Posted by Matt Nass
Cannel Fireball様の記事です

http://www.channelfireball.com/articles/getting-nassty-brewing-decks-with-scars/


Scars of Mirrodinの参入とそれに伴うローテーションはスタンダードに大きな影響を与えるだろう。メインパーツの大部分が残るのはRampとBWコンだけであり、メタゲームの大部分は新たなデッキで占められる。つまり、新デッキを考えるいい機会である。新スタンに対応した10個のデッキを考えてみた。

1:Dredgevine

4 Hedron Crab
4 Enclave Cryptologist
4 Birds of Paradise
4 Fauna Shaman
4 Renegade Doppleganger
4 Necrotic Ooze
4 Molten-Tail Masticore
4 Vengevine
1 Lotus Cobra
1 Sedraxis Alchemist
1 Sylvan Ranger
1 Gigantomancer
4 Misty Rainforest
4 Verdant Catacombs
4 Drowned Catacomb
4 Darkslick Shores
1 Swamp
3 Forest
3 Island
1 Scalding Tarn
Sideboard
4 Unified Will

現スタンの終了間際に突如現れ、活躍したデッキ。USナショナルのtop8に二名を送り込むなどの実績を残した。ローテーションで重要なカードをいくつか失ったが、同時にいくつかのエキサイティングなカードも得た。
Molten-Tail MasticoreはKothデッキやGrand Architectデッキのグッドチョイスとして評価されている。それもいいのだが、このカードはDredgevineデッキにも居場所を見つけられると思う。優秀なディスカード手段であるとともに速やかにゲームを終わらせれるカードでもあるからだ。36枚のクリーチャーを含むこのデッキでは4ダメ能力の餌にも困らない。
Necrotic Ooze.は強力なカードだが十分な注目を受けていないカードだ。レガシーにおける「生き埋め」→(モグの狂信者+キキジキ)or(トリスケリオン+Phyrexian Devourer)のコンボ要素としてだけでなく、デッキに十分な起動型能力を持っている生物がいれば単純に強い。Dredgevineではシャーマンやルーター、マスティコア(これが一番重要)として働ける。マスティコアとしてのメリットをディスカードのデメリットなしで利用できる。一枚ざしのGigantomancer&シャーマン(とこれ)のギミックはcuteだ。ウーズがいれば恐ろしい1枚になる。たまに腐るのはご愛嬌。
前のデッキを特徴付けていたDoppleganger- Vengevineのラインはこのデッキでも健在だ。デーモンは失ったが、ウーズとマスティコアが十分に代役を果たしてくれると考えている。このデッキはとても爆発力のあるデッキで、緩慢な動きを見せたランプ系デッキを食い物にできる。サイドボードのUnified Willはその爆発力をバックアップできる。

2:Big Red
4 Koth of the Hammer
4 Inferno Titan
4 Kuldotha Pheonix
4 Lightning Bolt
4 Galvanic Blast
4 Everflowing Chalice
4 Pilgrims Eye
4 Ratchet Bomb
4 Molten-Tail Masticore
4 Valakut, the Molten Pinnacle
20 Mountain
Sideboard
4 Tunnel Ignus
4 Pyroclasm
3 Chain Reaction

ビッグレッドの復活について議論されているが、私もこのデッキタイプは蘇ると考えている。問題はどう組むかだ。Pilgrim’s Eyeは大きな収穫で、メタルクラフトの条件達成&マスティコアの餌&kothの護衛として活躍できる。
私はビッグレッドの嫌いな点として、チャリスが3ターン目の4マナへのアクセス以外にほとんど役に立たない、という点が挙げられる。Kothはこのデッキのベストカードだが、彼は可能な限り速く着地させるべきだからだ。多くのプレイヤーが緑を混ぜて Explore, Cultivate, and Primeval Titanによるマナ加速の方を選ぶのはこれが理由だと考えている(訳注:どうせチャリスが2マナアーティファクトとしてしか機能しないから緑混ぜたほうが強い、ってことかな?)。

3:Boros
4 Steppe Lynx
4 Spikeshot Elder
4 Goblin Guide
4 Plated Geopede
4 Cunning Sparkmage
3 Stoneforge Mystic
2 Adventuring Gear
1 Basilisk Collar
4 Lightning Bolt
3 Journey to Nowhere
4 Searing Blaze
4 Arid Mesa
4 Scalding Tarn
4 Marsh Flats
4 Plains
3 Mountain
4 Teetering Peaks
Sideboard
4 Tunnel Ignus
4 Leonin Arbiter

Spikeshot Eldeは絶対チェキするべき。その能力故に、アグロデッキでは必須の一枚になるだろう。ボロスではAdventuring GearやTeetering Peaksとともに手札からすばやく躍り出る。また、Ramp相手にTunnel Ignus と Leonin Arbiteがサイド後に先陣を切れるのがボロスのいいところだ。

4:Pure Flame
4 Spikeshot Elder
4 Goblin Guide
4 Memnite
4 Ember Hauler
4 Warren Instigator
4 Staggershock
4 Quest for Pure Flame
4 Lightning Bolt
4 Searing Blaze
3 Adventuring Gear
4 Teetering Peaks
4 Smoldering Spires
4 Arid Mesa
4 Scalding Tarn
5 Mountain
Sideboard
4 Tunnel Ignus

Quest for Pure Flameは強力なカードだ。相性のいいカードで固めてデッキを組まねばならないが、このデッキのように組めばめちゃくちゃに濫用できる。Spikeshot Elderは3マナでカウンターを載せられる。Instigatorは1回の戦闘でふたっつ乗せられる。一度カウンターが乗ればAdventuring Gearが爆発的なダメージをたたき出すのに一役買うだろう。instigator か Elderに持たせれば二倍pump。Instigatorに装備してクエスト後にフェッチをプレイしてアタックすれば20点を叩き出す。このデッキは爆発的なdrawsと、何もないところからの膨大なダメージを持っている。メムナイトは0マナで繰り返しクエスト達成に使える。1ターン目にメムナイト、ガイドという超速drawsもできる。(訳注:drawsの意味がわからないです。もしかして初手とか初動とかいう意味?)

5:Elves
4 Llanowar Elves
4 Arbor Elf
4 Joraga Treespeaker
4 Joraga Warcaller
4 Fauna Shaman
4 Elvish Visionary
4 Elvish Archdruid
2 Ezuri, Renegade Leader
4 Vengevine
3 Eldrazi Monument
3 Overwhelming Stampede
4 Oran-Rief, the Vastwood
16 Forest
Sideboard
4 Withstand Death

とても速くてパワフルなデッキ。膨大なマナと、そのマナの投資先として膨大なオーバーラン系のカードがある。復讐蔦と碑でラスゴ耐性があり、クリーチャーデッキとの対戦ではStampedeと碑による突破力がある。Ramp系への妨害カードは無いが、単純にダメージレースで上回れる。Withstand Deathは除去が豊富なデッキに対する優良サイドだと思う。基本的にはVines of VastwoodだけどラスゴやPyroclasmも乗り越えられる。

6:UW control
4 Wall of Omens
4 Sea Gate Oracle
3 Sun Titan
4 Spreading Seas
3 Prophetic Prism
3 Ratchet Bomb
4 Mana Leak
3 Day of Judgment
3 Jace Beleren
3 Jace, the Mind Sculptor
2 Venser, the Sojourner
4 Celestial Colonnade
4 Tectonic Edge
4 Glacial Fortress
4 Seachrome Coast
4 Island
4 Plains

Next Level Bantと青白コンを混ぜたようなデッキ。貴方が想像できるどんなデッキよりもアドバンテージ・カードとプレインズヲーカー・カードに溢れているだろう。沢山のCIP能力をヴェンセールで濫用し、3マナ以下のcc permanent(訳注:俗称?教えてください→cc = Converted mana Cost とのことです)をタイタンで濫用する。
 タイタンでのRatchet Bombのリサイクルは相手を封殺できるかもしれない。Bombで巻き込まれるカードもあるけど。それはタイタンでCIPを再利用できるということでもある。ヴェンセールは+能力をメインで使うので、奥義にたどり着くのは非現実的な話ではない。そうなれば、すべてのパーマネントを追放するまでキャントリップを続けて膨大なアドバンテージを取ることが出来る。Seachrome Coasは必ずしもデッキに合ってはいないが隠れ家よりはましだろう。このシリーズは速攻デッキ向けだ。このデッキの別な方向性としてTrinket Mage関連のギミックを採用するという手もある。チャリスや呪文爆弾やBrittle Effigy, さらには Mox Opalまで持ってこれる。.

7:GB Ramp
4 Khalni Heart Expedition
4 Joraga Treespeaker
4 Lotus Cobra
4 Ob Nixilis, the Fallen
4 Primeval Titan
4 Rampaging Baloths
4 Harrow
4 Explore
4 Genesis Wave
2 Khalni Garden
4 Verdant Catacombs
1 Mystifying Maze
1 Halimar Depths
2 Tectonic Edge
2 Swamp
4 Misty Rainforest
8 Forest
Sideboard
4 Summoning Trap

他とは一風変わったRampデック。Genesis Waveはとてもunusualなカードだ。このデッキで6くらいで唱えると、沢山の大型生物と土地が手に入り、彼らの上陸を満たせる。このデッキが一般的なRampと肩を並べられるかは分からないが、研究してみる価値はあると思う。

8:Mono-Blue-Control
4 Trinket Mage
4 Everflowing Chalice
4 All is Dust
1 Brittle Effigy
1 Expedition Map
4 Jace, the Mind Sculptor
4 Molten-Tail Masticore
4 Wurmcoil Engine
1 Kozilek, Butcher of Truths
4 Sea Gate Oracle
4 Mana Leak
4 Eldrazi Temple
1 Eye of Ugin
4 Tectonic Edge
1 Mystifying Maze
15 Island
Sideboard
1 Pithing Needle
1 Relic of Progenitus
3 Jace Beleren
4 Rachet Bomb
4 Spreading Seas

All is Dustは大幅に強化されたカードだ。もとよりラスゴ的なカードとして優秀だったが、このカードが本当にきらめくのは相手だけの一方的なリセットができるシチュエーションだ。マスティやWurmcoil Engineがいる時に打つことを考えてくれ。1,2体の生物しか倒せなくても、貴方はかなり有利になるだろう。
コントロール相手にはTrinket Mage→探検の地図→ウギンの目→コジレックの流れが回答となる。遅めのコントロールデッキは、ウギンの目を「地盤の際」や「沈み行く海」で対処できない限り、コジレックの生むアドバンテージに圧殺されるだろう。

9:WW
4 Steppe Lynx
4 Glint Hawk
4 Student of Warfare
4 Kor Duelist
4 Stoneforge Mystic
4 Kor Outfitter
3 Kemba, Kha Regent
4 Adventuring Gear
4 Memnite
2 Mox Opal
1 Sword of Vengeance
1 Argentum Armor
1 Sword of Body and Mind
4 Arid Mesa
4 Marsh Flats
12 Plains
Sideboard
4 Leonin Arbiter

これはシンプルな白ウィニーだ。メムナイトは装備対象として素晴らしいカードで2ターン目に「冒険者の装具」をつけて殴れる唯一の生物だ。Glint HawkとMox Opalの運用にも一役買う。これらは強力だがアーティファクトがいないと機能しない。冒険者の装具がついたコーの決闘者は超速攻勝ちを可能にする。(石鍛冶による)Argentum Armorのサーチとコストの踏み倒し、outfitterによる装備コストの踏み倒しはこのデッキの魅力的なシナジーだ。Glacial FortressとSeachrome Coast を加えてTrinket MageとMana Leakのために青を散らすのも面白いだろう。

10:Mono-Black
4 Nantuko Shade
4 Gatekeeper of Malikir
4 Skinrender
3 Grave Titan
2 Grip of Darkness
2 Doom Blade
4 Sign in Blood
3 Consuming Vapors
3 Mind Sludge
2 Corrupt
4 Everflowing Chalice
25 Swamp

Skinrenderは素晴らしいカードだ。これだけでは十分じゃないけど、黒コンを組む大きな助けになるのは間違いない。Grip of Darkness と Doom Bladeはどっちが適しているかまだ分からないので2枚ずつにした。「精神へドロ」はRampデッキに非常に良く効く。このカードの存在がこのデッキを(Ramp系への)対向者にしている。



これらのデッキは明らかにまだテストしてないものだけど、どれも相当なポテンシャルを持っていると思う。(今後は)恐らく環境を支配するであろうRampデッキとどう戦うかの工夫が(どのデッキも)必要だろう。新セットは沢山のパワーカードがあるので新スタンにどのような衝撃を与えるのか楽しみである。

コメント

おんたい
2010年9月23日8:56

>3マナ以下のcc permanentをパーマネント(訳注:俗称?教えてください)

cc = Converted mana Cost(点数で見たマナコスト)ですね、CMCって表現する人の方が多いと思いますけど。

ペンティーノ
2010年9月23日9:21

ありがとうございます。
なるほど、Converted mana Costですか。タイタンと相性いいカードの特徴の俗称かなにかかな、とか考えてました。

bun
2010年9月23日10:24

訳乙です。

次期スタンダードも面白くなりそうですね。
個人的には《復讐蔦/Vengevine(ROE)》と《面晶体のカニ/Hedron Crab(ZEN)》が好きなので、Drageを使ってみたいかなーと思いました。
《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》亡き後、サイドボードに《虚空の力線/Leyline of the Void(M11)》が詰まれるようになる・・・んでしょうか?

それにしても新型マスティコアは色々なデッキに顔を見せそうですね。
専用のチューンが必要だと言う事で、神話レアっぽくはあるのですが、かなり基本性能が高く、高騰が見込まれます。
普通のレアならなお良かったのですがw

>ひみつ
良いシステムですよね。
見た目が単純な割りに選択が難しいのも良いところだと思います。
「何かを選ぶ」と言うのは単純に楽しい事ですし。

ペンティーノ
2010年9月23日16:38

僕もDrage面白いと思いました。失ったものも多いようですが、Necrotic Oozeは手軽にいろんなことができそうですよね。墓地肥やす手段があれば、生物の起動型能力使ったコンボがこれ一枚で出来るようになるわけですから。巨術士/Gigantomancerギミックがとっても強そう、今までそれぞれのお仕事頑張ってたかにちゃんやとりちゃんやさかなくんを7/7にしてヒャッホーとかこのデッキに合いすぎてる。

マスティは4マナ4点はやばいと思いました。勝つまでに能力使う回数考えるとコストに必要な追放もそんなきつくないでしょうし。神話レアは高騰するし、最近はそもそも最初から高いから困りものですね

占術とドローが欲しくて、つい青に走りがちです

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