http://www.channelfireball.com/articles/mind-boggling-technology-so-you-want-to-go-to-a-grand-prix…/

Posted by Kyle Boggemes

November 18, 2010

Kyle Boggemes氏のGP入門+リミテッドに関するTIPSという内容の記事です。昨日今日がGPナッシュビルだからですね。

いつまでも直訳そのままで読みづらい文章を上げているわけにはいかんと思い、今回は
・英語特有の言い回し・文構成を日本語で不自然でないものに置き換える
・関係代名詞等を含んだ文を分割して1文が冗長にならないようにする
という点に気を使ってみたのですが…読み返してみるとそこまで改善されてないかも。まだまだ研鑽の余地がありありです


以下本文

週末のGPナッシュビルに向けて、最適な記事をお届けします。参加者の全てがプロプレイヤーでないことはもちろん分かっているので、今日は大規模なイベントにおける私の作法(ritual)を話そうと思います。リミテッドに関するTIPSももちろんありますよ!

GPナッシュビルに参加するつもりでなくても、この記事は将来大きなイベントに参加する際に役に立てると思います。「プレリリース・イベント参加の心得」的な記事はたくさんありますが、高いレベルの競技イベントへの参加について書かれた記事はあまり見ないですからね。

まず理解してほしいのは、トーナメントの規模がとにかくでかいということです。ここ数年、米国のGPはモンスター級のイベントとなっています。テネシー州はたくさんの州に隣接しているので、参加者は1600人を越えるのではないかと考えています。

そんなに多数のプレイヤーが参加することに、戦々恐々とする人は多いと思いますが、私はむしろ歓迎します。1600人ものプレイヤーが参加するGPにおいてベストなメンタリティは、自分はその大多数より上手いと考えることです。ラウンドは1つ追加されるでしょうが、大抵のラウンドで自分より弱い対戦相手と当たると考えましょう。大多数は貴方にインパクトを与える様なプレイヤーではないのです。そんなプレイヤー全てを圧倒するのは大変な事ですからね。私は1,937人が参加したイベントでtop8に入ったことがありますが、最後に私の頭に浮かんだのは「私は1936人を打ち負かさねばならない」という考えでした。ラウンド毎にこう考えるようにし、目の前のゲームに集中しました。

私は、めったに会えない友人と会うために一日早く会場入りするのが好みです。前日に、
彼らと数回ドラフトをこなすのはいいものです。特に、リミテッドのGPにおいては。あなたが格上と見なしているプレイヤーと、トーナメント中起こりうる難しいシチュエーションについて議論を交わしましょう。例えば、ドラフトのピックなどについてです。GPトロントにおいて、私は《マイア鍛冶/Myrsmith(SOM)》vs.《拘引/Arrest(SOM)》について様々なプレイヤーと意見を交わしました。統一した答えには至りませんでしたが、様々な視点から考えることができました。そして、それはとても役に立ったのです。

私は既に3bye持っていたので、GPTに参加する理由は全くありませんでした。しかしbyeを持っていなかったとしても、参加するつもりはありませんでした。お金がかかるし、勝つのは難しいからです。シールドデッキで5連勝するというのは、誰にでも簡単にできることではありません。それよりも旨いステーキでも食って最初の数ラウンドをこなす方がいいですね。そういったラウンドのレベルは低いものですから。あなたのデッキは序盤のラウンドで楽勝できるほど強くは無いかもしれませんが、その場合はどちらにしろ2日目進出の確率は少ないです。

出場するシールドフォーマットの正しい基礎知識をしっかり身につけましょう。カード個々がデッキの勝敗を決めることはほとんどないからです。去年のリミテッドGPにおいて、私は常に好成績を挙げられましたが、それはいいコントロールデッキが組めたからです。 後手をとることを前提としてデッキを組みましょう。この環境はかなり遅いですからね。1日目を好成績で終えた大抵のプレイヤーは、彼らのプールのベストなカードをより多くプレイできたのでしょう。これには多量の除去も含みます。ゲーム序盤はマナ加速や大きなクロックにならないアーティファクトをプレイするのに費やされます。私は+1枚のカードとともにゲームを始める方が好みです。後手をとるデメリットはこの環境ではとても小さいですからね。

それでも、先攻を押し付けられることもあるので、デッキに入れたいアグレッシブなクリーチャーは何枚か存在します。守勢に回っても仕事をするカードです。《ケンバの空護衛/Kemba’s Skyguard(SOM)》の様なカードを私はよく採用します。このカードは先攻ではアグレッシブに攻められるとともに、相手の攻勢を削ぐこともできるからです。後手をとった場合は、クリーチャーを除去呪文と考えます。アタックしてくるクリーチャーと相打ちをとるのです。私はこの戦略をゼンディカー・シールドでのGPにおいて採用し、9位という成績を修めました:ミネアポリスでもまた、8ラウンドのPTQで2位となれました。傷跡環境においてはシールドだけでなくドラフトでも有効です。特に感染デッキを相手にする場合には(訳注:ほんとにこう言っています:It continues to work in Scars sealed as well as draft, especially against poison)

シールドにおいて過小評価されているカードにTurn Asideがあります。大抵どのデッキにも大量の除去が入っているので、このカードはよく効きます。確実に見るであろうTurn to Slagsを打ち消せます。青1マナしか食わないので非常に回避しづらいトリックです。

私がダイスロールの後に後攻を選ぶと、2,3ゲーム目において対戦相手も後攻を選ぶことがあります。彼らは自分が何か失念しているのではないかと感じるのでしょう。私のお気に入りのトリックは、サイドボーディングを終える前に、対戦相手に先手後手どちらをとるのか尋ねることです。こうすることで、それに適した入れ替えを行うことができます。対戦相手にデッキを渡すまで、サイドボーディングをすることは合法です。ちょっとずるいと思う人もいるかもしれませんが、ルール内で利用できることはできるだけやろう、というのが私からの提案です。

もう1つお気に入りのトリックがあります。トロントのレポートでは述べるのを忘れてしまいましたが、それは“ロックスターのメンタリティ(Rockstar Mentality)”を持て、というものです。 勝てると思ってプレイすれば、パフォーマンスはよくなるものです。これは、私がPT でTop 8になった後にベストな成績を残せたことと一致しています。考えてできることはできるのです(I could think it, I could do it)。GPをきっかけに花開いたプレイヤーはたくさん居ます。あなたもできると思えばそこに加わることができるのです。
数週前の記事で、” 5-Hour Energy”ドリンクと何かしら食べるものを持ち込むと調子が出る、という話をしました。12時間にもおよぶシールド戦のあと、6時間しか睡眠をとることができないのです。緊張感を保つこと、そして健康的に過ごすのはGPにおいてもっとも難しい部分です。脂ぎったハンバーガーを毎食食べたいものですが、健康的な食事を取るほうが成功に繋がります。

2日目に残ることができたら、ドラフトラウンドにおいて萎縮する必要はありません。ドラフトに不慣れでも、シールドデッキが強くて2日目に残った人が何人もいるのです。彼らが2日目に値しないとはいいませんが、シールドプールに助けられてそこにいる場合があるのです。
ピックの時間はそう長くないので、全てのカードのテキストと、コモンのピックオーダーは事前に頭に叩き込んでおきましょう。また、MOドラフターは、ピック中にカードを見たり、コストでソートしたりできないことが気に入らないかもしれません。ピックしたカードはしっかり覚えられるようにしましょう。ドラフト中確認できる機会は2回しかないからです。

私は、自分がそのフォーマットにおいて十分な技量を持っている場合は、卓のレベルが高いことを歓迎します。また、いい成績を残せたイベントでのドラフトデッキは、平均的な出来の場合が多いです。そういったドラフトではいいカードは遅くまで流れませんからね。GPトロントでは、他の人もそうであるように、青いカードを低く見る傾向がありました。12回以上のドラフトをこなした後に、青はかなりいける色だと考えるようになりました。過小評価されているからこそです。《空長魚の群れ/Sky-Eel School(SOM)》の様なカードは1stピックされてもおかしくない性能ですが、このフォーマットでは1週することもままありあます。《決断の手綱/Volition Reins(SOM)》はボムであるにも関わらずかなり遅くまで回っています。

私は今も「感染」は強力なアーキタイプだと考えています。ファイレクシア軍として戦いたいならかなり重要視するべきでしょう。大抵のドラフトにおいては、ドラフト序盤では選択肢を広く持つべきです。私も、基本的にはこれに賛成です。しかし、感染をドラフトする際には、曖昧さを無くす方向でピックします。2パック目を期待するためには、下家のプレイヤーにあなたが感染をドラフトしていると知ってもらい、感染を避けてもらう必要があります。感染クリーチャーが複数入ったパックをドラフト序盤に受け取った場合でも、前のプレイヤーはもっと優秀な感染クリーチャーをピックしていたということは起きえることです。感染を一度選択肢から外すと、そこから感染に路線変更するのは大抵手遅れです。(しかし、)中途半端なデッキを組んでしまっても、ドラフト序盤に毒に特化したカードをより取っていればそう悪くはないです。《伝染病の留め金/Contagion Clasp(SOM)》の様なカードは自身が狂った強さを持っている上に、ドラフトのオプションを増やしてくれるスペシャルなカードです。

ヘイトドラフトもまた、GP二日目ではめったに行われない行為です。たった3人のプレイヤーとしか対戦しないので、自分のデッキに必要なカードをピックするほうが重要なのです。そのため、プロレベルのドラフトでは強力なシグナルを送る方が好みです。レベルの低いイベントでは、プレイヤーはヘイトドラフトやレアドラフトをより頻繁に行う傾向があります。デッキのほとんどがアーティファクトになるので、レベルの低いイベントでのシグナルは意味が薄くなります。
私がハイレベルの大会に出る準備ができたと感じるのは、「弱いとされているがデッキに入るカード」の長いリストができた時です。リミテッドにおける新環境の初期では、カードをただ「弱い」で片付けてしまうことがあります。しかし、経験を積んでいくと、それらのカードを特定のシチュエーションでうまく使える、隠されたシナジーを発見できます。ミラディンの傷跡における最たる例は《炉の式典/Furnace Celebration(SOM)》のです。安い生贄クリーチャーとはよいコンボを形成します。

《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》も、このセットで過小評価していたカードです。このカードが強いというプレイヤーは何人か知っていましたが、実際その通りでした。これは長期戦向けのコントロールデッキにおいて、十分な時間を稼げるアーティファクトなのです。このカードのカードパワーも、《銅のマイア/Copper Myr(SOM)》をオフカラー最強のマイアとしている理由の1つです。緑マイアは散らした《シルヴォクの模造品/Sylvok Replica(SOM)》能力を起動できるとともに、《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》に到達を与えることができるのです。

《高僧の見習い/Abuna Acolyte(SOM)》も最初のうちは敬遠していたカードです。津村 健志氏が《高僧の見習い/Abuna Acolyte(SOM)》を序盤からピックしていたのを見て、なんて悪いピックだと思ったものでした。こいつは今も昔も(見習いではなく)マスターです。このカードはとても強力であると同時に、あなたのアーティファクト・ファッティをThe Abyssの様な存在にできます。

逆に、ドラフトで過大評価されているカードは《オーリオックの刃工/Auriok Edgewright(SOM)》と《オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser(SOM)》です。金属術は期待できませんし、達成できたとしてもまったくパワフルではありません。白はとても強力な色なので、基本的にはこれらのカードに頼る必要はありません。

リミテッドにおいて重要なのは、定期的にカードの再評価をすることです。この環境のリミテッドをしっかりと理解できたと思っているそこの貴方、ちょっと待って!このセットには隠されたシナジーがとても沢山あります。それらはとてもエキサイティングです。イベントへの準備として、可能な限りたくさんのドラフトに目を通すのは非常に重要です。

GPについてアドバイスをもう1つ。2日目のPTQは見送る方がいいですよ。これを理解するのは難しかったのですが、その理由は次のようなものです。1日目がとても長いので、あなたの精神は疲弊しきっているでしょう。また、リミテッドイベントなので、ラウンド数は9~10になると思われます。その上、7-2するのではなくTop8に残らなければならないので、よりプールの質に左右されます。さらには、2日目に残れなかった優秀なプレイヤー達が参加するので平均的なPTQより難しいものになります。1日目が上手くいかなかったなら、もっと魅力的なイベントに参加することをお勧めします。この記事を読んでくれたあなたは、「勝つぞ」という心構えができていると思うので、このアドバイスが必要かは疑わしいですがね!

美しきTatyana Dobrevaと私は週末のGPに参加するので、気軽に声を掛けてください!
Thanks for reading.
Kyle
Lilbogg675ATaolDOTcom

コメント

ゼノ
ゼノ
2010年11月22日12:31

翻訳お疲れ様です。いつも参考にさせていただいています。

ペンティーノ
2010年11月22日13:41

相互リンクありがとうございます。

僕はスタンは現状やっていないのですが、ゼノさんのやってるまとめと考察は読んでてとても面白いです。MOでスタンに手を出すことになったら絶対参考になると思ったのでリンクさせて頂いていました。

宜しくお願いします。

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