翻訳:Josh SilvestriによるScapeshiftデッキの解説(Silvestri Says – Salt, Sweat, Scapeshift)修正あり青字1.01
2011年1月7日 翻訳:構築 コメント (2)http://www.channelfireball.com/home/silvestri-says-salt-sweat-scapeshift/
原題:Silvestri Says – Salt, Sweat, Scapeshift
Posted by Josh Silvestri
December 27, 2010
去年の12/27の記事です
以下本文
Happy holidays everyone! 皆さんのクリスマスが良いものであったなら良いのですが。後、雪に埋もれてないといいのですが。休暇の間にエクステンデッドの実戦的なテストができて、ワールド後のこの環境について少し含蓄が増えました。まず、ワールドで用いられたデッキは既にかなり厳しくなっています。ワールドまでは皆メタがどうなるか手探りな状態でデッキを組みましたが、今やメタゲームはそれらを中心に回っていますからね。これは予想できることですが、時代遅れとなったジャンドやフェアリーや4ccのコピーデッキを回している人達には悲しいお知らせかもしれません。先週、MOのゴールドキューで残念なネットデッキを使っている人を沢山見ましたが、当然蹴散らされていました。あなたの使っているジャンドデッキを少しマシにするのは簡単です;Anathemancer をフル投入するところから始めればいいのです。
さて、言いたいことは言いました。タイトルで想像がついたかと思いますが、私は今Scapeshiftを何回もプレイしています。私はこのデッキを1強ではないにしてもエクステンデッド最強のデッキの一つだと考えています。驚くほどの柔軟性と速度がこのデッキの特徴です。これはThopter-Depthの再来ではありませんが、5ターン目に勝てるデッキであること、Cryptic Commandと強力なサイドボードを使えることがこのデッキの使用者である私を幸せにしています。Scapeshiftデッキを見たことが無い人のために、ワールドで大磯氏が使ったリストを用意しました:
4 Flooded Grove
4 Forest
4 Island
4 Misty Rainforest
1 Mountain
1 Murmuring Bosk
1 Plains
1 Scalding Tarn
4 Valakut, the Molten Pinnacle
1 Verdant Catacombs
4 Cryptic Command
4 Cultivate
3 Explore
4 Mana Leak
1 Negate
4 Preordain
4 Prismatic Omen
4 Rampant Growth
3 Scapeshift
4 Wargate
Sideboard
2 Firespout
4 Great Sable Stag
2 Jace, the Mind Sculptor
3 Kitchen Finks
1 Qasali Pridemage
3 Wurmcoil Engine
そして以下に示すのが私の最新版のWargateデッキです:.
4 Flooded Grove
1 Mystic Gate
1 Celestial Colonnade
4 Forest
4 Island
4 Misty Rainforest
1 Murmuring Bosk
1 Plains
4 Valakut, the Molten Pinnacle
1 Verdant Catacombs
4 Cryptic Command
4 Mana Leak
1 Negate
2 Cultivate
4 Explore
4 Rampant Growth
1 Manamorphose
2 Ponder
4 Preordain
4 Prismatic Omen
4 Wargate
1 Scapeshift
Sideboard
4 Day of Judgment
2 Sower of Temptation
2 Natures Claim
2 Sun Titan
2 Negate
3 Leyline of Sanctity
また、このアーキタイプは非常に多様性があり、いろいろ試せます。典型的なヴァラクートやKnight of the Reliquaryをフューチャーしたアグレッシブなヴァージョン、山をScapeshiftで対戦相手を倒すためだけに入れているURGのヴァージョン(訳注:そういうデッキの存在を知らないので間違ってるかも:which actually runs Mountains to kill with Scapeshift)などがあります。シーズンが進むと更に他のデッキも試されるでしょう。
Scapeshiftを組み、プレイした結果学んだこと
#1:Omenを引き込んで解決させることが問題の全てである
最初にScapeshiftをプレイした頃はWargateタイプはコンボ・コントロールデッキだという間違った印象を抱いていました。Omen + Valakut + 土地で勝てていたにもかかわらず、それはただの副産物で、Scapeshift / Omenがこのデッキの核となる動きだ、だからこのデッキはコンボ・コントロールなんだと考えていました。私は間違っていました。このデッキを何度もプレイした後に、Omen+ValakutにCultivateやフェッチランドや通常のランドセットを絡めて勝つゲームの方がずっと多いことに気がつきました。このデッキはかなりの速度でダメージレースができるのです。また、WargateとScapeshiftを用いてそれらのパーツを探してくることができ、アグレッシブなデッキ相手に間に合わせるのも難しくありません。
もちろん、Scapeshiftが致死的なカードであることは理解しています。しかし、時にはとどめを刺せないScapeshiftを打つことに意味がある場面があります。Omenをまだ着地させていない時に打てば、その後(Omenが解決できれば)即座に勝ち、という状態にできるのです。しばしば、WargateからOmen、次のターンにScapeshift、というプランで勝つのは難しいことがあります。このフォーマットは妨害手段が沢山あるからです。より序盤にScapeshiftを打つことで、それを止めるためにリソースを消費させたるか、解決するかの2択を迫ることができます-解決されれば、全てのOmenとWargateが潜在的な致死スペルとなるのです。
簡潔に言うと、大抵のマッチにおいてScapeshiftは必要ありませんでした。そして、2~3枚入っているこのカードを、サイドボード後はほぼ毎回0枚にしていました。1枚残す場合よりも全部抜くことの方が多かったのです。このスロットを削ることでメインの勝ち手段がサイドインしたman-plan(訳注:サイドから生物入れること)またはOmen – Valakutであることを明確にしました。こうすることで予想される対策手段により対応しやすくなり、防御手段によりスロットをさくことができます。山を沢山入れてScapeshift単体で相手を倒せる耕成にしている場合は話がまた違ってきますが、私はOmenにその役割を任せるヴァージョンの方が好みです。
#2: どんな耕成でもマナ基盤が一番重要な要素である
この点においてのみ、スタンダードから持ち込まれた赤緑二色のヴァラクートデッキが好きです。このデッキは赤か緑の呪文を唱えることに専念しており、Rampant Growthもあるので話はかなり簡単になります。加えてCryptic Commandや Wargateに頼らないのでマナ基盤はかなりしっかりしたものになります。実際、この問題点が沢山のプレイヤーが多様なScapeshiftデッキを敬遠している理由です;粗悪なマナ基盤で手札のカードが使えない様なデッキはOmenが解決されない限りスムーズに動かす事はできないでしょう。
土地の大部分は青マナが出せるものにしたいです。Rampant Growth / Omen / Explore に必要な緑は1マナだけで、緑緑がゲームを終わらせる局面まで必要無いですし、時に全くいらない場合もあります。理想的には、Murmuring Bosk、2~4枚の森と平地(あと4色目の基本地形)、そしてヴァラクート以外のどの土地からも青マナがでるのが望ましいのです。Cryptic Commandが打てない土地は9~11枚に押さえるべきです。
フィルターランドはこの背反を埋め合わせてくれます。Omenを除くとこのデッキでなによりも重要な部分は青い呪文で、それがデッキの核なのでマナベースにおける青マナの扱いには慎重になるべきです。
#3: 別な方向性の検討
現環境で有効なこのデッキの他の組み方はいろいろあります。といっても私にとってこのデッキを使う大きな理由はWargate の存在なのですが;Scapeshiftが何枚合っても 8 枚のOmenの方がずっと重要です。GerryTはメインデッキにLeyline of Sanctityを採っています。これは、このフォーマットには1ゲーム目でも使われて(そしてサイド後も残る)このデッキに対して問題となるカードが多数あるので、それらへの耐性をつけるためです。別な方向性として恐らく最も面白いのはKnight of the Reliquaryでしょう。通常は数枚の基本地形しか利用できませんが、Omenが解決できればふざけた動きができます。KOTRとVendilion Clique (あと、サイドからKitchen FinksかDoranを入るかも) のタッグは3マナクリーチャーとして序盤の攻防を担ってくれるとともにこのデッキのコンボもサポートしてくれます。
Primeval Titanもまた選択肢となるカードです。従来の赤緑版でしか見られませんが、UWG版においてこのカードはScapeshiftに6/6のボディがついた海賊版、といっても過大評価でない強さがあります。.緑タイタンでマンランドを2枚持ってくれるのは4ccやフェアリーにたいしてかなり効果的です。といってもOmenが貼ってあれば大抵は2枚のヴァラクートを持ってきてゲームエンドなのですが。実は、どのタイタンもScapeshiftデッキにおいてはコスト以上の素晴らしい仕事をするのです。Sun TitanはOmen、 Tectonic Edge、マンランド、 ちびJace、フェッチランドを復活させてくれますし、もちろん生物で殴り殺すプランを与えてくれます。もし赤をデッキに入れるなら、Inferno Titanは環境に存在する様々なクリーチャーデッキに対して明快なメリットをもたらしてくれるでしょう。GerryTはコントロールデッキ対策としてSun Titanの採用を提案してくれましたが、それによる結果には今のところ満足しています。
別な方向性のデッキをここに提示します:
1 Flooded Grove
3 Razorvenge Thicket
1 Fire-Lit Thicket
1 Celestial Colonnade
1 Raging Ravine
3 Forest
3 Island
1 Mountain
4 Misty Rainforest
1 Murmuring Bosk
1 Plains
4 Valakut, the Molten Pinnacle
1 Verdant Catacombs
4 Explore
4 Rampant Growth
4 Preordain
4 Prismatic Omen
4 Wargate
3 Scapeshift
4 Knight of the Reliquary
4 Steppe Lynx
4 Bloodbraid Elf
見て分かるとおり、このデッキは大磯氏のデッキの枠組みに収まらないのです。彼の構築は非常に正しいのですが、あなたがそこに調整を加えたり、新たなヴァージョンを試せないということはありません。といってもワールドでのリストは少し改良を加えるだけで今の環境でもかなり強くなるですが。
#4: 適切なサイドボード戦略
Scapeshiftの大きな弱点はひとしきり妨害された後(after a bout of disruption)に飛んでくるインスタントスピードのエンチャント破壊です。War Priest of Thuneはそれ単体では問題になりませんが、Thoughtseizeを打たれ、Tidehollow Scullerと供にクロックを刻まれるとどうでしょう? 更にまずいのは、最も一般的なエンチャント破壊、Esper Charmが様々な打ち消し呪文やVendilion Clique、Thoughtseizeにバックアップされて打たれることです。打ち消し呪文それ自体はこのデッキに対する大きな脅威にはなりませんが、フェアリーや4CCにはこれで時間を稼がれてしまいます。問題なのは、何度も対戦するであろうデッキ―例えばエスパーアグロ(Brotherhood of Steel)、4CC、フェアリー、そしてミラーマッチでさえも―よりタフなサイドボーディングをされるということです。サイドボーディングによって、メインの戦略をこちらが守れる以上に相手は介入できる様になるからです。それならば、どんなサイドボードがセクシーなのでしょうか?
私はサイドボードの最も受けの広い(most common)プランはman-planではないかと考えています。クリーチャデッキに対する追加の防御手段となる一方で、Prismatic Omenにかかる負担をいくらか軽くできるからです。(コンボの)防衛面においては, NegateやCryptic CommandからVexing Shusherの様なカードまで沢山の選択肢があるので、フェアリーの様なデッキを対策するカードに困ることはありません。一方で、このデッキを 様々な角度から打ち落とせる4CCデッキに対しては相手が何をしてきても無視出来るような、Titan やAnathemancerといったblunt overwhelming な動きが必要です。
別な案としてアプローチの仕方を変えて、マッチアップを大きく変えようというものがあります。例えばBloodbraid ElfやVendilion Clique、他の攻撃用クリーチャーをいれてみるのです。こういったクリーチャーにスロットを割けば、対戦相手が克服しなければならない脅威が一つでは無くなるのでサイド後はより有利になります。この方法だと2つのゲームプランへの対処を対戦相手に迫れますが、3ゲーム目においてリソースを無駄にする可能性もあります (一度皆にこのプランを知られてしまえば2戦目も)。サイドボーディングにおいてフェイントを掛けることもできますが。
もし私がサイド後にアグレッシブなアプローチを採って皆を楽しませるなら、以下の様なクリーチャーを選びます:
Vendilion Clique
Doran,the Siege Tower
Bloodbraid Elf
Knight of the Reliquary
Anathemancer
Steppe Lynx
Plated Geopede
これらのクリーチャーはどれもコストに比べて強大(訳注:ファッティ的な意味で)です。Bloodbraid ElfとVendilion Cliqueはそうではないかもしれませんが、大きなアドバンテージをもたらすのでこれらも単体で強力です。どちらのカードが強いかは、供に入れる他のプレッシャーの枚数に依存します。単体の脅威として用いるのか、サイドボード後にクリーチャーの数が12-16枚となるのかによって変わるのです。4/5CC相手のスロットは6-7枚しかなく、このデッキ相手にVendilion CliqueとAnathemancer はどんな場面でも強烈です。しかし、サイドボードに黒いカードを加えたくない場合はどうしましょう?その場合はCliqueとKOTRを入れてみてはどうでしょう? もし貴方のデッキがアグレッシブな作りをしていて、KOTRとBloodbraid Elfが既にメインに入っているなら、序盤のビート手段として次に入れるべきはSteppe Lynx となるでしょう。
もちろん、特定の脅威に対する対処策も用意する必要もあるでしょう。例えば、Vendilion CliqueやAnathemancerはLeyline of Sanctityを貼られると何もできなくなってしまいます。Cryptic Commandで十分でないのなら、Qasali Pridemage に出番が回ってくるでしょう。このカードはLeyline をケアしつつ序盤からビートダウンできます。また、BitterblossomやPrismatic Omenに対する解答にもなります。サイドボードからの解答策として、Day of Judgment、Thoughtseize、Leyline of Sanctity、Pridemage、Nature’s Claim、 Sun Titan、 Ratchet Bombやその他のカードが必要に応じて使うことができます。
一般的なメタゲームに対しては、下のような耕成にできます:
4 Day of judgment
2 Vendilion Clique
2 Qasali Pridemage
2 Sun Taitan
3 Negate
2 Leyline of Sanctity
それぞれのマッチにおいてこれらのカードを特定の組み合わせでサイドインするプランがあるので、過剰にサイドボーディング(overboarding)することはないでしょう。
Vs. ダメージレースをするデッキ(Racing Decks)
4 Day of Judgment
Vs.消耗戦となるクリーチャーデッキ(Attrition Battles w/ Creatures)
4 Day of Jugment
2 Sun Taitan
Vs. 消耗戦となるコントロールデッキ(Attrition Battles w/ Control)
2 Vendilion Clique
2 Sun Taitan
3 Negate
Vs.こちらを対策してきたコントロールデッキ( Control w/ Hate)
2 Qasali Pridemage
2 Sun Taitan
3 Negate
Vs. Wargate Mirror
2 Qasali Pridemage
2 Leyline of Sanctity
3 Negate
Vs. Titan Mirror
2 Leyline of Sanctity
3 Negate
2 Vendilion Clique
どのマッチアップでも7枚以上のカードをサイドインすることはありませんし、長期戦を想定した場合は単純に不必要なマナ加速を抜けばいいでしょう。展開の速いアグロデッキに対してはMana Leakは仕事をしません。一方で、Day of Judgmentは、(このデッキだと)これを打った2ターン後に勝てる場合もあり、そういう場合は大抵のアグロを壊滅させることができます。
もしman-planを採るとしたらサイドは以下の様にしたいです(Knight of the Reliquary はメインに入っているとします):
4 Bloodbraid Elf
4 Steppe Lynx
3 Qasali Pridemage
2 San Titan
1 Celestial Colonnade
1 Plains
このデッキは今かなりいい位置にいます(Match-wise the deck is pretty well positioned)。 私はまだこのデッキにとって絶望的なマッチアップとなるデッキを知りませんし、サイドプランで有利が取れないということもありません。最も厄介なマッチアップはSteel aggroとこのデッキとの対戦に慣れた相手が操る4CCです。皆は私にフェアリーと青白を警戒するべきだと言いますが、これらのデッキ相手に遅れをとるのは非常に希なケースです。フェアリーは2ターン目のBitterblossomとそれをバックアップする序盤の ThoughtseizeかInquisition of Kozilekが必要です。 ゲーム後半にマナやカウンターのアドバンテージで圧倒されない様、フェアリー側にはそういったカードが必要なのです。青白はこちらに対して本当に効果的なカードが多くはないので、Leyline of Sanctity が場に出せなければすぐに勝負がつくでしょう。青白側が出来ることは時間稼ぎだけで、こちらにとって本当に脅威となるのはSun TitanでTectonic Edgeを持ってこられた場合だけです。この場合はマナが縛られるというだけでなくヴァラクートで致死ダメージを与えるターンが遠ざかってしまいます。
もし皆が望むなら、来週はマッチアップとサイドボーディングについて細かくお話しします。そうでないなら、別なデッキの話をします。どっちがいいか教えてね!
Josh Silvestri
Email me at: joshDOTsilvestriATgmailDOTcom
この後「おまけの愚痴」としてMOのPTQの一部が(運ゲー要素の強い)シールドであることに物申しています。全部エクテンでやれやーみたいな
原題:Silvestri Says – Salt, Sweat, Scapeshift
Posted by Josh Silvestri
December 27, 2010
去年の12/27の記事です
以下本文
Happy holidays everyone! 皆さんのクリスマスが良いものであったなら良いのですが。後、雪に埋もれてないといいのですが。休暇の間にエクステンデッドの実戦的なテストができて、ワールド後のこの環境について少し含蓄が増えました。まず、ワールドで用いられたデッキは既にかなり厳しくなっています。ワールドまでは皆メタがどうなるか手探りな状態でデッキを組みましたが、今やメタゲームはそれらを中心に回っていますからね。これは予想できることですが、時代遅れとなったジャンドやフェアリーや4ccのコピーデッキを回している人達には悲しいお知らせかもしれません。先週、MOのゴールドキューで残念なネットデッキを使っている人を沢山見ましたが、当然蹴散らされていました。あなたの使っているジャンドデッキを少しマシにするのは簡単です;Anathemancer をフル投入するところから始めればいいのです。
さて、言いたいことは言いました。タイトルで想像がついたかと思いますが、私は今Scapeshiftを何回もプレイしています。私はこのデッキを1強ではないにしてもエクステンデッド最強のデッキの一つだと考えています。驚くほどの柔軟性と速度がこのデッキの特徴です。これはThopter-Depthの再来ではありませんが、5ターン目に勝てるデッキであること、Cryptic Commandと強力なサイドボードを使えることがこのデッキの使用者である私を幸せにしています。Scapeshiftデッキを見たことが無い人のために、ワールドで大磯氏が使ったリストを用意しました:
4 Flooded Grove
4 Forest
4 Island
4 Misty Rainforest
1 Mountain
1 Murmuring Bosk
1 Plains
1 Scalding Tarn
4 Valakut, the Molten Pinnacle
1 Verdant Catacombs
4 Cryptic Command
4 Cultivate
3 Explore
4 Mana Leak
1 Negate
4 Preordain
4 Prismatic Omen
4 Rampant Growth
3 Scapeshift
4 Wargate
Sideboard
2 Firespout
4 Great Sable Stag
2 Jace, the Mind Sculptor
3 Kitchen Finks
1 Qasali Pridemage
3 Wurmcoil Engine
そして以下に示すのが私の最新版のWargateデッキです:.
4 Flooded Grove
1 Mystic Gate
1 Celestial Colonnade
4 Forest
4 Island
4 Misty Rainforest
1 Murmuring Bosk
1 Plains
4 Valakut, the Molten Pinnacle
1 Verdant Catacombs
4 Cryptic Command
4 Mana Leak
1 Negate
2 Cultivate
4 Explore
4 Rampant Growth
1 Manamorphose
2 Ponder
4 Preordain
4 Prismatic Omen
4 Wargate
1 Scapeshift
Sideboard
4 Day of Judgment
2 Sower of Temptation
2 Natures Claim
2 Sun Titan
2 Negate
3 Leyline of Sanctity
また、このアーキタイプは非常に多様性があり、いろいろ試せます。典型的なヴァラクートやKnight of the Reliquaryをフューチャーしたアグレッシブなヴァージョン、山をScapeshiftで対戦相手を倒すためだけに入れているURGのヴァージョン(訳注:そういうデッキの存在を知らないので間違ってるかも:which actually runs Mountains to kill with Scapeshift)などがあります。シーズンが進むと更に他のデッキも試されるでしょう。
Scapeshiftを組み、プレイした結果学んだこと
#1:Omenを引き込んで解決させることが問題の全てである
最初にScapeshiftをプレイした頃はWargateタイプはコンボ・コントロールデッキだという間違った印象を抱いていました。Omen + Valakut + 土地で勝てていたにもかかわらず、それはただの副産物で、Scapeshift / Omenがこのデッキの核となる動きだ、だからこのデッキはコンボ・コントロールなんだと考えていました。私は間違っていました。このデッキを何度もプレイした後に、Omen+ValakutにCultivateやフェッチランドや通常のランドセットを絡めて勝つゲームの方がずっと多いことに気がつきました。このデッキはかなりの速度でダメージレースができるのです。また、WargateとScapeshiftを用いてそれらのパーツを探してくることができ、アグレッシブなデッキ相手に間に合わせるのも難しくありません。
もちろん、Scapeshiftが致死的なカードであることは理解しています。しかし、時にはとどめを刺せないScapeshiftを打つことに意味がある場面があります。Omenをまだ着地させていない時に打てば、その後(Omenが解決できれば)即座に勝ち、という状態にできるのです。しばしば、WargateからOmen、次のターンにScapeshift、というプランで勝つのは難しいことがあります。このフォーマットは妨害手段が沢山あるからです。より序盤にScapeshiftを打つことで、それを止めるためにリソースを消費させたるか、解決するかの2択を迫ることができます-解決されれば、全てのOmenとWargateが潜在的な致死スペルとなるのです。
簡潔に言うと、大抵のマッチにおいてScapeshiftは必要ありませんでした。そして、2~3枚入っているこのカードを、サイドボード後はほぼ毎回0枚にしていました。1枚残す場合よりも全部抜くことの方が多かったのです。このスロットを削ることでメインの勝ち手段がサイドインしたman-plan(訳注:サイドから生物入れること)またはOmen – Valakutであることを明確にしました。こうすることで予想される対策手段により対応しやすくなり、防御手段によりスロットをさくことができます。山を沢山入れてScapeshift単体で相手を倒せる耕成にしている場合は話がまた違ってきますが、私はOmenにその役割を任せるヴァージョンの方が好みです。
#2: どんな耕成でもマナ基盤が一番重要な要素である
この点においてのみ、スタンダードから持ち込まれた赤緑二色のヴァラクートデッキが好きです。このデッキは赤か緑の呪文を唱えることに専念しており、Rampant Growthもあるので話はかなり簡単になります。加えてCryptic Commandや Wargateに頼らないのでマナ基盤はかなりしっかりしたものになります。実際、この問題点が沢山のプレイヤーが多様なScapeshiftデッキを敬遠している理由です;粗悪なマナ基盤で手札のカードが使えない様なデッキはOmenが解決されない限りスムーズに動かす事はできないでしょう。
土地の大部分は青マナが出せるものにしたいです。Rampant Growth / Omen / Explore に必要な緑は1マナだけで、緑緑がゲームを終わらせる局面まで必要無いですし、時に全くいらない場合もあります。理想的には、Murmuring Bosk、2~4枚の森と平地(あと4色目の基本地形)、そしてヴァラクート以外のどの土地からも青マナがでるのが望ましいのです。Cryptic Commandが打てない土地は9~11枚に押さえるべきです。
フィルターランドはこの背反を埋め合わせてくれます。Omenを除くとこのデッキでなによりも重要な部分は青い呪文で、それがデッキの核なのでマナベースにおける青マナの扱いには慎重になるべきです。
#3: 別な方向性の検討
現環境で有効なこのデッキの他の組み方はいろいろあります。といっても私にとってこのデッキを使う大きな理由はWargate の存在なのですが;Scapeshiftが何枚合っても 8 枚のOmenの方がずっと重要です。GerryTはメインデッキにLeyline of Sanctityを採っています。これは、このフォーマットには1ゲーム目でも使われて(そしてサイド後も残る)このデッキに対して問題となるカードが多数あるので、それらへの耐性をつけるためです。別な方向性として恐らく最も面白いのはKnight of the Reliquaryでしょう。通常は数枚の基本地形しか利用できませんが、Omenが解決できればふざけた動きができます。KOTRとVendilion Clique (あと、サイドからKitchen FinksかDoranを入るかも) のタッグは3マナクリーチャーとして序盤の攻防を担ってくれるとともにこのデッキのコンボもサポートしてくれます。
Primeval Titanもまた選択肢となるカードです。従来の赤緑版でしか見られませんが、UWG版においてこのカードはScapeshiftに6/6のボディがついた海賊版、といっても過大評価でない強さがあります。.緑タイタンでマンランドを2枚持ってくれるのは4ccやフェアリーにたいしてかなり効果的です。といってもOmenが貼ってあれば大抵は2枚のヴァラクートを持ってきてゲームエンドなのですが。実は、どのタイタンもScapeshiftデッキにおいてはコスト以上の素晴らしい仕事をするのです。Sun TitanはOmen、 Tectonic Edge、マンランド、 ちびJace、フェッチランドを復活させてくれますし、もちろん生物で殴り殺すプランを与えてくれます。もし赤をデッキに入れるなら、Inferno Titanは環境に存在する様々なクリーチャーデッキに対して明快なメリットをもたらしてくれるでしょう。GerryTはコントロールデッキ対策としてSun Titanの採用を提案してくれましたが、それによる結果には今のところ満足しています。
別な方向性のデッキをここに提示します:
1 Flooded Grove
3 Razorvenge Thicket
1 Fire-Lit Thicket
1 Celestial Colonnade
1 Raging Ravine
3 Forest
3 Island
1 Mountain
4 Misty Rainforest
1 Murmuring Bosk
1 Plains
4 Valakut, the Molten Pinnacle
1 Verdant Catacombs
4 Explore
4 Rampant Growth
4 Preordain
4 Prismatic Omen
4 Wargate
3 Scapeshift
4 Knight of the Reliquary
4 Steppe Lynx
4 Bloodbraid Elf
見て分かるとおり、このデッキは大磯氏のデッキの枠組みに収まらないのです。彼の構築は非常に正しいのですが、あなたがそこに調整を加えたり、新たなヴァージョンを試せないということはありません。といってもワールドでのリストは少し改良を加えるだけで今の環境でもかなり強くなるですが。
#4: 適切なサイドボード戦略
Scapeshiftの大きな弱点はひとしきり妨害された後(after a bout of disruption)に飛んでくるインスタントスピードのエンチャント破壊です。War Priest of Thuneはそれ単体では問題になりませんが、Thoughtseizeを打たれ、Tidehollow Scullerと供にクロックを刻まれるとどうでしょう? 更にまずいのは、最も一般的なエンチャント破壊、Esper Charmが様々な打ち消し呪文やVendilion Clique、Thoughtseizeにバックアップされて打たれることです。打ち消し呪文それ自体はこのデッキに対する大きな脅威にはなりませんが、フェアリーや4CCにはこれで時間を稼がれてしまいます。問題なのは、何度も対戦するであろうデッキ―例えばエスパーアグロ(Brotherhood of Steel)、4CC、フェアリー、そしてミラーマッチでさえも―よりタフなサイドボーディングをされるということです。サイドボーディングによって、メインの戦略をこちらが守れる以上に相手は介入できる様になるからです。それならば、どんなサイドボードがセクシーなのでしょうか?
私はサイドボードの最も受けの広い(most common)プランはman-planではないかと考えています。クリーチャデッキに対する追加の防御手段となる一方で、Prismatic Omenにかかる負担をいくらか軽くできるからです。(コンボの)防衛面においては, NegateやCryptic CommandからVexing Shusherの様なカードまで沢山の選択肢があるので、フェアリーの様なデッキを対策するカードに困ることはありません。一方で、このデッキを 様々な角度から打ち落とせる4CCデッキに対しては相手が何をしてきても無視出来るような、Titan やAnathemancerといったblunt overwhelming な動きが必要です。
別な案としてアプローチの仕方を変えて、マッチアップを大きく変えようというものがあります。例えばBloodbraid ElfやVendilion Clique、他の攻撃用クリーチャーをいれてみるのです。こういったクリーチャーにスロットを割けば、対戦相手が克服しなければならない脅威が一つでは無くなるのでサイド後はより有利になります。この方法だと2つのゲームプランへの対処を対戦相手に迫れますが、3ゲーム目においてリソースを無駄にする可能性もあります (一度皆にこのプランを知られてしまえば2戦目も)。サイドボーディングにおいてフェイントを掛けることもできますが。
もし私がサイド後にアグレッシブなアプローチを採って皆を楽しませるなら、以下の様なクリーチャーを選びます:
Vendilion Clique
Doran,the Siege Tower
Bloodbraid Elf
Knight of the Reliquary
Anathemancer
Steppe Lynx
Plated Geopede
これらのクリーチャーはどれもコストに比べて強大(訳注:ファッティ的な意味で)です。Bloodbraid ElfとVendilion Cliqueはそうではないかもしれませんが、大きなアドバンテージをもたらすのでこれらも単体で強力です。どちらのカードが強いかは、供に入れる他のプレッシャーの枚数に依存します。単体の脅威として用いるのか、サイドボード後にクリーチャーの数が12-16枚となるのかによって変わるのです。4/5CC相手のスロットは6-7枚しかなく、このデッキ相手にVendilion CliqueとAnathemancer はどんな場面でも強烈です。しかし、サイドボードに黒いカードを加えたくない場合はどうしましょう?その場合はCliqueとKOTRを入れてみてはどうでしょう? もし貴方のデッキがアグレッシブな作りをしていて、KOTRとBloodbraid Elfが既にメインに入っているなら、序盤のビート手段として次に入れるべきはSteppe Lynx となるでしょう。
もちろん、特定の脅威に対する対処策も用意する必要もあるでしょう。例えば、Vendilion CliqueやAnathemancerはLeyline of Sanctityを貼られると何もできなくなってしまいます。Cryptic Commandで十分でないのなら、Qasali Pridemage に出番が回ってくるでしょう。このカードはLeyline をケアしつつ序盤からビートダウンできます。また、BitterblossomやPrismatic Omenに対する解答にもなります。サイドボードからの解答策として、Day of Judgment、Thoughtseize、Leyline of Sanctity、Pridemage、Nature’s Claim、 Sun Titan、 Ratchet Bombやその他のカードが必要に応じて使うことができます。
一般的なメタゲームに対しては、下のような耕成にできます:
4 Day of judgment
2 Vendilion Clique
2 Qasali Pridemage
2 Sun Taitan
3 Negate
2 Leyline of Sanctity
それぞれのマッチにおいてこれらのカードを特定の組み合わせでサイドインするプランがあるので、過剰にサイドボーディング(overboarding)することはないでしょう。
Vs. ダメージレースをするデッキ(Racing Decks)
4 Day of Judgment
Vs.消耗戦となるクリーチャーデッキ(Attrition Battles w/ Creatures)
4 Day of Jugment
2 Sun Taitan
Vs. 消耗戦となるコントロールデッキ(Attrition Battles w/ Control)
2 Vendilion Clique
2 Sun Taitan
3 Negate
Vs.こちらを対策してきたコントロールデッキ( Control w/ Hate)
2 Qasali Pridemage
2 Sun Taitan
3 Negate
Vs. Wargate Mirror
2 Qasali Pridemage
2 Leyline of Sanctity
3 Negate
Vs. Titan Mirror
2 Leyline of Sanctity
3 Negate
2 Vendilion Clique
どのマッチアップでも7枚以上のカードをサイドインすることはありませんし、長期戦を想定した場合は単純に不必要なマナ加速を抜けばいいでしょう。展開の速いアグロデッキに対してはMana Leakは仕事をしません。一方で、Day of Judgmentは、(このデッキだと)これを打った2ターン後に勝てる場合もあり、そういう場合は大抵のアグロを壊滅させることができます。
もしman-planを採るとしたらサイドは以下の様にしたいです(Knight of the Reliquary はメインに入っているとします):
4 Bloodbraid Elf
4 Steppe Lynx
3 Qasali Pridemage
2 San Titan
1 Celestial Colonnade
1 Plains
このデッキは今かなりいい位置にいます(Match-wise the deck is pretty well positioned)。 私はまだこのデッキにとって絶望的なマッチアップとなるデッキを知りませんし、サイドプランで有利が取れないということもありません。最も厄介なマッチアップはSteel aggroとこのデッキとの対戦に慣れた相手が操る4CCです。皆は私にフェアリーと青白を警戒するべきだと言いますが、これらのデッキ相手に遅れをとるのは非常に希なケースです。フェアリーは2ターン目のBitterblossomとそれをバックアップする序盤の ThoughtseizeかInquisition of Kozilekが必要です。 ゲーム後半にマナやカウンターのアドバンテージで圧倒されない様、フェアリー側にはそういったカードが必要なのです。青白はこちらに対して本当に効果的なカードが多くはないので、Leyline of Sanctity が場に出せなければすぐに勝負がつくでしょう。青白側が出来ることは時間稼ぎだけで、こちらにとって本当に脅威となるのはSun TitanでTectonic Edgeを持ってこられた場合だけです。この場合はマナが縛られるというだけでなくヴァラクートで致死ダメージを与えるターンが遠ざかってしまいます。
もし皆が望むなら、来週はマッチアップとサイドボーディングについて細かくお話しします。そうでないなら、別なデッキの話をします。どっちがいいか教えてね!
Josh Silvestri
Email me at: joshDOTsilvestriATgmailDOTcom
この後「おまけの愚痴」としてMOのPTQの一部が(運ゲー要素の強い)シールドであることに物申しています。全部エクテンでやれやーみたいな
コメント
> (Against the 4cc deck though with a variety of angles
> it can take shots at me from)
節子、それ天使(angels)とちゃう。角度(angles)や。
…
これは酷い…セレニア笑えない
修正しました