Posted by Brad Nelson

October 14, 2010
http://www.channelfireball.com/articles/fffreaky-friday-states-aftermath/

nelsonによる州選手権の解説です。RUGで出場したnelsonは惜しくもTop8に進めませんでしたが、同じデッキを使った弟者が優勝したようです。リストはこちら:http://paradoxcnc.com/2010/10/the2010s-top-8-decklists-player-profiles/
文中紹介がありますがノースダコタの州選手権はビデオカバレッジ等のコンテンツが充実しています。

以下本文

州選手権は終わり、私にとってはいい週末でもあり悪い週末でもありました。よかったことは、私の弟(:弟、9/23更新分(http://biggbo.diarynote.jp/?day=20100928)の前置きでちょっと登場。州選手権で2回優勝したことがあるらしい。Brotherをどういう意味で使ってるのか分からなかったというか(比喩的な意味で使っているのかとか)邪推して訳はお茶を濁してしまったのですが、どうやら実兄弟の様ですね。名前が違うけど…http://www.youtube.com/watch?v=VcraRnFtWLEで判った)がトーナメントで優勝したことで、悪かったことは、弟がトーナメントで優勝したことです。州選手権で優勝して彼を見返すために数週間ずっと頑張ってきたというのに、私は何を得たのでしょう。弟はスイスラウンドの最終戦で私を蹴散らしベスト8に進みました。私の尊厳は失われてしまいましたが、トーナメントについて語ることはできると思います。

前の週のテストにおいては、Nayaがいい選択だと考えていました。大抵の仮想敵に対して有利なマッチアップとなりますし、相性の良くない相手ともそこそこ戦うことができます。問題はそのマッチアップが厳しい相手で、それらはトーナメントで最も多い相手だろうということです。Eldrazi Greenと各種UWデッキはノース・ダコタのチャンピオンを目指して大量に現れることになりそうでした。これにより、他のデッキの選択を迫られたのです。

前日に、私はUGRをプレイすることを選択しました。私の好きなカラーコンビネーションですし、どの様な構成にするにしても、各カードについて熟知している為、私にとって組むのが簡単なデッキだからです。この決定は私を楽にしました。私に必要な物はデッキリストだけになったからです。

まず最初にMichael Jacob’sの「壊滅的な力」版を試しました。しかし、これはNayaと同じ問題点を孕んでいました。アグロデッキに対しては相性が非常に良いのですが、日になんども遭遇するであろうPrimeval Titansに対処するのが難しいのです。This is when Josh Utter-Leyton showed me the ways of the past.

2 Avenger of Zendikar
2 Frost Titan
4 Lotus Cobra
3 Oracle of Mul Daya
1 Deprive
1 Flame Slash
4 Lightning Bolt
4 Mana Leak
4 Jace, the Mind Sculptor
4 Explore
4 Preordain
3 Forest
4 Island
2 Mountain
4 Copperline Gorge
2 Halimar Depths
4 Misty Rainforest
4 Raging Ravine
4 Scalding Tarn
Sideboard
4 Goblin Ruinblaster
2 Flashfreeze
2 Spell Pierce
1 Ratchest Bomb
3 Pyroclasm
1 Flame Slash
2 Obstinate Baloth

こちらはプロツアーサンファンでの旧ブロック構築から生まれたバージョンです。1月前にこのデッキについて書きましたが、そこにいくつかカードが加えられており、大幅に改良されています。このデッキはこのトーナメントのためのデッキであり、弟と自分がプレイできる様デッキを2つ作りさえしました。

私はトーナメントで勝つことはできなかったものの、イベント自体は最高でした。Paradox Comics and Cards(訳注:サークル名?かな。カヴァレッジ載せてるサイトの名前です)はイベントの運営はもちろんのこと、ビデオとテキストを用いたフューチャーマッチを一日中取り続け、素晴らしい仕事をしました。ここで私や弟のフィーチャーマッチを見ることができます;http://paradoxcnc.com/2010/10/the-2010s-nd-state-champs-coverage/

このデッキはとてもいいデッキでした。RUGデッキの最大の利点はメタゲームにあわせて構築できるということです。UWコントロールとランプ系デッキが最大勢力になると考えていたのでこの構成にしたのです。環境がよりアグレッシブなら、Michael Jacob’sのバージョンのほうが良いでしょう。この様なデッキをプレイするつもりなら、メタゲームに注意してください。

では、どの様なデッキが好調で、新スタンダード環境がどういう概観になっているのか語ることにしましょう。まず言えるのは、エルドラージ・グリーンは今だ優秀なデッキであるという点です。先週からそんな状態なので、もう慣れたかとは思いますが、このデッキはしばらく環境に蔓延り続けるでしょう。

今週ある人に聞かれました、この環境で最もパワフルなカードは何ですか?Jace, the Mind SculptorとPrimeval Titanのどっちですか?と。この様な質問をされるのは驚きですが、もっとショックなのはその答えです。Primeval Titanと言わざるを得ないでしょう。こいつのカードパワーはこの環境には全く合っていません。このクリーチャーをただ召喚しただけで終わってしまうゲームが多すぎます。

この事実が何を意味するのでしょうか?ローテーション前は、スタンダードは非常に攻撃的な戦略に支配されていました。対戦相手を叩きのめすためには最初の数ターンに何をするかが重要でした。コントロールデッキがSpreading Seaをマナ妨害のために使用していた程です。この類の早期のアクションは現スタンダードでは無い様に思えます。

現状のゲームは3-6単目に何が起きるかがより重要となっています。この変化は明らかにどの様なデッキタイプがプレイされるかに影響を与えています。まず考えてみるのは、皆が今目を向けていないと思われるボロスです。

ボロスは去年の世界選手権頃から皆の警戒対象となりました。それ以降、環境はどんどん速くなり、プレイヤーは早いターンでのダメージに対処する準備が必要となりました。この環境の高速化が、パワーがあっても遅いデッキを環境から締め出しました。

しかし、今はもうそういう環境ではありません。UWコントロールの中にはWall of Omenを全く採用していないものさえあります。小型クリーチャーで攻勢を仕掛けてくるデッキは少なくなったからです。Fauna Shamanデッキは環境に多くないですし、そのほかのデッキはPrimeval Titanを運用しています。これはボロスが居場所を見つけるには完璧の環境ではないでしょうか。

このデッキの完璧なデッキリストを私は持っていませんが、以下のリストは私が調整をそこから始めたデッキの基本形です。

4 Steppe Lynx
4 Scalding Tarn
3 Teetering Peaks
3 Stoneforge Mystic
4 Kor Skyfisher
4 Goblin Guide
4 Marsh Flats
4 Arid Mesa
4 Plated Geopede
3 Adventuring Gear
4 Lightning Bolt
3 Burst Lightning
Sideboard
1 Basilisk Collar
3 Mark of Mutiny
2 Journey to Nowhere
1 Kitesail
4 Cunning Sparkmage

エルドラージ・グリーンがかなり人気の環境なので、それに良く効くカードを入れる必要があります。Kor Skyfisherはその役割にぴったりあいます。ここ数週間は皆タイタンにヘヴン状態だったので、こいつは誰も居ない空を飛ぶことができます。現環境に飛行クリーチャーは多くありません。これはSkyfisherにとって好機です。同様の理由でKitesailもサイドに置ける優秀な装備品である可能性があります。

このデッキには今おもしろいオプションがあります:Mark of MutinyはPrimeval Titanに対するエンドカードとなります。考えてみてください!7/7になったタイタンが、2枚のTeetering Peaksを携えてこちらの陣営に加わるのです。私がこのアクションを始めて行ったとき、Josh Utter-Leytonにメッセージを送らずにはいられませんでした。彼は私に子供かよ、と言いましたが…その子供は30以上のダメージを与えたのです。

この様に、私はボロスをいいデッキだと思っているのですが、他のトーナメントでどんなデッキが結果を出したのかも語りたいと思います。まずNick Spagnoloの使った青黒エリクサーと呼ばれるデッキです。

Nick Spagnolo, 1st Place New York
4 Drowned Catacomb
4 Creeping Tar Pit
2 Darkslick Shores
3 Tectonic Edge
2 Misty Rainforest
1 Verdant Catacombs
3 Swamp
6 Island
3 Trinket Mage
3 Frost Titan
1 Grave Titan
4 Jace, the Mind Sculptor
2 Jace Beleren
4 Preordain
4 Mana Leak
1 Negate
1 Stoic Rebuttal
2 Into the Roil
3 Doom Blade
1 Disfigure
1 Consuming Vapors
2 Everflowing Chalice
1 Brittle Effigy
1 Elixir of Immortality
1 Memoricide
Sideboard
3 Flashfreeze
2 Disfigure
2 Memoricide
1 Nihil Spellbomb
1 Jace Beleren
2 Negate
2 Spell Pierce
1 Dispel
1 Doom Blade

(Even though I do not know what these numbers are supposed to mean:記事がupされた時点では各カードの枚数が不明だったみたい)、このアーキタイプはとても強そうに見えます。全体破壊が必要とされず、一対一交換で対処する現環境によく合っていると思います。青/黒は1つか2つの脅威でゲームを決めようとするデッキに対するベストな洗濯です。青黒は軽くて効率的な呪文を数多く備えています。近いうちにこのタイプのデッキは流行るようになると考えています。

近頃、他の色に青を足してみようと考えているプレイヤーが多いように思えます。この色が最強のプレインズウォーカーを持っているからだけではなく、同時に偉大なタイタンを使えるようになるからだと考えています。皆が気づくまで時間がかかりましたが、1体のクリーチャーで勝とうとするデッキばかりのこの環境ではFrost Titanはkingです。

このデッキの奇妙に思われるところはElixir of Immortalityです。私はこれの採用に納得できる様々な理由があるのですが、不思議に思うのも判ります。以下の特徴がこのカードを良いものにしています。

-ジェイスのためにライブラリをシャッフルできる
-5点のライフを得られる
長期戦でカードを戻すことによってデッキのスペル濃度を上げることができる

問題点として、上記3つの特徴がメリットにならないシチュエーションでは腐るということがあります。手札に問題があってもこいつは助けてくれません。この様なカードが入ったデッキを使うのは難しいものですが、これの採用が間違っているとは思いません。

次に私が興味を持ったのはChris Cannonに使用され、Georgiaで一位となったこのデッキです。

4 Arid Mesa
4 Scalding Tarn
1 Smoldering Spire
1 Teetering Peaks
11 Mountain
4 Goblin Guide
4 Goblin Bushwhacker
4 Goblin Chieftain
3 Mox Opal
4 Kuldotha Rebirth
1 Basilisk Collar
1 Infiltration Lens
3 Panic Spellbomb
4 Lightning Bolt
4 Memnite
3 Galvanic Blast
2 Spikeshot Elder
1 Darksteel Axe
1 Molten-Tail Masticore
Sideboard
3 Mark of Mutiny
3 Arc Trail
3 Goblin Ruinblaster
3 Tunnel Ignus
3 Shatter

デッキに入っている沢山のミニコンボが、私が心引かれた理由です。私はなぜこのデッキにAdventuring Gearが採用されていないのか分かりません。2つ目の土地を置く前に、装備できる唯一のクリーチャーとしてメムナイトとはコンボになります。Spikeshot Elderとも相性がいいです。I think I would make this deck have so many two card combos that it is almost impossible to not draw some combination of them since the overlap so much. This deck will need some work but could be a powerhouse in the weeks to come

次に紹介するのは、私がこれに負けるのは大嫌い、というデッキです。他の人もそうだと思います。故にBrian Siuはこれを用いてNew Hampshireの1位にたどり着くまで痛快で仕方がなかったでしょう。

4 Assault Strobe
2 Burst Lightning
4 Goblin Guide
2 Kargan Dragonlord
4 Kiln Fiend
4 Lightning Bolt
2 Mark of Mutiny
3 Panic Spellbomb
4 Plated Geopede
3 Searing Blaze
4 Zektar Shrine Expedition
4 Arid Mesa
4 Scalding Tarn
10 Mountain
4 Smoldering Spires
2 Teetering Peaks
Sideboard
3 Arc Trail
2 Brittle Effigy
2 Kargan Dragonlord
4 Koth of the Hammer
2 Mark of Mutiny
1 Searing Blaze
1 Teetering Peaks

このデッキを見てまず興味をもったのは、このデッキが昔のRed Deck Winsがやっていたことを現環境でやろうとしている様に見えたことです。昔の赤単は時に速すぎて強すぎて対処するのがとても難しいデッキでした。除去で対処できないほどの速さで、それこそが彼らの勝因でした。しかし今の赤単はそうではありません。皆が使う12-16枚のクリーチャ―とコスを採用という形は他のアグロデッキと同じような構成であり、相手にしてみれば対処も火力圏内から逃れるのも容易なデッキです。Brianはそうでないものを持ち込んでいました。

早期のターンに大ダメージを与えてしまえば、赤単の乗り手はゲームが長引いても恐れることはなくなります。Panic SpellbombとAssault Strobeは赤単がやりたいことを助けるベストなカードです!これは赤が向かうべき方向を示すいいアイディアであり、私も自分が7/1の2段攻撃持ちに殴られる未来が見えます。きっと今月中にも。Brian,スタンダードで最も迷惑なデッキをデザインしてくれて誠にありがとうございます。

先週末のTop8デッキを眺めることであることに気づきます。スタンダードはとても開かれたフォーマットだということです。どのトーナメントでも5-7つの違う種類のデッキがTop8に顔を出しています。つまり、とても健全な環境だということです、そして、プレイヤーは皆やりたいことをやれているということです。

以下雑感的な話になって具体的な情報がないのと訳しづらいのとで略
来週はリミテッドの記事書くみたいです

おしまい

コメント

nophoto
名乗るほどの者では
2010年10月16日20:40

おつかれさまです。

>This is when Josh Utter-Leyton showed me the ways of the past.

ジョシュ・アター=レイトンがいつか通った道を示してくれたのはこのときでした。

>Even though I do not know what these numbers are supposed to mean,

わたしにはこれらの枚数が何を意図してのものか良く分かりませんが、

何故《粗石の魔道士》は3枚で、何故《否認》は1枚なのか、とかそういうことが分からないと言っているようです。

>I think I would make this deck have so many two card combos that it is almost impossible to not draw some combination of them since the overlap so much. This deck will need some work but could be a powerhouse in the weeks to come.

わたしなら、このデッキには重複する2枚コンボをもっといっぱい詰め込んで、そのどれをも引けないなんてことがあり得ないようにしてしまうんですが。このデッキはまだまだ調整が必要ですが、今後台風の目になり得ます。

ペンティーノ
2010年10月16日22:32

ありがとうございます。
>ジョシュ・アター=レイトンがいつか通った道を示してくれたのはこのときでした。

なるほど、それなら前と繋がりますね。

>わたしにはこれらの枚数が何を意図してのものか良く分かりませんが、
記事が最初upされた際にカード数書かれていなかった事に引っ張られてしまいました。こういうとき訳を妄想で補ってる弊害がでますね。単純に枚数が分からないなら…are supposed to mean,とはなりませんものね。

>赤茶デッキのくだり
う~ん、難しいですね、1文目。since以下は(コンボのための)カードが重複する確率を上げることによって、とかそういう意味ですかね?

nophoto
名乗るほどの者では
2010年10月18日11:03

>since以下は(コンボのための)カードが重複する確率を上げることによって、とかそういう意味ですかね?

はい、そういう意味のようです。

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