翻訳:Darwin KastleのSoMドラフト指南
2011年1月1日 翻訳:リミテッド コメント (5)http://www.channelfireball.com/articles/riding-the-avalanche-draft-tuning/
原題:Riding the Avalanche – Draft Tuning
Posted by Darwin Kastle
December 19, 2010
パックの情報は本家サイト参照
実家で訳したので辞書ツールなし。Atokが古いため(?)か辞書ツールの入れ方がわかんない
様々なカードにおいて、その強さはドラフトするアーキタイプと相関関係があることを理解できない人が結構います。それには様々な理由があります。例えばプレイスタイルや技術レベルの違い等です。しかし特定のアーキタイプにおけるカードパワーを理解できない最も大きな理由は、そのアーキタイプを完璧には理解していないからです。前回、私は自分がマスターした、SOM環境のアーキタイプリストに加えたい戦略について話しました。今週は、私の愛するあるアーキタイプについて、より完璧になるよう話したいと思います。
このドラフトでは、SoM環境に特に合う戦略(訳注:特定のアーキタイプを試すという意味ではないです。色選択の仕方等のドラフト中の方針のことです)を試すことにしました。SoMドラフトでは常にアーティファクトをベースとしたデッキに向かいたいので、必要な有色のスペルは非常に少なくなります。これによって私のドラフトの方法は根本から変わります。典型的なセットでは、1pack目のできるだけ早い段階で2色を選ぼうとします。無駄ピックをできるだけ少なくしたいのと、シグナルをできるだけ明確に送りたいからです。
SoMドラフトを始めたばかりの頃は、しばしば色を決め打ちしていました。例えば、白をまず決め打ち、その後の数ピックで見たカードから青か赤を選び2色目を追加する、ということはしばしば行いました。これが裏目にでることはほとんどありませんでした。なぜなら、無駄ピックはそんなに生じませんし、デッキの半分以上がアーティファクトになるので、直上のプレイヤーが同じ色をドラフトしていたとしても大きな問題にはならなかったのです。加えて2パック目で大きな収穫が得られる機会が非常に多かったのです。1pack目において私が使う色はかなりカットされてますからね。
SoMの強力なアーティファクトの数は色を決め打つことを助けてもくれますが、逆の事もいえます。色を読むのが容易になるということです。よいシグナルが送れなかったり、効果的なカットをできなかったとしても、それが裏目にでることは希なのです。流れてくるカードからどの色に向かうべきか明らかになるまで、2パック目はアーティファクトの確保にあてることができるからです。
よりたくさんのアーキタイプを学ぶメリットの一つは、ドラフトにおいて強力なオプションをもたらしてくれることです。ドラフトの仕方を一つしか知らなかったり、向かいたいアーキタイプが2種類しかなかったなら、あまりドラフトは成功しないでしょう。最近の8-4ドラフトではもっぱら色を決め打つより読む様にしています。SoMドラフトでは、これまでのセットと1点、非常に異なるプランをとっています。そのプランとは、1pack目で1色を読んでその色をドラフトし、2pack目で2色目を読んでその色をドラフトするというものです。この方法だと3pack通して強力な有色のカードをドラフトすることができます。アーティファクトの少ないセットでは、この戦略だとプレイアブルなカードが非常に少ない2色デッキができてしまいます。しかしSoMでは、これは強力な戦略だと考えています:
Pack 1 pick 1:
私の戦略とがっちり合うパックです。色を読みたいので、可能ならば1stピックは強力なアーティファクトとしたいのです。この場合は、Darksteel AxeとPrecursor Golemが初手として堅実です。Precursor Golemは私がSoMのドラフトで追求したい2点を満たしています。まず、金属術をゲーム序盤から確定させ、それを維持したいという点です。以前は14枚程度のアーティファクトをドラフトしようとしていました。今は少なくとも16枚はアーティファクトを確保したいと考えています。また、金属術の助けになるMyrsmith やTrinket Mageの様なカードはより重視するようにしています。. また、私はより逞しい(beefier)、厄介(badass)なクリーチャーをドラフトするよう心がけています。Precursor Golemは金属術達成に貢献するとともに強大なクリーチャーの驚異なので、双方の条件にぴったり合います。
My Pick: Precursor Golem
Pack 1 pick 2:
Myrsmithについて話すと…Myrsmithはこの中で唯一初手として嬉しいカードです。なので、これはおそらく白をドラフトできるというシグナルでしょう。用心してLivewire Lashを取ることもできますが、しかしそうすると下のプレイヤーを白に向かわせることになります。もし白をやれる席に座れてるとしたら、私は白に向かいたいです。
My pick:Myrsimth
Pack 1 pick 3:
Myrsmithピックを補強するパックです。Dispense Justiceがアーティファクトデッキにおいて最も強力なカードであることは一目瞭然です。Asceticismはかなりパワフルなカードですが、感染や緑のデッキには殆どの場合向かいたくありません。Carapace Forgerデッキは次にマスターしようと考えてるアーキタイプです。私は金属術こそがSoMのリミテッドで最も強力なメカニックだと確信しています。私に必要なのは、そのアーキタイプを支えるために十分なのアーティファクトを確保することだけです。
My pick:Dispense Justice
Pack 1 pick 4:
このパックも、感染ドラフターにとってはMambaとMightがあって強いパックです(Another solid pack for infect drafters with Mamba and Might)。下家のプレイヤーが感染に行く後押しになればよいのですが。Myr Propagatorもまた、私の戦略において強力なカードです。さらなるアーティファクトを呼ぶアーティファクトですからね。
My pick: Myr Propagator
Pack 1 pick 5:
明らかに、白が私の向かっている色です。カットを続けるためにSunchaserをピックします。アーティファクトを大量に欲しているのでMyrをとってもいいのですがSunchaserは適切なデッキで使えば恐ろしいカードです。幸運なことにこのカードは過小評価されており、時にかなり遅い段階でピックできることがあります。
My pick:Auriok Sunchaser
Pack 1 pick 6:
白とアーティファクトには明らかに強力なカードがありません。青をプレイしない可能性もありますが、もし使うとしたらTrinket Mageは常にデッキに入る唯一のカードです。6手目のこのカードは青に向かえというシグナルかもしれません。
My pick: Trinket Mage
Pack 1 pick 7:
Necrogen CenserとMoriok Replicaはどちらも、白い金属術デッキに入ることもあるカードです。しかしここでそれらのカードを取らなかったとして、後で後悔することはないでしょう。しかしもし結局黒をデッキに入れるとして、7手目のVampiresを取らなかったとしたら後悔するでしょう。明らかに、この中では最も強いカードです。金属術に向かい、2色目を様子見するという最近のアプローチにかなり合致します。
My pick:Break Coven Vampires
Pack 1 pick 8:
ワオ、欲しいカードが6枚もあります。しかしゲームを壊すレベルのカードは無く、アーティファクトがもっともっと欲しいので、使うと決めている色に合うアーティファクトを取ります。感染デッキの強力なUntamed Mightを止めることもできますしね。
My pick:Auriok Replica
Pack 1 pick 9:
これもまた、過小評価されている白いカードです。Wardenは私の新しい、屈強な金属術戦略に非常によく合います。
My pick:Ghalma’s Warden
Pack 1 pick 10:
おそらく意味の無いピックになりますが、黒に進んだ場合は感染デッキ相手に運用することになるかもしれません。
My pick:Moriok Reaver(訳注:本サイトだとレプリカになっていますが、ミスでしょう)
Pack 1 pick 11:
11手目でこのカードがとれるのは嬉しいです。どの金属術デッキにもこれを一枚入れるのが好きです。この後の1pack目のカードは意味のないピックでした。
My pick:Accorder’s Shield
Pack 2 pick 1:
1ピック目としてエキサイティングなパックではないですが、今ドラフトしているデッキに合うカードはすぐ分かります。軽いアーティファクトの数を高く維持するのに役立つとともに、青に向かった場合Trinket Mageと非常に良く合います。
My pick:Origin Spellbomb
Pack 2 pick 2:
お気に入りのコモンの一つです。アグレッシブな白/アーティファクトデッキにとてもよく合います。このパックでもまだ明確なカラーシグナルはありません。
My card:Gling Hawk Idol
Pack 2 pick 3:
3ピック目としてはちょっと弱い選択肢ですね。しかしmyrかWardnが取れるのはハッピーです。私にマイアは数枚しか必要でなく(3枚以上マイアを入れるのは望むところではありません)、屈強なクリーチャーを優先したいので、ここではWardenをピックします。
My pick:Galma’s Warden
Pack 2 pick 4:
Alright,ここで1枚目のマイアを取ります。もしかして、私の下のプレイヤーは赤じゃないのかしら?
My pick:Silver Myr
Pack 2 pick 5:
よし。まだ赤いカードは1枚も取っていませんが、青と黒のカードも1枚ずつしか取っていません。そしてArc Trailは双方より強力です。加えて、5手目のArc Trailはかなり強力なシグナルです。
My pick:Arc Trail
Pack 2 pick 6:
Idolが6手目で取れるなんて非常にハッピーです。他に私のデッキに入る様なカードはありません。
My pick:Glint Hawk Idol
Pack 2 pick 7:
もしまだShieldを確保していなかったとしたら、恐らくこれをピックしたでしょう。この段階でかなり赤に傾いてるからです。しかしCertarchは7手目としてはかなりいいカードで、すでにTrinket Mageも確保しています。
My pick:Vedalken Certarch
Pack 2 pick 8:
Traineeと相性のいいカードは何も取っていません。Ogreなら私の屈強戦略を継続できます。 このカードは4/4としては重い上にアーティファクトでないのでめったにプレイすることはありませんが、デッキに追加の4/4がいて嫌な思いをすることは殆どないでしょう。
My pick:Ogre Geargrabber
Pack 2 pick 9:
これも大抵デッキに入らないカードですがかなり強力な打撃を与えられるカードでもあります。
My pick:Flameborn Hellion
Pack 2 pick 10:
私が欲しいものは、Ghalma’s Wardenの様な屈強なクリーチャーと相性のよい軽いアーティファクトです。
My pick:Bladed Pinions
Pack 2 pick 11:
最終的に赤に向かうなら、このカードは絶対にデッキに入ります。残りの3ピックは使えるカードはありませんでした。
My pick:Panic Spellbomb
Pack 3 pick 1:
超優秀なレアアーティファクトが出たので難しい2色目の選択をまだ保留することができます。何が2色目になるとしても、私のデッキはかなり強力になってきました。
My pick:Contagion Engine
Pack 3 pick 2:
強力なアーティファクトをピックする事で青への決定をまだ先延ばしにします。このカードは私の好む「屈強メタルクラフト」デッキによく合います。
My pick 3:Chrome Steed
Pack 3 pick 3
Pinionsはすでに取っているので、選択肢はSunchaserかMyrになります。欲しいアーティファクトのうちマイアの枠は2枚なので、今後のマイアの優先順位は低くなります。 pick:Leaden Myr
Pack 3 pick 4:
もちろんここでは2枚目のSunchaserを取ります…もし青が確定していたなら、Riddlesmithを取ったかもしれません。
My pick:Auriok Sunchaser
Pack 3 pick 5:
青が私の気を引き続けており、少なくともこのピックにおいてはそれに屈しました。同じくらいのパワーをもったカードとして唯一Replicaがありますが、緑を使うことは絶対ないでしょう。
My pick:Sky-Eel School
Pack 3 pick 6:
まだ軽いアーティファクトを確保する必要がありますし、3枚目のマイアは2枚目のShieldに勝ります。4マナの屈強な生物が複数あるので、このデッキでのマイアの評価は少し上がります。
My pick:Gold Myr
Pack 3 pick 7:
7手目でこのカードが取れるのは嬉しいです。フライヤーであるとともに、軽いアーティファクトでもあります。
My pick:Snapsail Glider
Pack 3 pick 8:
青に行くのならTrinket Mageのお供として使うかもしれません。
My pick:Vector Asp
Pack 3 pick 9:
この時点で青か赤に行く可能性が濃厚なので、残念ですがVampiresを流します。赤を使わないとしてもデッキにはいるのでReplicaをピックしました。
My pick:Vulshok Replica
Pack 3 pick 10:
Trinket Mageで持ってくるサイドボード要員になる可能性があります。.
My pick:Nihil Spellbomb
Pack 3 pick 11:
いったでしょ、過小評価されてるって。11ピック目にはプレイアブルなカードなど尽きているものなので、このカードがまだ残っているのは馬鹿げたことです。少なくとも、私が1色目の選定においていい仕事をしたということです。複数枚のSunchaserがとれたので、3~4ターン目には1枚以上のフライヤーで殴っているというゲームが何度もありました。
デッキ構築時の最大の問題は2色目をどっちにするべきか?ということです。デッキに入れる21枚のアーティファクトと白いカードを決定した後に、どちらの3枚を入れるべきかという問題に帰着しました:
vedalken Certarch/Trinket Mage/Sky-Eel School
Or
Arc Trail/Panic Spellbomb/Vulshok Replica
以下の3つの理由で赤が勝ちました:
1. Arc Trailは青のどのカードよりも強い。私は未だにこのスペルをキャストしたゲームで負けたことはありませんし、対戦相手がキャストしたゲームで勝ったこともありません (も(もちろん、双方が持っていた場合は例外です)。
2. 山が必ず必要となるカードは1枚しかないので、10枚もの平地を遠慮無く入れることができます。
3. 青には金属術の達成を助けてくれるTrinket Mageがありますが、フェッチする対象が2つしかありません。一方で、赤を用いるとアーティファクトの実枚数が14枚から16枚となります。
昔の私なら、もっとたくさん呪文爆弾、マイア、装備品、模造品そしてその他のふわふわした(fluff)アーティファクトが入った金属術デッキを組んでいたでしょう。このデッキではより多くの脅威と対戦相手にとって悩ましいカードが入っています:
1 Precursor Golem
1 Contagion Engine
2 Ghalmas Warden
1 Chrome Steed
1 Snapsail Glider
1 Vulshok Replica
1 Dispense Justice
1 Myr Propagator
1 Auriok Replica
1 Myrsmith
2 Glint Hawk Idol
1 Arc Trail
3 Auriok Sunchaser
1 Leaden Myr
1 Silver Myr
1 Gold Myr
1 Bladed Pinions
1 Origin Spellbomb
1 Panic Spellbomb
1 Accorders Shield
10 Plains
6 Mountain
4マナ以上のカードが5枚入っていますが、土地は16枚で十分です。3枚のマイアと2枚の呪文爆弾、3マナより軽い呪文が14枚ありますからね。私の新しい戦略はマッチにおいて何度も実を結びました。1ラウンド目では緑黒感染デッキを2-0で下しました。 地上の4マナクリーチャーが相手の感染クリーチャーを圧倒している間に、Sunchaser達は速く、大きなクロックを刻みました。
2ラウンド目においては、別な赤白金属術デッキを2-0で下しました。どちらのデッキにも Arc TrailとPrecursor Golemが入っていましたが、情け容赦ないSunchaserを持っていたのはこちらだけでした。Arc Trailで2対1交換を取られたゲームでさえ勝つことができました(I even won a game where I got two-for-oned with Arc Trail:evenあるし筆者がtrail打たれた方でいいんだよね(汗)。.
決勝戦では青赤のデッキを2-0で下しました。彼のデッキは明確にFurnace Celebrationを中心に組まれたデッキでした。彼のデッキはCelebrationと非常に相性のいいカードで構成されていましたが、残念ながらそれらは私のデッキのカードより質の低いものでした。1ゲーム目に彼は序盤にEmbersmithを出しましたが、私はShieldでマイアを守れました。彼の起動型能力は全て防がれ、結局smithはGolemへのダブルブロック要員となりました。1ゲーム目では彼はCelebrationを引けましたが、タフネス2以上のクリーチャーによる圧倒的な攻勢の前では遅すぎました。2ゲーム目においては彼はRusted Relic をプレイしており、私はPropagatorで地上をコントロールするという展開だったので,Golemをキャストする暇がありませんでした。そうしているうちに、またもやSunchaser達がゲームを決めました。
前回のコラムの読者コメントに、赤白金属は大抵2-1デッキに感じられる、というものがありました。これはしばしば私にも当てはまります。しかし上手くドラフトできるようになると、私の成績も良くなった様に思えます。コメントをくれた方はドラフトを別な視点から見直し、改善するべきなのかもしれません。人気のアーキタイプで頻繁に3-0できなくても恥じたり、そのアーキタイプが弱いと断じるべきではありません。必要なのは、自分のアプローチを見直すことだけです。私はすでに赤白金属術が環境でベストなアーキタプと結論づけていますが、アプローチの仕方は改善し続けています。もしあなたがまだ金属術とAuriok Sunchaserのファンでないとしたら、試してみてください。その際はより多くのアーティファクトとより危険なクリーチャーを集めるようにしてください。
原題:Riding the Avalanche – Draft Tuning
Posted by Darwin Kastle
December 19, 2010
パックの情報は本家サイト参照
実家で訳したので辞書ツールなし。Atokが古いため(?)か辞書ツールの入れ方がわかんない
様々なカードにおいて、その強さはドラフトするアーキタイプと相関関係があることを理解できない人が結構います。それには様々な理由があります。例えばプレイスタイルや技術レベルの違い等です。しかし特定のアーキタイプにおけるカードパワーを理解できない最も大きな理由は、そのアーキタイプを完璧には理解していないからです。前回、私は自分がマスターした、SOM環境のアーキタイプリストに加えたい戦略について話しました。今週は、私の愛するあるアーキタイプについて、より完璧になるよう話したいと思います。
このドラフトでは、SoM環境に特に合う戦略(訳注:特定のアーキタイプを試すという意味ではないです。色選択の仕方等のドラフト中の方針のことです)を試すことにしました。SoMドラフトでは常にアーティファクトをベースとしたデッキに向かいたいので、必要な有色のスペルは非常に少なくなります。これによって私のドラフトの方法は根本から変わります。典型的なセットでは、1pack目のできるだけ早い段階で2色を選ぼうとします。無駄ピックをできるだけ少なくしたいのと、シグナルをできるだけ明確に送りたいからです。
SoMドラフトを始めたばかりの頃は、しばしば色を決め打ちしていました。例えば、白をまず決め打ち、その後の数ピックで見たカードから青か赤を選び2色目を追加する、ということはしばしば行いました。これが裏目にでることはほとんどありませんでした。なぜなら、無駄ピックはそんなに生じませんし、デッキの半分以上がアーティファクトになるので、直上のプレイヤーが同じ色をドラフトしていたとしても大きな問題にはならなかったのです。加えて2パック目で大きな収穫が得られる機会が非常に多かったのです。1pack目において私が使う色はかなりカットされてますからね。
SoMの強力なアーティファクトの数は色を決め打つことを助けてもくれますが、逆の事もいえます。色を読むのが容易になるということです。よいシグナルが送れなかったり、効果的なカットをできなかったとしても、それが裏目にでることは希なのです。流れてくるカードからどの色に向かうべきか明らかになるまで、2パック目はアーティファクトの確保にあてることができるからです。
よりたくさんのアーキタイプを学ぶメリットの一つは、ドラフトにおいて強力なオプションをもたらしてくれることです。ドラフトの仕方を一つしか知らなかったり、向かいたいアーキタイプが2種類しかなかったなら、あまりドラフトは成功しないでしょう。最近の8-4ドラフトではもっぱら色を決め打つより読む様にしています。SoMドラフトでは、これまでのセットと1点、非常に異なるプランをとっています。そのプランとは、1pack目で1色を読んでその色をドラフトし、2pack目で2色目を読んでその色をドラフトするというものです。この方法だと3pack通して強力な有色のカードをドラフトすることができます。アーティファクトの少ないセットでは、この戦略だとプレイアブルなカードが非常に少ない2色デッキができてしまいます。しかしSoMでは、これは強力な戦略だと考えています:
Pack 1 pick 1:
私の戦略とがっちり合うパックです。色を読みたいので、可能ならば1stピックは強力なアーティファクトとしたいのです。この場合は、Darksteel AxeとPrecursor Golemが初手として堅実です。Precursor Golemは私がSoMのドラフトで追求したい2点を満たしています。まず、金属術をゲーム序盤から確定させ、それを維持したいという点です。以前は14枚程度のアーティファクトをドラフトしようとしていました。今は少なくとも16枚はアーティファクトを確保したいと考えています。また、金属術の助けになるMyrsmith やTrinket Mageの様なカードはより重視するようにしています。. また、私はより逞しい(beefier)、厄介(badass)なクリーチャーをドラフトするよう心がけています。Precursor Golemは金属術達成に貢献するとともに強大なクリーチャーの驚異なので、双方の条件にぴったり合います。
My Pick: Precursor Golem
Pack 1 pick 2:
Myrsmithについて話すと…Myrsmithはこの中で唯一初手として嬉しいカードです。なので、これはおそらく白をドラフトできるというシグナルでしょう。用心してLivewire Lashを取ることもできますが、しかしそうすると下のプレイヤーを白に向かわせることになります。もし白をやれる席に座れてるとしたら、私は白に向かいたいです。
My pick:Myrsimth
Pack 1 pick 3:
Myrsmithピックを補強するパックです。Dispense Justiceがアーティファクトデッキにおいて最も強力なカードであることは一目瞭然です。Asceticismはかなりパワフルなカードですが、感染や緑のデッキには殆どの場合向かいたくありません。Carapace Forgerデッキは次にマスターしようと考えてるアーキタイプです。私は金属術こそがSoMのリミテッドで最も強力なメカニックだと確信しています。私に必要なのは、そのアーキタイプを支えるために十分なのアーティファクトを確保することだけです。
My pick:Dispense Justice
Pack 1 pick 4:
このパックも、感染ドラフターにとってはMambaとMightがあって強いパックです(Another solid pack for infect drafters with Mamba and Might)。下家のプレイヤーが感染に行く後押しになればよいのですが。Myr Propagatorもまた、私の戦略において強力なカードです。さらなるアーティファクトを呼ぶアーティファクトですからね。
My pick: Myr Propagator
Pack 1 pick 5:
明らかに、白が私の向かっている色です。カットを続けるためにSunchaserをピックします。アーティファクトを大量に欲しているのでMyrをとってもいいのですがSunchaserは適切なデッキで使えば恐ろしいカードです。幸運なことにこのカードは過小評価されており、時にかなり遅い段階でピックできることがあります。
My pick:Auriok Sunchaser
Pack 1 pick 6:
白とアーティファクトには明らかに強力なカードがありません。青をプレイしない可能性もありますが、もし使うとしたらTrinket Mageは常にデッキに入る唯一のカードです。6手目のこのカードは青に向かえというシグナルかもしれません。
My pick: Trinket Mage
Pack 1 pick 7:
Necrogen CenserとMoriok Replicaはどちらも、白い金属術デッキに入ることもあるカードです。しかしここでそれらのカードを取らなかったとして、後で後悔することはないでしょう。しかしもし結局黒をデッキに入れるとして、7手目のVampiresを取らなかったとしたら後悔するでしょう。明らかに、この中では最も強いカードです。金属術に向かい、2色目を様子見するという最近のアプローチにかなり合致します。
My pick:Break Coven Vampires
Pack 1 pick 8:
ワオ、欲しいカードが6枚もあります。しかしゲームを壊すレベルのカードは無く、アーティファクトがもっともっと欲しいので、使うと決めている色に合うアーティファクトを取ります。感染デッキの強力なUntamed Mightを止めることもできますしね。
My pick:Auriok Replica
Pack 1 pick 9:
これもまた、過小評価されている白いカードです。Wardenは私の新しい、屈強な金属術戦略に非常によく合います。
My pick:Ghalma’s Warden
Pack 1 pick 10:
おそらく意味の無いピックになりますが、黒に進んだ場合は感染デッキ相手に運用することになるかもしれません。
My pick:Moriok Reaver(訳注:本サイトだとレプリカになっていますが、ミスでしょう)
Pack 1 pick 11:
11手目でこのカードがとれるのは嬉しいです。どの金属術デッキにもこれを一枚入れるのが好きです。この後の1pack目のカードは意味のないピックでした。
My pick:Accorder’s Shield
Pack 2 pick 1:
1ピック目としてエキサイティングなパックではないですが、今ドラフトしているデッキに合うカードはすぐ分かります。軽いアーティファクトの数を高く維持するのに役立つとともに、青に向かった場合Trinket Mageと非常に良く合います。
My pick:Origin Spellbomb
Pack 2 pick 2:
お気に入りのコモンの一つです。アグレッシブな白/アーティファクトデッキにとてもよく合います。このパックでもまだ明確なカラーシグナルはありません。
My card:Gling Hawk Idol
Pack 2 pick 3:
3ピック目としてはちょっと弱い選択肢ですね。しかしmyrかWardnが取れるのはハッピーです。私にマイアは数枚しか必要でなく(3枚以上マイアを入れるのは望むところではありません)、屈強なクリーチャーを優先したいので、ここではWardenをピックします。
My pick:Galma’s Warden
Pack 2 pick 4:
Alright,ここで1枚目のマイアを取ります。もしかして、私の下のプレイヤーは赤じゃないのかしら?
My pick:Silver Myr
Pack 2 pick 5:
よし。まだ赤いカードは1枚も取っていませんが、青と黒のカードも1枚ずつしか取っていません。そしてArc Trailは双方より強力です。加えて、5手目のArc Trailはかなり強力なシグナルです。
My pick:Arc Trail
Pack 2 pick 6:
Idolが6手目で取れるなんて非常にハッピーです。他に私のデッキに入る様なカードはありません。
My pick:Glint Hawk Idol
Pack 2 pick 7:
もしまだShieldを確保していなかったとしたら、恐らくこれをピックしたでしょう。この段階でかなり赤に傾いてるからです。しかしCertarchは7手目としてはかなりいいカードで、すでにTrinket Mageも確保しています。
My pick:Vedalken Certarch
Pack 2 pick 8:
Traineeと相性のいいカードは何も取っていません。Ogreなら私の屈強戦略を継続できます。 このカードは4/4としては重い上にアーティファクトでないのでめったにプレイすることはありませんが、デッキに追加の4/4がいて嫌な思いをすることは殆どないでしょう。
My pick:Ogre Geargrabber
Pack 2 pick 9:
これも大抵デッキに入らないカードですがかなり強力な打撃を与えられるカードでもあります。
My pick:Flameborn Hellion
Pack 2 pick 10:
私が欲しいものは、Ghalma’s Wardenの様な屈強なクリーチャーと相性のよい軽いアーティファクトです。
My pick:Bladed Pinions
Pack 2 pick 11:
最終的に赤に向かうなら、このカードは絶対にデッキに入ります。残りの3ピックは使えるカードはありませんでした。
My pick:Panic Spellbomb
Pack 3 pick 1:
超優秀なレアアーティファクトが出たので難しい2色目の選択をまだ保留することができます。何が2色目になるとしても、私のデッキはかなり強力になってきました。
My pick:Contagion Engine
Pack 3 pick 2:
強力なアーティファクトをピックする事で青への決定をまだ先延ばしにします。このカードは私の好む「屈強メタルクラフト」デッキによく合います。
My pick 3:Chrome Steed
Pack 3 pick 3
Pinionsはすでに取っているので、選択肢はSunchaserかMyrになります。欲しいアーティファクトのうちマイアの枠は2枚なので、今後のマイアの優先順位は低くなります。 pick:Leaden Myr
Pack 3 pick 4:
もちろんここでは2枚目のSunchaserを取ります…もし青が確定していたなら、Riddlesmithを取ったかもしれません。
My pick:Auriok Sunchaser
Pack 3 pick 5:
青が私の気を引き続けており、少なくともこのピックにおいてはそれに屈しました。同じくらいのパワーをもったカードとして唯一Replicaがありますが、緑を使うことは絶対ないでしょう。
My pick:Sky-Eel School
Pack 3 pick 6:
まだ軽いアーティファクトを確保する必要がありますし、3枚目のマイアは2枚目のShieldに勝ります。4マナの屈強な生物が複数あるので、このデッキでのマイアの評価は少し上がります。
My pick:Gold Myr
Pack 3 pick 7:
7手目でこのカードが取れるのは嬉しいです。フライヤーであるとともに、軽いアーティファクトでもあります。
My pick:Snapsail Glider
Pack 3 pick 8:
青に行くのならTrinket Mageのお供として使うかもしれません。
My pick:Vector Asp
Pack 3 pick 9:
この時点で青か赤に行く可能性が濃厚なので、残念ですがVampiresを流します。赤を使わないとしてもデッキにはいるのでReplicaをピックしました。
My pick:Vulshok Replica
Pack 3 pick 10:
Trinket Mageで持ってくるサイドボード要員になる可能性があります。.
My pick:Nihil Spellbomb
Pack 3 pick 11:
いったでしょ、過小評価されてるって。11ピック目にはプレイアブルなカードなど尽きているものなので、このカードがまだ残っているのは馬鹿げたことです。少なくとも、私が1色目の選定においていい仕事をしたということです。複数枚のSunchaserがとれたので、3~4ターン目には1枚以上のフライヤーで殴っているというゲームが何度もありました。
デッキ構築時の最大の問題は2色目をどっちにするべきか?ということです。デッキに入れる21枚のアーティファクトと白いカードを決定した後に、どちらの3枚を入れるべきかという問題に帰着しました:
vedalken Certarch/Trinket Mage/Sky-Eel School
Or
Arc Trail/Panic Spellbomb/Vulshok Replica
以下の3つの理由で赤が勝ちました:
1. Arc Trailは青のどのカードよりも強い。私は未だにこのスペルをキャストしたゲームで負けたことはありませんし、対戦相手がキャストしたゲームで勝ったこともありません (も(もちろん、双方が持っていた場合は例外です)。
2. 山が必ず必要となるカードは1枚しかないので、10枚もの平地を遠慮無く入れることができます。
3. 青には金属術の達成を助けてくれるTrinket Mageがありますが、フェッチする対象が2つしかありません。一方で、赤を用いるとアーティファクトの実枚数が14枚から16枚となります。
昔の私なら、もっとたくさん呪文爆弾、マイア、装備品、模造品そしてその他のふわふわした(fluff)アーティファクトが入った金属術デッキを組んでいたでしょう。このデッキではより多くの脅威と対戦相手にとって悩ましいカードが入っています:
1 Precursor Golem
1 Contagion Engine
2 Ghalmas Warden
1 Chrome Steed
1 Snapsail Glider
1 Vulshok Replica
1 Dispense Justice
1 Myr Propagator
1 Auriok Replica
1 Myrsmith
2 Glint Hawk Idol
1 Arc Trail
3 Auriok Sunchaser
1 Leaden Myr
1 Silver Myr
1 Gold Myr
1 Bladed Pinions
1 Origin Spellbomb
1 Panic Spellbomb
1 Accorders Shield
10 Plains
6 Mountain
4マナ以上のカードが5枚入っていますが、土地は16枚で十分です。3枚のマイアと2枚の呪文爆弾、3マナより軽い呪文が14枚ありますからね。私の新しい戦略はマッチにおいて何度も実を結びました。1ラウンド目では緑黒感染デッキを2-0で下しました。 地上の4マナクリーチャーが相手の感染クリーチャーを圧倒している間に、Sunchaser達は速く、大きなクロックを刻みました。
2ラウンド目においては、別な赤白金属術デッキを2-0で下しました。どちらのデッキにも Arc TrailとPrecursor Golemが入っていましたが、情け容赦ないSunchaserを持っていたのはこちらだけでした。Arc Trailで2対1交換を取られたゲームでさえ勝つことができました(I even won a game where I got two-for-oned with Arc Trail:evenあるし筆者がtrail打たれた方でいいんだよね(汗)。.
決勝戦では青赤のデッキを2-0で下しました。彼のデッキは明確にFurnace Celebrationを中心に組まれたデッキでした。彼のデッキはCelebrationと非常に相性のいいカードで構成されていましたが、残念ながらそれらは私のデッキのカードより質の低いものでした。1ゲーム目に彼は序盤にEmbersmithを出しましたが、私はShieldでマイアを守れました。彼の起動型能力は全て防がれ、結局smithはGolemへのダブルブロック要員となりました。1ゲーム目では彼はCelebrationを引けましたが、タフネス2以上のクリーチャーによる圧倒的な攻勢の前では遅すぎました。2ゲーム目においては彼はRusted Relic をプレイしており、私はPropagatorで地上をコントロールするという展開だったので,Golemをキャストする暇がありませんでした。そうしているうちに、またもやSunchaser達がゲームを決めました。
前回のコラムの読者コメントに、赤白金属は大抵2-1デッキに感じられる、というものがありました。これはしばしば私にも当てはまります。しかし上手くドラフトできるようになると、私の成績も良くなった様に思えます。コメントをくれた方はドラフトを別な視点から見直し、改善するべきなのかもしれません。人気のアーキタイプで頻繁に3-0できなくても恥じたり、そのアーキタイプが弱いと断じるべきではありません。必要なのは、自分のアプローチを見直すことだけです。私はすでに赤白金属術が環境でベストなアーキタプと結論づけていますが、アプローチの仕方は改善し続けています。もしあなたがまだ金属術とAuriok Sunchaserのファンでないとしたら、試してみてください。その際はより多くのアーティファクトとより危険なクリーチャーを集めるようにしてください。
コメント
有色の扱いが僕がここで主張したことと反する。アウ
感染や緑に行きたくない、金属術が強いという考え方らしいので、こういうドラフトになるのは理解できる。
コメント欄はsunchaser過大評価しすぎという意見が大半。でも、これだけアーティファクト集める前提なら強そう(検証してませんが)。
コメント欄では結構賛否分かれていて、すごく興味がある記事なのでコメント欄のやりとりもそのうち訳すかも。
そういえばこのドラフトの決勝の相手はたぶん私だと思います。
《ゴーレムの鋳造所/Golem Foundry(SOM)》を好んでドラフトしていた時期でしたので。
というか、この決勝は《オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser(SOM)》に負けたというよりも、土地が事故って負けたのですが・・・w
まぁこの環境のドラフトは全然勝てなくてすごくむずかしいです
コメント欄でもこんな簡易な対戦レポでは強さが分からない!ビデオを要求スル!
って人や
レアパワーで勝ったんだろ!
って人もいたりして皆半信半疑みたいですね。
僕はむしろこのデッキの強みは、マナマイアから4マナ金属術の連打がかなり安定してできそうなところじゃないかと思っていました。記事中でも「がっちりしたクリーチャー連打する金属術デッキは強い」と言ってますがそこは凄く同意できます。