Posted by Conley Woods
October 7, 2010
http://www.channelfireball.com/articles/breaking-through-15-lands-or-less-rb-aggro/
Channel Fireball様の記事です。①の続きです。読み終わればすぐにでも試せてしまいそうな、すごく具体的なピックの解説です。
本文
このアーキタイプをドラフトする際に、最初に理解してほしいことは、あなたしか欲しがらないカードがいくつかあるということです。そのため、あなたはしばしばデッキに本質的に必要なカードを流して別なカードをとる場合もあります。たとえば、Perilous MyrとDross Hopperの2択において、前者をピックすることができるのです。Dross Hopperの方がデッキに欲しいカードであるにも関わらず、です。バッタを拾えるチャンスの方が多いからです。特に黒は、たとえ卓に黒に向かった他のプレイヤーがいたとしても、彼らは毒絡みのカードを探している可能性が高いので、Dross HopperやFume Spitterは遅くまで残ります。
次に重要なのは、似たような効果の呪文で代替を行うことで、デッキの一貫性を損なわずに組めるという点です。これは、あなたのデッキで恐ろしい効果を発揮するが、代替の利かないアンコモンのカードを、デッキの主要なパーツではあるが似たような効果の呪文で代替がきくカードに優先してピックできるということです。例えば、私は常に、最初のFurnace CelebrationをGrasp in Darknessの様なカードに優先してピックするでしょう。後者のほうがカードパワーは強いにも関わらず、です。あなたはShatterやGalvanic Blastやその他のスペルで除去のスロットを埋めることができますが、Furnace Celebrationがピックできる機会はあまりありません。もちろん、Galvanic BlastとFurnace Celebrationがかなりカードの濃いパックから同時に出た場合、前者を優先します。なぜなら、Furnace CelebrationはGalvanic Blastの様なあからさまなパワーカードではなく、1周する可能性がかなり高いからです。常識とパックを読むスキルを用いてどちらのルールを適用するべきか判断してください。
カードの個々の解説は、マナコストと、生物/非生物のカテゴリーに分けて行います。記した優先順位はコモンのみの順位ですが、それぞれのカテゴリーにおける特筆すべきアンコモンについての解説もしています。このアーキタイプはほとんどコモンによってできています。
1マナ生物(one-drop)は埋めねばならない最も重要なスロットです。私たちの色には十分な量の1マナ生物がないためです。幸運なことに数少ない1マナ域は、パワフルなカードでないためかなり後半まで流れています。優先順位は以下の順です:
1st:Fume Spitter 2nd:Goblin Gaveller 3rd:Kuldotha Rebirth
Kuldotha Rebirthは明らかに強力に見えますが、私はこれをたくさんデッキに入れることを好みません。1ターン目に唱えられることなどめったにありませんし、様々な理由で持て余します。1枚入れるなら悪くないのですが、それでも他の1マナのカードを優先したいです。2位のゴブリンは2枚か3枚の装備品がとれたなら評価が上がります。なので、パック後半で彼と対面した際は上手く判断を下してください。Fume Spitterは通常2,3点のダメージを稼いだ後になにがしかを殺して場を去ります。遅くに引いてきても、あなたの障害になっているであろう1/4や1/3のパワーを削げます。もちろん、Furnace Celebrationとはよいコンボとなります。アンコモンにおいては、該当するカードはMemniteしかいません。しかし、彼は序盤の爆発力を増すいいカードです。スペルに目を移すと、次の優先順位となります:
1st:Galvanic Blast 2nd:Panic Spellbomb 3rd:Sylvok Lifestaff
Goblin Gaveleersが数枚取れていれば、LifestaffはSpellbombより優先するカードになります。加えて、3枚以上のSpellbombはほとんど必要ありませんので、装備品のピック順はこの場合も変わります。キャントリップがついてるため土地事故を緩和することができ、ダメージを通すのに役立つSpellbombは非常に重要なカードです。また、Oxidda Daredevil, Ferravore,そして Furnace Celebrationとシナジーを形成することは覚えておいてください。Blastについては説明はいらないでしょう。リミテッドにおいては、他のプレイヤーは1マナの火力呪文より他の豊富なアーティファクト除去呪文の確保を優先するので、あなたは3~5手目に容易にこの呪文をピックできるでしょう。また、私は常にBlastをShatterに優先してとります。決定打になりうることを評価してのピックですが、数枚のShatterを確保しておくことももちろん悪いことではありません。アンコモンの2種類の1マナスペル、Darksteel Axe とnfiltration Lensも言及する価値があります。2マナ生物に話を移すと、その優先順位は以下のようになります:
1st:Dross Hopper 2nd:Oxidda Daredevil 3rd:Perilous Myr
このリストはとてもシンプルですが、話すべきはアンコモンのスロットです。Painsmithはこのデッキにおいて理想的な2マナ生物です(Embersmithよりも、です)。彼はマナを必要使わずして、大きなクリーチャーの防衛線を突破することを可能にしてくれます。そして、クリーチャーの打撃力を素早く上げてくれます。Embersmithもまた重要ですが、彼を生かすために常に1マナを残しておけるとはいえません。Necropedeは他の5枚の生物には劣りますが、感染デッキや他のアグロデッキに対する良きサイドボード要員になります。2体のクリーチャーを容易に道連れにできますし、Dross Hopper及びOxidda Daredevilとコンボを組むこともできます。この順位にマナマイアが一匹も入っていないことを注意してください。一匹も欲しくありませんので、これらは流して周りのプレイヤーをハッピーにしてあげましょう。Fume Spitters とPerilous myrはマナマイアが大好物なので、ゲームプランになんの影響も与えないこれら貧弱な1/1クリーチャーは流してしまいましょう。4マナ域を必要としないデッキなのでマナ加速をする必要がないのです。ところで、Dross Hopperは後半2~4点のダメージを稼いでくれます。これはこのデッキにおいて非常に重要なことなので、Daredevilなどの様に簡単に1対1交換をしないでください。
スペルにおける順位は:
1st:Shatter 2nd:Grasp Darkness
この2枚は非常に優秀ですが、Grasp of Darknessは驚くほど遅い順目で廻ってきます。Graspはこのデッキにおいてはいいカードですが、マナ拘束がきついです。黒が濃いならShatterより優先できますが、先程も述べたようにアンコモンで互換可能です。Arc Trailは2対1交換ができる、(本体)ダメージと除去を兼ねれる、と際立った性能を持っています。Trigon of Rageはバーンスペルとして機能します(Trigon of Rage acts as a burn spell that can just win you games from out of nowhere as well)。優先順位は落ちますがそれでも優秀なカードとしてContagion Claspがあります。Necrogen CenserやTumble Magnetsのカウンターを増やして起動型能力を使う機会もあります。基本的にゲームは長引かないのでその様に使う機会は稀ですが…しかしこれが機能すれば、負けるのは難しいでしょう。その上、アーティファクトなので、Smithや金属術のポテンシャルを上げることができます。故にこれは優秀な除去で、これを使うことを嘆く必要はありません。3マナ生物の優先順位は:
1st:Vulshok Replica
2nd:Moriok Replica
3rd:Ferrovore
4th:Snapsail Glinder
5th:Blistergrub
6th:Vulshok Heatstoker
7th:Moriok Reaver
今までで一番長いリストですが、この3マナクリーチャーの充実ぶりは一長一短です。3マナ生物が足りなくなるということはめったにないということですが、もともとこれらは4,5枚しか必要ありません。6枚も入れたらひどいデッキになるでしょう。Vulshok Replicaは他を大きく引き離しての1位ですが、これは3マナでパワー3かつバーンスペルにもなる彼の特徴がそうさせています。ゲーム後半においてバーンはとても重要ですからね。Moriok Replicaが次点につけていますが、これはリミテッドでは不可欠かつ不足しがちなアドバンテージ源となるからです。他の5枚はこれらから大きく水を明けられており、互いに互換が効きます。私が大好きなFerrovoreも、用済みとなったMagnetやCenserを素早くダメージに変えてくれるえらいやつなのですが、デッキには1枚、最大でも2枚しか入らないでしょう。Snapsail Gliderの強さはデッキ内のアーティファクトの総数に左右されます。デッキにアーティファクトが10枚前後あれば、彼はこのデッキにおいては稀有なフライヤーとして、上述の位置につけますが、6,7枚程度しか取れてないとなると、このリストの底まで急降下します。Blistergrubサイドボードのキーであり、殴った後に火力となる点でVulshok Replicaと似た役割を果たします。Heatstokerは通常、Moriok Reaverよりダメージを稼いでくれますが、この環境のBarony Vampireも、あなたが3マナ生物に不足しているのならば、そう悪い選択ではありません。
アンコモンに目を移すと、Necrogen Scudderが際立っています。大きくて飛んでいる脅威となってくれます。もっと高コストだったり、レアだったりするフライヤーよりずっとデッキに合っています。大量のダメージを早期に稼いでくれるからです。私は彼をこのリストのどれよりも優先します。Rust Tickもまた、除去が不足している場合には優秀なクリーチャーです。しかし赤黒デッキをプレイする以上、彼に助けてもらう機会はあまりないでしょう。では、3マナスペルを見てみましょう。以下の優先順位となります。
1st:Tumble Magnet 2nd:Necrogen Censer 3rd:Strider Harness
これらは、場が膠着し始めたころに、ダメージを押し通す手段です。Tumble Magnetはもっとも一般的な手段で、大抵Necrogen Censer以上のダメージを稼いでくれ、しかも使用方法が多岐に渡ります。Necrogen Censerは既に述べたように、パワフルかつ誰も欲しがらないカードです。Strider Harnessはあまりエキサイティングではありませんが、他に装備品が足りてない様なら、綿者これをデッキに入れることを躊躇しません。アンコモンの3マナスペルについては、Furnace Celebrationの有用性は既に説明したとおりですが、使えるのはこれだけです。二つの装備品、Barbed BattlegearとHeavy Arbalestは一見使えそうに見えますが、実際は効果的でないカードです。私もこれらの装備品は、終盤のゲームプランにおいて、前者はあなたの「灰色オーガ」をパワフルにすることで、後者はバーンスペルとして働くと考えたのですが、実際には早期にピックする価値は全くないカードでした。Barbed Battlegearはデッキ中の大半の生物を殺してしまい、見た目よりずっと使えないものでした。
大抵の4マナ以上のカードをデッキに入れるのは避けたいものですが、いくつかある魅力的なものを挙げます。Oxidda ScrapmelterとSkinrenderについては既に説明しましたが、これらが4マナ域における最高のカードです。私はおそらく毎回彼らをピックしましたが、デッキを構築する段階になって、十分に他のカードが取れている場合は、土地を削るために彼らを採用しないこともありました。まじめに考えた上での結論です。といっても、どのパックにおいても2手目以降に出会えることはないカードなのですが。Flesh Allergyは4マナ粋の除去カードで使いたい唯一のカードです。除去とともにフィニッシャーを兼ね、DaredevilとHopper、さらにはPerilous Myrといった2マナ生物達とシナジーを形成します。もう一度言いますが、これら(4マナのカード)をプレイすることは可能ならば避けるべきですが、1枚なら悪いことにはならないでしょう。Trigon of Corruptionは魅力的ですが、毎ターン途方もないマナの投資が必要となります。私は2種類のクリーチャーと違ってこのカードを評価していません。もしこれをデッキに入れなたならば恐ろしいことが起きるでしょう(直訳)。
Hoard-Smelter DragonやCarnifex Demonといった6マナ生物は確かに魅力的です。もしあなたがこういった生物を採用しても、あなたにそれほど落ち度があるとは思いませんが、本来このデッキがほしいカードではないことは覚えておいてください。ゲームを終わらせる力のあるボムは、時に悪いデッキをひっくり返す力があるので、機械的に流すということはできません。しかし、デッキを構築する際にそれを採用すべきかどうかはちゃんと考える必要があります。もちろん、1パック目初手で彼らを流すことはできないでしょう。This is not an archetype you want to force from the get-go as the cards are all low in the pick order and you will get a decent deck even if you end up throwing away 3 or 4 picks early on “better” cards before realizing your colors dried up.
以上が、このアーキタイプについて語れるすべてです。お試しの1回目を除いて5回ほどこのアーキタイプに向かいましたが、一貫していいデッキができ、2-1以下となることはありませんでした。このデッキのサンプルを2つほど乗せておきます。参考になれば幸いです。Thanks for reading and enjoy your States this weekend!
2 Goblin Gaveleer
1 Fume Spitter
1 Spikeshot Elder
2 Dross Hopper
1 Painsmith
2 Oxidda Daredevil
1 Perilous Myr
2 Vulshok Replica
1 Moriok Replica
1 Ferrovore
2 Panic Spellbomb
1 Darksteel Axe
2 Sylvok Lifestaff
2 Galvanic Blast
1 Trigon of Rage
1 Shatter
2 Necrogen Censer
1 Blackcleave Cliffs
8 Mountain
6 Swamp
1 Memnite
3 Fume Spitter
1 Embersmith
2 Oxidda Daredevil
2 Dross Hopper
2 Perilous Myr
1 Vulshok Replica
1 Moriok Replica
1 Etched Champion
1 Blistergrub
1 Ferrovore
1 Skinrender
2 Panic Spellbomb
1 Galvanic Blast
1 Arc Trail
1 Livewire Lash
2 Tumble Magnet
1 Furnace Celebration
8 Swamp
7 Mountain
October 7, 2010
http://www.channelfireball.com/articles/breaking-through-15-lands-or-less-rb-aggro/
Channel Fireball様の記事です。①の続きです。読み終わればすぐにでも試せてしまいそうな、すごく具体的なピックの解説です。
本文
このアーキタイプをドラフトする際に、最初に理解してほしいことは、あなたしか欲しがらないカードがいくつかあるということです。そのため、あなたはしばしばデッキに本質的に必要なカードを流して別なカードをとる場合もあります。たとえば、Perilous MyrとDross Hopperの2択において、前者をピックすることができるのです。Dross Hopperの方がデッキに欲しいカードであるにも関わらず、です。バッタを拾えるチャンスの方が多いからです。特に黒は、たとえ卓に黒に向かった他のプレイヤーがいたとしても、彼らは毒絡みのカードを探している可能性が高いので、Dross HopperやFume Spitterは遅くまで残ります。
次に重要なのは、似たような効果の呪文で代替を行うことで、デッキの一貫性を損なわずに組めるという点です。これは、あなたのデッキで恐ろしい効果を発揮するが、代替の利かないアンコモンのカードを、デッキの主要なパーツではあるが似たような効果の呪文で代替がきくカードに優先してピックできるということです。例えば、私は常に、最初のFurnace CelebrationをGrasp in Darknessの様なカードに優先してピックするでしょう。後者のほうがカードパワーは強いにも関わらず、です。あなたはShatterやGalvanic Blastやその他のスペルで除去のスロットを埋めることができますが、Furnace Celebrationがピックできる機会はあまりありません。もちろん、Galvanic BlastとFurnace Celebrationがかなりカードの濃いパックから同時に出た場合、前者を優先します。なぜなら、Furnace CelebrationはGalvanic Blastの様なあからさまなパワーカードではなく、1周する可能性がかなり高いからです。常識とパックを読むスキルを用いてどちらのルールを適用するべきか判断してください。
カードの個々の解説は、マナコストと、生物/非生物のカテゴリーに分けて行います。記した優先順位はコモンのみの順位ですが、それぞれのカテゴリーにおける特筆すべきアンコモンについての解説もしています。このアーキタイプはほとんどコモンによってできています。
1マナ生物(one-drop)は埋めねばならない最も重要なスロットです。私たちの色には十分な量の1マナ生物がないためです。幸運なことに数少ない1マナ域は、パワフルなカードでないためかなり後半まで流れています。優先順位は以下の順です:
1st:Fume Spitter 2nd:Goblin Gaveller 3rd:Kuldotha Rebirth
Kuldotha Rebirthは明らかに強力に見えますが、私はこれをたくさんデッキに入れることを好みません。1ターン目に唱えられることなどめったにありませんし、様々な理由で持て余します。1枚入れるなら悪くないのですが、それでも他の1マナのカードを優先したいです。2位のゴブリンは2枚か3枚の装備品がとれたなら評価が上がります。なので、パック後半で彼と対面した際は上手く判断を下してください。Fume Spitterは通常2,3点のダメージを稼いだ後になにがしかを殺して場を去ります。遅くに引いてきても、あなたの障害になっているであろう1/4や1/3のパワーを削げます。もちろん、Furnace Celebrationとはよいコンボとなります。アンコモンにおいては、該当するカードはMemniteしかいません。しかし、彼は序盤の爆発力を増すいいカードです。スペルに目を移すと、次の優先順位となります:
1st:Galvanic Blast 2nd:Panic Spellbomb 3rd:Sylvok Lifestaff
Goblin Gaveleersが数枚取れていれば、LifestaffはSpellbombより優先するカードになります。加えて、3枚以上のSpellbombはほとんど必要ありませんので、装備品のピック順はこの場合も変わります。キャントリップがついてるため土地事故を緩和することができ、ダメージを通すのに役立つSpellbombは非常に重要なカードです。また、Oxidda Daredevil, Ferravore,そして Furnace Celebrationとシナジーを形成することは覚えておいてください。Blastについては説明はいらないでしょう。リミテッドにおいては、他のプレイヤーは1マナの火力呪文より他の豊富なアーティファクト除去呪文の確保を優先するので、あなたは3~5手目に容易にこの呪文をピックできるでしょう。また、私は常にBlastをShatterに優先してとります。決定打になりうることを評価してのピックですが、数枚のShatterを確保しておくことももちろん悪いことではありません。アンコモンの2種類の1マナスペル、Darksteel Axe とnfiltration Lensも言及する価値があります。2マナ生物に話を移すと、その優先順位は以下のようになります:
1st:Dross Hopper 2nd:Oxidda Daredevil 3rd:Perilous Myr
このリストはとてもシンプルですが、話すべきはアンコモンのスロットです。Painsmithはこのデッキにおいて理想的な2マナ生物です(Embersmithよりも、です)。彼はマナを必要使わずして、大きなクリーチャーの防衛線を突破することを可能にしてくれます。そして、クリーチャーの打撃力を素早く上げてくれます。Embersmithもまた重要ですが、彼を生かすために常に1マナを残しておけるとはいえません。Necropedeは他の5枚の生物には劣りますが、感染デッキや他のアグロデッキに対する良きサイドボード要員になります。2体のクリーチャーを容易に道連れにできますし、Dross Hopper及びOxidda Daredevilとコンボを組むこともできます。この順位にマナマイアが一匹も入っていないことを注意してください。一匹も欲しくありませんので、これらは流して周りのプレイヤーをハッピーにしてあげましょう。Fume Spitters とPerilous myrはマナマイアが大好物なので、ゲームプランになんの影響も与えないこれら貧弱な1/1クリーチャーは流してしまいましょう。4マナ域を必要としないデッキなのでマナ加速をする必要がないのです。ところで、Dross Hopperは後半2~4点のダメージを稼いでくれます。これはこのデッキにおいて非常に重要なことなので、Daredevilなどの様に簡単に1対1交換をしないでください。
スペルにおける順位は:
1st:Shatter 2nd:Grasp Darkness
この2枚は非常に優秀ですが、Grasp of Darknessは驚くほど遅い順目で廻ってきます。Graspはこのデッキにおいてはいいカードですが、マナ拘束がきついです。黒が濃いならShatterより優先できますが、先程も述べたようにアンコモンで互換可能です。Arc Trailは2対1交換ができる、(本体)ダメージと除去を兼ねれる、と際立った性能を持っています。Trigon of Rageはバーンスペルとして機能します(Trigon of Rage acts as a burn spell that can just win you games from out of nowhere as well)。優先順位は落ちますがそれでも優秀なカードとしてContagion Claspがあります。Necrogen CenserやTumble Magnetsのカウンターを増やして起動型能力を使う機会もあります。基本的にゲームは長引かないのでその様に使う機会は稀ですが…しかしこれが機能すれば、負けるのは難しいでしょう。その上、アーティファクトなので、Smithや金属術のポテンシャルを上げることができます。故にこれは優秀な除去で、これを使うことを嘆く必要はありません。3マナ生物の優先順位は:
1st:Vulshok Replica
2nd:Moriok Replica
3rd:Ferrovore
4th:Snapsail Glinder
5th:Blistergrub
6th:Vulshok Heatstoker
7th:Moriok Reaver
今までで一番長いリストですが、この3マナクリーチャーの充実ぶりは一長一短です。3マナ生物が足りなくなるということはめったにないということですが、もともとこれらは4,5枚しか必要ありません。6枚も入れたらひどいデッキになるでしょう。Vulshok Replicaは他を大きく引き離しての1位ですが、これは3マナでパワー3かつバーンスペルにもなる彼の特徴がそうさせています。ゲーム後半においてバーンはとても重要ですからね。Moriok Replicaが次点につけていますが、これはリミテッドでは不可欠かつ不足しがちなアドバンテージ源となるからです。他の5枚はこれらから大きく水を明けられており、互いに互換が効きます。私が大好きなFerrovoreも、用済みとなったMagnetやCenserを素早くダメージに変えてくれるえらいやつなのですが、デッキには1枚、最大でも2枚しか入らないでしょう。Snapsail Gliderの強さはデッキ内のアーティファクトの総数に左右されます。デッキにアーティファクトが10枚前後あれば、彼はこのデッキにおいては稀有なフライヤーとして、上述の位置につけますが、6,7枚程度しか取れてないとなると、このリストの底まで急降下します。Blistergrubサイドボードのキーであり、殴った後に火力となる点でVulshok Replicaと似た役割を果たします。Heatstokerは通常、Moriok Reaverよりダメージを稼いでくれますが、この環境のBarony Vampireも、あなたが3マナ生物に不足しているのならば、そう悪い選択ではありません。
アンコモンに目を移すと、Necrogen Scudderが際立っています。大きくて飛んでいる脅威となってくれます。もっと高コストだったり、レアだったりするフライヤーよりずっとデッキに合っています。大量のダメージを早期に稼いでくれるからです。私は彼をこのリストのどれよりも優先します。Rust Tickもまた、除去が不足している場合には優秀なクリーチャーです。しかし赤黒デッキをプレイする以上、彼に助けてもらう機会はあまりないでしょう。では、3マナスペルを見てみましょう。以下の優先順位となります。
1st:Tumble Magnet 2nd:Necrogen Censer 3rd:Strider Harness
これらは、場が膠着し始めたころに、ダメージを押し通す手段です。Tumble Magnetはもっとも一般的な手段で、大抵Necrogen Censer以上のダメージを稼いでくれ、しかも使用方法が多岐に渡ります。Necrogen Censerは既に述べたように、パワフルかつ誰も欲しがらないカードです。Strider Harnessはあまりエキサイティングではありませんが、他に装備品が足りてない様なら、綿者これをデッキに入れることを躊躇しません。アンコモンの3マナスペルについては、Furnace Celebrationの有用性は既に説明したとおりですが、使えるのはこれだけです。二つの装備品、Barbed BattlegearとHeavy Arbalestは一見使えそうに見えますが、実際は効果的でないカードです。私もこれらの装備品は、終盤のゲームプランにおいて、前者はあなたの「灰色オーガ」をパワフルにすることで、後者はバーンスペルとして働くと考えたのですが、実際には早期にピックする価値は全くないカードでした。Barbed Battlegearはデッキ中の大半の生物を殺してしまい、見た目よりずっと使えないものでした。
大抵の4マナ以上のカードをデッキに入れるのは避けたいものですが、いくつかある魅力的なものを挙げます。Oxidda ScrapmelterとSkinrenderについては既に説明しましたが、これらが4マナ域における最高のカードです。私はおそらく毎回彼らをピックしましたが、デッキを構築する段階になって、十分に他のカードが取れている場合は、土地を削るために彼らを採用しないこともありました。まじめに考えた上での結論です。といっても、どのパックにおいても2手目以降に出会えることはないカードなのですが。Flesh Allergyは4マナ粋の除去カードで使いたい唯一のカードです。除去とともにフィニッシャーを兼ね、DaredevilとHopper、さらにはPerilous Myrといった2マナ生物達とシナジーを形成します。もう一度言いますが、これら(4マナのカード)をプレイすることは可能ならば避けるべきですが、1枚なら悪いことにはならないでしょう。Trigon of Corruptionは魅力的ですが、毎ターン途方もないマナの投資が必要となります。私は2種類のクリーチャーと違ってこのカードを評価していません。もしこれをデッキに入れなたならば恐ろしいことが起きるでしょう(直訳)。
Hoard-Smelter DragonやCarnifex Demonといった6マナ生物は確かに魅力的です。もしあなたがこういった生物を採用しても、あなたにそれほど落ち度があるとは思いませんが、本来このデッキがほしいカードではないことは覚えておいてください。ゲームを終わらせる力のあるボムは、時に悪いデッキをひっくり返す力があるので、機械的に流すということはできません。しかし、デッキを構築する際にそれを採用すべきかどうかはちゃんと考える必要があります。もちろん、1パック目初手で彼らを流すことはできないでしょう。This is not an archetype you want to force from the get-go as the cards are all low in the pick order and you will get a decent deck even if you end up throwing away 3 or 4 picks early on “better” cards before realizing your colors dried up.
以上が、このアーキタイプについて語れるすべてです。お試しの1回目を除いて5回ほどこのアーキタイプに向かいましたが、一貫していいデッキができ、2-1以下となることはありませんでした。このデッキのサンプルを2つほど乗せておきます。参考になれば幸いです。Thanks for reading and enjoy your States this weekend!
2 Goblin Gaveleer
1 Fume Spitter
1 Spikeshot Elder
2 Dross Hopper
1 Painsmith
2 Oxidda Daredevil
1 Perilous Myr
2 Vulshok Replica
1 Moriok Replica
1 Ferrovore
2 Panic Spellbomb
1 Darksteel Axe
2 Sylvok Lifestaff
2 Galvanic Blast
1 Trigon of Rage
1 Shatter
2 Necrogen Censer
1 Blackcleave Cliffs
8 Mountain
6 Swamp
1 Memnite
3 Fume Spitter
1 Embersmith
2 Oxidda Daredevil
2 Dross Hopper
2 Perilous Myr
1 Vulshok Replica
1 Moriok Replica
1 Etched Champion
1 Blistergrub
1 Ferrovore
1 Skinrender
2 Panic Spellbomb
1 Galvanic Blast
1 Arc Trail
1 Livewire Lash
2 Tumble Magnet
1 Furnace Celebration
8 Swamp
7 Mountain
コメント
これもスゴイ内容ですね。読んでだけでこのアーキタイプの強さがよくわかります。
早速、赤黒使ってみます。
ゴブリンの小槌打ち 2
燃えさし鍛冶 2
苦痛鍛冶
ドロスバッタ 2
危険なマイア
オキシダの向こう見ず
鉄のマイア
ヴァルショクの模造品 2
モリオックの模造品
屍気を飛ばすもの
鉄を食うもの
モリオックの肉裂き
感電破
闇の掌握
感染の賦活
シルヴォクの生命杖
転倒の磁石
カルドーサの再誕
屍気の香炉 2
山 8
沼 8
7人ドラフトでしたが、不幸にも赤の呪文爆弾が1枚も流れませんでした。デッキ構築時には絶望。転倒の磁石の2枚目をピックできるチャンスがありましたが、苦痛鍛冶をピックしました。
1BYE含む1勝ち2敗でした。対戦相手は赤白金属術、黒緑の感染インスタントで毒殺を狙うデッキです。負けはいずれも1-2です。
装備品、生物、除去、呪文爆弾・転倒の磁石の優先度は、ピックの印象だと、
呪文爆弾=装備品 > 除去 >生物
でした。
生命杖を持った1マナゴブリンの強さは半端ではありません。
Conley Woodsの言うとおりに、このデッキでは燃えさし鍛冶よりも苦痛鍛冶のほうが強かったです。燃えさし鍛冶の能力の1マナが用意しづらいですし、ほとんど相手の場にはタフネスが1より大きい生物が立っているので、1点があまり嬉しくありませんでした。
ドロスバッタは膠着しても、トップデッキした1マナゴブリンやマナマイアを食べてダメージを通し続けることができます。
理想を言えば、今日組んだデッキには装備品が1枚、赤の呪文爆弾が2枚、粉砕を1枚投入したかったですね。
軽い生物を展開、攻撃しながら毎ターン行動するのはとても楽しかったですよ!
>おお、目撃情報が。小槌打ち4は凄いですね!でも他の人使わなそうなのでガメるのはそんなに難しくないのかな。
DKさん
>やはり足を止めずに殴り続けるためのカードが重要なのですね。
呪文爆弾=装備品 > 除去 >生物
はそのまま代替のしやすさ、なのですかね。代えの効かないカードほど貴重、とか。装備や赤ボムがきっちり取れることが重要なのでしょうね。
このデッキの苦痛鍛冶は絶対強いですよね。ダメージ効率がすごい!気がする