際立ったカードになるわけではありません。鷹とジェイス以外はBasilisk Collarかcombat damageを併用しない限りなにも処理できないからです. しかしながら、このカードはデッキに「再利用可能な除去能力」をもたらすので、鋼デッキやBirds of Paradise / Lotus Cobraデッキ、Vampiresに対しては完璧なアンチ・カードになります。
これら三つの戦略がひとつのデッキに含まれるとなると、何が起きるのでしょう?どれを取っても現状のCawBladeには対処が難しいものばかりです。Grim Lavamancerはマッチのソリューションとなる訳ではありませんが、1ターン目か2ターン目に着地できればゲームに多大な影響を与えます。 アクティブなGrim Lavamancerは、なんらかの手段で対処されない限りかなりの撃墜数を誇るでしょう。鷹の群れの始末は通常難しいものですが、Lavamancerは鷹を簡単に一掃できる数少ないカードであり、こちらの航空戦力と組めばアタックもブロックも自由に行える様になります。アクティブなGrim Lavamancer を前にしてブロッカーとして運用できるのはConsecrated SphinxとSpellskiteくらいです。また、PWへの対処も容易になりますし、場が膠着した際は単純に本体へのダメージソースとして使うことができます。
私が調整していた際には、必要性や好みに応じてデッキを様々な形にしていましたが、各マッチアップの体感は以下のようなものです。
Caw Mirror: Game1はそこそこ(reasonable)のマッチアップですが、相手がDismemberをメインにとっているとこちらに不利がつくでしょう。特にナショナルで現れた3枚ずつのInto the RoilとDismemberが含まれており、コンボが利きづらい上にこちらのユーティリティ・クリーチャーが生き残るのが難しい構成です。サイド後、通常のCaw側は、CFBの構成でもサイドインするものが殆ど無いという問題があります。Caw側が過剰にサイドインして、純正コントロール対決における耐性が低くなる…ということもあるのではと考えています。
そして、こちらがAzure MageかJace Belerenをサイドボードに採用していれば、かなりの有利をとることができます。コンボパーツを抜いてCawミラーに必要不可欠なカードでデッキを構成できるようになるからです。相手が同系対策をしてきたら負ける可能性もありますが、少なくともこちら側にはインアウトの選択肢があります。
Twin: 難しいマッチになりますが、Spellskiteも含めてこのデッキへの対処策は大量にあり、こちら側にもコンボの脅威があります。また、75枚の中にInto the Roilか Dismemberを入れるスロットを作るべきでしょう。これらのカードはこのマッチアップをずっと簡単にします。Linvalaもまた有効な選択肢ですが、このマッチにおいては単純に3枚目か4枚目のSpellskiteを入れたほうが強いです。相手が適切なサイドボーディングをしてきた場合は、 通常のCawより不利がつくか、少なくともそう感じられます(注3)。
Valakut: ノーマルなCawと同じく相性はそこそこですが、剣とコンボによって相手のブン回りへの耐性はずっと高いです(注4)。Exarchですら相手の6マナ到達を妨害したり、Primeval Titanを倒したりと非常に有用なカードとなります。対戦相手がこちらのコンボを全力で無視するか、Nature’s Claim を4枚フル投入してファッティを増やされた場合、Flashfreeseをサイドに4枚ガン積みしていないとサイド後の有利は取れないでしょう。1ゲーム目にコンボを決めるチャンスがあれば決めた方がいいでしょう。サイドボーディングにおいて、ヴァラクート側の混乱を誘えますからね。
Steel: Gideon Jura がなくとも1ゲーム目はこちらに圧倒的な有利がつきます。また、相手にとってサイドボーディングは難しいものになるでしょう。コンボ対策にスロットを割きつつ攻勢も維持しなければならないのですから。Grim Lavamancer, Arc Trail そしてコンボによる一撃死はGideon Juraが抜けた穴を埋めて余るものがあります。また、Deceiverはこのマッチにおいても減速要員&ブロッカーとして活躍します。唯一不利な点として、Steelが解決されてしまうと相手側のクリーチャーが焼けもブロックもできないサイズになってしまうことが挙げられますが、それはどのデッキを使っていても受け入れなければならないことでしょう。あ、それとTectonic Edgeがないので、steelを貼られてしまうとInkmoth Nexusはより厄介な存在となります。
Birthing Pod: 対戦相手のPodが着地してしまう大概ひどい結果になるものですが、Grim Lavamancerと Arc Trailが使えるのでハメパターンから逃れることもかなりできます。アクティブなLavamancerは小型クリーチャーを潰していくことで、双子型でない大概のPodデッキを封殺(hose)することができます。Exarch, Sea Gate OracleそしてTukTukは除去できませんが。こういったデッキは対戦相手として歓迎はできませんが、こちらがコンボを決めるチャンスの方がより大きいと私は考えています。
今週はここまでです。次週はよりテストと調整を綿密に行ったGlimBladeについて話したいと考えています。Good luck to all those attending the 75k or Open this weekend!
Josh Silvestri
Email me at: JoshDOTsilvestriATgmailDOTcom
(注1) Out of the five top placing Caw decks and all the Caw decks I noticed something interesting. All but one of them had gone down to one Jace MD~
Jace MDはちびジェイスの間違いかな?文中の様に読み取ったけど事実と違う。
(注2)What surprises me is the move away from any draw game one and instead just focused on packing the maximum amount of power cards into the deck.
(注3)If they have the right board package you’ll have a worse match than normal Caw or so it feels that way.
So以下が分からないです。
(注4) As reasonable as Caw’s match usually is, not amazing overall, but having the Sword + Combo plan gives you a lot more outs to their good draws.
http://www.channelfireball.com/articles/silvestri-says-us-nationals-and-azure-mage/
Silvestri Says – US Nationals and Azure Mage
Posted by Josh Silvestri
August 8, 2011
今日は沢山話す内容があるので、前置きは抜かして本題に入りましょう!
米国選手権結果の考察
最終的に勝者となったのは青黒コントロールでしたが、6つのCaw BladeがTOP8入りしたことは、ぱっと見て恐ろしい結果に思えます。しかしながら、実際に各アーキタイプ間にはそれほどの優劣があるのでしょうか?それとも、優秀なプレイヤーがこのデッキを好んだだけなのでしょうか?
スタンダード上位者の分布: (スタンダード8ラウンドで1敗以上の成績を残したデッキ)
CawBlade: 5
RUG Pod: 2 (1 Twin)
RUG Twin: 1
Vampires: 1 (The only 8-0)
UB Control: 1
Valakut: 1
Steel: 1
Bant Pod: 1
TOP8プレイヤーのスタンダードラウンドの成績:
Luis Scott-Vargas (7-0-1) – Caw
Ali Aintrazi (6-0-2) – UB
Noah Koessel (7-1) – Caw
Brandon Nelson: (6-1-1) – Caw
David Ochoa (6-1-1) – Caw
Hu Haibing: (6-2) – Caw
Owen Turtenwald (6-2) – Caw
James McLeod: (6-2) – Pyro
2日目のデッキ分布に占めるCawBladeの割合34%で、それに次ぐアーキタイプは10%であったことは、CawBladeが他のアーキタイプより強かったからだと思うかもしれません。しかし実際には、Birthing Podを中心としたデッキを除いて、デッキの突破率は使用率と大方比例していたので、際立ったデッキは無かったと言えるでしょう。
ジャンドを使うには技術が要らないとか、フェアリーにはぶっ壊れたハメパターンあると愚痴っていたプレイヤーが今度はCawをそれらと比較する、そんなのを目にすることがあると思います。しかし、現状Cawは過剰なまでに強力なカードは全く使用しておらず、絶対勝てないというハメパターンもありません。2ターン目のSquadron Hawkがそうだというなら別ですが。Jund/Fae/Mythicレベルのデッキではありますが、このデッキを効果的に扱うには、それに見合った技術と調整が必要なのです。旧Cawの問題を解決するために取られた処置は最善策だったのでしょうか? Nope。では、ジャンド使いが続唱からBlightningを唱え続ける環境よりいい環境でしょうか?私はそう思います。
実は私は、非Cawプレイヤーにとって痛かったのはTimely Reinforcementsが刷られたことだと考えています。アグロデッキがこのカードを乗り越えるのは相当難しいです。Timely Reinforcementsぶっぱに対する実質的な回答がありません。このカードが無ければアグロデッキはもっと数を増やし、CawはミラーとヴァラクートとPodとそしてアグロの対策にスペースを割かざるを得なかったでしょう。そうなれば、他のデッキとの相性差はより狭まり、Pyromancer Ascensionや数種のPodとのマッチアップにおいてはその影響が顕著に出ていたと思われます。
青黒の優勝!
Preorainの底力を示したという点においてのみ、私はAliの勝利を祝いましょう。真面目に話をすると、彼自身がCawにかなり強いと感じていた型のコントロールを持ち込んだことが勝因と言えるでしょう。不思議なのは、このデッキは私とLSVが環境初期に検討していた 構成と近いということです。サプライズのInto the Roilやコントロール対決で最終兵器となるKarn Liberatedといった魅力的な1枚刺しを全てそのまま残してさえいます。また、追加の8枚もの1枚差し(といってもいくつかはメインのカードの2枚目ですが)が特徴的なNassifのサイドボードをそのまま採用しています(ここ2文は直訳、LSVやNassifのデッキやサイドがどんなのかは把握してないです)。
他の誰でもなくAliが成功した理由を、皆はどこに求めますか?私は以下の三つだと思います。
1. 手札破壊がかつてないほど強い環境で、おそらくInquisition of Kozilekはスタンダードで最も過小採用されているカードだということ。ヴァラクート以外のどのアーキタイプに対してもキーカードを落とせるこのカードは、コントロールが黒を選ぶ理由になる。
2. 恒久的な脅威(Vengevine, Bloodghast or Birthing Pod)がなくともCaw相手に長期戦を挑むのは理にかなった戦術であること
3.他の青黒を選んだプレイヤーより、Aliはずっとこのアーキタイプを扱うのが上手かった。
Azure Mageとその第一印象
あるいは多少の自慢話(And maybe a brag or two)
上位5つのCawのリストを全て眺めて見て、面白いことに気がつきました。一人を除いて皆ジェイ巣を1枚まで減らし、2枚目をサイドボードに置いているのです(注1)。そして、CFBのメンバーは2枚のAzure Mageをサイドボードに採用していました。これは数週前に私が記事で言及していたことです。
(http://www.channelfireball.com/articles/silvestri-says-caw-me-no-caw-you/)
この記事を書いて以来、私は彼女を採用して好成績を挙げています。といっても最近までオンラインでは使えず、また地元の最近の大会ではジャッジをしていた*のですがね。
*友人であり、レベル3ジャッジでもあるEric Levine にせがまれて、数週間前に私はレベル1ジャッジになりました。その間に沢山学ぶことができましたし、また楽しめました。MTGのゲーム自体に乗り気でない時でもイベントを楽しみたいのなら、貴方もジャッジを目指してみては如何でしょうか。しかし実は、FoilのDark Confidantが手に入る期限に間に合わなかったかもしれないので、その点は誰かお助けを=)
まぁ、つまり私もたまには正しいことを言うということですね。面白いのは、彼女をスタンダードで使うことに対して私の第一印象は非常にネガティブなものだったことです。現状の様な、非常に特殊なメタゲーム以外ではTreasure Trove 内臓の2/1が環境に合うとは思いませんでした。Mageが簡単に対処されないメタゲームなどめったに生じないでしょう。CawBladeがよりコントロール寄りになり、サイドボード後にタップ・アウトする必要がなくなるマッチが増えれば、また彼女の居場所ができるでしょう。自分の第一印象を覆して彼女を使って、そして他のプレイヤーがその数週間後にそのアイディアを採用してくれてよかったよかった!ここでの眼目は評価間違いや再評価を恐れずに、それらを公平に扱いなさいということです。
端的に言うと、Azure Mageは鷹で死なないドローエンジンで、Mikokoro senter of the seaの様に相手への強制ドローもなく、エンドステップに動けて、場が開いていれば殴りにいける、ということです。私にとって驚きであったのは、(コントロール対決が)ドロー対決からパワーカードをどこまで詰め込めるかの勝負に変化しているということです(注2::重要なところですが自信ないです)からドローの勝負に(コントロール対決が)移っているということです(コントロール対策に向けてこのデッキが次にどのような発展を遂げるのか、Cawというデッキが他のデッキと比べてどれほどの進化を重ねてきたかを考えると非常に面白いです。デッキの進化という点において、誰もが驚くであろうデッキを紹介します。Twinbladeを実戦に耐えられるものとしてリストアしたものです。といってもGrim Lavamancerの与えるインパクトの方が大きいと思われるので、このデッキは“Grim Blade”と呼んだ方がいいでしょう。
Grim Blade by feefyefofum
1 Basilisk Collar
2 Sword of Feast and Famine
2 Spellskite
4 Deceiver Exarch
2 Emeria Angel
4 Grim Lavamancer
4 Squadron Hawk
1 Trinket Mage
3 Splinter Twin
2 Dispel
2 Mana Leak
3 Ponder
4 Preordain
2 Island
3 Mountain
3 Plains
4 Arid Mesa
1 Evolving Wilds
4 Glacial Fortress
1 Halimar Depths
4 Scalding Tarn
4 Seachrome Coast
Sideboard
1 Oblivion Ring
1 Dismember
2 Flashfreeze
2 Spell Pierce
1 Linvala, Keeper of Silence
1 Gideon Jura
3 Arc Trail
1 Day of Judgment
3 Timely Reinforcements
私も似たようなデッキを組もうとしたことがあり、2つのプランを持つこのデッキの強さに驚嘆したことがあります。CawとしてもTwinとしてもそれらのデッキには劣るのですが、どちらのプランも取れることは強力で、2つのプランがあるということが対戦相手のサイドボーディングを非常に難しくします。この手のデッキは対戦相手の不慣れさに漬け込むことができ、サイド後にどちらか一方のプランのみを選ぶこともできます。追加の除去とTimely Reinforcementsを足せば純粋なコントロールデッキとして振舞うことができますし、追加のSpellskiteを取ることでTwin戦略に寄せることもできます。このデッキがサイドボーディングにおいて対戦相手にもたらす別な厄介さとしては、Grim LavamancerとSquadron Hawkはこちら側が使えるベストなバックアップ・プランである、ということです(直訳)。
私はTrinket Mageに首ったけと訳では決してないのですが―Sylvok Lifestaffが無い場合は特にそうです―このカードは最も分の悪いマッチアップにおいて最も役に立ちます。現状の構成では有効な6マナ粋が採用されていないので、遅いゲームにおいては双子コンボの達成を目指すしかなくなり、また相手にSphinxを解決されると死につながることになるでしょう。メインデッキに数枚のOblivion RingかInto the Roilを採用したいところです。そうでなくても、長期戦を睨むならもう少し単体除去をとるべきです。驚かれるかもしれませんが、2つ目の赤マナの確保に少し手間取ること、タップインランドがやや多いことを除けばこの土地構成はかなり機能します。このデッキの最初のバージョンと比べてかなりスムーズに動ける様になりました。
Grim Lavamancerは欠かすことのできないカードです。このカードがいかに幅広いマッチアップで有用かを説明しましょう。双子やヴァラクートに対して、序盤のダメージソースとして以外の仕事をしない、故にそれらに対してはかなり弱いという明確な弱点はとりあえず置いといて…また、Grim Lavamancerはミラーマッチにおいても際立ったカードになるわけではありません。鷹とジェイス以外はBasilisk Collarかcombat damageを併用しない限りなにも処理できないからです. しかしながら、このカードはデッキに「再利用可能な除去能力」をもたらすので、鋼デッキやBirds of Paradise / Lotus Cobraデッキ、Vampiresに対しては完璧なアンチ・カードになります。
これら三つの戦略がひとつのデッキに含まれるとなると、何が起きるのでしょう?どれを取っても現状のCawBladeには対処が難しいものばかりです。Grim Lavamancerはマッチのソリューションとなる訳ではありませんが、1ターン目か2ターン目に着地できればゲームに多大な影響を与えます。 アクティブなGrim Lavamancerは、なんらかの手段で対処されない限りかなりの撃墜数を誇るでしょう。鷹の群れの始末は通常難しいものですが、Lavamancerは鷹を簡単に一掃できる数少ないカードであり、こちらの航空戦力と組めばアタックもブロックも自由に行える様になります。アクティブなGrim Lavamancer を前にしてブロッカーとして運用できるのはConsecrated SphinxとSpellskiteくらいです。また、PWへの対処も容易になりますし、場が膠着した際は単純に本体へのダメージソースとして使うことができます。
私が調整していた際には、必要性や好みに応じてデッキを様々な形にしていましたが、各マッチアップの体感は以下のようなものです。
Caw Mirror: Game1はそこそこ(reasonable)のマッチアップですが、相手がDismemberをメインにとっているとこちらに不利がつくでしょう。特にナショナルで現れた3枚ずつのInto the RoilとDismemberが含まれており、コンボが利きづらい上にこちらのユーティリティ・クリーチャーが生き残るのが難しい構成です。サイド後、通常のCaw側は、CFBの構成でもサイドインするものが殆ど無いという問題があります。Caw側が過剰にサイドインして、純正コントロール対決における耐性が低くなる…ということもあるのではと考えています。
そして、こちらがAzure MageかJace Belerenをサイドボードに採用していれば、かなりの有利をとることができます。コンボパーツを抜いてCawミラーに必要不可欠なカードでデッキを構成できるようになるからです。相手が同系対策をしてきたら負ける可能性もありますが、少なくともこちら側にはインアウトの選択肢があります。
Twin: 難しいマッチになりますが、Spellskiteも含めてこのデッキへの対処策は大量にあり、こちら側にもコンボの脅威があります。また、75枚の中にInto the Roilか Dismemberを入れるスロットを作るべきでしょう。これらのカードはこのマッチアップをずっと簡単にします。Linvalaもまた有効な選択肢ですが、このマッチにおいては単純に3枚目か4枚目のSpellskiteを入れたほうが強いです。相手が適切なサイドボーディングをしてきた場合は、 通常のCawより不利がつくか、少なくともそう感じられます(注3)。
Valakut: ノーマルなCawと同じく相性はそこそこですが、剣とコンボによって相手のブン回りへの耐性はずっと高いです(注4)。Exarchですら相手の6マナ到達を妨害したり、Primeval Titanを倒したりと非常に有用なカードとなります。対戦相手がこちらのコンボを全力で無視するか、Nature’s Claim を4枚フル投入してファッティを増やされた場合、Flashfreeseをサイドに4枚ガン積みしていないとサイド後の有利は取れないでしょう。1ゲーム目にコンボを決めるチャンスがあれば決めた方がいいでしょう。サイドボーディングにおいて、ヴァラクート側の混乱を誘えますからね。
Steel: Gideon Jura がなくとも1ゲーム目はこちらに圧倒的な有利がつきます。また、相手にとってサイドボーディングは難しいものになるでしょう。コンボ対策にスロットを割きつつ攻勢も維持しなければならないのですから。Grim Lavamancer, Arc Trail そしてコンボによる一撃死はGideon Juraが抜けた穴を埋めて余るものがあります。また、Deceiverはこのマッチにおいても減速要員&ブロッカーとして活躍します。唯一不利な点として、Steelが解決されてしまうと相手側のクリーチャーが焼けもブロックもできないサイズになってしまうことが挙げられますが、それはどのデッキを使っていても受け入れなければならないことでしょう。あ、それとTectonic Edgeがないので、steelを貼られてしまうとInkmoth Nexusはより厄介な存在となります。
Birthing Pod: 対戦相手のPodが着地してしまう大概ひどい結果になるものですが、Grim Lavamancerと Arc Trailが使えるのでハメパターンから逃れることもかなりできます。アクティブなLavamancerは小型クリーチャーを潰していくことで、双子型でない大概のPodデッキを封殺(hose)することができます。Exarch, Sea Gate OracleそしてTukTukは除去できませんが。こういったデッキは対戦相手として歓迎はできませんが、こちらがコンボを決めるチャンスの方がより大きいと私は考えています。
今週はここまでです。次週はよりテストと調整を綿密に行ったGlimBladeについて話したいと考えています。Good luck to all those attending the 75k or Open this weekend!
Josh Silvestri
Email me at: JoshDOTsilvestriATgmailDOTcom
(注1) Out of the five top placing Caw decks and all the Caw decks I noticed something interesting. All but one of them had gone down to one Jace MD~
Jace MDはちびジェイスの間違いかな?文中の様に読み取ったけど事実と違う。
(注2)What surprises me is the move away from any draw game one and instead just focused on packing the maximum amount of power cards into the deck.
(注3)If they have the right board package you’ll have a worse match than normal Caw or so it feels that way.
So以下が分からないです。
(注4) As reasonable as Caw’s match usually is, not amazing overall, but having the Sword + Combo plan gives you a lot more outs to their good draws.
コメント
:Oddly enough the build doesn’t look too far off from what LSV and myself were kicking around at
the beginning of the format.
kick around、確かに悪い意味もあるんですが、ここでは「検討していた」ぐらいではないでしょうか。おそらくはこの記事かと思います(ちゃんと読んでませんけど)。
www.channelfireball.com/articles/silvestri-says-ub-control-in-standard/
ナシフはフランス選手権ではヴァラクートだったみたいですね。どこで使ったんだろう。
:If they have the right board package you’ll have a worse match than normal Caw or so it feels that
way.
:もし正しいサイドを取られていたら通常の caw よりも厳しい相性になるか、少なくともそう感じられます。
たぶん実際にはやったことないのかな、と想像します。
>kick around
確かにネガティブなイメージだと少し繋がりが悪いなと感じていたのですが、「キック」のイメージに囚われてしまいました。この辺の、僕のニュアンスの不明瞭さは背景理解で補いたいものです。
www.channelfireball.com/articles/silvestri-says-ub-control-in-standard/
これちゃんと目を通せていたら文意ちゃんと読めてたかな?ありがとうございます。
:If they have the right board package you’ll have a worse match than normal Caw or so it feels that way.
書いた通りso以下が分からなかったのですが、これはsoの場所の入れ替え(?)がおきているのでしょうか。
it feels so なら「そう感じられる」となるのが理解できます。