①の続き
世界選手権の最後のフォーマットは未開のエクステンデッドです。エクステンデッドについて語ろうとするライターは少ないですが、これはシークレット(テク・デッキ)を公開したくないからでしょう。僕はそれをすることで自分が勝つチャンスが減るとは考えませんし、今どこかの調整チームに所属している分けでもありません。妥当なデッキがいくつもあるフォーマットなので、(デッキを選ぶには)あなたが何に精通しているかが重要でしょう。僕は《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》と《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》をプレイするのが好きなので、それがデッキを選ぶ理由になります。
このフォーマットはローテーションしたばかりで、また世界選手権まであまり扱われていなかったので、我々は非常に少ない情報しか持っていません。こういった状況においてまずすべきは、数少ないトーナメントの結果に目を通すことです。今回の場合はMagic-League trialsとWinter King Openがあります。アグロデッキについて言えば、マーフォークが圧倒的な人気を得ていました。速くて、一貫しているからです。Winter King Open を制したプレイヤーが使っていたので、様々な3色または4色のコントロールデッキが現れました。参考に、その優勝者のデッキを以下に示します。
1st – Bryan Mohr
4《前兆の壁/Wall of Omens(ROE)》
2《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
2《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》
3《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
2《破滅の刃/Doom Blade(M11)》
2《ルーンの光輪/Runed Halo(SHM)》
2《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》
4《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
4《エスパーの魔除け/Esper Charm(ALA)》
4《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》
1《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
1《弱者の消耗/Consume the Meek(ROE)》
2《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum(ALA)》
1《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit(WWK)》
1《鮮烈な岩山/Vivid Crag(LRW)》
3《鮮烈な草地/Vivid Meadow(LRW)》
3《鮮烈な湿地/Vivid Marsh(LRW)》
4《鮮烈な小川/Vivid Creek(LRW)》
2《滝の断崖/Cascade Bluffs(EVE)》
3《秘教の門/Mystic Gate(SHM)》
3《沈んだ廃墟/Sunken Ruins(SHM)》
4《反射池/Reflecting Pool(SHM)》
3《島/Island》
Sideboard
2《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre(SHM)》
1《思考の大出血/Thought Hemorrhage(ARB)》
1《記憶殺し/Memoricide(SOM)》
1《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
2《火山の流弾/Volcanic Fallout(CON)》
1《跳ね返りの罠/Ricochet Trap(WWK)》
3《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》
2《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》
1《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》
1《否認/Negate(MOR)》
普段ならこういったデッキを使うのは好きなのですが、開拓されていない環境においては別です。(このデッキを使って対戦したけど、)ほとんどMTGをしない弟が、昔のジャンドデッキを使って私を倒しました。私は、メタの中心にあって誰が使っても強いデッキに対して相性の悪いデッキをプレイしたいとは思いません。私は4色コントロールを世界選手権で使おうとは考えていませんが、他の人がこのデッキを使うであろうことは重要です。最低でも4色コントロールに強いデッキを選ぶべきでしょう。
フェアリーが注目されている様ですが、《大貂皮鹿/Great Sable Stag(M10)》と《火山の力/Volcanic Strength(M11)》の存在がトップに立つことを許さないでしょう。フェアリーは今そんなに強いデッキではないので、使うデッキがフェアリーに対して勝率が低くても僕は気にしません。フェアリーが本当に好きな人は使うでしょうが、上位卓には残らないでしょう。ヒバリデッキはフェアリーがメタの中心であったPTハリウッドにおいてTop8に残ることができましたが、それはフェアリー以外のマッチアップで有利がついたからです。
ドランは《罰する火/Punishing Fire(ZEN)》に体制のある数少ないクリーチャーデッキだったので、PTアムステルダムでは人気でした。今や《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows (FUT)》は環境から去ったので、ドランの人気は落ちるでしょう。また、ローテーションで時のらせんブロックがいなくなり、コンボデッキの数が減ったことでドランに有利のつくマッチアップは前ほど多くありません。
コンボデッキはまだ大きなトーナメントで結果を残していませんが、Elvesと赤昇天デッキはプレイされるでしょう。あなたがこういったデッキを扱うのが好きならば、これらはどちらも良い選択肢となるでしょう。僕はコンボデッキが嫌いなので全く使うつもりはないですけどね。
僕がどんなデッキを使うつもりか気になりますか?それともちっとも気にしてないですか?まあいいや、使うデッキはこれです!
4《流刑への道/Path to Exile(CON)》
4《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
4《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》
4《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》
4《前兆の壁/Wall of Omens(ROE)》
4《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
1《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
3《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》
1《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
3《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks(SHM)》
3《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress(M11)》
4《天界の列柱/Celestial Colonnade(WWK)》
4《秘教の門/Mystic Gate(SHM)》
4《平地/Plains》
9《島/Island》
Sideboard
2《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
2《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》
1《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》
3《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》
2《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
3《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》
1《天界の粛清/Celestial Purge(CON)》
1《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
このデッキはWinter King tournamentにおいて2人のプレイヤーをTop8に送り込みました。そのデッキを少しいじったものです。このデッキをスタンダードで使っていた時のことを思い出しますが、今は当時以上にいい位置にいるデッキだと思います。当時はフェアリーがスタンダードの最大勢力だったので、悪斬デッキは食い止められていました。《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks(SHM)》と《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》がいればアグロデッキに負けることはなくなります。僕は、アグロデッキは未知のフォーマットでは必ず存在すると考えています。僕自身、新環境ではアグロデッキを使うことが最も多いので、それに必ず勝てるようにしたいのです。
オリジナルの2つのデッキは《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》と《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost(ARB)》が用いられていましたが、僕はこの戦略が好きではありません。僕はこれらをWall of Omenと追加の土地に置き換えました。こうすることで、地上の攻撃をより止めやすくなるからです。こうしたメリットを得た代わりに、最善手は《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》がいた場合より少し弱くなることがあります。
メインデッキに3枚の《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》を採用しているので、コントロールとのマッチアップはかなり有利でしょう。このデッキ唯一の欠点は、デッキの動きが「The Rock」の様であることです。そのマッチアップに適さないカード(デッキの半分がそうです)を引いてしまうことがままあります。このデッキの青いカードはほかの青いデッキに対して強く、白いカードはクリーチャーを止めるために入っているのです。
サイドボードはまだテストしていませんが、半分はコントロール対策に、もう半分はアグロ対策としています。それぞれのマッチアップを有利にするカードが沢山あるので、これはいい戦略だと考えています。《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M11)》が採用されていますが、これは相手の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》の生存がこのデッキにとって大きな問題となるからです。
トーナメントに持って行って、僕が最も満足できるのはこのデッキでしょう。どのカードも全て、プレイして楽しいカードだからです。このデッキを構成する個々のカードは単体で協力で、その上面白い相互作用がいくつかあります。世界選手権でよい結果を出すのは簡単なことではないので、自分の全てを掛けようと思います。僕は月曜にチバに向かうので気軽に声をかけてくださいね。日本に行くのは初めてなので、この国についてのTIPSをコメント欄で教えてください。勝者のレポートが書けるようがんばります!
Thanks for reading
Kyle
Lilbogg675ATaolDOTcom
世界選手権の最後のフォーマットは未開のエクステンデッドです。エクステンデッドについて語ろうとするライターは少ないですが、これはシークレット(テク・デッキ)を公開したくないからでしょう。僕はそれをすることで自分が勝つチャンスが減るとは考えませんし、今どこかの調整チームに所属している分けでもありません。妥当なデッキがいくつもあるフォーマットなので、(デッキを選ぶには)あなたが何に精通しているかが重要でしょう。僕は《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》と《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》をプレイするのが好きなので、それがデッキを選ぶ理由になります。
このフォーマットはローテーションしたばかりで、また世界選手権まであまり扱われていなかったので、我々は非常に少ない情報しか持っていません。こういった状況においてまずすべきは、数少ないトーナメントの結果に目を通すことです。今回の場合はMagic-League trialsとWinter King Openがあります。アグロデッキについて言えば、マーフォークが圧倒的な人気を得ていました。速くて、一貫しているからです。Winter King Open を制したプレイヤーが使っていたので、様々な3色または4色のコントロールデッキが現れました。参考に、その優勝者のデッキを以下に示します。
1st – Bryan Mohr
4《前兆の壁/Wall of Omens(ROE)》
2《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
2《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》
3《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
2《破滅の刃/Doom Blade(M11)》
2《ルーンの光輪/Runed Halo(SHM)》
2《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》
4《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
4《エスパーの魔除け/Esper Charm(ALA)》
4《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》
1《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
1《弱者の消耗/Consume the Meek(ROE)》
2《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum(ALA)》
1《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit(WWK)》
1《鮮烈な岩山/Vivid Crag(LRW)》
3《鮮烈な草地/Vivid Meadow(LRW)》
3《鮮烈な湿地/Vivid Marsh(LRW)》
4《鮮烈な小川/Vivid Creek(LRW)》
2《滝の断崖/Cascade Bluffs(EVE)》
3《秘教の門/Mystic Gate(SHM)》
3《沈んだ廃墟/Sunken Ruins(SHM)》
4《反射池/Reflecting Pool(SHM)》
3《島/Island》
Sideboard
2《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre(SHM)》
1《思考の大出血/Thought Hemorrhage(ARB)》
1《記憶殺し/Memoricide(SOM)》
1《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
2《火山の流弾/Volcanic Fallout(CON)》
1《跳ね返りの罠/Ricochet Trap(WWK)》
3《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》
2《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》
1《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》
1《否認/Negate(MOR)》
普段ならこういったデッキを使うのは好きなのですが、開拓されていない環境においては別です。(このデッキを使って対戦したけど、)ほとんどMTGをしない弟が、昔のジャンドデッキを使って私を倒しました。私は、メタの中心にあって誰が使っても強いデッキに対して相性の悪いデッキをプレイしたいとは思いません。私は4色コントロールを世界選手権で使おうとは考えていませんが、他の人がこのデッキを使うであろうことは重要です。最低でも4色コントロールに強いデッキを選ぶべきでしょう。
フェアリーが注目されている様ですが、《大貂皮鹿/Great Sable Stag(M10)》と《火山の力/Volcanic Strength(M11)》の存在がトップに立つことを許さないでしょう。フェアリーは今そんなに強いデッキではないので、使うデッキがフェアリーに対して勝率が低くても僕は気にしません。フェアリーが本当に好きな人は使うでしょうが、上位卓には残らないでしょう。ヒバリデッキはフェアリーがメタの中心であったPTハリウッドにおいてTop8に残ることができましたが、それはフェアリー以外のマッチアップで有利がついたからです。
ドランは《罰する火/Punishing Fire(ZEN)》に体制のある数少ないクリーチャーデッキだったので、PTアムステルダムでは人気でした。今や《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows (FUT)》は環境から去ったので、ドランの人気は落ちるでしょう。また、ローテーションで時のらせんブロックがいなくなり、コンボデッキの数が減ったことでドランに有利のつくマッチアップは前ほど多くありません。
コンボデッキはまだ大きなトーナメントで結果を残していませんが、Elvesと赤昇天デッキはプレイされるでしょう。あなたがこういったデッキを扱うのが好きならば、これらはどちらも良い選択肢となるでしょう。僕はコンボデッキが嫌いなので全く使うつもりはないですけどね。
僕がどんなデッキを使うつもりか気になりますか?それともちっとも気にしてないですか?まあいいや、使うデッキはこれです!
4《流刑への道/Path to Exile(CON)》
4《マナ漏出/Mana Leak(M11)》
4《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》
4《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》
4《前兆の壁/Wall of Omens(ROE)》
4《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
1《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
3《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》
1《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》
3《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks(SHM)》
3《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress(M11)》
4《天界の列柱/Celestial Colonnade(WWK)》
4《秘教の門/Mystic Gate(SHM)》
4《平地/Plains》
9《島/Island》
Sideboard
2《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
2《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》
1《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》
3《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》
2《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
3《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》
1《天界の粛清/Celestial Purge(CON)》
1《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
このデッキはWinter King tournamentにおいて2人のプレイヤーをTop8に送り込みました。そのデッキを少しいじったものです。このデッキをスタンダードで使っていた時のことを思い出しますが、今は当時以上にいい位置にいるデッキだと思います。当時はフェアリーがスタンダードの最大勢力だったので、悪斬デッキは食い止められていました。《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks(SHM)》と《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》がいればアグロデッキに負けることはなくなります。僕は、アグロデッキは未知のフォーマットでは必ず存在すると考えています。僕自身、新環境ではアグロデッキを使うことが最も多いので、それに必ず勝てるようにしたいのです。
オリジナルの2つのデッキは《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》と《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost(ARB)》が用いられていましたが、僕はこの戦略が好きではありません。僕はこれらをWall of Omenと追加の土地に置き換えました。こうすることで、地上の攻撃をより止めやすくなるからです。こうしたメリットを得た代わりに、最善手は《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》がいた場合より少し弱くなることがあります。
メインデッキに3枚の《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》を採用しているので、コントロールとのマッチアップはかなり有利でしょう。このデッキ唯一の欠点は、デッキの動きが「The Rock」の様であることです。そのマッチアップに適さないカード(デッキの半分がそうです)を引いてしまうことがままあります。このデッキの青いカードはほかの青いデッキに対して強く、白いカードはクリーチャーを止めるために入っているのです。
サイドボードはまだテストしていませんが、半分はコントロール対策に、もう半分はアグロ対策としています。それぞれのマッチアップを有利にするカードが沢山あるので、これはいい戦略だと考えています。《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M11)》が採用されていますが、これは相手の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》の生存がこのデッキにとって大きな問題となるからです。
トーナメントに持って行って、僕が最も満足できるのはこのデッキでしょう。どのカードも全て、プレイして楽しいカードだからです。このデッキを構成する個々のカードは単体で協力で、その上面白い相互作用がいくつかあります。世界選手権でよい結果を出すのは簡単なことではないので、自分の全てを掛けようと思います。僕は月曜にチバに向かうので気軽に声をかけてくださいね。日本に行くのは初めてなので、この国についてのTIPSをコメント欄で教えてください。勝者のレポートが書けるようがんばります!
Thanks for reading
Kyle
Lilbogg675ATaolDOTcom
コメント