http://www.channelfireball.com/articles/silvestri-says-i-fought-the-caw-and-the-caw-won/
原題:Silvestri Says – I Fought the Caw and the Caw Won
Posted by Josh Silvestri
March 7, 2011
LSVの記事と比べてみるとまじでおもしろい
とりあえず訳せたとこまで
以下本文
先週末のChannelfireballの5kトーナメントで,私は2位という結果を収めました.この成績は私にとっても驚きでした.というのも,前日の1kトーナメントも同じデッキで出て,75人中72位という結果だったからです.その時はビッグスペルを用いたデッキ,ヴァラクートや青緑ターボランドに乗り換えようかと真剣に考えたものでした.CawBladeはそういったデッキに弱くなる方向に進んでいると感じられたからです.また,数時間前に行われたイベントの《陰惨な再演/Gruesome Encore(MBS)》となるのは避けたいものでした.結局,私はMOにログインすることより大会に出ることを選び,何人ものプレイヤーを蹴散らし,そのデッキに固執したことの正しさを証明しました.そのデッキには2つの変更点を加えていたのです.《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》は素晴らしいカードで,《静寂の守り手,リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence(ROE)》はそのトーナメントのメタゲームによく合致したカードでした.これら3枚のスロットは考えていたよりずっと素晴らしいものだったのです.
5kトーナメントでの私のマッチ自体はあまり面白い物ではなく,メモも取っていなかったので,トーナメント・レポートを書いて皆を退屈させるよりは,マッチアップとその結果を簡単にまとめようと思います.その後に私のリストがどう他のヴァージョンと違うかについて話そうと思います.鷹の脅威に対して現状何ができるかについてです.まず以下に示すのは,私が使った怒れる鷹の群れのリストです:
4《天界の列柱/Celestial Colonnade(WWK)》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress(M11)》
6《島/Island》
1《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》
4《平地/Plains》
4《金属海の沿岸/Seachrome Coast(SOM)》
3《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》
4《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》
4《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
2《審判の日/Day of Judgment(M11)》
4《精神を刻む者,ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
3《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
4《定業/Preordain(M11)》
3《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
3《失脚/Oust(ROE)》
2《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》
1《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》
Sideboard
1《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》
2《静寂の守り手,リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence(ROE)》
2《糾弾/Condemn(M11)》
2《審判の日/Day of Judgment(M11)》
2《払拭/Dispel(WWK)》
3《コーの火歩き/Kor Firewalker(WWK)》
3《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》
マッチの結果(実際にちゃんと対戦した結果のみ):
Round 1: 緑赤の得体の知れないデッキ
(《ミミックの大桶/Mimic Vat(SOM)》,《全ては塵/All Is Dust(ROE)》,《液鋼の塗膜/Liquimetal Coating(SOM)》)
G: 1-1-1, M: 0-0-1
Round 2:青白タッチ赤CawBlade
G: 2-1, M: 1-0-1
Round 3:カルドーサ・レッド
G: 2-1, M: 2-0-1
Round 4:青緑赤
G: 2-1, M: 3-0-1
Round 5:青緑赤
G: 2-0, M: 4-0-1
Round 6: Kyle Eck のトス
Round 7: ID
QF: ヴァラクート
G: 2-1, M: 5-0-1
SF: ヴァラクート
カバレッジ:(リンク張ろうと思ったけどなぜかつながらない、あとでまたやってみる)
G: 2-0, M: 6-0-1
Finals:青白(Michael Hetrick)
カバレッジ:(同上)
G: 0-2, M: 6-1-1
合計:
2ヴァラクート
2 青緑赤
青白タッチ赤CawBlade
CawBlade
カルドーサ・レッド
ローグ
殆ど一日中真面目なデッキと対戦していたことになります.1つ負けたマッチはより上手いプレイヤー&よりミラーに強いデッキとの同系対決でした.皆,青白タッチ赤は青白に自然に有利がつくと 言ってきますが,オンラインでもリアルでもそれを裏付ける結果を見たことはありません(注1).皆,《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage(WWK)》の有用性を過大評価する傾向があるようです.しかし,《バジリスクの首輪/Basilisk Collar(WWK)》がなければ,彼にできるのは鷹を打ち落とすこととPWに1点ずつ飛ばすことだけです.確かに煩わしいカードですが,接死が装備されるまでゲームを打開する存在にはなりません.一方で,《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》,《審判の日/Day of Judgment(M11)》,《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》といった従来のカードで対処できますし,《静寂の守り手,リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence(ROE)》を用いることで一歩先じることもできます.
LSVとその仲間たちはメインデッキに《電弧の痕跡/Arc Trail(SOM)》を投入してトーナメントに参加しました.このカードは多少厄介です.というのも,火花魔道士とタッグを組むことで剣を装備したクリーチャーを時に打ち落とせるからです.また,彼が自分の記事で述べている様に,青白タッチ赤には《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》が使えないという明確なデメリットがあります.更には色拘束が厳しくなったことで際に対してより脆弱になっているのです.オンラインで対戦した青白タッチ赤も,このトーナメントで対戦した青白タッチ赤も,ただ青白デュアルランドを狙い撃ちすることで青青または白白を出せなくして,ゲームを取ることができました.また,平均的な青白タッチ赤のリストは戦闘で倒す意外に,《天界の列柱/Celestial Colonnade(WWK)》を効果的に除去する手段が欠けています(注2).2枚の《稲妻/Lightning Bolt(M11)》を打ち込むか,首輪魔道士が決めるというレアケースしかありません.これは青白ミラーにおいてジェイスとギデオンのPWコンビをより危険に晒すということです.といってもこの弱点はBSA(訳注:多分あくざん)か《霜のタイタン/Frost Titan(M11)》か《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》を採用することで解決できるでしょう.
というわけで,私は青白の方が好みです.青白タッチ赤のヴァージョンは優秀なマナベースと《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》を手放していますが,青白に出来ないことが出来るようになった訳ではないからです.もちろん,《稲妻/Lightning Bolt(M11)》の多芸さには敵いませんが,《失脚/Oust(ROE)》と《稲妻/Lightning Bolt(M11)》をミラーマッチ以外でどちらをプレイするかといわれたら,私は常に《失脚/Oust(ROE)》を選ぶでしょう. 《失脚/Oust(ROE)》によって素早くライブラリーに送ることで,以下の全てのカードを物笑いの種にできます:《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》,《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》,《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》,《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》,《信号の邪魔者/Signal Pest(MBS)》,《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage(WWK)》(大抵は).失脚は白の持つ素晴らしい擬似除去で,時に稲妻よりパワフルなこともあります.《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》は無色で,石鍛冶で探してこれて,石鍛冶でカウンターをすり抜けられて,火花魔道士を倒せて,後に装備することで相手の鷹をシャットダウンすることができます.私は青白タッチ赤ヴァージョンでさえもこのカードの採用を検討するべきだと考えています.コブラや火花魔道士やオオヤマネコを,彼らが仕事をする前,3ターン目に倒せることはとても偉大な仕事という他はありません.
《失脚/Oust(ROE)》以外に私のデッキの特筆すべき変更点としては,4枚の《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》があります.Facebookにも書きましたが,アンチCawデッキはどれも5ターン目に着地する《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》に弱いのです.《精神を刻む者,ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》対して弱いこと,以前は環境の速度についていけてなかったことから姿を消していましたが,今のメタゲームでは彼女に居場所があります.もちろん昔ほどの制圧力はありませんが,ボロスや赤いデッキを駆るプレイヤーを虐殺する際に素晴らしい仕事をします.そして対処さえされなければ青緑赤,吸血鬼,蔦デッキ更にはミラーマッチにおいても,先制攻撃で全てを蹴散らし5-7点のライフを毎ターン稼いでくれるというのはかなり魅力的です.メインデッキに4枚全投入するのは素人にはお勧めできませんが,ボロスや赤いデッキや蔦デッキが怖いなら2枚入れておくのがいいと思います.
もちろんこの5マナのカードの投入には大きな犠牲を払ったことを語らない訳にはいきません.《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》です. 本当のことを話すと,私はMOでギデオンを1枚しか持っていなかったのです.なので,このカードの採用は気が進むところではありませんでした.そしてこのカードは,大抵の場合,このカードは既に勝っているゲームを磐石にしてくれ,ミラーマッチで強大な打撃力となってくれます.リアルでのゲーム経験及び他プレイヤーのゲームの観察によって,このカードがミラーマッチにおいて実に強力であることを実感しました.どの青白型のデッキもギデオンに対する有効な対抗策を持っていませんでした.そして,ただ立っているだけでもボーナスが与えられ,高まる忠誠値が倒すのをより困難なものにしてしまいます.しかしながら,その他のマッチアップにおいては,ギデオンが強いとはあまり感じられませんでした.相手の重要なクリーチャーを-2能力で片付けるのはレアケースですし,”濃霧”能力は魅力的ですが,タイタンがアタックで誘発する効果をケアできませんし,現状赤いデッキはクリーチャーに頼り切った構成ではありません.ギデオンのミラーマッチにおける強さはメインデッキに残す価値があるのですが, 私は過剰にサイドアウトすることを好まないので,2枚が限界かなと考えています.
大型の脅威として,《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》と《忠告の天使/Admonition Angel(WWK)》の採用を検討しましたが,どちらも働く場合と働かない場合の落差が大きいものでした.天使はその落差が特に大きいカードでした.時にはちゃんと着地し,ギデオンまたはジェイスを食べ,一方で戦闘においてはどのクリーチャーでもブロックでき,やがては勝ち手段として機能しました.また,別なゲームではタイタンかPWを食べたものの,ジェイスでバウンスされるかヴァラクートの噴火で除去され,それがそのまま負けに繋がりました.良い働きをする場合の方が多かったのですが,悪い時のこいつにはかなり切れそうになるので、ラスト数分で解雇しました。 (注3).《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》は最後にメインデッキから抜け落ちたカードです.メインから同系に強くするつもりは無かったこと,そしてリンヴァーラのスペースを作らなければならないことからそういう決断になりました.私は白タイタンの一枚刺しは十分に運用する価値があると考えています.また,これで《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》を回せるようになれば間違いなく長期戦となったゲームを取る事ができます.それこそが,白タイタンがメジャーなクリーチャーとなっている所以です(注4).《霜のタイタン/Frost Titan(M11)》はBSA及び他の6マナ圏より強いとは思えませんでした。 また、その他の大型クリーチャーはどれも使えたものではなく、ギデオンか《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel(SOM)》を入れた方がまだマシでした。(注5).
メインデッキにおいて最後に言及しておきたいのは,《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》の不採用と,その代わりとしての2本目の《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》の採用についてです.SOBAM(青緑剣)を探してきたいと思う場面は殆どありませんでいた.一方で,アーティファクト除去やディスカードによってSOFAFが落とされ,2枚目のそれが欲しくなる場面は,私の経験ではずっと多かったのです.私はSOBAMが”使えない”といっている訳ではありません;ジェイスへのプロテクションとしては有効ですが,ヴァラクートの山を削り取るというレアケース以外に有効な使い方がありません(注6).
続く
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
注1)People told me UWr has a natural edge on UW, but honestly I never saw that bare out either online or off.
bare outをbear outと考えて訳した
注2)The average UWr list also lacks any effective way to take out a Colonnade outside of besting it in combat or corner cases like double Lightning Bolt or Sparkmage-Collar.
Bestingがbeatingと考えて訳した
注3)The good times outweighed the bad, but the bad ones were incredibly tilting and led me to ax them at the last minute.
incredibly tilting
led me to ax them
が難しい
注4) That’s about it for major creatures
注5) I didn’t see Frost Titan ever being more useful as BSA or any of the other six-drops, and everything else either sucks or is better served as a Gideon or Elspeth Tirel.
見てのとおり,全く分からない部分があった
注6)I just don’t ‘get’ SOBAM; it’s quaint as Jace protection, but that’s the only practical purpose it served me outside of corner cases of milling away Valakut’s Mountains.
Quaintが難しい
原題:Silvestri Says – I Fought the Caw and the Caw Won
Posted by Josh Silvestri
March 7, 2011
LSVの記事と比べてみるとまじでおもしろい
とりあえず訳せたとこまで
以下本文
先週末のChannelfireballの5kトーナメントで,私は2位という結果を収めました.この成績は私にとっても驚きでした.というのも,前日の1kトーナメントも同じデッキで出て,75人中72位という結果だったからです.その時はビッグスペルを用いたデッキ,ヴァラクートや青緑ターボランドに乗り換えようかと真剣に考えたものでした.CawBladeはそういったデッキに弱くなる方向に進んでいると感じられたからです.また,数時間前に行われたイベントの《陰惨な再演/Gruesome Encore(MBS)》となるのは避けたいものでした.結局,私はMOにログインすることより大会に出ることを選び,何人ものプレイヤーを蹴散らし,そのデッキに固執したことの正しさを証明しました.そのデッキには2つの変更点を加えていたのです.《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》は素晴らしいカードで,《静寂の守り手,リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence(ROE)》はそのトーナメントのメタゲームによく合致したカードでした.これら3枚のスロットは考えていたよりずっと素晴らしいものだったのです.
5kトーナメントでの私のマッチ自体はあまり面白い物ではなく,メモも取っていなかったので,トーナメント・レポートを書いて皆を退屈させるよりは,マッチアップとその結果を簡単にまとめようと思います.その後に私のリストがどう他のヴァージョンと違うかについて話そうと思います.鷹の脅威に対して現状何ができるかについてです.まず以下に示すのは,私が使った怒れる鷹の群れのリストです:
4《天界の列柱/Celestial Colonnade(WWK)》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress(M11)》
6《島/Island》
1《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》
4《平地/Plains》
4《金属海の沿岸/Seachrome Coast(SOM)》
3《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》
4《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》
4《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
2《審判の日/Day of Judgment(M11)》
4《精神を刻む者,ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
3《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
4《定業/Preordain(M11)》
3《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
3《失脚/Oust(ROE)》
2《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》
1《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》
Sideboard
1《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》
2《静寂の守り手,リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence(ROE)》
2《糾弾/Condemn(M11)》
2《審判の日/Day of Judgment(M11)》
2《払拭/Dispel(WWK)》
3《コーの火歩き/Kor Firewalker(WWK)》
3《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》
マッチの結果(実際にちゃんと対戦した結果のみ):
Round 1: 緑赤の得体の知れないデッキ
(《ミミックの大桶/Mimic Vat(SOM)》,《全ては塵/All Is Dust(ROE)》,《液鋼の塗膜/Liquimetal Coating(SOM)》)
G: 1-1-1, M: 0-0-1
Round 2:青白タッチ赤CawBlade
G: 2-1, M: 1-0-1
Round 3:カルドーサ・レッド
G: 2-1, M: 2-0-1
Round 4:青緑赤
G: 2-1, M: 3-0-1
Round 5:青緑赤
G: 2-0, M: 4-0-1
Round 6: Kyle Eck のトス
Round 7: ID
QF: ヴァラクート
G: 2-1, M: 5-0-1
SF: ヴァラクート
カバレッジ:(リンク張ろうと思ったけどなぜかつながらない、あとでまたやってみる)
G: 2-0, M: 6-0-1
Finals:青白(Michael Hetrick)
カバレッジ:(同上)
G: 0-2, M: 6-1-1
合計:
2ヴァラクート
2 青緑赤
青白タッチ赤CawBlade
CawBlade
カルドーサ・レッド
ローグ
殆ど一日中真面目なデッキと対戦していたことになります.1つ負けたマッチはより上手いプレイヤー&よりミラーに強いデッキとの同系対決でした.皆,青白タッチ赤は青白に自然に有利がつくと 言ってきますが,オンラインでもリアルでもそれを裏付ける結果を見たことはありません(注1).皆,《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage(WWK)》の有用性を過大評価する傾向があるようです.しかし,《バジリスクの首輪/Basilisk Collar(WWK)》がなければ,彼にできるのは鷹を打ち落とすこととPWに1点ずつ飛ばすことだけです.確かに煩わしいカードですが,接死が装備されるまでゲームを打開する存在にはなりません.一方で,《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》,《審判の日/Day of Judgment(M11)》,《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》といった従来のカードで対処できますし,《静寂の守り手,リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence(ROE)》を用いることで一歩先じることもできます.
LSVとその仲間たちはメインデッキに《電弧の痕跡/Arc Trail(SOM)》を投入してトーナメントに参加しました.このカードは多少厄介です.というのも,火花魔道士とタッグを組むことで剣を装備したクリーチャーを時に打ち落とせるからです.また,彼が自分の記事で述べている様に,青白タッチ赤には《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》が使えないという明確なデメリットがあります.更には色拘束が厳しくなったことで際に対してより脆弱になっているのです.オンラインで対戦した青白タッチ赤も,このトーナメントで対戦した青白タッチ赤も,ただ青白デュアルランドを狙い撃ちすることで青青または白白を出せなくして,ゲームを取ることができました.また,平均的な青白タッチ赤のリストは戦闘で倒す意外に,《天界の列柱/Celestial Colonnade(WWK)》を効果的に除去する手段が欠けています(注2).2枚の《稲妻/Lightning Bolt(M11)》を打ち込むか,首輪魔道士が決めるというレアケースしかありません.これは青白ミラーにおいてジェイスとギデオンのPWコンビをより危険に晒すということです.といってもこの弱点はBSA(訳注:多分あくざん)か《霜のタイタン/Frost Titan(M11)》か《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》を採用することで解決できるでしょう.
というわけで,私は青白の方が好みです.青白タッチ赤のヴァージョンは優秀なマナベースと《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》を手放していますが,青白に出来ないことが出来るようになった訳ではないからです.もちろん,《稲妻/Lightning Bolt(M11)》の多芸さには敵いませんが,《失脚/Oust(ROE)》と《稲妻/Lightning Bolt(M11)》をミラーマッチ以外でどちらをプレイするかといわれたら,私は常に《失脚/Oust(ROE)》を選ぶでしょう. 《失脚/Oust(ROE)》によって素早くライブラリーに送ることで,以下の全てのカードを物笑いの種にできます:《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》,《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》,《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》,《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》,《信号の邪魔者/Signal Pest(MBS)》,《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage(WWK)》(大抵は).失脚は白の持つ素晴らしい擬似除去で,時に稲妻よりパワフルなこともあります.《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》は無色で,石鍛冶で探してこれて,石鍛冶でカウンターをすり抜けられて,火花魔道士を倒せて,後に装備することで相手の鷹をシャットダウンすることができます.私は青白タッチ赤ヴァージョンでさえもこのカードの採用を検討するべきだと考えています.コブラや火花魔道士やオオヤマネコを,彼らが仕事をする前,3ターン目に倒せることはとても偉大な仕事という他はありません.
《失脚/Oust(ROE)》以外に私のデッキの特筆すべき変更点としては,4枚の《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》があります.Facebookにも書きましたが,アンチCawデッキはどれも5ターン目に着地する《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》に弱いのです.《精神を刻む者,ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》対して弱いこと,以前は環境の速度についていけてなかったことから姿を消していましたが,今のメタゲームでは彼女に居場所があります.もちろん昔ほどの制圧力はありませんが,ボロスや赤いデッキを駆るプレイヤーを虐殺する際に素晴らしい仕事をします.そして対処さえされなければ青緑赤,吸血鬼,蔦デッキ更にはミラーマッチにおいても,先制攻撃で全てを蹴散らし5-7点のライフを毎ターン稼いでくれるというのはかなり魅力的です.メインデッキに4枚全投入するのは素人にはお勧めできませんが,ボロスや赤いデッキや蔦デッキが怖いなら2枚入れておくのがいいと思います.
もちろんこの5マナのカードの投入には大きな犠牲を払ったことを語らない訳にはいきません.《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》です. 本当のことを話すと,私はMOでギデオンを1枚しか持っていなかったのです.なので,このカードの採用は気が進むところではありませんでした.そしてこのカードは,大抵の場合,このカードは既に勝っているゲームを磐石にしてくれ,ミラーマッチで強大な打撃力となってくれます.リアルでのゲーム経験及び他プレイヤーのゲームの観察によって,このカードがミラーマッチにおいて実に強力であることを実感しました.どの青白型のデッキもギデオンに対する有効な対抗策を持っていませんでした.そして,ただ立っているだけでもボーナスが与えられ,高まる忠誠値が倒すのをより困難なものにしてしまいます.しかしながら,その他のマッチアップにおいては,ギデオンが強いとはあまり感じられませんでした.相手の重要なクリーチャーを-2能力で片付けるのはレアケースですし,”濃霧”能力は魅力的ですが,タイタンがアタックで誘発する効果をケアできませんし,現状赤いデッキはクリーチャーに頼り切った構成ではありません.ギデオンのミラーマッチにおける強さはメインデッキに残す価値があるのですが, 私は過剰にサイドアウトすることを好まないので,2枚が限界かなと考えています.
大型の脅威として,《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》と《忠告の天使/Admonition Angel(WWK)》の採用を検討しましたが,どちらも働く場合と働かない場合の落差が大きいものでした.天使はその落差が特に大きいカードでした.時にはちゃんと着地し,ギデオンまたはジェイスを食べ,一方で戦闘においてはどのクリーチャーでもブロックでき,やがては勝ち手段として機能しました.また,別なゲームではタイタンかPWを食べたものの,ジェイスでバウンスされるかヴァラクートの噴火で除去され,それがそのまま負けに繋がりました.良い働きをする場合の方が多かったのですが,悪い時のこいつにはかなり切れそうになるので、ラスト数分で解雇しました。 (注3).《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》は最後にメインデッキから抜け落ちたカードです.メインから同系に強くするつもりは無かったこと,そしてリンヴァーラのスペースを作らなければならないことからそういう決断になりました.私は白タイタンの一枚刺しは十分に運用する価値があると考えています.また,これで《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》を回せるようになれば間違いなく長期戦となったゲームを取る事ができます.それこそが,白タイタンがメジャーなクリーチャーとなっている所以です(注4).《霜のタイタン/Frost Titan(M11)》はBSA及び他の6マナ圏より強いとは思えませんでした。 また、その他の大型クリーチャーはどれも使えたものではなく、ギデオンか《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel(SOM)》を入れた方がまだマシでした。(注5).
メインデッキにおいて最後に言及しておきたいのは,《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》の不採用と,その代わりとしての2本目の《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》の採用についてです.SOBAM(青緑剣)を探してきたいと思う場面は殆どありませんでいた.一方で,アーティファクト除去やディスカードによってSOFAFが落とされ,2枚目のそれが欲しくなる場面は,私の経験ではずっと多かったのです.私はSOBAMが”使えない”といっている訳ではありません;ジェイスへのプロテクションとしては有効ですが,ヴァラクートの山を削り取るというレアケース以外に有効な使い方がありません(注6).
続く
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
注1)People told me UWr has a natural edge on UW, but honestly I never saw that bare out either online or off.
bare outをbear outと考えて訳した
注2)The average UWr list also lacks any effective way to take out a Colonnade outside of besting it in combat or corner cases like double Lightning Bolt or Sparkmage-Collar.
Bestingがbeatingと考えて訳した
注3)The good times outweighed the bad, but the bad ones were incredibly tilting and led me to ax them at the last minute.
incredibly tilting
led me to ax them
が難しい
注4) That’s about it for major creatures
注5) I didn’t see Frost Titan ever being more useful as BSA or any of the other six-drops, and everything else either sucks or is better served as a Gideon or Elspeth Tirel.
見てのとおり,全く分からない部分があった
注6)I just don’t ‘get’ SOBAM; it’s quaint as Jace protection, but that’s the only practical purpose it served me outside of corner cases of milling away Valakut’s Mountains.
Quaintが難しい
コメント
overboardですが、おそらくメインボードに収まらないというかんじではないですかね?それこそ61枚デッキになったりメインに入りきらないカードをサイドに入れたりというのが嫌いなのかなと思いますwww
同じテーマについて、異なる立場から論じている記事を
比較するのは自分なりの答えを探す時にとても役立ちます。
ありがとうございます。
>注2
訳に影響はありませんが、bestには打ち負かすという意味があります。
>注3
axには斧で首を切る→解雇するという意味があるので
良い時の方があったけど、悪い時はマジで切れそうになるんで
最後の最後で解雇した(デッキに入れないことにした)くらいでしょうか。
>注5
everything elseが何を指すかが悩ましいところですが、
他の大型の脅威、位に考えると
白タイタン、天使を比較して白タイタンの方が良い、青タイタンは駄目、
という話のあと他の大型クリーチャーはどれもsuck(全然駄目)で、
ギデオンかペスを入れた方がましだった、って意味でしょうか?
原文は
Gideon’s power in the Caw match can make it a worthwhile maindeck card, but I wouldn’t go overboard, two is my max.
で、「caw相手に効くことを考えるとメインに入れる価値がある」に対する逆接なので、ここのboardが「サイドボード」であるというのは正しそうです。この発想はなかったので感謝。また、「2枚がマックスだ」といっているので、overboard=「過剰にサイドアウトされてしまう」とすると前後ともに上手く繋がる気がしてきました。
○○○さん
ありがとうございます。この記事はLSVの記事と並べると更におもしろいぞ!と思って両方訳しました。相互させていただきます、よろしくお願いします。
注2
なるほど。ミスタイプ多いなーとかJoshに失礼なこと考えていました(汗)
注3
完全に納得しました。ありがとうございます
注5
なるほどなるほど、everything else=他の大型の脅威と考えるとかなりしっくりきますし、単語の使い方としても全くおかしくないですね。
すごい助かりました。今後もよろしければご指摘ください。