Posted by Todd Anderson
Starcitygames様の記事です
http://www.starcitygames.com/magic/standard/20183_Constructed_Criticism_The_New_Affinity.html

新環境のアグレッシブなアーティファクト・クリーチャーデッキ(New Affinity)についてTodd Andersonさんが解説しています。


前置き
~ドラフトでも構築でもブレイクスルーを起こしたい~(略訳)

本題
構築においては、私に新しい火花を灯してくれる、素晴らしい記事を遂に見つけました。Patrick Chapinによる白単アーティファクトデッキに対する考察記事です(http://www.starcitygames.com/magic/standard/20154_Innovations_Mostly_Sane_Mostly.html:有料記事です)です。この記事を読んだ後に、私はFacebookに以下のメッセージを投稿しました。

「Quest for the Holy Relicは新たな『徴兵君主』だよね」

このコンボの恐ろしさは納得できました。また、いろんな人がこのアイディアを検討していることが分かりました。プレミアム会員でない人のために、そのデッキリストをここに載せます。

Affinity
Suggested by Patrick Chapin on 2010-09-26 as a potential deck for Standard
As written about in http://www.starcitygames.com/magic/standard/20154_Innovations_Mostly_Sane_Mostly.html
Maindeck:

Artifacts
1 Argentum Armor

Artifact Creatures
4 Etched Champion
4 Lodestone Golem
4 Memnite
4 Ornithopter
4 Steel Overseer

Creatures
4 Glint Hawk
4 Myrsmith

Enchantments
3 Quest for the Holy Relic
4 Tempered Steel

Legendary Artifacts
3 Mox Opal

Basic Lands
14 Plains

Lands
4 Dread Statuary
4 Tectonic Edge

このリストは完璧ではないのかもしれませんが、様々な方向に発展する余地があります。

まず第一に、遂にQuest for the Holy Relicに投資するだけの価値のある装備品が刷られたこと。

そして第二に、MemniteとOrnithopterというフリー・アーティファクトの有効な使い道が環境に存在していること。Tempered Steel とSteel Overseerです。彼らはGlint Hawk とMyrsmithともコンボを形成し、これらのシナジーはデッキの屋台骨になる強さがあります。

Quest for the Holy Relicの問題点として、徴兵君主コンボにおいてもいえたことですが、Argentum Armorsを引いてしまい、サーチできなくなるということがあります。幸運なことに、MyithcではJace, the Mind Sculptorの助けを借りて解決することが出来ました。しかしこの白単ではそういう手段をとれません。つまり、ひとたびサーチ対象であるArgentum Armorを引いてしまえば、Quest for the Holy Relicは死に札となってしまうのです。

このデメリットを緩和するため、私はコンボ要員双方の増量を提案します―Quest for the Holy Relicを4枚いっぱい入れ、初期手札に装備品が来ても、サーチ先がデッキ内に存在するよう、装備品も増量するのです。

Etched Championはこのデッキのセールスポイントで、このアーキタイプにおいては常に驚異的なカードとなるでしょう。一度Quest for the Holy Relicのクエストが達成され、この苦労が無駄にならないよう、Argentum ArmorをEtched Championに装備すれば、大抵の対戦相手にとっては非常に厄介な存在になるでしょう。なにかデッキから抜く必要があるとしても、彼を外すのを私はお勧めできないです。Etched Championに対処できるカードは非常に限られています。Day of Judgmentを打つくらいしかないでしょう。いずれにせよ、このスペルはこのデッキにとって非常に悩ましいものですが…

このデッキのもう一つの戦略はMemnitesとOrnithoptersをとにかく有効活用することです。With Steel Overseer, Tempered Steel, Myrsmith, そして Glint Hawkといったカードと共同戦線を張ることで、恐ろしい群生を、非常にすばやく用意することができるでしょう。この軍団は他のアグロデッキも簡単に打ち倒せると思います。デッキに入ってるスペルのほとんどが、あなたの軍勢を補強するものであるからです。たとえクエストが達成できなくても、クリーチャーを強化して圧倒するという戦略を保つことができます。

このデッキの一貫性は、デッキの別な強みとなります。このデッキには実質的にマナ事故に陥ることが無いのです。単一色のデッキを使うことは大きなアドバンテージとなり、それはまた4枚のDread Statuary(こいつもアーティファクトです!)とTectonic Edgeを採用することを可能にします。これにより、土地を過剰に引くリスクを緩和できます。14枚の平地があれば、Quest for the Holy Relicのために1ターン目に白マナを捻出でき、Tempered Steelのダブルシンボルに困ることもめったにないでしょう。

このデッキは他の(アグレッシブな要素以外の)戦略を取り込むことが難しいですが、Lodestone Golem とTectonic Edgeのシナジーは数少ない例外です。過剰に生物を横に並べていくデッキなので、Day of Judgmentはしばしあなたの戦略をずたずたにしますが、Lodestone Golem とTectonic Edgeのタッグがこれに対する抵抗力をつけてくれます(Glint Hawkのバウンスも役に立つかもしれません)。全体除去が大量に含まれているデッキと戦えるかは、ちょっと分かりませんけどね。

単色デッキにするとデッキにより強固な一貫性を持たせることが出来ますが、苦手なデッキに対処する能力を制限してしまうことにもなります。2色目を加えることで、この脆性を補うことが出来ます。カードアドバンテージカードとcountermagic(訳注:単純に、打消しスペルということですかね)を取れるようになるからです。

青がその役割を完璧にこなします。Jace, the Mind Sculptor, Mana Leak, Riddlesmith, Trinket Mage,等やその他の協力なカードを採用できるようになります。デッキの潜在的なスピードは鈍りますが、苦手なマッチアップの勝率を上げることができ、このデッキを次期スタンの“The Deck”にしてくれるでしょう。(訳注:“The Deck”ってなんだっけ…)

完璧なデッキとは決して言えないですが、現在調整中のデッキを上げます。マナベースに改良の余地があるとは思いますが、Glacial Fortressをなるべくアンタップ状態で戦場に出せるようにしたいのです。また、このデッキはあまりきつい色マナの要求をしません。新しいU/Wランドはこのアーキタイプに加えるのに非常に適したカードです。4枚以上の土地が必要になることはめったにありませんからね。1ターン目にQuestを出せる上に、出して即座に青スペルを唱えることも出来ます。長らくスタンダードに存在しなかったデュアルランドの様なものです。

青を散らすなら、そのデッキの一例は以下の様なものになるでしょう。

U/W Affinity

Maindeck:

Artifacts
2 Argentum Armor
1 Brittle Effigy
1 Origin Spellbomb

Artifact Creatures
4 Etched Champion
4 Memnite
4 Ornithopter
4 Steel Overseer

Creatures
4 Myrsmith
4 Trinket Mage

Enchantments
4 Quest for the Holy Relic
4 Tempered Steel

Legendary Artifacts
2 Mox Opal

Basic Lands
3 Island
7 Plains

Lands
4 Celestial Colonnade
4 Glacial Fortress
4 Seachrome CoastSideboard:

1 Elixir of Immortality
3 Kor Firewalker
4 Leonin Arbiter
4 Unified Will
3 Revoke Existence

青は別な特徴をデッキに加えますが、それだけの価値があるかは断定できません。アグロデッキは伝統的にDay of Judgmentに弱く、このデッキの白単バージョンでもそれは同じです。

対抗手段を積むメリットは、一貫性を減少させるデメリット分の価値はあるのかが、重要な争点だと思います。残念なことに、Tectonic Edge と Dread Statuaryも失ってしまいますが、代わりにCelestial Colonnadeを入れることができます。

このデッキにはMana Leakを一枚も入れていませんが、それはこのカードがどのマッチアップでも必ず必要なカードと考えていないからです。

Trinket Mageは素晴らしいプラスアルファで、デッキ構築にさらにいくつかのオプションを与えてくれます。いくつかのカードを加えることで、プチシルバーバレットとして機能します。また、Memnite or Ornithopterも連れて来れるので、アーティファクトクリーチャーとしてカウントすることも出来ます。故に彼自信がアーティファクトクリーチャーでないことは問題になりません。彼はLodestone Golemより1マナ低く、ピンチとなればBrittle Effigyを調達してきて、Mox Opalでマナ加速を行うこともできます。

Unified Willをサイドボードにおいてありますが、私は他の対抗呪文系のスペルではなく、これを採用しました。なぜなら、このスペルが必要になるマッチアップでは常に相手よりクリーチャーを展開しているであろうからです。コントロールデッキのクリーチャーであるフィニッシャーに対処する事ができ、それはNeggateには出来ないことです。Mana Leakはメインデッキに入りうるカードですが、これ以上デッキの一貫性を損なってまで居場所を作る必要があると考えていません。

Jace, the Mind Sculptorは8体のフリーアーティファクトクリーチャーと組み合わせると面白いことが出来るので、入る場所があるかも知れません。その場合は、基本地形をいくつかフェッチランドに差し替えて、シャッフル手段を増量するといいと思います。

このデッキはドロー関連が貧弱なので、Jaceはこの点では大きな助けになると言えますが、4マナのクリーチャーでもアーティファクトでもないスペルは居場所がないとも思います。With that said, I’m sure he’ll eventually make the cut, since he is just too good.(訳注:もしかして、強すぎるからcut=禁止されるんじゃないの、ってこと?)ローテーションでパルスとブライトニングとリングが環境を去って、彼はとりまく状況は良くなる一方ですからね。

これら二つのデッキリストは、まだ試したわけではないですが、それらの展望にはとても期待しています。Bloodbraid Elfがいなくなった今、スタンダードは面白くなったといえるでしょう。パワフルなカードはいまだいくつも環境にありますが、Mana Leakでそれらに対処することは出来るでしょう。続唱はアンフェアな能力でしたので、それがスタンダードからいなくなったことにとても幸せを感じています。

結言


As always, thanks for reading.
Todd
strong sad on MOL

終わり

コメント

えふぁ
2010年9月30日20:45

以前から翻訳記事拝見させて頂いております。
僕も時々英語の記事を読むには読むのですが、読むだけで訳を上げないのでそれを毎日できるというのは感服の一言です。
リンクさせて頂きました!

ペンティーノ
2010年9月30日21:30

ありがとうございます、相互しました。

妙な熱に浮かされて和訳するのが楽しい&わりと現実が暇のコンボでこのペースですが、多分すぐ失速すると思います。

nophoto
Shottoko
2010年10月1日14:21

翻訳記事ありがとうございます。
訳注について、
The Deck
→Theがつくと唯一の、一つだけの、という意味を持たせるので、環境で一番のデッキ、ということですね。

With that said, I’m sure he’ll eventually make the cut, since he is just too good 
→cutはメンバーやリストから漏れるという意味ですが、make the cutなので、切られずにリストに残る(選ばれる)という意味になります。
”とはいえ(Jaceは)強すぎるので、最終的にはデッキにはいるでしょう”
でどうでしょうか。

ペンティーノ
2010年10月1日21:42

おおお、なるほど納得できます。ありがとうございます。今現在俺は翻訳のモチベーションと時間はあるけど、英語専門で勉強してたり留学経験がある人間ではないので、どうしてもわけわかめなところがちらほら出てきてしまいます。

そういったところをわからないままにしとけば詳しい人が指摘してくれるかな…と期待して投げっぱなしにしてるので、レスポンスしてくれるのは非常にありがたいです。

俺みたいなやる気だけの奴が大部分を訳して、わかんねーとこは詳しい人につっこんでもらう…のはいい感じな気がします



りゅー
りゅー
2010年10月2日3:21

The Deckはもともとの歴史的経緯から、コントロール気味のデッキで特に強力なものに付けられる呼称って感じかなぁ

nophoto
ななし
2010年10月3日4:49

The Deckとは大昔に存在したデッキの事だと思われます。
検索すると出てきますよ。

それに例えたのでしょうね。

これからも記事を楽しみにしています。

nophoto
shottoko
2010年10月3日6:12

そうですね、翻訳はどうしてもわからない数センテンスに大部分の時間が費やされてしまうものなので、それが一番効率良いと思います!

ペンティーノ
2010年10月3日20:55

りゅーさん、ななしさん
>やべ、これ知りませんでした。ありがとうございます

shottokoさん
>ほんとその通りで、詰まって進まないことに悩む時間の方が、作業時間より全然多いです

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