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Posted by Brad Nelson

November 11, 2010


前回と同じくリミテについてたくさん+スタンのデッキを1個紹介、という構成です。

リミテッドについては、マニアックなアーキタイプについて解説しています。
・感染は緑黒だけではないよという話
・白黒ライフドレインデッキ
・感染でも金属術でもない緑デッキ、実際には上手く感染を取り入れた「mix」デッキ

について説明しています。白黒ドレインはいつか試してみたい。

以下本文

新しいセットが出ると、私はまず構築フォーマットに興味が湧きます。数週間MTGOでのスタンダードかブロック構築に血の道を上げ、その後GPやプロツアーの練習を始めるのです。これらのフォーマットは全然違うもので、練習では全ての時間をリミテッドに費やします。なのでしばしば構築についての記事を書くものの、それは最新週の情報を持っていないのです。ドラフトは100回以上こなしたので、それが私の糧となり、このフォーマットに関する数々の興味深い話ができます。

ミラディンの傷跡ドラフトは私が今までプレイしたドラフトの中で最も難しいフォーマットです。大抵の友人と議論すると、エルドラージ覚醒のようだといいます。しかしそちらの方は、時間を費やした後には理解できていたと感じています。傷跡ドラフトでは前ほど勝つことが出来ず、まだまだ学ぶことがあると常に感じています。

このフォーマットには2つの基本的な戦略があります。「感染」と「非感染」です。ドラフター達が正しく振舞えば、感染は卓で2~3人は支えられます。感染ドラフトの序盤は、他のことを心配する前に、このアーキタイプのクリーチャーをただかき集めるべきです。初期の頃の私のピック優先順位は除去>感染クリーチャー>装備品>トリックでした。これは完全に間違いでした。

今のピック優先順位はそれほど悪くないものですが、傷跡ドラフトではそれを道しるべとすることはできません。ピック優先順位を適用するのは序盤の数枚にとどめるべきで、その後はドラフト中になにが起きるかによってピックするべきです。ピック優先順位にしがみつき、結局14枚の感染生物、1枚の除去、1枚の装備品、2、3枚のトリック、そして2
~4枚のなにか、というデッキに成ってしまうことがありました。そういったデッキでは大抵負けます。リストを見ると強いカードが揃っていても、その強さを発揮できないのです。 そうした状態がCharles Dupontと感染について議論するまで続きました。

Charles Dupontの名はあまり知られていませんが、電脳世界ではAceman022としてその名を轟かせています。彼は熟達のリミテッダーで、きっとそのうちプロツアーでも旋風を巻き起こすでしょう。

感染ドラフトについて考えるためには、既存の考えを取り除くことが重要だと彼は言いました。彼が好きな感染デッキは赤黒だと述べた時は衝撃を受けました。緑黒以外の感染をドラフトできますか?私にとっては非常に斬新な考えでした。

感染デッキについてよく考えれば(もしくは私が説明すれば?)、赤と組むことが大きな意味があると分かります。感染クリーチャーが何枚取れても、ダメージを通す手段がなければ意味がないですよね。装備品と除去がダメージを通す助けとなるのです。素直に緑黒で組むと、感染クリーチャーの密度は高くなりますが、デッキを構成する他のスペルについては苦しくなるかもしれません。

タッチ赤以外の感染デッキはまだ組んだことがないので、白と青がサポートカラーとして機能するのかは分かりません。それらについて試してみたら、記事を書いてみようと思います。赤は感染戦略においてかなり機能します。緑黒以外の感染デッキに向かう場合は、序盤の感染クリーチャーピック優先順位は少し変わってきます。Ichorclaw MyrとCorpse Curが感染に手を出すベストなクリーチャーとなるのです。これらは無色なんですよみなさん!しかもゲーム序盤でかなりのダメージを稼いでくれます。といっても今でも、パック内の感染生物がCystbearer だけという場合は、下のプレイヤーが感染に参入しない様、これをピックします。

あなたが赤緑か赤黒の感染デッキに挑戦するなら、いくつか考慮しなければならないことがあります。まず一つ目は、普通の感染デッキよりコントロール気味になるということです。あなたのデッキにはより沢山の除去が含まれ、恐らくマナカーブは高くなるでしょう。アグレッシブに攻めなくても、間違いではないのです。従来のゲームの様にカードの相打ちを取り、数個のカウンターのためにカードを無駄にしないでください。

次に紹介するのは新感染戦略ともまた違ったアーキタイプです。私のお気に入りである
「白黒reach」です。Necrogen Censerをなんとか上手く使おうと考えているうちに、この戦略に至りました。Necrogen Censer にはセットが出た当時から注目していましたが、どうやって使えばいいか手がかりがありませんでした。このカードを始めてドラフトで使ったときは、大量のGlint Hawkが入ったデッキでした。これがこのカードを使う最良の場所なのか?もちろん上手く機能しましたが、エキサイティングではありませんでした。Glint Hawkはアグレッシブなカードではなく、実際には重いカードを入れている様なもので、序盤で攻勢をかけることは出来ませんでした。

Kemba’s Skyguardがいかに強いか気づくまではそんな感じでした。このカードはとてもアグレッシブで、このスタイルのデッキを助けてくれます。このデッキにおいて望まれるのは、なんでもいいからとにかく飛行持ちでの攻撃です。Glint Hawk Idol, Kemba’s Skyguard, Snapsail Glider (デッキに十分なアーティファクトがあれば), Auriok Sunchaser (これもそうですね),そしてGlint Hawk。Glint Hawkを機能させるには軽いアーティファクトをデッキに入れる必要があります。

通常、このデッキは金属術についてあまり悩みません。私が本当に探しているのはKemba’s SkyguardとGlint Hawk Idolだからです。これらはこのデッキにおけるベストなクリーチャーです。空からのダメージを重ねられることがとても重要であるためです。序盤からダメージを重ねるには、地上からよりも空からの方が簡単です。このデッキの2番目の戦略のために必要なダメージさえ稼げればいいのです。

2番目の戦略とは、ライフルーズです。このデッキの「reach」の部分です(It is the reach of the deck)。 デッキが正しく組まれているなら、序盤にダメージをあたえてかつカード同士の交換はあまり行われていないでしょう。こういう場面はBleak Coven Vampireを叩きつけるための完璧な場です。こいつはゲームをかなり有利にしてくれます。

大抵の場合、有色の金属術は達成がかなり難しいです。これは、金属術デッキは一般的にアグレッシブだからです。攻撃を試みることは、大抵カードを失うことになります。アグレッシブなゲームでは、3枚の無色のカードを場にとどめておくのはより難しいのです。アグレッシブなデッキでは、手札をリロードし、手数を増やすために呪文爆弾を積極的に使いたいと考えるでしょう。しかし、それはこのデッキが望むことではありません。やりたいことは、飛行で攻撃し、その後に相手のライフを吸い取ることです。 なので、相手のライフがバーン(ドレイン)カードの射程に入れば、コントロールデッキとして振舞えばよいのです。対戦相手を無理に打ち負かそうとしなければ、金属術を達成するのはかなり簡単になります。

対戦相手を焼き尽くすもう一つの手段が、Exsanguinateです。このカードがアンコモンであることは知っていますが、このアーキタイプにおいてこのカードをデッキに入れなかったことはありません。誰も欲しがらないのでドラフト中いつでも現れるのです。このカードは場が膠着した後の強力なエンドカードとなりますし、対戦相手が飛行クリーチャーとのダメージレースを選択した場合も素晴らしいトリックとなります。

この戦略で大切なことは、プレイする順番と同じ様にドラフトしろ、ということです。アグレッシブなカードはアブレッシブに掴みにいかねばならないのです。除去とGlint hawk Idolは最優先するべき主要なカードです。他の戦略で優秀なカードはこの戦略でも優秀だということを覚えて置いてください。一般的に強いカードだがこのデッキではいらない、というものは少ししかありません。このアーキタイプの鍵となるカードはいつまでも廻っています。ピック中盤でも、他になにかあればそちらを取るのを恐れないでください。それ(ドレイン系のカード)は後のパックでも現れます。いつでもそうです。

マナマイアはこのデッキでは必要ありません。Bleak Coven Vampiresと Exsanguinateがトップにくるこのデッキのマナカーブはとても低いです。また、通常デッキは3マナが過剰かつ4マナが少なくなります。こういった状態だとGold Myrは必要ないですよね。.

呪文爆弾はこのデッキではとても重要です。Origin Spellbomb はこのデッキでもベストbな呪文爆弾ですが、Nihil Spellbombを掴むことも躊躇しないでください。これらはデッキを回して重要なスペルを探すのと、Bleak Coven Vampiresの金属術達成をかなり助けてくれます。

Glimmerpoint Stagはこのデッキでは「ボム」です。Tumble Magnet, Necrogen Censer, Bleak Coven Vampires, Kemba’s Skyguard, そしてArrestをリロードすることができます。私はこれを除去より優先することはないですが、大抵パックのどのカードよりも強いです。

Perilous Myrはこのデッキで欲しいタイプのカードです。感染デッキ対策にしかならないとしてもです。This deck has a bit of trouble with infect being in the colors it’s in. このデッキの長所が発揮できない上に、彼らが繰り出す優秀なクリーチャーは非常に対処しずらいからです。このデッキのほとんどのクリーチャーはダブルブロックでしかCystbearerに対処できませんが、Perilous Myrは1体で打ち負かすことが出来ます。Wall of Tanglecordもこのデッキにおいては感染デッキ相手にかなり働く2マナクリーチャーです。Perilous Myrがこのデッキに入れたい唯一のタフネス1のクリーチャーです。なので、たいていのデッキが対処できないEmbersmithとArc Trailを笑ってやり過ごせるでしょう。

Dispense Justiceもまた、このデッキにおいては素晴らしいカードです。私はこのカードの一般的な評価が低いことが理解できません。白を使っているプレイヤーでも、このカードをサイドに置いていたりします。私もこのカードの被害を受けたことがありますが、それはただ、大抵の人がこれをサイドにおいているからです(原文:I mean I was the victim of this as well, but only because its what other people did.:皆サイドにおいているから警戒せずに引っ掛かってしまったということでしょうか )

このカードのどこが悪いのでしょうか?論点の一つは、この環境にはトリックがあまり多くないので、このカードがあからさまになっていることでしょう。しかし逆にいうと、このカードは手札に無くてもブラフとして機能するということです。その特徴がこのカードを素晴らしいものにします。It gets bluffed enough to become a blowout again.

このカードについて先日友人と話しました。彼は、相手がそれを握っていると知っているならば、ただ単にボムのフライヤーと共にマイアを殴りに行かせればいいと述べました。そうすれば、攻撃を通したいクリーチャーを守れると。これは、対戦相手に致死ダメージを与えられるときには有効です。この手は2流のプレイヤーには通じますが、1流のプレイヤーには通じません。

クリーチャーは戦闘ステップの終了時までアタックしているということは知っていましたか?生贄的なお供を葬った後にキャストすれば怪物を除去できます。適切なプレイをして怪物にさよならをいいましょう!

私が挑戦している最後の「Fringe Deck」は、非感染の緑デッキです。最初の頃は、ドラフトで緑に行きたいとは全く考えていませんでした。感染デッキで勝つことができず、緑はどうやってドラフトすればいいのか分からなかったのです。感染絡みのアーキタイプをプレイして、なかなか良いハイブリッド戦略を見つけたのです。

これを聞くと驚くかもしれませんが、私はCarapace Forgerをこのデッキに入れるのは大嫌いです。 私は普段は熊を愛してやまないのですが、こいつは違います。2マナ圏のクリーチャーはmana MyrとWall of Tanglecordで埋めたいのです2色目が何色になろうとも、このデッキはたくさんの高コストのカードを含むことになります。壁はゲーム終盤まで生き延びる助けとなります。

Acid Web Spiderは遅くまで残っているけど実はボム 、というカードのうちの一つです。飛行をブロックできる能力は緑にどうしても必要なものなので、このカードをスルーしないようにしてください。このカードの優先順位はかなり高くしてください。除去以上に重要です。複数枚取れるとそれだけデッキはよくなります。

赤はこのフォーマットのベストな色なので、それを2色目にするのが好みです。数枚の除去と呪文爆弾があれば強力なデッキとなります。Vulshok Replicaはゲーム序盤で憎きCystbearers との相打ち要員が必要となったときに役に立ちます。Cystbearer は対処策がないと本当に厄介な輩です。また、Vulshok Replica はMolder Beastを最後に突撃させる際にも役に立ちます。

このデッキに入るカードで驚くべきはTrigon of Infestationです。ゲームはとても長引き、硬直する傾向があります。これは、感染クリーチャーを定期的に生み出し、装備品をつけて殴る、という戦略には素晴らしい状況です。Darksteel Axe などと組み合わせると、膠着を打破するのにそう時間はかからないでしょう。

Untamed Mightも最初このデッキをドラフトした際は気付かなかったカードです。このカードのポテンシャルは感染デッキでしか生かせないと思っていました。Wall of Tanglecord を場に出していて、対戦相手が2枚の飛行クリーチャーでアタックしてきた時などに素晴らしい仕事をします。相手の計算を崩して、勝ちを掴み取れる素晴らしいカードです。Alpha Tyrranaxでアタックして、ダブルブロックされた時もいい働きをします。ブロッカーをまとめてなぎ払うことができるでしょう。

Tangle Anglerはこのデッキで唯一プレイしたい感染クリーチャーです。鮟鱇は素晴らしい一枚で、常にデッキに入れるべきカードです。まず.Chrome Steedをブロックできるので、ゲーム後半まで耐えることを容易にします。さらには、遅いゲームで厄介になるsmith達を釣ることができます。また、能力の対象としたクリーチャーとの一対一交換を望んでいると相手が考え、複数ブロックしてきた場合も美味しいです。Untamed Mightを叩きつけてやりましょう。

緑デッキを使っての僅差のゲームにおいて、さらに愉快な戦略はAssault Strobeです。数枚のアーティファクトを生贄に捧げてMolder Beastを大きくすれば、これは冗談ではすまなくなります。前に述べたように、クリーチャーを戦闘中に殺す手段はそう多くありません。ゲームが長引き、対戦相手が除去をおそらく使い切った場面ではこれはかなり現実的な話になります。Molder Beastが最低2枚とれていれば、このカードを1枚以上入れたいです。これは考慮に入れるべきことです。

緑をドラフトしていて、金属術を使いたいと考えるのは、青と組んだときだけです。Lumengrid Drakeは最初は好んでいたものの、 すぐに魅力を感じなくなったカードです。しかし時がたつとまた好きになりました。デッキ唯一の金属術がこれだった場合は、素晴らしい仕事をします。感染を相手にしたときや、複数枚とれたときは非常にパワフルです。このカードのいいところは、金属術が達成できなくても強いという点です。フライヤーの追加は、飛行持ちが密集しているような場ではゲームを動かすことになるでしょう。

私は青緑を組んだことはあまりありませんが、組んだ場合はだいたい3-0できます。ドラフト中に見たカードパワーの高さがこのデッキに向かわせるからでしょう。故に、このデッキはシグナルにしたがって組めば強力になりますが、強行する戦術ではありません。

以下話変わってスタンの青黒コンの解説に続く

コメント

nophoto
re-giant
2010年11月16日21:13

お疲れ様です。赤黒感染はちょいと盲点ですね。
あとラスト付近の(原文:It is very good …)の訳は
特に間違ってなさそう、という気がしました。

ペンティーノ
2010年11月16日21:23

そうですね、青は増殖あるので(最近やられたというのもありますが)、感染と相性いいのは感じたのですが、単純に除去増やせるという理由で赤をサブカラーに選ぶ、というのは僕も驚きました。

>ラスト付近
ありがとうございます。英語に自信が無いので、どうでもいいところで引っかかってしまうのです。今回は「『感染を相手にすること』と『複数枚とれること』が並列になるのか、もしかしたら違う意味なんじゃ…」とか思ってしまいました。杞憂みたいですね、見づらいので直します。ご指摘助かります。

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