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PV’s Playhouse – A Brazilian in Paris
Posted by Paulo Vitor Damo da Rosa
February 16, 2011
PVのPTパリレポのうちラウンドレポートの部分です.
PVの記事は
・読みやすい
・情報量多し
・でもとにかく長い
以下本文
Round1:ヴァラクート
フェイク・フィーチャーマッチでのBrandon Scheelとの対戦でした.通常,フィーチャーマッチはHPでカバレッジが書かれるマッチが1つと,ただ観戦されるだけのマッチが1,2個選ばれます.しかしこのマッチはカバレッジが書かれない上にだれも観戦できないマッチでした.観戦者が立ち入れないような会場の角で行われたからです.これは,フィーチャー・マッチのありように疑問を呈するマッチでした.少し遅れて,週末にはフィーチャーマッチテーブルは少し移動し,皆がより近くで見られるようになりました.
彼のデッキがヴァラクートであることが明らかになり,僕はダイスロールで負けた(このトーナメントでは何度も後攻になりました.現環境はここ数年と比べてもかなり先手・後手で勝率が変わることを考えると,忌々しいことです.)のですが,2ターン目に《苦花/Bitterblossom(MOR)》をプレイ,その後《マナ漏出/Mana Leak(M11)》をタイタンにプレイしました.《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》のおかげで《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》でブレインストームしつつ,2枚目のマナリークを2枚目のタイタンにプレイできると,ゲームはあっさりと終りました.
OUT:
4《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》
1《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》
1《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》
IN:
1《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》
2《瞬間凍結/Flashfreeze(M11)》
1《剥奪/Deprive(ROE)》
2《失脚/Oust(ROE)》
僕らはヴァラクートのためにカウンターを増量しましたが,それが正しかったのかは未だに全く分かりません.1ゲーム目は非常によく効くのですが,2ゲーム目以降は,ヴァラクート側は攻め方を多少変えてきます.《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》や《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》を用いてくるのです. 石鍛冶プランの別な恐ろしい点は,スラーンを完封でき,《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》とのダメージレースで勝てることです.しかし,もし石鍛冶を引けずに打ち消しばかり引いてしまうと負けてしまうでしょう.石鍛冶が引ければ,《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》か《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》を通さない限り負けないでしょう(あと《稲妻/Lightning Bolt(M11)》もきついです.ほとんど誰もプレイしませんでしたが.でも,来週には増えていると思います).なので,石鍛冶がいる場合は打ち消し呪文が引きたいカードとなります.また,《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》の様なカードを多くのヴァラクートが採用している現状では,《失脚/Oust(ROE)》は強力です.《失脚/Oust(ROE)》はもっとサイドインしいのですが,これ以上抜けるカードが《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》以外に無く,これも全て抜きたくはありません.
2ゲーム目も2ターン目石鍛冶ができましたが,相手はコブラ,フェッチランド,《砕土/Harrow(ZEN)》,タイタンと繋げました(YEAH BECAUSE THAT’S REALISTIC).僕は3マナを立ててパス,《マナ漏出/Mana Leak(M11)》と剣と《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》が手札にあり,彼が4マナを立てて 《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》をプレイしてきたので僕は《マナ漏出/Mana Leak(M11)》しました.
さて、僕はスラーンにあえてマナリークを打つトリックプレイを仕掛けました。もし相手が引っかかって3マナ倒せば、次のターンの審判の日に対する再生のマナが残らないからです。と、言いたいところなのですが、これは事実に反します—僕は単にスラーンが打ち消されないことを忘れていたのです。 僕は愚か者です.彼がスラーンをプレイしたとき,僕は剣を出して次のターンDOJを打つ前に一回殴るか,リークして3マナ払わせてスラーンをDOJにまきこむかについて真剣に考えました.相手がただ僕の顔をじっと見ながら「OK」と言う、なんて場面は全く予想していませんでした。 しかしもし彼が3マナ払ったとしたら,僕はまるで天才に見えたでしょう.幸運なことにこのマッチはフェイク・フェイクフィーチャーマッチだったので,この失態を誰にも見られずにすみました(そうだと思っています/そうだといいのですが…)
次のターン僕は《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》しましたが,彼は《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith(MBS)》でまたもタイタンを呼んできて,僕が何をしようと負ける場となりました.
3ゲーム目,僕は石鍛冶を持っていませんでしたが,彼は2枚目の土地がプレイできず,僕がギデオンで彼を倒すまでディスカードを続けました(しかしたとて4ターン目までに土地が引けていたとしても,ゲームにはならなかったのではと考えています(注2)). 僕は彼に少し申し訳なく感じましたが,とても申し訳ないとは思いませんでした(注3).土地1枚でキープしてそのまま負けるプレイヤーには同情できないからです.誤解しないで欲しいのは,それが正しい決断であることもあります.しかし,そういったハンドをキープする時には土地が引けないリスクは覚悟しておくべきです.
2×1
1-0
Round 2:ヴァラクート
かなりついてたので楽なゲームでした.どちらのゲームも石鍛冶から打ち消しに繋げることができ,対戦相手はほとんどなにもできませんでした.1ゲーム目,彼は4枚のタイタンを引いたのですが,そのうちの3枚は決着がつく前に剣で捨てることになりました.
唯一面白かった点としては,彼が3枚の土地と2枚の《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》をコントロールしていて,僕が剣を装備した石鍛冶でアタックしたときです.僕は自陣の土地をアンタップし,手札にリークと《瞬間凍結/Flashfreeze(M11)》とジェイスがあったので,何をするのか考える必要がありました.もし僕がジェイスからのバウンスと動いた場合は,《砕土/Harrow(ZEN)》+土地+タイタンで負けます.そうしなければ,彼は《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》をプレイできます (スラーンがあるので一般的なカードでなくなったと考えていました)..通常,この様な有利な場面においてはゲームに負けないために前者の様なプレイをします.彼が《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》を持っている可能性は《砕土/Harrow(ZEN)》とタイタンどちらも持っている可能性より高いのですが,砕土とタイタンの組み合わせだと負けてしまいます.一方で,もし彼が復讐者を持っていたとしても,まだ僕は有利です.石鍛冶で止めればいいだけですから.しかし,彼は《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》を持っているように感じられました.そして砕土+タイタンは持っていないように思われました.うまく説明できないのですが,彼のプレイからは7マナに到達するこがかなり重要であるように感じられ,また打ち消しをケアしていないように思われたのです.なので僕はジェイスで壁をバウンスしました.後に彼は復讐者を持っていたことが分かりました.壁をバウンスしながら殴り続けると剣の効果で復讐者がディスカードされたのです.
2×0
2-0
Round 3: 緑赤アグロ
1ゲーム目,彼のデッキに僕は少し混乱しました.《カルニの庭/Khalni Garden(WWK)》と《メムナイト/Memnite(SOM)》からゲームを始めたからです(この日の他の対戦相手同様,先攻は彼でした.この日は本当にツキがなかった).緑単の《獣使いの昇天/Beastmaster Ascension(ZEN)》デッキを想定したのですが,続く3ターンの間に《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》,《カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth(SOM)》,《略奪の爆撃/Raid Bombardment(ROE)》(!)とプレイしてきました.《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》が引けなかったので,僕はただ倒されるだけでした.
OUT:
1《剥奪/Deprive(ROE)》
2《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
3《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
4《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
1《剥奪/Deprive(ROE)》
1《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》
IN:
3《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》
2《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
2《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》
4《失脚/Oust(ROE)》
1《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》
彼は《メムナイト/Memnite(SOM)》しかプレイしませんでしたが,《カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth(SOM)》をプレイしたのでアーティファクトを使うことは分かっており,そのため《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》を追加しました.また,アグロデッキとのマッチアップでは青森剣の方が強いです.打ち消し呪文を使わないので土地を起こす必要はないからです.といってもここはまだ議論の余地のあるところです.スイカバーの方を好むプレイヤーもいます.
2,3ゲーム目はかなり気楽なものでした.我々のサイドボードはこのデッキ相手によく効くからです.ボロスや吸血鬼にたいしては,《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》はあまり効かないのですが,クエストアーマーとカルドーサデッキには恐ろしいほどよく効きます.どちらのゲームも《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》(彼は《オキシド峠の英雄/Hero of Oxid Ridge(MBS)》をプレイし,これはこちらの8枚のクリーチャーをブロック不可にするので僕らのデッキに非常によく効くのですが,石鍛冶がこの杖を持つと彼を華麗にブロックできる様になります)をフェッチし,全体除去を打ち,《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》で締めました.
これもまた面白いことなのですが,僕らがカウンターをサイド後に抜いても,相手はそれを知らないのです.僕はLuisとかなり終盤のラウンドでマッチアップした対戦相手が,マナを立てていると《槌のコス/Koth of the Hammer(SOM)》を打ちたがらなかったのを見ました.《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》と《マナ漏出/Mana Leak(M11)》を見たからでしょう.Luisはそれらをメインから既に抜いているのですけどね.
2×1
3-0
Round 4:Kamiel (クエストアーマー)
これもまたフェイク・フィーチャーマッチでした.数ラウンド前に彼は僕の友人と対戦していたので,彼がクエストアーマーをプレイしていることは知っていました.ゲーム1では相性の悪いマッチアップですが,2,3線目は有利です.《聖なる秘宝の探索/Quest for the Holy Relic(ZEN)》は僕らのデッキの石鍛冶に似ています.どんなデッキに対しても,このカードが初手にあれば勝率が劇的に上がります.唯一の違いは,僕らのデッキは石鍛冶がなくてもデッキであるのに対し,探索のない彼らのデッキは“「羽ばたき飛行機械」的なものの群れ(still got all these Ornithopters)”であることです.
彼はフェッチランドからの《信号の邪魔者/Signal Pest(MBS)》,メムナイトと続けてゲームを開始しました.この動きから僕は彼のデッキには《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》が入っていると推測しました.それ以外にフェッチランドをプレイする意味はないからです.そして,僕は通常のクエストアーマーにはオオヤマネコは入っていないと考えています(これは間違っているかもしれません).
2ターン目に彼はアタック後,長考して2枚目の《信号の邪魔者/Signal Pest(MBS)》をプレイ.これは彼に別の1マナのカードの選択肢があることを示している(彼の土地は1枚だけでした),と僕は受け取りました.それは《きらめく鷹/Glint Hawk(SOM)》だと僕は考えたので,次のターンのアタックにおいて,メムナイトをこちらの鷹でブロックしました.1マナアーティファクトを戻さざるを得ないようにするためです.後に彼の持っていた別な1マナ生物は《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》であることが明らかになったのですが,これは鷹よりずっと2ターン目の展開について悩ませる生物です.
彼は3ターン目に探索をプレイしましたが,1マナでしばらく止まっていました.もし彼が4ターン目かそこらで土地を引けていたなら,恐らく彼が勝っていたでしょう.そのうち僕はジェイスで彼が2枚目の土地を引かない様検閲し始め,ギデオンを起動して彼の唯一のクリーチャーであるオオヤマネコを鷹につっこませると,両プレイヤーにはもう決着がついていることが分かりました.
OUT:
3《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
4《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
1《冷静な反論/Stoic Rebuttal(SOM)》
1《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》
1《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》
IN:
2《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
4《失脚/Oust(ROE)》
3《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》
1《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》
サイドアウトした最後の1枚がどうしても思い出せません.たしか《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》をサイドアウトしたと思うのですが,恐らくこれは間違いでした.ライフゲインは殆ど重要ではないのですが,こちらの《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》があいての《きらめく鷹/Glint Hawk(SOM)》と相打ちが取れるようになるからです.相手には火力や速攻持ちがいないので,このマッチアップにおけるジェイスは強いです.
2ゲーム目は,土地が1枚しかないハンドが続いたのでダブルマリガン,そしてまたしても彼は土地1枚で止まりました.彼は3枚の《きらめく鷹/Glint Hawk(SOM)》をプレイしたので,僕は《審判の日/Day of Judgment(M11)》を打ちました.そのときの彼のハンドは4枚でした.その返しの彼のターン,彼は邪魔者羽ばたき羽ばたき羽ばたき羽ばたきとプレイしました.ああ,パワフルなクロッカー達にボッコボコにされてしまう!
僕は2枚目の《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》を打ちました.なぜなら…打つことができたからです.もう彼はほとんど死んでいました.1ゲーム目と違って,今回はもし土地が詰まらなくても彼は負けていたと思います.土地があってもプレイするカードがなかったのですから.
2×0
4-0
Round 5:吸血鬼
対戦相手のデッキが分からなかったので,吸血鬼を相手取るにはかなりまずい手札をキープしました.以下の様な手札です:
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
2《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
3土地
ついに僕はダイスロールで勝ちましたが,殆ど関係ありませんでした.彼は1ターン目《鼓動の追跡者/Pulse Tracker(WWK)》,2ターン目《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》とプレイしてそのまま負けたからです.
もしかしたらマリガンするべきだったのかもしれません.アグロデッキ以外には強力な手札でしたが,《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》はクエストアーマーやカルドーサ・レッドに役立たずという訳ではありません.しかし吸血鬼に対しては打消しはかなり弱いです.このデッキ相手に打ち消し用のマナをキープしたいとは全く思いません.もちろんシチュエーションによりますが,クリーチャーやプレインズウォーカーを展開のためのタップアウトが,打ち消し用のマナを立てることより優先されます.世界選手権に向けた練習において,僕は《闇の後見/Dark Tutelage(M11)》の着地は非常に恐ろしいことだが,そのために《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》を構える暇はなく,より多くのクリーチャーの展開を優先させなければならないと考えていました.なので,このカードは無いものだと考えてプレイするしかありません.剣が追加された今,このデッキとダメージレースする場面はずっと増えています.
OUT:
3《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
1《剥奪/Deprive(ROE)》
4《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
1《冷静な反論/Stoic Rebuttal(SOM)》
IN:
2《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
4《失脚/Oust(ROE)》
3《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》
吸血鬼相手には剣を入れ替えません.プロテクション黒があるのと,《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》をライブラリーから落としたくないからです.
2ゲーム目は序盤の防御手段を多数確保でき,ギデオンとジェイスに繋げることができました.2体の供血気によってギデオンは倒されましたが,2枚目のギデオンと生命杖が僕のライフを守りました.
3ゲーム目においてキープすべきでないハンドをキープしてしまいました:
2《氷河の城砦/Glacial Fortress(M11)》
1《平地/Plains》
1《定業/Preordain(M11)》
1《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
1《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
1《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
この手札には僕が欲しいものは実質なにもありませんでした.攻撃的な引きをされると負ける手札です(注).そしてその通りになりました.確かに,この手札には《定業/Preordain(M11)》がありますが,1ターン目に《金属海の沿岸/Seachrome Coast(SOM)》か島を引かないと打てません.また,2ターン目の《定業/Preordain(M11)》で2マナ域を求めるのは弱い動きです.爆弾,鷹,石鍛冶(though Mystic less so).これらのカードは2ターン目にプレイするから非常に強いのであって,3ターン目だとかなり遅いです.また,僕は対戦相手のデッキに《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》があり,《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》で時間を稼げないことは2ゲーム目から知っていたはずです.もし青マナを1ターン目から供給できる土地が1枚でもあれば,これはキープするべきだと思います.また,あくざんが《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel(SOM)》でもまたキープできます(ティレルは吸血鬼にかなり強いです.一方で,あくざんは他のクリーチャーデッキに対してティレルより少し強いです.そして,緑単のようなデッキには劇的に効きます.《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》の様なカードをサイドインされると厄介ですが,あくざんが1,2枚しか入っていないデッキ相手にその様なサイドボーディングはするべきではないと考えています).しかし今回のケースについては,どちらの選択にも一理あるとは思いますが,僕はマリガンが正解だったと考えています.
結局僕はギデオンを定業でボトムに送ることになりました.彼はこのデッキのベストカードではありますが,対戦相手の2/2の群れから身を守るためには軽い何かが必要だったのです.僕は4ターン目にDOJをプレイしましたが,彼は《闇の後見/Dark Tutelage(M11)》と《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》を1枚ずつ持っており, 後見で《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》がめくれるとゲームを取る見込みがなくなりました.
1-2
4-1
4-1 は喜ばしい結果です.このデッキにとって吸血鬼がもっともきついマッチアップであることは分かっていました(《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》を止める除去がないので,青黒なみにこのカードがきついです).また,僕は何度かしょぼい手札をキープしたり,最適手を打たなかったこともありましたが,何とかそれ以外の相手に勝つことができました.
今週はここまでにして,来週は僕のPTパリを最後まで書こうと思います.いかにしてPVは3ターン目に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》を3ターン目にだしたのか?いかにして,図らずとも対戦相手を騙すことになったのか?(これらは同じシチュエーションではありません!)などを含みます.
I hope you’ve enjoyed this, and see you next week, here or in Denver!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
注1)and never for a moment I considered that he would just stare at me and say “OK.”
Never for a moment が分からなかったので無視して訳しました
注2)(though at that point I doubt he would ever get back in the game even if he had hit it on, say, his turn four)
注3) I felt kinda bad for him, except I really didn’t, because I have no pity for people who keep one-landers and don’t get there.
Exeptが素直に訳せない?
PV’s Playhouse – A Brazilian in Paris
Posted by Paulo Vitor Damo da Rosa
February 16, 2011
PVのPTパリレポのうちラウンドレポートの部分です.
PVの記事は
・読みやすい
・情報量多し
・でもとにかく長い
以下本文
Round1:ヴァラクート
フェイク・フィーチャーマッチでのBrandon Scheelとの対戦でした.通常,フィーチャーマッチはHPでカバレッジが書かれるマッチが1つと,ただ観戦されるだけのマッチが1,2個選ばれます.しかしこのマッチはカバレッジが書かれない上にだれも観戦できないマッチでした.観戦者が立ち入れないような会場の角で行われたからです.これは,フィーチャー・マッチのありように疑問を呈するマッチでした.少し遅れて,週末にはフィーチャーマッチテーブルは少し移動し,皆がより近くで見られるようになりました.
彼のデッキがヴァラクートであることが明らかになり,僕はダイスロールで負けた(このトーナメントでは何度も後攻になりました.現環境はここ数年と比べてもかなり先手・後手で勝率が変わることを考えると,忌々しいことです.)のですが,2ターン目に《苦花/Bitterblossom(MOR)》をプレイ,その後《マナ漏出/Mana Leak(M11)》をタイタンにプレイしました.《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》のおかげで《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》でブレインストームしつつ,2枚目のマナリークを2枚目のタイタンにプレイできると,ゲームはあっさりと終りました.
OUT:
4《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》
1《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》
1《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》
IN:
1《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》
2《瞬間凍結/Flashfreeze(M11)》
1《剥奪/Deprive(ROE)》
2《失脚/Oust(ROE)》
僕らはヴァラクートのためにカウンターを増量しましたが,それが正しかったのかは未だに全く分かりません.1ゲーム目は非常によく効くのですが,2ゲーム目以降は,ヴァラクート側は攻め方を多少変えてきます.《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》や《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》を用いてくるのです. 石鍛冶プランの別な恐ろしい点は,スラーンを完封でき,《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》とのダメージレースで勝てることです.しかし,もし石鍛冶を引けずに打ち消しばかり引いてしまうと負けてしまうでしょう.石鍛冶が引ければ,《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》か《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》を通さない限り負けないでしょう(あと《稲妻/Lightning Bolt(M11)》もきついです.ほとんど誰もプレイしませんでしたが.でも,来週には増えていると思います).なので,石鍛冶がいる場合は打ち消し呪文が引きたいカードとなります.また,《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》の様なカードを多くのヴァラクートが採用している現状では,《失脚/Oust(ROE)》は強力です.《失脚/Oust(ROE)》はもっとサイドインしいのですが,これ以上抜けるカードが《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》以外に無く,これも全て抜きたくはありません.
2ゲーム目も2ターン目石鍛冶ができましたが,相手はコブラ,フェッチランド,《砕土/Harrow(ZEN)》,タイタンと繋げました(YEAH BECAUSE THAT’S REALISTIC).僕は3マナを立ててパス,《マナ漏出/Mana Leak(M11)》と剣と《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》が手札にあり,彼が4マナを立てて 《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》をプレイしてきたので僕は《マナ漏出/Mana Leak(M11)》しました.
さて、僕はスラーンにあえてマナリークを打つトリックプレイを仕掛けました。もし相手が引っかかって3マナ倒せば、次のターンの審判の日に対する再生のマナが残らないからです。と、言いたいところなのですが、これは事実に反します—僕は単にスラーンが打ち消されないことを忘れていたのです。 僕は愚か者です.彼がスラーンをプレイしたとき,僕は剣を出して次のターンDOJを打つ前に一回殴るか,リークして3マナ払わせてスラーンをDOJにまきこむかについて真剣に考えました.相手がただ僕の顔をじっと見ながら「OK」と言う、なんて場面は全く予想していませんでした。 しかしもし彼が3マナ払ったとしたら,僕はまるで天才に見えたでしょう.幸運なことにこのマッチはフェイク・フェイクフィーチャーマッチだったので,この失態を誰にも見られずにすみました(そうだと思っています/そうだといいのですが…)
次のターン僕は《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》しましたが,彼は《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith(MBS)》でまたもタイタンを呼んできて,僕が何をしようと負ける場となりました.
3ゲーム目,僕は石鍛冶を持っていませんでしたが,彼は2枚目の土地がプレイできず,僕がギデオンで彼を倒すまでディスカードを続けました(しかしたとて4ターン目までに土地が引けていたとしても,ゲームにはならなかったのではと考えています(注2)). 僕は彼に少し申し訳なく感じましたが,とても申し訳ないとは思いませんでした(注3).土地1枚でキープしてそのまま負けるプレイヤーには同情できないからです.誤解しないで欲しいのは,それが正しい決断であることもあります.しかし,そういったハンドをキープする時には土地が引けないリスクは覚悟しておくべきです.
2×1
1-0
Round 2:ヴァラクート
かなりついてたので楽なゲームでした.どちらのゲームも石鍛冶から打ち消しに繋げることができ,対戦相手はほとんどなにもできませんでした.1ゲーム目,彼は4枚のタイタンを引いたのですが,そのうちの3枚は決着がつく前に剣で捨てることになりました.
唯一面白かった点としては,彼が3枚の土地と2枚の《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》をコントロールしていて,僕が剣を装備した石鍛冶でアタックしたときです.僕は自陣の土地をアンタップし,手札にリークと《瞬間凍結/Flashfreeze(M11)》とジェイスがあったので,何をするのか考える必要がありました.もし僕がジェイスからのバウンスと動いた場合は,《砕土/Harrow(ZEN)》+土地+タイタンで負けます.そうしなければ,彼は《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》をプレイできます (スラーンがあるので一般的なカードでなくなったと考えていました)..通常,この様な有利な場面においてはゲームに負けないために前者の様なプレイをします.彼が《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》を持っている可能性は《砕土/Harrow(ZEN)》とタイタンどちらも持っている可能性より高いのですが,砕土とタイタンの組み合わせだと負けてしまいます.一方で,もし彼が復讐者を持っていたとしても,まだ僕は有利です.石鍛冶で止めればいいだけですから.しかし,彼は《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》を持っているように感じられました.そして砕土+タイタンは持っていないように思われました.うまく説明できないのですが,彼のプレイからは7マナに到達するこがかなり重要であるように感じられ,また打ち消しをケアしていないように思われたのです.なので僕はジェイスで壁をバウンスしました.後に彼は復讐者を持っていたことが分かりました.壁をバウンスしながら殴り続けると剣の効果で復讐者がディスカードされたのです.
2×0
2-0
Round 3: 緑赤アグロ
1ゲーム目,彼のデッキに僕は少し混乱しました.《カルニの庭/Khalni Garden(WWK)》と《メムナイト/Memnite(SOM)》からゲームを始めたからです(この日の他の対戦相手同様,先攻は彼でした.この日は本当にツキがなかった).緑単の《獣使いの昇天/Beastmaster Ascension(ZEN)》デッキを想定したのですが,続く3ターンの間に《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》,《カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth(SOM)》,《略奪の爆撃/Raid Bombardment(ROE)》(!)とプレイしてきました.《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》が引けなかったので,僕はただ倒されるだけでした.
OUT:
1《剥奪/Deprive(ROE)》
2《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
3《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
4《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
1《剥奪/Deprive(ROE)》
1《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》
IN:
3《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》
2《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
2《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》
4《失脚/Oust(ROE)》
1《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》
彼は《メムナイト/Memnite(SOM)》しかプレイしませんでしたが,《カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth(SOM)》をプレイしたのでアーティファクトを使うことは分かっており,そのため《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》を追加しました.また,アグロデッキとのマッチアップでは青森剣の方が強いです.打ち消し呪文を使わないので土地を起こす必要はないからです.といってもここはまだ議論の余地のあるところです.スイカバーの方を好むプレイヤーもいます.
2,3ゲーム目はかなり気楽なものでした.我々のサイドボードはこのデッキ相手によく効くからです.ボロスや吸血鬼にたいしては,《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》はあまり効かないのですが,クエストアーマーとカルドーサデッキには恐ろしいほどよく効きます.どちらのゲームも《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》(彼は《オキシド峠の英雄/Hero of Oxid Ridge(MBS)》をプレイし,これはこちらの8枚のクリーチャーをブロック不可にするので僕らのデッキに非常によく効くのですが,石鍛冶がこの杖を持つと彼を華麗にブロックできる様になります)をフェッチし,全体除去を打ち,《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》で締めました.
これもまた面白いことなのですが,僕らがカウンターをサイド後に抜いても,相手はそれを知らないのです.僕はLuisとかなり終盤のラウンドでマッチアップした対戦相手が,マナを立てていると《槌のコス/Koth of the Hammer(SOM)》を打ちたがらなかったのを見ました.《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》と《マナ漏出/Mana Leak(M11)》を見たからでしょう.Luisはそれらをメインから既に抜いているのですけどね.
2×1
3-0
Round 4:Kamiel (クエストアーマー)
これもまたフェイク・フィーチャーマッチでした.数ラウンド前に彼は僕の友人と対戦していたので,彼がクエストアーマーをプレイしていることは知っていました.ゲーム1では相性の悪いマッチアップですが,2,3線目は有利です.《聖なる秘宝の探索/Quest for the Holy Relic(ZEN)》は僕らのデッキの石鍛冶に似ています.どんなデッキに対しても,このカードが初手にあれば勝率が劇的に上がります.唯一の違いは,僕らのデッキは石鍛冶がなくてもデッキであるのに対し,探索のない彼らのデッキは“「羽ばたき飛行機械」的なものの群れ(still got all these Ornithopters)”であることです.
彼はフェッチランドからの《信号の邪魔者/Signal Pest(MBS)》,メムナイトと続けてゲームを開始しました.この動きから僕は彼のデッキには《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》が入っていると推測しました.それ以外にフェッチランドをプレイする意味はないからです.そして,僕は通常のクエストアーマーにはオオヤマネコは入っていないと考えています(これは間違っているかもしれません).
2ターン目に彼はアタック後,長考して2枚目の《信号の邪魔者/Signal Pest(MBS)》をプレイ.これは彼に別の1マナのカードの選択肢があることを示している(彼の土地は1枚だけでした),と僕は受け取りました.それは《きらめく鷹/Glint Hawk(SOM)》だと僕は考えたので,次のターンのアタックにおいて,メムナイトをこちらの鷹でブロックしました.1マナアーティファクトを戻さざるを得ないようにするためです.後に彼の持っていた別な1マナ生物は《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》であることが明らかになったのですが,これは鷹よりずっと2ターン目の展開について悩ませる生物です.
彼は3ターン目に探索をプレイしましたが,1マナでしばらく止まっていました.もし彼が4ターン目かそこらで土地を引けていたなら,恐らく彼が勝っていたでしょう.そのうち僕はジェイスで彼が2枚目の土地を引かない様検閲し始め,ギデオンを起動して彼の唯一のクリーチャーであるオオヤマネコを鷹につっこませると,両プレイヤーにはもう決着がついていることが分かりました.
OUT:
3《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
4《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
1《冷静な反論/Stoic Rebuttal(SOM)》
1《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》
1《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》
IN:
2《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
4《失脚/Oust(ROE)》
3《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》
1《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》
サイドアウトした最後の1枚がどうしても思い出せません.たしか《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》をサイドアウトしたと思うのですが,恐らくこれは間違いでした.ライフゲインは殆ど重要ではないのですが,こちらの《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》があいての《きらめく鷹/Glint Hawk(SOM)》と相打ちが取れるようになるからです.相手には火力や速攻持ちがいないので,このマッチアップにおけるジェイスは強いです.
2ゲーム目は,土地が1枚しかないハンドが続いたのでダブルマリガン,そしてまたしても彼は土地1枚で止まりました.彼は3枚の《きらめく鷹/Glint Hawk(SOM)》をプレイしたので,僕は《審判の日/Day of Judgment(M11)》を打ちました.そのときの彼のハンドは4枚でした.その返しの彼のターン,彼は邪魔者羽ばたき羽ばたき羽ばたき羽ばたきとプレイしました.ああ,パワフルなクロッカー達にボッコボコにされてしまう!
僕は2枚目の《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》を打ちました.なぜなら…打つことができたからです.もう彼はほとんど死んでいました.1ゲーム目と違って,今回はもし土地が詰まらなくても彼は負けていたと思います.土地があってもプレイするカードがなかったのですから.
2×0
4-0
Round 5:吸血鬼
対戦相手のデッキが分からなかったので,吸血鬼を相手取るにはかなりまずい手札をキープしました.以下の様な手札です:
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
2《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
3土地
ついに僕はダイスロールで勝ちましたが,殆ど関係ありませんでした.彼は1ターン目《鼓動の追跡者/Pulse Tracker(WWK)》,2ターン目《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》とプレイしてそのまま負けたからです.
もしかしたらマリガンするべきだったのかもしれません.アグロデッキ以外には強力な手札でしたが,《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》はクエストアーマーやカルドーサ・レッドに役立たずという訳ではありません.しかし吸血鬼に対しては打消しはかなり弱いです.このデッキ相手に打ち消し用のマナをキープしたいとは全く思いません.もちろんシチュエーションによりますが,クリーチャーやプレインズウォーカーを展開のためのタップアウトが,打ち消し用のマナを立てることより優先されます.世界選手権に向けた練習において,僕は《闇の後見/Dark Tutelage(M11)》の着地は非常に恐ろしいことだが,そのために《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》を構える暇はなく,より多くのクリーチャーの展開を優先させなければならないと考えていました.なので,このカードは無いものだと考えてプレイするしかありません.剣が追加された今,このデッキとダメージレースする場面はずっと増えています.
OUT:
3《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
1《剥奪/Deprive(ROE)》
4《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
1《冷静な反論/Stoic Rebuttal(SOM)》
IN:
2《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
4《失脚/Oust(ROE)》
3《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》
吸血鬼相手には剣を入れ替えません.プロテクション黒があるのと,《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》をライブラリーから落としたくないからです.
2ゲーム目は序盤の防御手段を多数確保でき,ギデオンとジェイスに繋げることができました.2体の供血気によってギデオンは倒されましたが,2枚目のギデオンと生命杖が僕のライフを守りました.
3ゲーム目においてキープすべきでないハンドをキープしてしまいました:
2《氷河の城砦/Glacial Fortress(M11)》
1《平地/Plains》
1《定業/Preordain(M11)》
1《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
1《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
1《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
この手札には僕が欲しいものは実質なにもありませんでした.攻撃的な引きをされると負ける手札です(注).そしてその通りになりました.確かに,この手札には《定業/Preordain(M11)》がありますが,1ターン目に《金属海の沿岸/Seachrome Coast(SOM)》か島を引かないと打てません.また,2ターン目の《定業/Preordain(M11)》で2マナ域を求めるのは弱い動きです.爆弾,鷹,石鍛冶(though Mystic less so).これらのカードは2ターン目にプレイするから非常に強いのであって,3ターン目だとかなり遅いです.また,僕は対戦相手のデッキに《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》があり,《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》で時間を稼げないことは2ゲーム目から知っていたはずです.もし青マナを1ターン目から供給できる土地が1枚でもあれば,これはキープするべきだと思います.また,あくざんが《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel(SOM)》でもまたキープできます(ティレルは吸血鬼にかなり強いです.一方で,あくざんは他のクリーチャーデッキに対してティレルより少し強いです.そして,緑単のようなデッキには劇的に効きます.《反逆の印/Mark of Mutiny(ZEN)》の様なカードをサイドインされると厄介ですが,あくざんが1,2枚しか入っていないデッキ相手にその様なサイドボーディングはするべきではないと考えています).しかし今回のケースについては,どちらの選択にも一理あるとは思いますが,僕はマリガンが正解だったと考えています.
結局僕はギデオンを定業でボトムに送ることになりました.彼はこのデッキのベストカードではありますが,対戦相手の2/2の群れから身を守るためには軽い何かが必要だったのです.僕は4ターン目にDOJをプレイしましたが,彼は《闇の後見/Dark Tutelage(M11)》と《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》を1枚ずつ持っており, 後見で《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》がめくれるとゲームを取る見込みがなくなりました.
1-2
4-1
4-1 は喜ばしい結果です.このデッキにとって吸血鬼がもっともきついマッチアップであることは分かっていました(《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》を止める除去がないので,青黒なみにこのカードがきついです).また,僕は何度かしょぼい手札をキープしたり,最適手を打たなかったこともありましたが,何とかそれ以外の相手に勝つことができました.
今週はここまでにして,来週は僕のPTパリを最後まで書こうと思います.いかにしてPVは3ターン目に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》を3ターン目にだしたのか?いかにして,図らずとも対戦相手を騙すことになったのか?(これらは同じシチュエーションではありません!)などを含みます.
I hope you’ve enjoyed this, and see you next week, here or in Denver!
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注1)and never for a moment I considered that he would just stare at me and say “OK.”
Never for a moment が分からなかったので無視して訳しました
注2)(though at that point I doubt he would ever get back in the game even if he had hit it on, say, his turn four)
注3) I felt kinda bad for him, except I really didn’t, because I have no pity for people who keep one-landers and don’t get there.
Exeptが素直に訳せない?
コメント
一瞬《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》のことかなとも思ったけど、ヴァラクートにとっては石鍛冶のほうが苦花ですわ。本当に。
ラウンド1、ミスプレイのところ、
:Now, I wish I could say I Mana Leaked it because I wanted to trick him into tapping three so that I could Day the Thrun away, but that was really not the case -- I simply forgot it could not be countered.
:さて、私は《スラーン》にあえてマナリークを打つトリックプレイを仕掛けました。もし相手が引っかかって3マナ倒せば、次のターンの《審判の日》に対する再生のマナが残らないからです。と、言いたいところなのですが、これは事実に反します——私は単にスラーンが打ち消されないことを忘れていたのです。
という感じだと思います。I wish I could say ですから実際はそうじゃなかったわけです(仮定法過去?)。
:and never for a moment I considered that he would just stare at me and say “OK.”
:相手がただ私の顔をじっと見ながら「OK」と言う、なんて場面は全く予想していませんでした。
つまり、剣を出すのにマナを使うべきか《マナ漏出》を打って再生を防ぐべきかは考えてたけど、「そもそも打ち消せないから『OK』ってだけ言われておしまい」なんて展開は一瞬たりとも考えなかった(never for a moment I considered)、ということですね。
あと、相手が「4マナ残して」スラーンを唱えた、ってところは書いておいた方がいいかも知れません。
注3の except は but ぐらいの感じで使ってそうなので、その訳で問題ないと思います。
原文、序盤で「Carlos (Pomao)」とかさらっと書いてあって笑いました。
原文の「装備2枚なのに石鍛冶4枚なの?」ってとこで石鍛冶を苦花に例えてるんでそこのことでしょうね
解説ありがとうございます。
以前の記事でそう言っていたので、何となく分かってはいましたが、自信が無かったので聞いてみました。
でも鷹も十分苦花ですよw
通りすがりさんが説明してくださってますね.分割してしまったので分かりにくいのですが,前記事とこれは同じ記事で,2t目《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》は《苦花/Bitterblossom(MOR)》って言ってますね.
>鷹も十分苦花
まさかの苦花8枚w
高潮のさん
I wish...←これ間違えるのは恥ずかしいですね.ご指摘ありがとうございます.
「Carlos (Pomao)」このネタが分からない…
AKKAさん
ヴァラにインスタント除去で時間稼がれるとつらいということですかね?構築は今自分ではプレイしてなくて,観戦者のノリで記事読んでいるので逆にその理由をAKKAさんに聞きたいw
カバレッジ載ってたらそれはそれで面白かったかも。
剣装備の瞬間はどうしても隙になるので、そこにスタック稲妻はやっぱり怖いですね。
ヴァラクートとかで稲妻の採用が増えたらこのタイミングで装備するかな?とか考えてしまいそう。
リンクさせていただきました。
プロでも些細なミスするってことですよね.それでもアレだけ勝てるのだから凡人とはプレイングが根本からちがうのだろうか…
ゆうやんさん
普通の対戦レポは雰囲気を楽しむものとしての意味合いが強いと思ってるのですが,PVのは有用な情報がもりだくさんですよね.
相互いたしました,宜しくお願いします.
Pomao は先週のカイ・ブッディインタビューが元ねたになってます。
インタビュー見てみます
>プレイしてきたので僕は《マナ漏出/Mana Leak(M11)》しました
PVでもこんなミスするんですね。以前に翻訳されていたプレイミスの記事を思い出しました。
しかし、いかにも「あるある」って感じのプレイミスです……自分もやってしまいそう。