http://www.channelfireball.com/articles/feature-article-winning-the-cfb-5k-with-caw-blade/
Feature Article – Winning the CFB $5k with Caw-Blade
Posted by Michael Hetrick
March 15, 2011

これは僕がCFBで書く最初の記事なので、僕を知らない人のために少し自己紹介させてください。僕はMTGをレギオンが発売された頃から遊んでいて、それ以降PTの出場資格を得ようとずっと頑張っています。前年、ついに地方のPTQで優勝し、その数週間後のMOでの予選も抜けることができました。どちらのPTの成績もよくありませんでした(両方とも初日最終ラウンド負けての4-4でした)が、今もMOのアカウント名、“_ShipItHolla”で一旗上げようと研鑽しています。僕はConley Woodsではありませんが、僕のMTGプレイヤーとしての最大の強みは, 最先端を走るデッキについて多様なヴァリエーションを考え付くところだとみなしています。少なくとも、僕の成功の大部分はそれによってもたらされてきました。

もし貴方が僕について詳しいのなら、僕が最近ほとんど青白コントロールしか使っていないことを知っているでしょう。他のデッキを使うのが嫌いな訳ではありません。しかし、少なくともスタンダードでは青白が今はベストな選択だと考えています。青白より優れたデッキが存在するなら、僕はそのデッキを使うでしょう。

前置きはこれくらいにして、では先週末僕がなんとか優勝できたCFK5kトーナメントに話を移しましょう。僕は勿論青白コンを使いました。ここ数週間で浸透した呼び方としてはCaw-Bladeでしょうか。僕はこのデッキを成立当初(since its inception)から使っていて、かなり強力なデッキだと感じていました。Gerry Thompsonが赤タッチのCaw-BladeでSCG Openを優勝するまでは他のデッキを使おうとは思いませんでした。そのデッキを最初見たとき、このデッキでの《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage(WWK)》の採用はなんて魅力的なんだろう、と感じ喜び勇んでDEで早速試してみました。火花魔道士をメインに入れて試したのです。メインにです。残念なことに、Gerryのオリジナルのリストを、その変更を加える前にテストするということはしませんでした。しかしそういう行動は大抵失敗に繋がります。オリジナルのデッキを回してみるのは、そのデッキの動きを理解するのに非常に良い方法です。明らかに改良点が見受けられる場合でも、変更を加える前にそのデッキをちゃんと理解した方がよいのです。僕がテストしたデッキはかなり弱いリストだったので、僕は結局そのデッキを諦める羽目になりました。この失敗の良かった点を上げるなら、それは僕がより傾倒するデッキに調整時間を割けたことです。僕が当時テストしていたデッキは以下のようなものです。

1《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》
1《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》
2《氷河の城砦/Glacial Fortress(M11)》
4《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》
4《天界の列柱/Celestial Colonnade(WWK)》
4《金属海の沿岸/Seachrome Coast(SOM)》
5《島/Island》
5《平地/Plains》
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》
4《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》
1《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
4《定業/Preordain(M11)》
3《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
4《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
1《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》
1《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》
2《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》
4《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
4《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
2《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》
Sideboard
1《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
2《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence(ROE)》
2《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》
4《瞬間凍結/Flashfreeze(M11)》
3《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》
1《惑いの迷路/Mystifying Maze(M11)》
1《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》
1《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》

デッキの調整を始める前から、ミラーマッチに強くなるカードが必要だと感じていました。そのために採用を決めたのが《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》で、このカードは予想していたよりも効果的なカードでした。装備品に対して優秀な回答になるとともに、マンランド、タイタン、ギデオンに対しても同じように効くカードでした。また、ギデオンといくらかのシナジーを形成するとともに、複数のクリーチャーをタップして剣での攻撃を通すことができます。アグロデッキに対しては《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》に劣るカードですが、その他のマッチアップでは確実に欲しくなるカードです。このカードはメインに入れてこそ強いと思います。アグロデッキ相手にはクリーチャー除去(《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》)が、アーティファクトを用いたデッキ相手にはアーティファクト除去(《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》)が欲しくなりますが、《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》は様々なマッチアップで多様な役割を果たすからです。他のデッキでも同じ様に使えるので、《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》は他のデッキでもちらほら採用され始めています。

《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》と《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》のどちらがいいのか、は面白い議論です。どちらも対ボロスにおいて優秀なカードです。《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》は上陸クリーチャーを除去できる一方で、《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》は《オキシド峠の英雄/Hero of Oxid Ridge(MBS)》への回答策となると共にライフを回復してくれます。鞘の方がデッキやカードに対して幅広く効きますが、杖の方がより難しいマッチアップにおいて活躍する傾向があります。僕は杖を選びました。杖がより効くデッキである、吸血や赤いデッキを恐れていたからです。

そして、今後よく見られるようになるカード(《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》の次に)として《惑いの迷路/Mystifying Maze(M11)》を予想していました。《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》にかなり良く似たカードですが、これは呪文のスロットを圧迫しません。このカードをサイドボードに入れていますが、その役割はミラーマッチにおける27枚目の土地、そして様々なアグロデッキに対しての《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》の交換要員です。用途はかなり限られていますが、入れる価値のあるカードだと考えています。

このイベントの前に、私はミラーマッチをさらにもう少し改善しようと考えました。まず1枚挿ししていた《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》を追加の《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》に交換しました。悪斬を入れていた理由は、ミラーでそれなりに使えてかつアグロデッキに対して素晴らしい仕事をするからです。しかし《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》に対して弱いという点で、(補訳:ミラーマッチにおいては)明らかにギデオンより劣っていたのです。

ミラーマッチを改善するために行った二つ目の変更は、メインの《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》を2枚、サイドの《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence(ROE)》と差し替えたことです。リンヴァーラは剣つきの鷹、石鍛冶を止めることができ、《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》をかわせて、剣を持って戦えます(注)。彼女の能力は、大抵ささやかなものなのですが、様々なマッチアップで1,2枚のカードをシャットダウンできます。このスロットに悪斬を入れたほうが上手く動くかもしれませんが、調整なしにこれ以上5マナ域を増やしたくなかったのです。

Match Breakdown(訳注:ここは略しました)

ポピュラーなデッキ相手には、大体以下の様なサイドボーディングをします:
ミラーマッチ(と青白タッチ赤)
Out:
1《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》
2《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
2《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence(ROE)》
In:
2《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》
1《惑いの迷路/Mystifying Maze(M11)》
1《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》
1《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》

リンヴァーラは抜きたくはないのですが、これしか抜いてよいと断言できるものはありません。相手のデッキに《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage(WWK)》が入っているようなら、代わりに土地と《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》(後手なら)、か《マナ漏出/Mana Leak(M11)》(先手なら)を1枚ずつ抜いても良いでしょう。

ヴァラクート
Out:
1《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》
1《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence(ROE)》
1《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》
2《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》
3《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》
In:
1《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
4《瞬間凍結/Flashfreeze(M11)》
1《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》
1《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》

ここから更にリンヴァーラか審判の日を抜くことで、最大3枚まで《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》をサイドインすることができます。

《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》より《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》の方が強い場面が多いですが、《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》対策に数枚の《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》を残しておく必要があります。対戦相手のデッキ構成がはっきりと分かっているのなら、そこからサイドプランを立てることができます。リンヴァーラは《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》に対しては強いですが、大抵の場合はメインに残しておく価値がありません。ラウンド3では《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》対策のためにリンヴァーラを再投入しました。

ボロス
Out:
1《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》
1《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》
2《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence(ROE)》
3《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
1《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
1《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》
1《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
In:
1《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
2《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
2《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》
3《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》
1《惑いの迷路/Mystifying Maze(M11)》
1《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》

2/2が作れる分だけ強いので緑黒剣を緑青剣に代えます。これが正しいのかは確信がもてませんが、このマッチアップで序盤に殴りに行くことはないですし、ゲーム後半は追加のクリーチャーの方が欲しい場面が多いでしょう。リンヴァーラを残してジェイスかまな漏出を抜くのも可能です。特に対戦相手が火花魔道士を使っている場合には。

赤緑青
Out:
2《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence(ROE)》
1《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》
2《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》
2《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
In:
2《瞬間凍結/Flashfreeze(M11)》
3《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》
1《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》
1《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》

《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》を1枚か2枚、《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》を1~3枚にします。

青緑赤のフィニッシャーは、それぞれ強い相手が違うカードが使われており、多岐に渡ります。《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》は《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》と《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》に強いカードですが、《瞬間凍結/Flashfreeze(M11)》と《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》の前には無力です。《霜のタイタン/Frost Titan(M11)》は《瞬間凍結/Flashfreeze(M11)》されませんが、緑青剣とギデオンで対処されます。《先駆のゴーレム/Precursor Golem(SOM)》は青緑赤が使えるフィニッシャーの中では最も強力なものの1つです。5マナでプレイでき、効果的な対処法は《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》しかありません。といっても《稲妻/Lightning Bolt(M11)》に弱いので、大抵のプレイヤーはこのカードの存在を忘れているのですが。

吸血鬼
Out:
1《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》
3《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
2《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
1《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
1《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》
In:
1《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
2《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
3《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》
1《惑いの迷路/Mystifying Maze(M11)》
1《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》

吸血鬼はこちらの脅威全てに対して効果的な対処策を持っており、このデッキを倒す手段も同時に持っているので難しいマッチアップです。ギデオンを笑いものにできる《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》を採用している吸血鬼使いもいます。吸血鬼に対する僕の対処策は、《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》で消耗戦をしかけ(訳注:意味分からなかったけど多分鷹と組み合わせて2/2を潰すという意味かな)、可能な限りのファッティをプレイすることです。

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コメント

MMD@MistMistDance
2011年3月22日21:55

いつも翻訳お疲れ様です。
有用な情報ばかりなので非常にありがたいです。
これからもちょくちょく寄らせていただきますね。

あとリンクさせて戴きました。
よろしくお願い致します。

えふぁ
2011年3月23日1:10

リンヴァーラは吸血鬼以外全てのデッキにサイドアウトなのになんでメインに入ってるんでしょうね・・・?

わいずねすち~
2011年3月23日13:49

メインのリンヴァはあまりよろしくない気がする。エクテンじゃないし・w・

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