Posted by Alexander Shearer

October 6, 2010

http://www.channelfireball.com/articles/in-development-dr-shaman-and-the-ooze/

channel Fireball様の記事です。①の続きです

本文

Delving into toxins and oozes

Fauna ShamanをZendikar-Scarsのスタンダード環境で使おうと考えたとき、2つのアイデアが出てきました。一つ目は毒デッキで使うこと、もう一つはNecrotic Oozeを中心に組んだデッキで使うことです。

このうち一つのアイディアは上手くいきましたが、もう一つは駄目でした。

Infectious, but not lethal
「感染シャーマンデッキ」の概要を記述するとすれば以下の通りです:
攻撃的な感染持ちクリーチャーで毒に対する十分な備えの無い対戦相手を毒殺する。Fauna Shamanは毒なしクリーチャーを有毒クリーチャーに交換し、リロードを行う役割を受け持つ。

しかし、これは上手く働きませんでした…

色を加えて、Stoneforge MysticからのGrafted Exoskeleton、というアクションも試したのですが、それも良いとはいえないものでした。失敗を要約すると、通常のダメージと毒を併用することはどちらかが無駄振りになる、というところでした。デッキはしばしばLotus Cobrasや他の低マナ生物で速いうちからダメージを与えられましたが、それがすぐに無駄骨になってしまうのです。

「デッキのすべてが有毒クリーチャー」な毒デッキは可能性があるかもしれませんが、「Fauna Shamanで有毒生物を引っ張ってくる」というコンセプトは「不十分なダメージ」と「とても死には至らせられない毒」の悲しい混ぜ物にしかなりませんでした。

結局、このアイデアは断念せざるを得ませんでした。

The many lifestyles of the ooze
MTGにおいて墓地は心踊る場所です。墓地にカードを送る手段と、それを利用するなにがしかの方法があれば、ばかげた効果をコストを踏み倒して実現できる場所です。

Loyal RetainersからIonaを呼び出すのもいいですが、Necrotic Oozeにはあらゆる種類の魅力があります。恐ろしい起動能力持ちをFauna Shamanで墓地に投げることによって、いったいどんな悪さができるのでしょうか?

もちろん、ウィザーズは事前にちゃんとプレイテストをしているでしょうから、ぶっ壊れたコンボは無いでしょう。しかし、それでもこのカードは依然魅力的です。

スタンダードで起動型能力を持っているクリーチャーは156枚あるようです。レベルアッパーを除けば132枚となります。一見してFauna Shaman – Necrotic Oozeで上手く働くと思われるカードを上げてみました:
Vengeful Archon – ダメージ反転
Sphinx of Magosi – カードを引いてウーズを大きく
Geth, Lord of the Vault – 対戦相手の墓地の生物を復活
Pestilence Demon – 皆に厄災をふりまく
Royal Assassin – オリジナルの暗殺者より強靭な体でヤバイクリーチャーを処理します
Vampire Hexmage – PW殺し
Cunning Sparkmage – 屈強な火花魔道士
Spikeshot Elder – 1RRで4ダメージ
Gigantomancer –自軍の生物を1マナで7/7に
Molten-Tail Masticore –4マナ 4点、2マナ再生
Myr Propagator – Necrotic Oozeのコピーを 3マナで生成

これらが“woohoo options!”の1次試験をパスした者達です。とてもエキサイティングな彼らですが、魅力と共にある問題点にも目を向けてみましょう

The Dicty model – three lifestyles, give or take
彼らはとても魅力的でしたが、実際には大半は”Vengevineの群れで圧倒する” Fauna Shamanデッキのゲームプランにおいてはあまり効果的でないことが分かりました。その時々の場面において、Obstinate Baloth等の堅実なカードをサーチ対象とした方が効果的なのです。何度もテストを行った後に、リストのカードの大部分を使うのをあきらめました。その個性の強さ故に、ノーマルなFauna Shamanデッキでは上手く働けなかったのです。

こういった”魅力”はNecrotic Oozeの様なコンボ要素の高いカードや、Fauna Shamanの様な教示者能力を持ったカードを使う際に、耐え難いものがあります。Pyromancer Ascensionの様な純粋なコンボデックでないデッキを組もうとした際に、この問題に捉われることがありますが、大切なのはプレイするカードをシャープに制限することです。

Gigantomancerもそういったカードの一つです。とても楽しいアイデアです。しかし、同時に素出しするのが大変なクリーチャーでもあります。彼はProgenitusやEmrakulの様な「出たら勝てる」カードではありませんーこれは無視できない点です(this is a dealbreaker:訳自信なし)。

テストを繰り返した後に、oze-Shaman deckにおいてベストな「コンボ」カードは以下のものであると結論付けました:
Molten-Tail Masticore
Vampire Hexmage
…そして、Fauna Shamanそれ自身です!

Necrotic OozeはFauna Shamanよりタフです。Shamanが相手のアクションで死んでしまった後にOozeがやってくるということが度々ありました。単純に、サイズが4/3のFauna Shamanは驚くほどパワフルですーBloodbraid ElfがFauna Shamanを続唱してきたようなものです。

実際には、このデッキのゲームプランはNAYAヴァージョンのShamanデッキと同じです
―Fauna Shamanを着地させ、いくつかのVengevinesを廻し、2体のクリーチャーをキャストし、敵を圧倒するのです。このゲームプランからそれるのは本当に相手の攻勢が激しいときだけでしょう。

では、なぜ私は2つのカードを採用することにしたのでしょう(two cards that made the cut:前コメ欄で指摘してもらった表現がまたでたぞ!)。

Molten-Tail Masticoreは堅固なカードです。Cunning Sparkmageがマシンガンならば、Molten-TailはRPG-7といえるでしょう。タフネス4以下を落ち着き払って除去するのです。戦場にトークンをばら撒く様なデッキに対しては対戦相手に向かって撃てるのも有用な点です。Oozeがマスティコアの能力を得てもカードを捨てずに済むという点も、恐ろしい点でしょう。

Vampire Hexmageはどんな忠誠値を持ったプレインズウォーカーも葬れる点に、サーチする価値があります。

Oozeが能力を借りる対象として、選び抜かれたこれら2枚を頭に入れてください。次に、ShamanとOozeを相互に効果的に使った2つのデッキについて説明します。

Two ways a Fauna Shaman can use an Ooze

Fauna ShamanとNecrotic Oozeを使う以上、必然的にデッキは緑と黒を使うことになります。この環境の土地事情で4色アグロデッキの構築に挑戦するのでもない限り、さらにくわえらえっるオプションは結構限られていることが分かります。最初は緑赤黒のデッキを上げようと考えていましたが、最終的には青と白が「追加の」色となりました。リストは以下の通りです。

UBG Ooze Shaman
1 Memnite
4 Birds of Paradise
1 Vampire Hexmage
4 Fauna Shaman
4 Lotus Cobra
3 Trinket Mage
3 Necrotic Ooze
2 Skinrender
4 Vengevine
1 Molten-Tail Masticore
1 Brittle Effigy
4 Doom Blade
3 Garruk Wildspeaker
4 Creeping Tar Pit
4 Misty Rainforest
4 Verdant Catacombs
2 Island
3 Swamp
6 Forest
2 Drowned Catacomb
Sideboard
4 Duress
1 Basilisk Collar
1 Nihil Spellbomb
1 Tajuru Preserver
1 Sylvok Replica
3 Obstinate Baloth
3 Acidic Slime
1 Malakir Bloodwitch

青を足すことでTrinket Mageを加えられる様になります。彼は驚くほどにパワフルです。「驚くほど」と言ったのは、私が彼をエクステンデッドで常に使っていたのを忘れていたわけではなく、現環境でこんなに彼が持ってこられる、有用なカードがあるとは思っていなかったためです。

もちろん、Vengevineを独力で吊り上げてこれる点も素晴らしいのですが、Brittle Effigyを持ってこれるというのは大きなボーナスです。Doom Bladeで殺したくないWurmcoilや殺せないUlamogに対処することができます。

興味深いことに、Gavin Verheyは、州選手権への調整において、とても似たデッキに至っていました(この記事で:http://www.starcitygames.com/magic/standard/20208_Flow_of_Ideas_The_New_Face_of_Fauna_Shaman_Darkvine.html
りゅーさんの訳:http://stasis.diarynote.jp/201010060107272348/)。
彼はNecrotic Oozesを使っては居ませんでしたが、私たちは沢山の点で見解が一致していました。この環境でのDoom Bladeの有用性、Mana Leakの万能さの欠如、そしてCreeping Tar Pitはプレインズウォーカー殺しとしてとても強力である事等です。そして、私たちはどちらもデッキにVampire Hexmageを採用していました。

しかし、プレインズウォーカーの選択においては意見が分かれました。

Pulseと、Ringと、Blighningがない現スタンダードにおいては、ガラクは複数回仕事ができます。彼に直接触れるカードを運用している対戦相手はそう多くないでしょう。ですので、毎ターン追加の2マナ、またはほぼ際限のない3/3の群れを用意してくれるでしょう。そして、もちろんVengevinesの集団をサイズアップする「踏み荒らし」能力の脅威も備えています。このデッキ、この環境においては私はジェイスよりガラクを選択します。ジェイスはいくつかのカードをもたらしてくれ、クリーチャーをバウンスし、対戦相手のドローを封じ込めます…または相手のジェイスと対消滅するか。これと比べ、ガラクは脅威の追加、そして私の用意した脅威をさらなる脅威にする、などの仕事をします。

It was actually kind of refreshing to see Garruk be really good again.(訳注:わかんね)

デッキの残りの部分は自動的に組みあがる部分です。既に述べたShaman-vengivineデッキのゲームプランを実行するために必要な部分で、対戦相手の行動によって必要となる、サーチの対象とOoze絡みのトリックが少し追加されたぐらいです。

現状のこのデッキの主要な弱点は、先も述べましたがウラモグに対処できない点です。
実現可能な対策として、ジェイスをサイドボードに置き、ガラクと共にエルドラージランプと戦う、というものがあります。

WBG Ooze Shaman
4 Birds of Paradise
4 Squadron Hawk
1 Stoneforge Mystic
1 Vampire Hexmage
4 Fauna Shaman
4 Lotus Cobra
1 Skinrender
3 Necrotic Ooze
4 Vengevine
1 Molten-Tail Masticore
4 Journey to Nowhere
1 Sword of Body and Mind
3 Garruk Wildspeaker
4 Razorverge Thicket
4 Stirring Wildwood
4 Marsh Flats
4 Verdant Catacombs
1 Evolving Wilds
2 Plains
4 Swamp
2 Forest
Sideboard
3 Duress
1 Basilisk Collar
1 Tajuru Preserver
1 Sylvok Replica
1 Linvala, Keeper of Silence
3 Acidic Slime
3 Obstinate Baloth
1 Malakir Bloodwitch
1 Sunblast Angel

WBGヴァージョンの話をする前に断っておきたいのは、私はUBG版の方が気に入っているということです。そして、周りがほとんどmono-Eldraziしかいないという環境でない限りは、あなたにもそれを薦めるでしょう。

このデッキはTrinket Mageのカードパワーを犠牲にしており、そのスロットにはSquadron Hawk(復讐蔦吊り上げ用)とStoneforge Mystic(潜在的に有用なツールを持ってきます)が入っています。ウーズギミックの基盤である3枚のNecrotic Oozeと1枚のolten-Tail Masticore及びVampire Hexmageはそのままです。

私の懸念は別に、白を加えることの最大の利点はJourney to Nowhereを採用できる点です。エルドラージのホラーたちを追放することでエルドラージデッキに大きな打撃を与えることができます。手ごろな追放呪文として、(1)2つの3/3に分裂して死んでもボードに影響を与える奴や(2)そもそも殺せない奴への対処を可能にします。

火花魔道士が使えないので、Stoneforge Mysticは自動的にデッキに入るカードではありません。しかし、Sword of Body and Mindをサーチしてこれるのは驚くほど役に立ちます。前任の二振りの剣ほど恐ろしい存在ではないものの、2つの素晴らしいメリットがあります。まず、場にばら撒かれるプラントトークンに止められれないこと、そしてジェイスによってバウンスされなくなることです。

また、白を採用することで相手のShamanデッキ相手にLinvalaを使うことができます。また、Sunblast Angel で一方的な「神の怒り」を仕掛けることもできるでしょう。

Proper Ooze care
ウーズをFauna Shamanデッキに入れる場合に、私が与えらる助言があります。既に繰り返し記事内で述べましたが―.誘惑に捉われるな。ウーズに様々な能力を与えたい衝動に駆られますが、大抵のオプションはVengevineで圧殺するゲームプランより弱いです。そして、対戦相手はあなたのShamanを可能な限りすばやく除去しようとしてくるでしょう。VengevineやOoze、そしてビーストトークンによるビートダウンの道を開くためには、Vampire HexmageとMolten-Tail Masticoreこそが本当にサーチしてくる必要のあるものなのです。.

あなたは週末の州選手権に出場しますか?もしそうなら、どんなデッキを使うつもりですか?私は日本に行きますが、もし出場するとしたらきっと、VengevinesとOozesとTrinket Magesと、そして古い友人であるガラクを詰めこんだデッキで行くでしょうね。

おしまい

コメント

マンダム/闇の腹心
2010年10月10日8:16

いつも楽しく読ませて頂いてます。

リンクさせて頂きました。

ペンティーノ
2010年10月10日11:00

ありがとうございます!相互させていただきます。

katu0
katu0
2010年10月11日3:18

翻訳乙です!
なるほど!と読んでて為になりました.
僕はウーズに能力を持たせようよしすぎてました…

ペンティーノ
2010年10月11日13:19

おれもさすがに巨術士は「ウーズの相方オーディション」受かると思ったのですけどねぇ。

nophoto
名乗るほどの者では
2010年10月13日19:00

>this is a dealbreaker

合ってます。
dealbreakerは、dealをbreakしたもの、「交渉がまとまらなかった原因」です。
ここでは、《巨術士》が採用されなかった原因を指しています。

>It was actually kind of refreshing to see Garruk be really good again.

ガラクが再び活躍する様を見られるとは実に痛快なことです。

ペンティーノ
2010年10月13日22:27

お世話になります。
dealbreaker
>文字通りの意味でよかったのですね。

>refreshing
「リフレッシュ」に捉われて意味が取り辛かったのですが、「痛快とか「小気味のいい」とすれば理解できる間隔ですね。ありがとうございます。

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